『何もいらない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
[何もいらない]
何もいらない、と彼女は言った。
そっか、と僕は剣を向けた。
「だからって世界を巻き込んでもらうのやめてもらっていいですかね」
「ふふ、正義感に溢れた言葉ね」
断るわ、と彼女は僕に向けた杖は一振りの大きな鎌へと変化する。
「別にそんなんじゃないんですけどね。……じゃあ、力ずくで止めさせてもらいます」
「できるものならどうぞ?」
答えの代わりに、床を蹴る。
数歩で詰め寄り、勢いを乗せて振りかぶった僕の剣は、鎌の柄であっさりと止められた。
「ところで、貴方はどうして私を止めようとするの?」
「欲しいものがあるんで」
へえ。と光のない彼女の目が細められた。
「貴方は何が欲しいの?」
「貴女の笑顔が」
「……えっ」
「はい、隙あり」
力の緩んだ鎌を蹴り飛ばし、一緒に剣も投げ捨てて、彼女の手首を掴む。腕を引き、腰を抱き寄せ、覗き込む。
「……なんですかその予想外って顔は」
「え。いや。予想外よ!? 貴方その無表情で分かるわけないじゃない!!」
「わあ心外。僕としては日々表情豊かに生きてるんですよ。これでも。で、世界巻き込んで消える気は無くなりました?」
その答えはすごい勢いで飛んできたビンタだった。
〜何もいらない〜
友達がいても、
友達は私の事何も考えない。
家族がいても、
新しい夢を呟いても[何それ]と笑われる。
お金があっても、
物は買えるけど、時間は買えない。
時間があっても、
お金は皆均等に与えられるわけじゃない。
自分一人が頑張って、頑張って、頑張り続けても、
報われるのはたった0.1%。
ならもう、何も望まないし、何も欲しがらない。
もう自分一人でいい。
もう、何もいらない。
見つめて
見つめられて
時が経つのも
忘れるほどに
満たされて
溶けてゆく
『何もいらない』
テーマ“何もいらない”
自暴自棄。
もう全てどうでもいい。
だから、その優しい言葉も
何もいらない。
─何もいらない─
神様が居るなら、僕は言いたい。
何故。
何故彼女が生贄なのですか。
昔からこの村の制度は可笑しいです。
村の幸せの為“だけに”人が死ぬなんて可笑しいです。
この制度は、神様が言ったから始まったと聞きました。
何故こんな制度を創ったのですか。
こんな制度がなかったら。
彼女は、彼女は死ななかったのに。
...なんて、神様など居ないと分かっていながら言った。
今日は僕の最後の日。
何故なら僕が生贄になったから。
後悔なんてものはない。
彼女が居なくなった世界で、
僕が欲しいものは何もない。
何もいらない。
嗚呼、神様はなんでこんな時は救ってくれないのだろうか。
最後くらい、救って欲しかったな。
たいせつなひとが死んでさ。
ほんとに君、なーんもいらないの?
僕だけに見える僕よりも背が大きいお兄さん。
生前、母さんが見せてくれた写真に写る子をそのまま大きくしたみたいだ。あの子は母さんの弟―つまり、僕の叔父さんだった。
でも、叔父さんは母さんが幼い頃に病気で亡くなったらしい。ちょうどお兄さんぐらいの歳で。
弟の魂は未だあの病院で、母さんが来るのを待っているんだ。弟と同じ病気で亡くなる母さんを、何年も何十年も。
それで、時折ふらっと患者の前に現れる。ぼくが、入院したときみたいに。
母さんが唯一の家族だった僕は、親戚に連れられ新しい生活をはじめた。
新しい服、新しい家、新しい学校…
たくさんの「あたらしい」が僕のことを着飾ってるけど、まだまだぽっかり穴が空いてる。
おばさんが僕を心配して穴を埋めようとするほど、どんどん穴が広がってく。
だから、お兄さんに聞かれても「いらない」って答えた。僕を満足させるものなんてないんだ。
もし、本当になんでも欲しいものをくれるなら、おかあさんをかえして欲しい。
『何もいらない』
「今日は私のためにお集まり頂き、ありがとうございます」
私の誕生日会が始まってから既に数時間経っていた。
お父さんの友達の社長さんからお母さんのお茶友達、親戚の人までたくさんの人たちが出席していた。
私が両親と共に挨拶をして回っていると、少し離れたところから声をかけられた
「ほんとにいい娘さんねぇ、テストの成績も良くて、スポーツもできてしまうなんて、ほら、バスケ部のキャプテンをやっているんでしょう?」
「生徒会もやっているんだとか、流石ですな」
「はは、いえ、これくらいできて当たり前ですよ」
「まぁ、おふたりの教育がよろしいのね」
こんな会話がされている中、私は笑顔を絶やさずお客様の方を向いてたっている。
お父さんは財閥の社長で、お母さんは病院の医院長の娘、今ではお兄さんが継いでいるらしい。
そんな両親に私は、私をちゃんと見て欲しかった。
いつもから返事で相手にして貰えないり
私は見てもらうためにならなんでもやった。
沢山勉強もしたし
沢山スポーツでいい成績も収めた
沢山家事の手伝いもしたし
沢山、沢山、なんでも、
それも全部だめだった。何も変わらなかった。
次に私は色々なものをねだった。
参考書にぬいぐるみ、食べ物からアクセサリー
どれだけ高価なものをねだっても、私の手元に来た。
望んだものは全て手に入った。
両親からの目(あい)以外は。
周りからしたら高価なほど価値があるかもしれない。
けれど私にとって宝石はただの石と変わりなかった。
何をしても無駄なのならば、
本当に欲しいものが手に入らないのならば、
私は他に何もいらない。
何もいらない、なんてのは嘘だ。現状があるから、もしくは願望が叶うなら、何もいらない、のだから、何もいらないと言いながら、何かを望んでいる、もしくは既に何かが手元にある。
間違いなく言えるのは、今以上は何もいらない、と言えるのは幸福な人だということ。
日本酒、できれば純米酒、しめ鯖、漬物盛り合わせ、エイヒレ、卵焼きがあればとりあえずいいや。砂肝とかあれば素敵。あとは〆蕎麦があれば何もいらない。
「何もいらない」4/20
アナタがいれば、それで良い。
遠い日の私は、それを疑わなかった。
それが今はどうだろう。
起こる全ての出来事、
出会いを大切に思ってしまう。
今の私は、何を捨てられるだろう?
#なにもいらない
きみがいれば、なにもいらない
ほんとだよ?
私には、愛する彼氏兼未来の旦那がいる。だけど、まだ私達は、未来の約束を交わしてるだけで、まだ同棲してる訳でも無ければ、結婚してる訳でも無い。だから、私が今思う事は、ただ1つ。貴方が欲しい。そして、貴方の心が欲しい。貴方さえいれば他に何も要らないわ…
お題 何もいらない
あなたがいなくなった部屋の窓から
穏やかな色の夕日が射し込んで
想い出をそっと包んで行く
好きだったあなたの声も
あなたと作った想い出さえも
今は何も欲しくない
振り返るのは終わりにするから
あなたはあなたで幸せを見つけてね
あなたにとっての
わたしの存在理由と
わたしにとっての
あなたの存在理由とが
同じであるなら
そのほかは
何も望まない
何もいらない
# 何もいらない (112)
「今日の朝、私、シチューとパン食べてきた」
「おれ、パンにきゅうりはさむよ」
「まじで?」
何もいらない望まない
完全無欲は叡智?それとも絶望?
囚われないこと手離すこと
身軽になるためなら必要
希望を持つこと夢みること
活きいき歩み続けるなら必須
他者への期待は手離して
両手を広げて夢みて進め
「何もいらない」
#82
「何もいらない」
美しく
ポジティブで
優しい人になりたい
だから
嫌われたくたくない気持ち
他人と比べてしまう心
自分に自信が持てない悲しみ
なんて
何もいらない
高望みなんてしない
欲も曝けださない
だからお願い
親友を返して
時間もお金も全て捧げるから
"何もいらない"
この心のひとかたまりのおもり
沢山の憂鬱の凝縮
身体の痛みの根源
ふいに訪れる悪意の影
それさえ消え去るのなら
一人ひとりが
抱えるおもり
そのひとかけらが消え去るのなら
世界は少し明るくなるかもしれない
♯何もいらない
もう何も要らない。
だけど最後に愛は欲しい。
蘭でも良いよ。
蘭ってね英語で「愛情」っていう花言葉があるんだよ
ガーベラも色々な色を組み合わせて6本にすると、
「貴方に夢中です」
ガーベラと蘭を貰ったら"楽園''で待ってるね。