『何もいらない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
幸せになるために、特別なことなど、何も必要なかった。
それに気づくのに、随分と時間がかかった。
『何もいらない』
「何もいらない、ミニマリストになる!」
と、部屋の断捨離を始めた。
昔ちょっとやってみたくて買ってみた、ネイルセット。
読んでみようと思って買ったけど、途中で読みかけのままの本。
可愛い!と思って買ったけど、使ってない食器類。
色がいい!と思って買ったけど全然似合わなかった服。
式典のために買って1度しか使ってないバック。
全部売った。
お金が手に入った。
何買おうかなぁ〜と思っている矛盾した自分がそこにいた。
ガヤにいて呼ばれたことなどないくせに視線が泳ぐ花いちもんめ
[何もいらない]
『何もいらない』
僕にとって1つ意外は何もいらない。
それは、僕の好きな人の笑顔だ。
昔、僕は彼女に救われた。
僕が窓から飛び降りて、自殺しようとしていた。
それを見た彼女は僕に手を伸ばし笑顔で「こっちに来て」と言ってくれた。
その言葉に僕は救われた。
その日から彼女の笑顔が好きになった。
だから、この世の何もかもが無くなってもいい。
ただ、彼女の笑顔を残してくれるのなら。
「何もいらない。」
そっと開いた紙に書き殴られていたのは、たった一言だった。
なんだ、これは、と思った。
私は、誕生日プレゼントのリクエストを訊いたはずだったのだ。
なんでも買ってあげる、と。
つい最近も、やれ、もっと複雑でカッコ良い玩具が欲しいだの、やれ、最新のゲームカセットが欲しいだのと、駄々を捏ねていたはずだ。
それなのにこれはどういうことか。しかもなんと雑に書き捨てられた字だろう。
私は紙を握りしめ、破り捨てようとして、結局、ため息をついて紙の皺を丹念に広げる。
久しく見ていなかった姉の字だ。
私は、姉が家族の中で一番嫌いだ。
姉は、したいことがあると言い放ち、まもなく、その“したいこと”やらのために、連絡を絶ち始め、縁を絶ち始め、最後には、私たち家族と縁を切った。
両親は心配と動揺で、すっかり気が触れたように、“異常行動”を重ね始め、私たち兄妹は、家族が失った隙間に囚われないために、必死に足掻くことが必須になった。
姉が蒸発してからの出来事は、思い出すだけで目が回る。私が実家に帰らなくなったのも、その出来事がきっかけだ。
私は私たちを捨てた姉に、行き場のない憤りと恨みをずっと抱いてきた。
だが、どうしても姉にもらったものが捨てられないのは一体どういうことだろう。
部屋には、姉からお下がりでもらったぬいぐるみが鎮座しているし、幼い頃に姉が交換してくれたシール手帳も、未だに引き出しの中に隠してあるし、姉に描いてもらった絵は、クリアファイルに閉じられている。
この失礼極まる一言だけの手紙も、仲間入りするだろう。
姉を見つけたのは、私の執念の賜物だ。
姉がいなくなったことで崩壊した家の様子を、私は姉に知ってほしかった。
…たとえ、姉が私たち家族を巻き込まないために縁を切ったのだとしても。私は姉に、罪悪感を抱いて欲しかった。後悔して欲しかった。
SNSで、姉らしきアカウントを見つけた時は舞い上がった。毎日チェックして、姉だと確信を持って、でも姉は警戒心が強く、私にも気づいているはずだから_逃げられないように、出来るだけ何気なく、私は訊いたのだ。誕生日プレゼントのリクエストを。
その答えが「何もいらない。」
ふざけるな、と思う。
何もいらない。それはこっちのセリフだ。
私たちは何もいらなかった。姉の気遣いも遠慮も配慮も、私たちにはいらなかった。
私たちの父も母もただ、家族全員で生き抜いていけたら、何もいらなかった。
…私のしてきたことは正しかったのだろうか。家族を捨てる選択をした姉を探して、見つけて、余計なことを言ってみて…
お金と時間とチャンスを放り投げて、姉を追いかけて。
分からない。分かりたくない。
ただ、一つだけはっきり分かる。
このことは、家族にはとても言えない。
手紙をしまいこみ、スマホの電源を落とす。
薄靄のかかったような不透明な空気の中に、近づいてきた島の輪郭がうっすらと浮かび上がる。
ずっとこのまま生き続けて何があるのだろう。それなりの生活をして、それなりに幸せに生きて、それなりの死に方をする。そんな人生でいいのだろうか。私はこれさえあれば自分は満たされるだとか、これしかいらないと言えるようなものが欲しい。この先の人生にとってもそうだと言える自信はないけれど、今の私にとってのそれは辛いこともたくさんあって、大して楽しいとも思えなかった学生時代をまぁ悪くなかったな、と思えるくらい美しい想い出をくれたあなたかもしれない。私はあなたさえいればもう何もいらない。
何もいらない✨
あなたが近くにいてくれるだけで…
子供さえ幸せでいてくれれば…
と 気持ちの重さを伝える意味での
「何もいらない」ではなく
私には その言葉が
すべてを諦めてしまった人の
弱さみたいなものにも感じてしまう
この世に何かを求める事に
疲れてしまったような…
お題『何もいらない』
『君以外何もいらない。愛しています』
そう言ってくれたのはもう何年前の話だっただろうか。照れ屋でまっすぐに感情を表現するのが苦手なあなたは耳まで赤くしながらそう言ってくれた。
何かをプレゼントしてもらったときよりもずっと嬉しかった。
本当にあなたさえ居てくれたら私も何もいらなかったのに。なんて。
あなたの為に用意した温かいご飯もすっかり冷えて、少し固くなっている。こうして夜、誰もいない部屋で時計をただ眺めるだけの日々はいつからだったのだろう。
椅子の上に足を持ち上げ抱える。こうして丸くなってこの寒さを耐えるのもどれくらいになったのだろう。
『君以外何もいらない』って。
「嘘つき」
そう呟いた言葉は誰に聞かれることもなく空気に溶けた。
『何もいらない』
「好きなもの以外何もいらない。」
「ご飯のお供があれば何もいらない。」
「何もいらないから、コレ買って。」
「何もいらない」の前には「他には」が隠れている気がします。絶妙なニュアンス、日本語のあやふやさ、とても面白いです。こういう「言葉のかくれんぼ」を見つけるのって、とても楽しくて嬉しいですね。
何もいらないってことはないよ
生きるためには、物質以外にもいろいろ必要だし
特に今は心が飢えているからそう思う
闘わなくちゃならない今、自分を武装するものがほしい
そしてその先には、心の安穏がほしい
どうしてもほしい
何もいらない
家に帰ってきて、子どもたちは宿題終わって、リビングでテレビ見てる。
私は、朝食で使った食器を洗って、片付け。
時計が17時になって、メロディーが流れてる。
慌てて、お米をセットして、早炊きでスイッチを入れる。
今日の夕飯は、ホワイトシチューだから、大きな鍋を出して、水を測って入れる。
IHの電源を押し、鍋に冷凍してあるカットしたにんじんを入れる。
その後は、じゃがいもや玉ねぎを切って入れる。
鶏肉は、一口より小さめに切って、ポリ袋に入れて、料理酒と砂糖を入れて揉み込む。
ふと気付くとダイニングテーブルに置きっぱなしになっているスマホが鳴っている。
慌てて、取りに行って、電話に出たら、旦那からだった。
「今から、帰るけど、何か買ってくもの、ある?」
「うーん、何もいらないかな。」
テレビ見てた次男が電話に気付き、大きな声で
「アイスー!」
「はいはい、アイスね。
GENKY寄って、アイス買ったら帰るから。
お風呂、沸かしといて。」
「はーい」
電話を切り、お風呂のスイッチを入れ、夕飯作りの続きを始める。
何もいらないと言ったけど、ふと、冷蔵庫の中を確認すると、牛乳が少ないなと思って、旦那に電話する。
「ごめん、牛乳もお願いします」
「はーい、わかったよー」
何もいらない
何もいらない、あなただけ
と、恋の始めに思ってしまう。
あの一瞬が一番幸せだったのだと
あとから気がつく。
でもあの頃の純粋さには戻れない。
『大好き!!』
彼女はそう言ってくれた。
その日は今も忘れない。
─嘘だったんだ。全部。
嬉しかったのに。幸せだったのに。
もう、ともだちじゃないの?
他のコに乗り移って。私は置いてきぼりですか。
ふざけるな!!許さない、、、!
だったらこっちも潔く裏切ってやるよ─
なんてね。
ただ私は辛かっただけ。苦しかっただけ。
最初から彼女を信じきれてなかったんだ。
全部、私のせい。、、私のせい、?
もう何もかもどうでもいい。
もう何もいらない。
『もう何もいらない』
──────────────
この話ぜーんぶ実話っ☆
んてか現在進行形です♪
めっちゃ最近の出来事ですっ♪
ふざけるなぁぁぁ!!!!
By作者
何もいらない
命さえあれば
健康さえあれば
君さえいれば…
あれ、何もいらなくなくなっちゃうや。
人間は煩悩の塊で弱く、向こうにいかないところのギリギリ境界線で藻掻いている。
誰も殺めなくても生きていられるという縁と運。
何も盗まなくても生きていられたという縁と運。
だからこそ
許して許される
奪われて与えることを覚えることに気づきたい。
悪人正機
ここでいう悪人とは煩悩に苦悩する、か弱きわたしたちです。煩悩に苦しむ悪人こそ救われ許される価値があるとお釈迦様は仰いましたと親鸞様は説かれました。
南無阿弥陀仏
2024年4月20日
心幸
懸命に
生きているから
言い訳に
何もいらない
などと思えず
お題☆何もいらない
何もいらない。
何もいらない。
そう言う人達の目は、幸福と不幸のどちらに染まっているのだろうか。
日々家
[何もいらない]
何もいらない訳がない
住む所
水、電気、ガス、
お金、物、衣食住…
車、仕事、
仲間、友達、親戚、
大切なコミュニティー
全部大切な物
いるものがたくさんある。
本当に何もいらないの…?
でも…
もし…
この瞬間に、恐怖も痛みも何も感じないまま地球が消滅してしまったら…
無になったら…
「何もいらない」
何もいらないことはないよ。だけどね、欲しいものは沢山あったはずなのに、ほとんど忘れてしまったんだ。
「必要か必要じゃないか。欲しいけど今は保留」
そんなことばかりしてたら、欲しいものをパッと思いつけないことが増えちゃった。
たとえ思いついても欲しいものを実現する前に、欲しい理由を考えてしまってね。必要なかったらそのまま忘れてそれきりだ。まあ、もどかしいね。
だからね、自分は何もいらないとしか言い様がないんだよ。
【何もいらない】
「お前の作った物語、つまんねぇよ」
「どうせ難しいって。時間の無駄じゃん」
「めんどくせーわ」
そう言ってネガティブな言葉に引き裂かれた紙。
僕はそんな骸を見ながら、喉の奥がひりつくのを感じていた。
目頭が熱い。
もうゴミにしかなれない、紙を拾う手が震えた。
言葉は、うまく出てこない。
どうせ上手くないのなら、もう、言葉なんて、湧き出てこようとしなくていいのに。
もう何も、やらなきゃいいのに。
泥だらけに汚れたゴミを拾い集めて胸元に押し付ける。服だけじゃなく、地についた膝まで汚れた。
その姿が自分にお似合いなんだろう。
背を丸めながら、息を殺して泣いたんだ。
もう、誰にも、何にも言われたくなくて。
ナマケモノは木にのらりと身を任せ、何もいらないというスタンスで生きている。
ゆっくりと時が流れる無為自然の哲学キャラだね。
喧嘩に負けたことないだろうな。
だって喧嘩なんてしないもの。
きょとんとした可愛い目をして。
題「何もいらない」