『何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#11 : 何気ないふり 2024年3月30日(土)
私の好きな人は別に好きな人がいる
でもそれはあえて気づいてないふりをする
気づいたらダメな気がしたから、、
私の両手首はもう綺麗になったし、
目の下のくまはいくらかましになった。
それでもやっぱり長袖を毎日着て、
鏡を見てくまを必要以上に隠した。
もう薬は必要な分だけしか持ち歩いていない。
でも胃薬ですら、人前で飲むことができない。
あの人たちからみたら、
私なんて通りすがりの人に過ぎない。
野良犬、野良猫の方が、
まだあの人らの目を引くだろう。
きっと私が意識しなくても、
もう私は普通になったはずだ。
それでもまだ普通のふりをしてしまう。
何気なく日常を送っているふりをしてしまう。
「何気ないふり」
「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
というオプチャの管理人です~~!!
管理人が1番サボってます!!
ぜひおいでください!!
題 何気ないふり
私の憧れの先輩が学校の自販機の前で何か飲み物を買っていた。
私は一度通過して、先輩に気付いて、あっ!と思い立った顔をして、自販機に引き返す。
そして、先輩の後ろに並んで飲み物を買うのを待ってる人を演じた。
先輩は、私をチラッと見ると、
「ごめんね、買う?今迷ってて・・・」
と話しかけてくる。
先輩と直接話すのは初めてだったから、私は上がって、
「あっ、いえっ、ど、どうぞ・・・」
赤面して挙動不審な返答をしてしまう。
「そっか・・・。ウーロン茶か緑茶か、迷ってるんだよね・・・」
先輩、いつも友達といるから、一人でいるの珍しい。
しかも、こうして、会話できるなんて、もう今後そうそうないかも・・・。
「あ、迷いますよね、私も良く迷います。ゆっくり選んでくださいね」
先輩が気安く話しかけてくれることに軽く驚きながら、私は必死に言葉を考えて先輩に返す。
先輩はニコッと笑いかけてくれる。
「ありがとう、うーん、じゃあ、緑茶にしよう」
先輩に笑いかけられて天にも昇る心地だ。
もっとゆっくり選んでいて欲しかったけど、先輩は、飲みたいものを決めてしまった。
私はがっかりして、先輩が、かがんで飲み物を取るのを見ていた。
「あのさ」
そんな私に先輩が話しかけてくる。
「良く、テニス部、見てるでしょ?テニス興味あるの?」
あ・・・。先輩を見に行ってたの、バレてた?
そっか、先輩、テニス部の副部長だから、それで気になってたのかな?
「あ、そ、そうです、私今帰宅部だから、いろいろ部活見て回ってて・・・」
私は咄嗟にウソを言ってしまう。本当は運動音痴で、とてもテニス部なんてついていけなさそうだ。
だけど、先輩がテニスをしているのを見ている時間は飽きない。
「そっか、もしテニス部興味あるなら、おいでよ」
先輩にそう言われて、舞い上がってしまう私。運動音痴とかどうでも良くなって、今すぐ、入部します、と言いたくなった。
「は・・えっと・・・ありがとうございます、考えてみます!」
私ははい、と言いかける直前、理性が働いて考えます、と言う事が出来た。
今後の重要な分岐点だ。良く考えなきゃ・・・。
「うん、待ってるね、じゃあ!」
先輩は、笑顔で爽やかに手を振って去っていく。
うう、あんな笑顔見せられたら、入部への気持ちが傾いてしまうよ・・・。
いやいや・・・
私は首を振る。あんなに運動苦手なんだから良く考えないと、テニスなんて一生かけてもちゃんと打てる気がしない・・・。
でも・・・
私は先輩の笑顔を思い出す。優しい笑顔。
なんか・・・
なんだかんだ悩んで入部してしまう気がする・・・。
私にはそんな未来しか見えてこなかった。
何 気 な い ふ り
君 の 事 が 好 き で す る 行 動 も
君 の 事 が 好 き で す る 発 言 も
全 部 何 気 な い ふ り
そ れ も 気 づ か な い 君 は
鈍 感 だ ね
23 作 目
何気ないふりをして
自然な態度を装うあなた。
それがとても可愛くて。
あの時、声かければよかった。
汗マークと同時に
照れマークが出てた(気がする)後ろ姿を
ふと思い出す。
かわいかったなぁ。
結構な後悔はあるけど
愛しい思い出。
「なに、みてるの」
旭はソファにもたれて眠そうにテレビを見ていた。俺は彼を見つめていたことがバレて、少しだけ気まずくなる。
恋人なのだから存分に彼を堪能したっていいのに、だ。気ままなな猫のような彼の気分を損ねないよう日頃からそれなりに注意しているが、まあ俺自身が鈍感な質なので別に上手く行ったことはない。
「いやなに、暇だったからな」
「暇なら俺を見るのか?」
旭は笑って俺を見た。ソファの上に肘をついている。眠たげな目は変わらなかった。
「暇ならアイスでも買ってきてくれよ」
「この俺をパシリに使うのか?バカが……」
「バカは省悟の方だ!こないだなんか夕飯焦がしやがって……普段から役に立たないんだから少しは働けよ」
愛する恋人からなかなかに辛辣な事を言われて少し動揺するが、それも右から左に抜けていった。こういうところが鈍感だと言われるのだろうが、旭がこうして怒るのは猫がにゃあにゃあ怒ってくるのをいなすようなもので、特段いつもと変わりはなかった。
「アイスなんだが、なんでこの家には常備していないんだ」
「常備する文化がねえからだ」
「なぜだ!?ありえない……俺の家の文化を輸入した方がいい。この家は遅れている」
「さっきからうるさい。そんなに食べたいなら自分で買ってきてくれ」
俺の説得も彼には響かない。その昔、まだ旭と付き合ってない頃に彼の実家に泊まりで遊びに行ったことがあるが、その時も彼の家にアイスがなかったことに驚いた。俺の家には常に冷蔵庫に多様なアイスがあるのに……箱のアイスだったり、単品のものだったりチョコだったりバニラだったりが多様に揃っている。
旭も少しは見習ってほしいものだ。普段は会社の取締役なんて大業を担っているが、意外とルーズなところがある。
呆れたように彼を眺めていると、眉間にシワを寄せた彼から反論された。
「呆れてるみたいだけど、その目を向けたいのはこちらの方だよ」
「アイスは」
「買ってこいって言っただろ!」
旭が持っていたクッションをぽんぽんと投げられ、これはたまらないと退散する。機嫌を損ねた猫に、仕方ないからアイスでも買って与えてやろうと思った。
古びた茶色の机上から彼に貰った長財布を取り、ズボンのポケットに入れる。適当にかけてあったジャケットをひったくってルーズに着ると、とりあえずの外出用の服装が出来上がる。
「俺はバニラがいい」
玄関口で靴を履いていると、買ってくるのが当たり前のように言われた。もちろん大好きな恋人のために買うのだが、少しはありがたみを見せてほしい。苦笑いをしながら玄関ドアを開けた。
end
お題: 『何気ないふり』
私たちは皆、何気ないふりをして生きている。
友達に( )いつも通りの笑顔で接する。
勉強に( )一生懸命取り組む。
自分でさえ気づかなかった、その心の空白に
誰かに見透かされると、嬉しいような 少し怖いような そんな気持ちが混ざってあの帰り道の空の色のようになる。
友達に(何気ないふりして)いつも通りの笑顔で接する。
(さっき言われた陰口を気にしないふりして。)
勉強に(何気ないふりして)一生懸命取り組む。
(あの子と比べているのを気にしていないふりして。)
『何気ないふりしてるでしょ。』
【何気ないふり】
私の得意分野だ。
悲しいことに。
悲しいことも辛いことも
何気ないふりをして笑ってみせる。
気づかれないように。
それでも
誰かに気づいてほしかった。
声に出さないと顔に出さないと気づかれないことぐらい
21年も生きてれば分かるよ。
それでも頼ることとか、相談することだとか。
弱さを曝け出すこと。
私、苦手なんだ。
甘やかされて生きている自覚はあります
しかし、一向に埋まらないのです
何気ないフリ
何もなかったかのように…
あなたはいつも通り
振る舞っている
何気ないフリ…
わたしの心はあなたのように
穏やかな気持ちにはなれない
…
あなたには大したことじゃなか
ったかもしれないけど…
わたしには、特別な出来事
あなたにときめいてるの
王子様に出会ったかのように…
あなたとの気持ちの温度差に
落胆してるの…
でも…
わたしはあなたに片想い…
何気ないふりして
一緒にいる
その未来にはあなたがいること
想像できなくて
別の道を歩いて行くこと
考えてる
そしてまだ
何気ないふりして
一緒にいる
ずっと何気ないふりをしてたけど、本当は好きなんだ。でも、この気持ちを君に伝えるつもりはない。
ただ好きでいるだけ。
今日も、明日も、遠くから見守ってる。
そんな愛があっても、いいじゃないか。
落雷が人間を直撃する確率は百万分の一だそうだ。
どれくらい前に見聞きしたのかてんで記憶していない。俺の中で、日常の雑談として消費されたはずの雑学は、平素の中できみが何気なく話頭においたことで思い出した。
喋ることが好きなきみだ。
自席が前後の俺たちはよくお喋りをした。先の話題に俺はこたえる。今度は俺からなにか言って、次にきみが喋って。ふざけては笑って、笑っては喋って、答えては話して。
それでもって日が暮れて、部活をして、帰って飯を食って、湯船に浸かって、そのとき初めて、どうしてあの子を前にすると思うように返事を返せないのか思いあぐねた。
海馬に大切にしまって置けないほどの思い出を過ごしたのに、言いたい思いも聞きたい言葉も、今日に至るまで二人が交わした言葉の中に存在しない。つぐんだ口から胸に落ちて、嵐みたいに暴れていた。
春のその最中。俺の胸の、心臓がある片側の、ちりほども違わずにど真ん中を百万分の一の衝撃で撃ち抜いたきみはまるで、春の雷であった。
何気ないふり
何気ないふりに、気付いて。
すごく悲しいことがあった。
誰にも言わなかった。
嘘をついた。
笑った。
ホントは気付いて欲しかった。
めんどくさい人だなって自分でも思う。
でも気付いて欲しかった。
誰かに、大丈夫?って訊いてほしかった。
そしたら、言えたのかな。
そりゃみんな自分のことで手いっぱい。
わたしだってそう。
今まさに自分のことだけ考えてる。
人を見れない人が人に見て欲しいなんて、自己中が過ぎる。
そう知ってても。
誰かが気付いてくれないかなって。
何気ないふりを、疑ってくれないかなって。
心のどこかで、思ってる。
指で小さく音を鳴らす
あんまり上手くはないから
また小さく鳴らす
やはり上手くはないから
ただ何気ない素振りで
君の機を引きたくて
ただそれだけ何だ
それだけ何だ・・・
何気ないふり
春休みも終盤に差し掛かってきた
あの人と学校で会っても、何気ないふりができるだろうか
なんて
できるに決まってる
感情を隠す事なんて慣れてるし
そこまで弱いわけでもない
むしろ強くなった
何気ないふり、他人のふり
上等だよ
やってやろうじゃない
大人ぶり
泣きも恐怖も
嬉しさも
何気ないふり
無意味だと知る
お題☆何気ないふり
春が近づいて あたたかくなると
ウグイスの初鳴きを耳にして
周りを見ると
木の枝から 新芽が芽吹き
庭には彩りがあらわれて
何気ないふりして
毎年 同じように自然の営みがあらわれる
すごいことだなと 心が躍る
人間の力なぞ及ばない
大きな宇宙の中に
わたしは生きている
【何気ないふり】
…ん。
これ、バレンタインのお返し
あ、ありがと…
中見てもいい?
別にいいけど…
笑笑
…なんだよ…
いや〜?
義理チョコのお返しにはずいぶん手が込んでるな〜と
思って笑
…!
義理チョコ…なの?
…笑
嘘だよ
…よかった
全く、何気ないふり下手すぎでしょ笑
「何気ないふり」
鼻につかないあなたの優しさに。
救われときめく私の心。