『何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何気ないふり
日曜日の早朝から散歩に出ていた私は、誰もいない公園に立ち寄った。
普段はおじいちゃんおばあちゃんがゲートボールをして楽しんでいる様子が見られる。しかし、雨が降り地面が濡れているため中止のようだ。
傘をたたんで屋根つきベンチに座った私は、日頃のストレスを吐き出すように息をした。
【何気ないふり】
私は常に偽ってきた
誰にも悟られないように
笑顔を貼り付けて
大人の望む模範的な生徒を演じる
それが癖になってしまって
本当は自分が何をしたいのかも分からないし
周りに心配されるたび『大丈夫』という言葉が口をついて出てしまう
いつからだろうか
こんなに周りを気にするようになってしまったのは
私にだってあったんだ
他の子と同じように
なんの心配もなく無邪気に笑っていた時が
次第に周りからの心配の声もなくなって
逆に頼み事の方が多くなった
周りからの期待もどんどん大きくなって
いつもより上手くいかないと失望したような顔をされる
それが見たくなくて
また何度もやり直して完璧を目指す
それの繰り返し
疲れたってしんどいって
どうしてそんなに簡単に言えるの?
本当は助けて欲しい
誰でもいいから
『頑張ったね』って
認めて欲しい
そんな思いを今日も隠して
何気ないふりをする
模範生徒の仮面を被っていい子を演じる
私は『大丈夫』まだいける
そう言い聞かせて
〚いつまで何気ないふりを続けるの?〛
君が嘘をついたって
知らない顔をして接してた
君にこれを言ったら
関係が崩れると思ったから
好きだからこそ
君から離れたくないんだ
でも 好きだからこそ
君とは居たくないんだ
何ともなく送り出してる私だけど
内心ボロボロだし
自分を押し殺すのも辛いんだ
苦しいけど
君から離れられないんだ
何気ないふりをしてきたけど
そろそろ限界かもしれない
好きにならせてくれてありがとう
幸せにしてくれてありがとう
君とすごした時間を
後悔して汚すものにしたくはないから
何を言わずに消えさせてもらいます
探さないでね
バイバイ
156テーマ【何気ないふり】
自分がこの立場だったら、
消えるかなぁと想像して、書きました。
私は
何気なく人を傷つける
何気なく人を救う
私の善悪は全て気まぐれ
何気なく彼に嘘をつく
そう私は君の“悪魔”
そして貴方の“天使”
嘘つきの私は、
自分の演技にすら気づかないほどの実力である
というのも嘘なのかも、
考えるとシャトルランのように
終わらなく追い詰められる
疲れた寝よ
『何気ないふり』
(2024/03/30 22:25:45)
ダビ
「何気ないふり」
この先の未来を考えたとき、
あなたの隣に私が居るのでしょうか。
いつも曖昧な態度を取るから、
私が不安になってること、知らないでしょう。
そうやって今日も、私たちは問題を先送りする。
何気ないふりをする
仲良くするために
仲良くを長続きさせるために
でもいつかはバレるんだ
でも今だけは
この幸せを噛み締めさせてくれ
お題『何気ないふり』
何気ないふり
何気ないふりをして、
友達と話して、笑いあう。
本当は苦手だけど、話しかけられるから。
きっと他の皆も同じ。
親友みたいに接して、
でも心の内では見下している。
あいつも早く気づいたらいいのにね。
でも、自分も誰かにそう思われているかもしれない。
少し自分の行動を見直してみないとね。
何気ないふりで隣を歩く
最大の謎は君の心
#何気ないふり
*何気ないふり*
あの時 こっちを見ずに
何気ないふりで
私を指差した
ただそれだけなのに
心を掴んだ人
何気ないふりで
人の心 持っていかないでよね
何気ないふりで
何気ないふりで…
諏訪くん、その声に振り返るとき、きゅ、と口を結ぶ癖がついた。気づかれたくなくて、いつもと同じような顔をして振り返る「今日の隊長会議、諏訪くんがファシリだよね」「あー、だっけか」後ろ髪を掻きながら思い出すような素振りを見せる。足を止めた諏訪に追いついたナマエが、抱えた書類に目を通しながら横に並ぶ「今日、忍田さん遅れるみたいだから、これも諏訪くんからお願いしたくて」ぴら、と手渡された資料には『春休み中に関する注意喚起』とある。書かれている内容を斜めに読んで「俺も春休み対象者なんだがな」「そういえばそうね」学生が大半のボーダー内では、長期休み前に公序良俗を説かれる。もはや恒例行事「ナマエさんが話せば?」「えー?私は議事担当だから」困ったように笑うその顔に胸が締め付けられる「あのさ、会議の後って空いてる?」「今日?うん、特に用事は」「久しぶりに飲み、行きません?」「いいけど…敬語になったあたり、奢らせようとしてる?」次はイタズラっぽく笑う顔、くるくると変わる表情に諏訪の口元も緩む「俺、年下ですよ?」「どの口が言ってるのよ。東くんでも呼ぼうかな」「いや」思わず出た素直な言葉に口を噤む諏訪、どうしたのかと首を傾げる彼女「いや…サシで飲み行こう、割り勘で」「諏訪くんそれ、期待しちゃうよ?」余裕そうにはにかむ彼女が狡い「期待してていいっすよ」絞り出した声、諏訪がそそくさと歩き出す、首元まで赤くなった後ろ姿。
何気ないふりはめっちゃするかもね
ホントは傷ついていても、腹が立っても、何気ないふりでやり過ごす
そこで感情をあらわにして、もっと辛い思いをするのが怖いから
それがいいことだとは思わないけど、ある種の自衛手段なのかも
【何気ないふり】
親しげに腕を組んで、親密そうな様子で寄り添う2人分の人影。
小柄な女性が組んだ腕を引いて、隣の男性の耳元へ何か囁いていた。
その横顔はとても嬉しそうで、遠目に見ても大層お似合いだった。
(街なかで、知らない誰かと一緒に居る知り合いに遭遇した時は、無闇矢鱈に声を掛けないのが、マナー。)
自分に言い聴かせているのが滑稽で、そっと2人に背を向けて、足早にその場を後にした。
モヤモヤとする負の感情を胸の奥に押し込めたまま、しばらく何気ないふりで日々を過ごした。
(気の迷いは、誰にでもあること。)
理解はしていても、辛いものは辛い。
(どうするのが一番良いだろう?やっぱり、普通に結婚して幸せになって欲しい。)
苦しいけれど、大切な人の幸せは祈りたい。
大切な人の大切な人を守れるなら、この苦しさも少しは報われるのではないだろうか。
(何だって良い。役に立てて、関係を壊さずに近くに居られたら、それで充分だ。)
軽蔑されても、どんな扱いでも良いのだ。
どんな形であれ、あなたが傍に居てくれるだけで、充分なのだ。
何気ないふりをしているように見えるけど、
心の中は暗い闇に満ちている。そんな闇といつも闘う。
いつもポジティブに。人に心配をかけずに。
静かにニコニコ笑ってる。
そんな存在になれたらいいのに。
暗い闇に満ちている心。
あぁ。
疲れたなぁ笑
恋星ゆい🥺
何気ないふりをして、
好きな髪型をあなたに尋ねた
いつまでもあの時を忘れられずにいる。
はあ、今日もかっこいい。
思わずため息が漏れる。
あれ、寝癖かな。かわいいかわいい大好き!
ちょっぴりシワの寄ってるシャツも好き
もじゃもじゃの髪の毛は柔らかそうで、触ってみたいけど…やっぱり無理!恥ずかしすぎる!
今日も何気ないふりして、あの人を私の視界の端に入れる。
勉強してるのかな?あ、今間違えた。
頭良さそうな見た目してるのにな可愛いな
顔上げてる、どうしたんだろ…
あれ、もしかして目合ってる!?
ウソ!?
こっち見てるのかな…そうだといいのに
時刻表見てただけ?
私はこんなに意識してるのにあの人は何にも考えてないの!
ああもう、片思いで終わらないで!
お題「何気ないふり」
『何気ないふり』
仕事の会議の内容が
ちんぷんかんぷんなわたし
勉強をしなくてはいけないのに
全くしないために
毎度恐怖な会議
すぐ顔に出てしまうわたしは
なぜか会議の時だけ
マスクをしだす
そして何気ないふりして
ふむふむと頷く
そして何気ないふりして
笑うところは笑う
そして何気ないふりして
メモを取る
極力目立たないように
振る舞っているのに
そんな時に限って
お腹が鳴って注目される
わたしではないと
何気ないふりをしてみるが
会議が終わった後に
スタッフから
「はい」と手渡される
一本満足バー✨
心からありがとう
vol.14
何気ないふり
賑やかな居酒屋に1人の女性がいた。
西野 愛。髪は艶やかな黒髪。色白な肌に舞うような桜色の唇。瞳は髪と同じ闇を映したような黒い瞳。20代半ばで仕事はアロマセラピストをしながら趣味程度でタロット占いをしている。
愛が占いを好きになったのは祖母の影響だった。いつもタロットを大事に見つめ、机には綺麗な天然石で溢れていた。
なんて綺麗なんだろう。愛は天界にも似たような神秘的な祖母の家が大好きだった。
それからというもの、愛は祖母の家を訪れる度タロットに触れたくさんの知識を祖母から受け取った。
愛のタロットはよく当たると巷で有名になった。
今日のお客さんはアロマセラピーをよく利用してくれている人だった。同世代のとても可愛らしい女性だ。女性は自分の恋愛運を占って欲しいとの事だった。
先日呑み会で会った男性が気になるらしく、どんな男性なのか自分と付き合えるのか気になった様だ。
タロットカードとオラクルカードを使って愛は占った。
カップのエースが正位置で出た。カップのエースは愛情の始まりを表している。気になる人と両想いになれる可能性があるということだ。
「「素敵だな」と感じる人が身近にいれば、思いやりのココロを持ちながら接するのがおすすめです。思いやりが相手に伝われば自然と繋がるように感じます。」
愛の言葉に女性は嬉しさを隠しきれない様子だった。それからは男性の心理的な特徴やこれからの助言をカードに聞き、占った。女性は結果に満足気に店をあとにした。
居酒屋で1人、愛は今日のことを思い出し最近自分には全く恋愛に無縁だったなと思い返した。
ふと目を先にやると1人の男性が愛を見つめていた。目が合った瞬間、男性は愛に微笑み会釈をした。愛は何気ないふりをして、会釈し返した。内心はとても焦り、脈は派手に打ち急いだ。
(こんなシチュエーションなれてない。)
愛は深呼吸をして平常心、平常心と心で呟いた。
“一目惚れ”
愛は初めて経験した。いつも相手を知ってからしか好きにならない、冒険なんて一切しない慎重な性格だったから。
彼とどうなりたいのか。彼はどんな気分で自分に会釈したのか。今すぐにでもタロットを広げて占いたいくらいだった
そんなことしなくても、帰り際に彼から連絡先を教えて欲しいと声をかけられるなんて、知る由もなかったから。
何気ないふり
彼女はモテる。
まぁ、モテないわけはないだろうと思った。
世間一般でいう『かわいい』という部類に入ると思うからだ。
だから彼女の周りに、男がいても何とも思わない
……はずだった。
親友と呼べる男が、彼女と並んで歩いていた時は。
あまり見ない組み合わせだと率直に思った。
でも彼女は何だか楽しそうな顔をして、僕の親友と向かい合っていた。
次の日、それとなく聞いた。
「昨日、街で見かけたんだけど…」
親友が言うには彼女の方から話しかけられたから、相談に乗っていただけだと言われた。
「そう、なんだ」
何気ないふりで言ったつもりが、少しばかり声がうわずったように聴こえた。
相談?
どんなことだろう?
でも、それは彼女のプライバシーに関わることだし、僕が聞く質問でもないし、僕の親友も答えることはしないだろう。
そもそも何故こんなにも、モヤモヤしているんだろうか。
「…なんか、気になるのか?」
と親友から聞かれ、
「別に」
と答えて、何事もないように振る舞った。
“何気ないふり”
あなたはいつもそうだった
いつも何気なく助けてくれた
あなたが大変な時もかけつけてくれた
私が悲しい時も黙って隣にいてくれた
何でも何気ないふりしてやっちゃうあなたが大好きだった
いつか私も誰かのために
”何気ないふりして“
そっと、隣にいれる人になりたい
『何気ないふり』
何気ないふりで彼を見る。
今日も窓際の席でつまらなそう。
何気ないふりで彼に触れる。
体育の整列の前にちょっとだけ、手の甲を掠めた。
二人きりの部屋で。
何気ないふりはもうできない。
全身全霊が彼を向くから、全力で愛を伝えよう。