『何もいらない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
それは君が持っていて
僕は何もいらないよ
それは最初から君の物だ
僕はそれを預かっていただけさ
じゃあね
君の行く道に
幸せが沢山訪れますように
お題『何もいらない』
恋人が居てさえしてくれたら
他に
何にも
要らない
「何もいらない」
何一ついらない。
だから、彼女だけは、助けてください
最後の僕の言葉は、騒音にかき消されていった
「何もいらない」と人が考えた時、本当に「何もいらない」と思ってる人はいない。
「何もいらないから〇〇が欲しい」「〇〇がいてくれるなら、他には何もいらない」
手に届く範囲にある全てが価値のないものに見えるほど「欲しい」「これだけは手放したくない」と思えるものに出会ったとき、人は「何もいらない」と考えるのだ。
君がいるならなにもいらない
そんな僕だったけど
君が僕の前からいなくなった日
その日から
君以外の大切に気づけたんだよ
何もいらない!
だから、この子たちの
未来を奪わないでください!
都会を歩いて、
急に不安になりました。
…きちんと明日はきますか?
私は良い時代を生きたんだろうと
思いました。
何もいらない…。
だから、この子たちに
未来を与え続けてください!
お菓子もオモチャもいらないから、神様お願いです。
僕の身長を伸ばしてください。
二つ下の妹に、ついに今日抜かれました。
くやしいです、妹のドヤ顔がムカつきます。可愛いけど。
お手伝いもやります、宿題もちゃんとがんばります。
だからお願いします神様。
あ、でも短足は嫌なので、足のほうを伸ばしてくれると、うれしいです。
100㎝くらいで、お願いします!
テーマ「何もいらない」
あなた以外
何もいらない
何もいらない
何もいらない
でもあなたの唇は
私以外の誰にもあげない
あなたと
一緒なら
それだけで
大丈夫。
いざ
夫婦になってみたら
お金は要るし
趣味もしたいし
子供もつくりたい。
一緒にいるだけで
満足。
なんて
全然ない。
所詮
人間は
欲望の塊だ。
生きてるから
色んなことが
欲しい。
やりたい。
それで
良いんだと思う。
#何もいらない
―――
お陰様で
♡4000いただきました。
いつもありがとうございます。
「食べる」という行為がただひたすらに、気持ち悪い
時期があった。食欲はあるけれど、途中で嫌悪感が込み
上げてきてはトイレに駆け込む日々だった。
高校に入るために日本に引っ越してきて、家族と離れて
祖父母の家に居候して、居心地の悪い食卓で、それで
・・・・・・限界だったんだと思う。
泣き疲れて眠った。ゼリーでさえも全部飲みきれなくて
捨てた。食べ物と時間と送り出してくれた家族全てに
申し訳なくて、ついには食事を諦めた。
断食はピークを過ぎると別に苦痛でも何でもなかった。
どんどん痩せていって、栄養が足りなくなったのか、
帰ってすぐに倒れこむように眠る日が続いた。
本当にどうしようもない時には、生存本能という身体の
基礎機能が助けてくれるんだと知った。
そのうち、吐くことがストレス発散になっている自分に気がついた。絶望感と嫌悪感がこびりついた。
0からの場所で、誰を頼ればいいのか分からなかった。
とにかく全てに疲れていた。
もう何もいらない、放っておいて欲しいと思っていた頃。
私のSOSに反応してくれて、余裕がなくて自暴自棄な私を
しつこく心配してくれた人たちがいました。
本当に嬉しくて、感謝しても仕切れなくて。乗り越えて
落ち着いた今、わかる。「何もいらない」なんて思って
いた私は嘘だったよ。本当は構って欲しかった。
私の拒絶も全部無視して、強引に引っ張り出してくれる人になら甘えてもいいと、ホンモノの優しさだと思えた。
めんどくさかった自分。でも、何もいらないなんて、
本気で思うことはないよ。幸せの絶頂にある時以外は。
だから、
あの時の私の言葉を信じないでくれてありがとう。
#7 何もいらない
僕は、何も考えたくなかった。
それより、衝撃が大きかった。
何故なら、目の前に______。
“あの人”が居たからだ。
何もいらない
私は彼が笑って幸せでいてくれるなら何もいらないって思えるんだ
だから…
どうか…笑顔でいてほしい
え?何もいらないの?
ふーん…
スゴいね。
私は何か吸収しないわけにはいかないから。
(何もいらない)
「ふぅ…ちょっと休憩…」
課題を一区切り終わらせると、椅子から立ち上がる。体を伸ばし、固まった筋肉をほぐす。
「おやつでも食べよう。冷蔵庫に何かないかな…」
自室から出ると、階段を降りる。一階のリビングを通り、台所へ向かい冷蔵庫を開ける。
「何かないかな~…冷蔵庫には何もないな。冷凍室のアイス食べるか」
冷凍室からソーダ味のアイスを取り出す。包装を剥がし、ぱくりとアイスを頬張る。途端に口内に冷たさと甘味が広がり、頭が冷えるのを感じた。
「うーん、冷たくておいしい!やっぱり、頭使った後はアイスだよね」
アイスを頬張りながらリビングに戻ると、ソファに座る。
「今テレビ何かやってるかな~…っと何これ?」
リモコンを取ろうとテーブルに目を向ける。白い空き箱が置いてあった。さっき通り過ぎたときには、テーブルの上にはなかったはずだ。中には、メモ書きが入っている。
「『欲しいものを書いて』…欲しいもの…?」
いきなりそう言われると咄嗟に出てこないものだ。
「欲しいもの…うーん、服と靴?いや、漫画…あ、ゲームも良いなあ。高くてお小遣い足りないんだよなあ」
ぶつぶつと呟いていると、庭の方からバンッ!とガラスが叩かれる音がした。そちらを見れば、庭に出られるサッシ戸を覆うように大きな手が張り付いていた。
「えっ何」
「欲しいもの早く書いて。お前のためなら何でもやるから、早く早く」
男とも女とも分からない声が外から聞こえ、大きな手が催促するように、バンッバンッとサッシ戸のガラスを叩いている。
「欲しいものをあげたらお前は嫁になるんだろ、早く」
「そんな話聞いたことないよ、やめてよ」
「聞いてなくても、お前は嫁だ。もう決まった、早くちょうだいちょうだい」
話しかけたからか声のトーンが上がり、叩く勢いが強くなった気がする。サッシ戸のガラスにヒビが入る。、
「ガラスが割れちゃう…」
「早く書いて早く書いて。早く来い早く来い」
もし割れたら、そのまま中に入ってきそうだ。嫁にするなんて言ってるが、きっとろくな目に合わない。取り敢えず、欲しいものを書かなければ良いんだろう。
「分かったよ、書けば良いんでしょ」
テーブルに置いてあったメモパッドからメモを一枚取り、ペンで殴り書くと空き箱に突っ込んだ。すると、空き箱は消え、ガラスを叩いていた手も消えた。静かになったから帰ったようだ。
「何もいらないから帰ってって書いたけどこれで大丈夫だったのかな…」
「お前の望み通り、今日は帰ったぞ。次は、お前を迎えに来るからな」
先程の声が室内に響いた。欲しいものを書いたら、じゃなかったのか。溶けてきたアイスと自分の汗が垂れてきて手がベタベタする。どうやら、私は選択を間違えたようだ。
君を取り戻せるなら
街でも星でも世界でも
当然自分の体でも魄でも
何だって犠牲に出来たのに
何をしたって戻ってこないと
どうしようもなく知っている
君が還らないのなら
他者を守る意味も
平和を続ける意味も
何もかも無いのに
それが君の望みだった事を
誰よりもよく知っている
君が此処に居ないのなら
君に逢いに行けるなら
生きることも何もかも
投げ出してしまいたかったのに
「無事で良かった」と頬を撫でた
君の最期の笑顔が
どうしてもどうしても
視界から離れない
<何もいらない>
暗闇から生まれたソレは、人間のカタチをしていたし、人間らしく行動できる意思も持っていた。
暗闇から出て、人間らしくいようとしたソレは見様見真似で食事をはじめた。
本来、必要のない食事は口に入れる毎に吐き出されたが、何度も何度も繰り返すうちに受け入れられるようになった。食事を摂る事で排泄を覚えたソレはまさしく人間のようであった。
人間であるために、食事と言われればなんでも食べた。
そんなソレの姿を気に入った男がいた。
なんでも美味しそうに食べる姿に好感を抱いたという。
ソレもまた、男に好感を抱いた。自分に向けられたはじめての感情に、応えたいと思えたのだ。
期待に応えたくて、ソレはなんでも食べた。そうしているうちに、本当の人間になれたような気がしたのだ。
けれどその食事は、卑しいほどになっていた。
およそ、好感を抱くようなものではない。
男はソレを大事にしていたつもりだったが、ソレのその卑しさは感情と直結し男の行動を制限させるほどになった。
やり過ぎだと男はキツく押し退けてソレを遠ざけた。
ソレは悲しんだ。
辛くて苦しくて、涙のようなものを流して、食事を止めた。
食事をしなくなれば排泄もしなくなり、感情の起伏もおきない。あとは暗闇に戻れれば苦しいのもなくなるだろうとソレは思考していた。
食べなくなったソレを男は不思議に思った。
男の関心を引こうとしているのか。それとも男がソレを遠ざけた事をただ悲しんでいるのか。
毎日のように見ていた食事風景を見なくなった。
他の人間を通して聞けば、ソレは「食べている」と言う。確かに体つきが変わったようではない。
ただ、食べているのなら、また一緒に食事をしたい。
決して嫌悪を抱いたのではない。今でもずっと大事なのだ。あの時はただ反省を促したかっただけなのだから。
ソレの感情の起伏の大きさは、他者を傷つけるほどであったから。
反省してくれたのなら、同じ過ちを繰り返さないなら、また側に居たい。居て欲しい。
男は準備した。
ソレは何でも食べるから、何を用意してもいつも嬉しそうに食べてくれていた。
なのにソレは、男の準備したものを目の前にして、ほんの少し齧ることすらしなかった。
暗闇のような無感動な瞳をわざとらしく細めて「自分は大丈夫だから、何もいらないだけなの、気にしないで」と口が動く。
ソレに食事を断られたのははじめてだった。
久しぶりの会話でもあったのに。
気に病んでいるのだろうか。
何がダメだったのだろうか。
好き嫌いなどしたことはなかったが、嫌なものでもあっただろうか。
それから男は、しばしばソレの姿を見ないことが増えた。
毎日、どこかで見ていたのに。
気まずくて連絡もできていないから、余計に様子が分からない。
心配であったし、不安でもあった。
けれど、食事を介さないとソレとどういう付き合いをしていたのかあやふやで分からなくなっていた。
大事にしていたのに。大事にしていたつもりだったのに。
それでも男は、どうしてもソレの笑顔が見たかった。
ソレは相変わらず現れたり消えたりしていたが、ある日、再び男はソレに声をかけた。
準備したお菓子がある。これは前によくソレが笑顔で食べていたものだ。きっと喜んでくれる。きっと。きっと。
ソレの瞳が、無感動そうな暗闇が、感情の色を灯したように歪んだ。
まるで、嫌悪するように。
男は驚いた。
ソレの嫌悪の瞳が、男に向けられたわけではない。
男の準備したお菓子に向けられたのだが、食べる物を目の前にして、ソレが嫌悪を向けたのははじめてだ。
と、直ぐにソレから笑い声が漏れた。
しばらく楽しそうに、可笑しそうにソレは笑う。
男は不思議に思うが、安堵もした。
ソレがようやく笑ってくれたのだ。
よく食べていたのだから、やはり選んで良かった。
先程の嫌悪の表情は見間違いだろうか。いいや、何でもいい。今はまた、以前のように一緒に食事がしたい。
ソレはさも面白いと言わんばかりに、男を見た。
「ああ、私はコレが嫌いだったんだ」
(ああ、私は人間にはなれなかった)
“何もいらない”
あなたのそばに居るだけで十分
なんて嘘よ
あなたの心も身体も独り占めしたい
あなたの言葉も温度も私のモノ
そんな独占欲があることをあなたは知らない
そして私はいつも通り答えるの
何もいらないって
"何もいらない"
あなたがいなくなって
私は思い知った
あなた以外
何もいらない……
君が好きだよ、君さえいれば何もいらないよ
って言ってよ。
もうこの際嘘でもいいから。
言ってあたしを安心させてよ。
あたしはあなたのものでしょう?
あなたは、あたしのものじゃないの?
あたし以外の他の誰を見てるの?
あたしは、あなたがいれば何もいらないよ。
あなたはどうなの?
あたしじゃダメなの?
もうやだよ、こんなふうに不安になるの。
あなたがいれば何もいらないのに、それが叶わないんじゃ生きてたってどうしようもないよ。
だって他に何もいらないんだもん。
それくらいあなたが好きだよ。
本気だよ。
本気の証拠、見てみる?
僕は何も要らないさ?
人は何かを持ってこの世に生まれて来たというのかい、
嗚呼、勿論――罪を背負って来た人だって居るであろう、この僕を見ておくれ、
余りにも人間らしく、人に依って創られた言葉を使い僕は最期のフィナーレを飾る一等星――スターとはそう在るべきなのだろう?
罪を償い全てを棄てた後の僕を見てくれ、其処には何も無い、只唯一の人間の生――『生きる』、其れだけを行うことが出来た僕が此処に居るよ、
何かが欲しい訳では無い――全てはもう手に入れた後だったんだ、
僕は只唯一、生きたかったんだ、
そう、ただそれだけの事を知る為に――人生の全てを捧げる事に決めたんだ、――