『仲間』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日は休みだからまじで幸せだわぁ
このまま永遠に休みな訳に
行かないか😓
宅配業者から「お届け物です」と言われて受け取ったダンボール箱は思ったより小さかった。中に試供品の仲間が入っているとは、あの配達員の男性も思わなかったのだろう。
「はじめまして。私はあなたの仲間です」
そこに入っていたのは男か女かよくわからない、すくなくとも人間のかたちをしてはいる、見た感じ二十歳前後の若者だった。
「仲間、あげます」という怪しいハガキを受け取って、SNSで話のネタにでもなればと思い無料お試しサービスに応募してみたものの、まさか人間っぽいものが送られてくるとは思わなかった。SNSに投稿すれば確実にバズるか、炎上するか、嘘つきよばわりを受けるだろう。ただいま目の前にある光景だけが俺の現実だ。
「えっと……なんの仲間なの?」
とりあえず聞いてみた。なんの仲間なの、そう問われた彼だか彼女だかは首をかしげる。
「仲間ですよ。なんの仲間かはあなたが決めることです」
仲間……なんだ? 大学の同級生? 同じサークルの人? SNSの相互フォロワー? ネトゲで遊んでいる友達? どれも繋がりが希薄に思えた。それはそうだ、ほんとうに仲間だと思える人間がいればこんな怪しいサービスに応募しようなんて考えないのかもしれない。
「わからない……」
「わかりました。では明日からもっと仲間を増やしましょう」
――なんだって?
それから仲間の宅配は食品のサブスクの如く毎日届き続け(宅配業者もさすがに怪訝な顔をし始めた)、俺の部屋は同年代と思わしき何者かでいっぱいになった。
特に水や食料も必要としないようだし、手はかからないが、何をやるわけでもなく、それぞれの個性があるわけでもない……どんどん足の踏み場をなくしていくだけの仲間たちをかき分けて、あのすべての発端となったハガキを探そうとする。けれどとっくに捨てているらしかった。いや、こいつらの中の誰かが捨ててしまったのか?
だが、この空間には奇妙な安らぎがあった。
何者にもなれない俺という人間を埋め尽くしてくれるような何かが……いや。今理解した。
「「「私達はあなたの仲間です」」」
そういうことか。
【仲間】
僕等は仲間だ
お月さまと
お星さまと
闇にうごめく動物と
夜が棲み家のゴーストと
輪になって踊ろう
僕等は仲間だ
仲間
あなたがこれまでの人生をどう生きてきたかなんて知れるはずがない
だけどあなたと友に生きるこれからは知れるから
久し振りに文庫本を新品で購入。
鈴木忠平著「嫌われた監督〜落合博満は中日をどう変えたのか」。
落合博満氏はNPB史に燦然と輝く名選手名監督ではあるが、特に監督としては好きなタイプではなかった。だが、気になる謎めいた存在ではあった。
なぜいつも薄ら笑いを浮かべているのか、なぜあそこまで冷酷になれるのか?嫌われるのが怖くないのか?
そういう新聞やテレビでは知り得ない、落合博満という人間の内面を、凄さをこの作品で窺い知ることができた気がする。
そして今日のお題の”仲間“や組織がどうあるべきなのかについても考えさせてくれた、とても良いノンフィクションだった。
しっかし、文庫本ってこんなに高くなっちゃったんだな、びっくり。500ページ超の長編だからだけど、1180円(税抜)!
#仲間
仲間
友達とか仲間って言葉は使うのちょっと恥ずかしい。でもいいもんだよな。
現代だと仲間といえるのは学校のクラスメイト、職場の同僚とかか。同じ趣味を持つ人なんかもそうだな。
でもそういった関係の人を改めて仲間と呼ぶことはあまりないだろうな。だって既にクラスメイトとか同僚って呼び方があるんだから。
だから仲間という言葉は基本的にフィクションの世界で使われるもので聞くのもアニメや映画くらいのものだ。
でもだからと言って仲間という言葉を使っている人がいないわけじゃない。むしろ使っている人は多いだろうな。
仲間という言葉はクラスメイトとか同僚という言葉より仲がいい感じがある。だから団結を深めたい時とか実際に仲がいい人たちは結構普通に使ってそうだ。
あっちへこっちへバラバラと
意識も方向性も何もかも違うのに
とある一つの目標達成のために
各々持ち得る知識と技巧を
出し惜しみせずに施して
幾多の困難も乗り越えて達成してみせる
用が済めばあっさり解散できるところも
俺がこの仲間を信頼している一因かな
『仲間』
本当にこれでいいの?
何度も確認されて買ってもらった早めのクリスマスプレゼント
ワクワクしながらパッケージを開けて電源を入れて亡き巨匠の代表作をフルで聴く
あの頃は武闘家、魔法使い、僧侶
今はまものつかい、盗賊、商人
「仲間」
→短編・祭りの後
ライブ後、会場から観客が帰路につき始めていた。昂揚した面持ちの彼女も、その1人である。
1人でライブに参加していた彼女は、火照った頬をひんやりとした外気で冷めしながら最寄りの駅に向かっていた。同志たちの間を足早に縫って歩く。
「今日のセトリも最高!」
「あの曲が入るとは思わなかった〜」
「ライブの時のあの曲、化けるよね」
耳に入る感動の一つ一つにウンウンと心のなかで頷きく。ライブの余韻に浸る帰り道が彼女は大好きだった。ライブ会場よりも仲間意識が高まる気がするんだけど……、これってアーティストにとって、褒め言葉になるのかな?
電車に乗って、スマートフォンでさっそくセトリのプレイリストを組む。視線を感じて目を上げると、ライブグッズを持つ同年代の女性と目があった。
お互いに軽く会釈した後、彼女はイヤホンを耳に入れた。
テーマ; 仲間
仲間
来し方を振り返ってみたが、「仲間」という表現が腑に落ちる人間関係の憶えが無い。「友」ならあるけどね。なので調べてみたが、「目的を同じくする人間関係」だと。……やはり憶えが無い。
走る 走る
階段を駆け下りる
学生 サラリーマン
年齢も仕事もバラバラ 赤の他人
改札抜けて
地下鉄へ飛び乗る
この瞬間 一緒に走った
数分だけの仲間
言葉にはしない
きっと
きみもしない
一緒に見た
薄紫色の夕焼け
一緒にいられなかった
底知れぬ闇夜
きみのまっさらな
笑顔を思う
それだけで
まだ歩いていける
未来がある
下手くそなまま
今日も
【仲間】
仲間
仲間はいいよ。
仲間なんかいれば居るほど良いんだから。
仲間はいいよ。
一緒に苦楽を共にできるんだから。
仲間はいいよ。
楽しい時間を過ごせるから。
仲間はいいよ。
けど、裏切られるよ。
リセット
走り続けた数十年
その場の仲間
その時の仲間
その事の仲間
深くなく
近くなく
私にとっては、それがいい。
でも
寂しさは大きい
今日も
スマホの電話帳を整理する私
テーマ
「仲間」より
やっべ!
ゴミの収集日なのに油断した。
ゴミ袋に無理矢理詰め込めても
絶対口を縛れないのでガムテする。
急いで収集所へ。
遠目に収集車がきてるのが見える。
猛ダッシュで何とか間に合った。
安堵して息を整えてると
収集車がきた方から
猛ダッシュおじさんが走ってきて
収集する人にガムテしたパンパンゴミ袋を
手渡ししていた。
団地内の収集所なので
前の所から遠くはないが
収集車を追っかけてきたおじさんに
強いシンパシーを感じずにはいられなかった。
(仲間)
一人でいいと思った
本だけあれば良くて
じっと窓の外を見ていた
そんな私に無かったもの
仲間
仲間
昔は温もりを感じる心地よい言葉だったのに、今、目に入れた瞬間胃が痛くなってる。それでも仲間は欲しいよね。
仲間
一緒に何かをする人
仲間は、単に一緒に過ごすだけでなく、お互いを支え合い、励まし合い、成長を促し合う存在でもあります。
自分に合う仲間を見つけるためには、自分の興味関心を明確にし、積極的に行動することが大切です。焦らず、様々な人と出会い、自分らしい人間関係を築いていきましょう。
仲間
助けてもらわないと何もできない。
かの有名な船長も、そう言った。
人間とは社会的動物である。人の集まり─いわゆる社会を形成し、群れて生活する。そのため、1人になろうとする人は狼とされ、笑われてきた。歩幅を合わせられない人は能力が低いとされ、疎まれてきた。
動物にはそれぞれの武器がある。ワニの顎、チーターの脚力、ムカデの毒など、その種類は多岐にわたるが、人類の武器としてあげられるのは知能であることが多い。しかし、社会性こそ人間が最も誇るべきものだろう。祖先である猿は、手先足先が器用であるために道具を使える、という武器を持っていた。武器、道具とは物事の要として置かれるものではなく、目的を達成する為の手段の一つに過ぎない。ワニは顎を使い全てを噛み砕く、チーターは脚力を活かし自然界最速で移動する、ムカデは体は小さくとも一度刺されるだけで痛みが途轍もない。人間は知能を活かし、コミュニケーションをとり、社会を作り出した。種族は個としては弱いが、社会があれば知恵を持ち寄り、新しい武器を作る。同族を殺す強靭な精神を得る。
これだけ強力なものを活かさない手はない。
社会が築かれた今、「頼る力」こそが新しい武器となるだろう。
お題『仲間』
『仲間だから、助けるのは当たり前だろッ!』
操られた僧侶を叱咤激励する勇者の様子を水晶玉に映し出しながら、私は反吐が出る想いがした。
私はこれまで何度も勇者一行に私の配下を派遣してきた。私を殺す存在は跡形もなく排除する必要があるからだ。
だけど、勇者は仲間と力を合わせ幾度となく配下を殺してきた。正直配下など、私にとって肉の盾であり駒でしかない。
しかし、勇者はやたら『仲間』という言葉を連呼し、メンバーを叱咤激励している。その姿がやけに目につく。
その同じ目で私を蔑み、その同じ手で私を理不尽に殴りつけ、その同じ口で幾度となく私に罵詈雑言を浴びせたくせに。
勇者と私は同郷で、幼い頃、事あるごとに勇者は私をいじめてきた。私は彼が大嫌いだった。
村に魔物が攻め入った時、生き残ったのは私達二人だけだった。『絶対に勇者になってやる!』と彼が涙ながらに地面を殴りつけている横で、私は魔物に攫われるふりをして彼等に取り入った。
だから、今この魔王の椅子に座っていられる。
もうすぐ勇者一行は、私のもとに来るだろう。
もし来たなら、貴方が口癖みたいに叫んでるその薄っぺらい言葉を完膚なきまでに否定してあげる。