*⁠✧⁠夢希 百愛✧⁠*⁠ (yumeno yua)

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何気ないふりをして、生きる日々。
いつか、自分の意思を包み隠さず言えるようか日が来るのだろうか。

私は毎日、嘘をついて、自分が生きやすいように、なにかひどい事を言われても平気なふりをして、何気ないふりをして、これまで心を守ってきた。

大変そうだな、辛そうだなって思った?
ありがとう。
でも、私はそんなに弱い人間じゃないの。例えるなら、ダ イヤモンドメンタルって言うやつなのかもしれない。

なぜそんなメンタルを手に入れられたのかって...?

ここまで読んでくれたあなたになら教えても良いのかもしれない…

私が重く考えすぎているだけかもしれないけど、理由は、3つあるの。1つ目は、小学校一年生の時だった。幼稚園から一気に成長した気分だったか ら、ドキドキワクワクでいっぱいだった。小学校で友達が初めて一人でき て、嬉しくて、浮かれていたのかもしれない。三学期の始め、私の鉛筆の芯が全部折れていて、地味に嫌な嫌がらせだと思った。初めてできた友達のKちゃんに相談したら、心配してくれた。でも、まだ分からないから様子を見ようと言われた。私は納得した。それから、一週間後からが大変だった。 亡きおばあちゃんから入学祝いに貰った消しゴムが無くなって、次の日には、テープが無くなっていた。それか らも、色々と続いた。相談したら、私と同様にKちゃんも先生に言った方が良いと言ってくれたので、先生に言いに行った。先生とKちゃんは懸命に探してくれた。でも、無くなった物も犯 人も見つからなかった。犯人も落ち着いたのか、物が消えることも無くなっていった。一年生の修了式の日、Kちゃんといつも通り遊んでいると、Kちゃんに教室の端に行こうと言われて行くと、Kちゃんの手の中に無くなったはずの消しゴムが粉々になっていてテープは壊れていて、他の物もボロボロになっていた。そして、「ごめん。いつも幸せそうに笑ってるのが憎ったらしくて、やっちゃったの。先生に言ったらどうなると思う?言うなよ?」と言って去っていった。私は、呆然として立ち尽くした。Kちゃんがやったという事が信じられなかった。幼い私は、先生に言う勇気も無くて、言わなかった。2年生になった。Kちゃんとは離れて安心した。幼稚園で仲の良かった友達と同じクラスだったから、嬉しかった。そのWちゃんと遊ぶようになってすごく楽しかったし、友達の輪が広がった。毎日がキラキラして見えた。
ある日の放課後先生の手伝いで居残りしていたところ、Wちゃんたちが空き教室にいることに気づいた。手伝いも一段落したので、私も話に入れてもらおうと思って行ってみると話が盛り上がっていて、聞こえてしまった。「Yちゃんって自称天然だし、ぶりっ子だよねーww」  「それ、分かる!自分のこと可愛いと思ってそうw」Yちゃんとは、私のことだ。この出来事が私の事をそんなふうに思っていたんだと気付かされたときだった。裏切られたようなそんな気持ちだった。私はこれ以上聞きたくなくて、その場を去った。それからは、色んな人と距離をおいて接するようになった。これが、2つ目の理由。3つ目は、失敗して笑わられ、嫌がらせをされたから。

それからは、私は自分を守るために、自分の心に硬い鎧をつけて守るようになった。
悪口は言われすぎて、悲しいことに私には効かなくなった。
でも、あの出来事は、今でも、昨日の出来事のように思い出せてしまう。やっぱり、友達だと思っていた、信頼していた人に裏切られると、胸が痛くて、苦しくて、闇のどん底に落ちたような感覚になるんだなって思った。

  
  そして、今日も私は
        何気ないふりをして生きている。

Vol.3 何気ないふり 完

『先日、投稿が途中になっていたので、再投稿させていただきました。途中だったのにも関わらず、沢山の方にもっと読みたいと言っていただいて嬉しかったです!昨日、投稿できなかった分、長く書かせてもらいました。ここまで読んでくれてありがとうございます!
    あなたの心の傷が少しでも癒えますように。』

3/31/2024, 8:47:51 AM