『何でもないフリ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題
『 何でもないフリ 』
もう無意識に私はそうしていた。
あいつにある言葉を言われるまでは…
私は高校1年の夏の葉が暖かな色に変わる頃
クラス内でいじめを受けていた
何故私は自分がいじめられているか知らなかった
教えてくれるはずもないだろう
最初のうちは軽いいじりだった
これはいじりのうちに入るのだろうか、?
まぁ、私はそう思っていた
だから愛想笑いを続けた
けれどそれはいじめへと発展していった
もう反抗する気もなかった
愛想笑いも必要なかった
ただ無言であの人達の指示に従うしか無かった
私の中から『笑顔』が消えた
表向きはもちろん身体の中から消えていった
ある日言われたんだ
隣のクラスの幼なじみに
私はこいつが嫌いだ
何故って?まぁ、何となく…
というか、もう誰も信用出来ない
違う違う、こいつがどうこうって今関係ないか
そいつは言ったんだ
「いつまでそうしてんだ」って
私には意味が分からなかった
だって、私普通じゃん 今までと何1つ変わった??
私の心を読み取ったようにそいつは続ける
「何でもないフリ お前そんなキャラだったっけ」
って……
その時気が付いたんだ私は自分自身を殺していたってことを
ただもうそれは遅かった
教室に行けばまたいじめられる
誰に相談しても解決しない
だけど私にはそいつの言葉があった
もう何でもないフリはしない
何でもないフリ
何でもないフリをしていても
君のことなら何でも分かるよ
「何でそんなに分かるの?」
と君は言う
決まってるじゃないか
「君のことが好きだから」
これを言えば君が喜ぶことも分かってる
いつも笑っていてほしいから
何でもないフリ。
何でもないフリが
できてるかな?
できてないかな?
2人だけの
内緒な夜に。
【136,お題:何でもないフリ】
私のクラスにはいじめがあった。
最初は転校生の子、髪をツインテールにした綿菓子みたいにふわふわの女の子
その子は仲良くしようと頑張ってたけど、1ヶ月経った辺りから学校に来なくなって
そのしばらく後に、転校したって知らせが入った。
次のターゲットは、クラスで一番頭の良かった男の子
テストがいつも満点で、ちょっと話が長いけどクールで優しい子
その子は日に日に痣が増えてきて、先生に相談したみたいだけど全然いじめは止まなくて
数か月後、やっぱり学校に来なくなった。
止めろって思われるかもしれない、見て見ぬふりはダメだって
でも私は正義のヒーローじゃない、皆が皆人を助けられる器じゃない
私の船は1人乗りで、あと1人乗せたら沈むかもしれない
そんなリスクを抱えてまで誰かを救えるほど、私は出来た人間じゃないの
でもきっと、私はどこかで安心してたんだ
そういうものだって何でもないフリして、いつしかそれが当たり前になって
だからこれは、私への罰だ
「......えっ.........」
机に置かれたのは百合の花の花瓶
真っ白い紙に『ご愁傷様です。』と書かれたメッセージカードが添えてある
「なに...これ?......ねえ、みんな...?」
何で?昨日まで別の子だったでしょう?どうして急に...
クスクス嗤う子、気まずそうに目をそらす子
......前の私みたいに、塀の向こうの出来事だと、ただに日常の1部としか見てない子
そっか...こんな気分だったんだ...
見ないフリしてた手前、助けてなんて言えない
誰も助けてくれない、誰も止めてくれない、永遠にも思える絶望感
これが私への罰か
静かに鞄を開け、これがこれからの日常なんだと
何でもないフリをしながら呟いた。
何でもないフリをして。
心はズタズタに傷ついている。
悲しみに目を背けて笑顔を塗り重ねてしまう。
自分には何でもないフリをしないで。
少し立ち止まって休ませて。
痛くないふり
傷ついてないふり
哀しくないふり
辛くないふり
何でもないふりをしていたら、いつか、自分の心が壊れてしまうから。
痛くないわけないから
傷ついてないわけないから
哀しくないわけないから
辛くないわけないから
何よりも自分に向き合い、何よりも自分を大切にしたい
何でもないフリが得意になった
頭の中ではいつも死の音がする
私を向こうに誘う音が
きっと救いは、
蝕む
もうそろそろ無理だろう
その反面
限界突破を試してみようと
蝕まれ続けたその先を
見てみたいとも思う
鏡の中
「何でもないフリ」
何でもないふり
人には何でもないフリ
してるけど…
とても…不安で不安で
涙溢れる
周りには理解されない…
相談すれば…
治す気ないんでしょ
と心無い言葉を
言われる
とても傷ついた…
誰にも、相談なんか
したくない
ひとは傷つけるだけ
だから…
それなら…
何でもないフリ
した方がいい…
君の声が聞こえてきても
君の姿が見えても
ふとした拍子に指先が触れても
何でもないフリ
心の中は熱く、あつく、溶けてしまいそうになっているのに
いつもの微笑みを浮かべて
今日も、うまく出来ているかな
明日も、まだ、うまく出来るかな
(何でもないフリ)
なんでもないフリ
ずっと我慢していたら、自分の限界に達する。
だから、周りの人を信用して、自信を持って心の声を言ったらいい。
過度なことをしなければ、周りの人は必ず許してくれる。
なんでもないフリなんて-しなくていい時があるんだよ。
ありのままの自分でいれば、必ず相手もわかってくれる。
何でもないフリ
言葉にしてと毎回は言いません、
しかし言葉にしてくれないと
分からないことがあるのは事実です。
「例えば君が今、泣いている理由とか」
「……呼んで、私のこと」
身を擦り寄せてくる彼女を撫でながら呼ぶ。
「ネイ」
「ん……!」
尻尾がふよふよと揺れる。目を細めていて気持ちよさそうだ。
こういうときは理由を聞くようなことはしない。
心の中で燃える嫉妬心を彼女には知られたくないから。
『Who's calling?』
お題
「何でもないフリ」
「なんでもないわ」
決まって君は僕にそう言う。その虚な眼差しはいつも僕じゃない何かを思って空を彷徨う。
それが僕にはとても不安で。
ただでさえフッと僕の元から消えてしまいそうな君を
引き止めるように君の手を握る。
「ふふっ、怖い顔してどうしたの…」
少し驚いた顔の後、すぐに僕をからかう笑みを浮かべる
子供をあやすように、スッと伸びたか細い手が僕の頬を撫でる
きっとぼくはとてつもなく情けない顔を君に見せているんだろう。
クスクスと微笑みながなら僕の首に腕を絡めてくる
今日は冷えるわね…
何でもないフリ
続けていた。
本当は
心が痛くて痛くて
傷ついて。
だけど
いつか
何でもないフリじゃなく、
フリがフリでなくなり
何て事ない。
って
思えるようになってきた。
これって、
強がり?
諦め?
成長?
何にしろ
あんまり
いちいち
いちいち
反応していたらキリがない。
スルー技術が上がったと思う事にしよう。
あれ?
それこそ
何でもないフリ、か?
ま、いっか。
お題
何でもないフリ
何でもないフリ
|澤田美鈴《澤田みすず》は大学二年生で、学校近くの本屋でバイトを始めたところ、一つ先輩で、同じ大学の三年生|歌川龍斗《うたがわりゅうと》と知り合う。
歌川龍斗は細マッチョで、スタイルが良く長身のイケメン、そのため女の子のモテるようで、この本屋は学校の最寄り駅直結のデパートの中にあることもあってか、毎日のように用も無いのに、歌川龍斗先輩のバイト先まで同じ大学の生徒がチラチラとやってきては見て行く。
「歌川先輩は女の子から人気者なんですね、彼女は居ないんですか!?」
ある日のこと、澤田美鈴は、歌川龍斗先輩と付き合いたいという想いがあった訳ではない、それなのに一緒に本を棚に下ろしている最中、ただの興味本位から彼女がいるのか質問していた。
「うん、今は居ないかな…………もしかして、澤田さん彼女いるかどうか気になってたの?」
「歌川先輩があまりにも、モテるのと、バイト中に裏でこっそり告白されてるのを見ちゃったんです、でもその時断ってたので、彼女がいるのかなって思って…………すみません、そんなの確認して」
「別に確認してもらって大丈夫だよ、気になったんだろ…………」
「はい、気になっちゃいました」
「正直で宜しい、そうだね、少し前に彼女がいたんだけど、まだ別れたばかりなんだよ。 だから、未練があるとかじゃなくて今は彼女は要らないかなって思っててね。 でも、澤田さんが気になったのは嬉しかったな、どう、付き合ってみる?」
突然、それもバイト中にそう言われた澤田美鈴は身体が硬直したかのように動きが止り、暫く二人の間に沈黙が続く。
どれくらいの時間が経過したのだろうか、その後、澤田美鈴は歌川先龍斗先輩の目を真っ直ぐに見ると「うん」と首を上下に振った。
こうして二人は付き合うことになったのだけど、ある日のこと、友達から歌川龍斗先輩がSNSで彼女のことを書いているのがあると知らされたのである。
それも、私のことではなく、別の女性で…………。
調べていくと、その女性が元カノだと言うことが分かってしまい、澤田美鈴は動揺し凄く困惑していたので、そんな落ち込んでいる美鈴は友達から、二股のようなことをする彼とは別れた方が良いんじゃないかと説得されることに。
ところが、澤田美鈴は歌川龍斗先輩に依存しているのだろう、別れる何て選択は自分の中になかったので、失いたくない一心で何でもないフリをしてしまった。
そして、二股しているのを容認してしまったのである。
それから半年が経過するものの、歌川龍斗先輩の二股は終わっていない。
それでも、澤田美鈴はまだ別れる決心に至っていないので、先輩が戻ってくることを信じながら付き合っていという。
いつか澤田美鈴が幸せになれますように。
何でもないフリ
またしちゃった
何でもないフリ
君に負担をかけたくなくて
君に嫌われるのが怖くて
つい見てませんよーって
意識してませんよーって
変な反応しちゃうの本当によくない
わかってるのに
ごめんね
16テーマ【何でもないフリ】
私はね、ずっと我慢してきたんだ
あなたに嫌われても、
酷い言葉を投げかけられても、
酷い扱いをされたとしても、
ずっとずっと耐えてきた
でももう限界
あなたとはもう縁を切る
さようなら
" もう 一 生 会 う こ と の な い よ う に 願 っ て い ま す "
『何でもないフリ』
見てしまった。
旦那が浮気しているのを。
何繋がりの女なのか。
共通の知り合いに色々聞き回った。
高校時代の元カノらしい。
知らなかった。
いることは知っていたけど、まだ繋がりがあることが。
悲しい、と同時に怒りが湧いてきた。
今日も旦那が帰宅する。
「ただいま。」
「…どうしたの?」
「な、なんでもないよ!」
「今からご飯準備するね。」
モヤモヤする。
でも、この件以外旦那との関係は良好。
私は、明日もきっと何でもないフリをする。
何でもないフリが得意だった。
時には、無理矢理笑顔を作って。
時には、自分の気持ちを押し殺して。
でも、これからは。
嫌なときには嫌と言うし
しんどいときには助けを求めようと決めた。
何よりも大切なのは
自分自身だから。
何でもないフリ