『仲間』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
仲間
一緒に何かをする人
仲間は、単に一緒に過ごすだけでなく、お互いを支え合い、励まし合い、成長を促し合う存在でもあります。
自分に合う仲間を見つけるためには、自分の興味関心を明確にし、積極的に行動することが大切です。焦らず、様々な人と出会い、自分らしい人間関係を築いていきましょう。
仲間
助けてもらわないと何もできない。
かの有名な船長も、そう言った。
人間とは社会的動物である。人の集まり─いわゆる社会を形成し、群れて生活する。そのため、1人になろうとする人は狼とされ、笑われてきた。歩幅を合わせられない人は能力が低いとされ、疎まれてきた。
動物にはそれぞれの武器がある。ワニの顎、チーターの脚力、ムカデの毒など、その種類は多岐にわたるが、人類の武器としてあげられるのは知能であることが多い。しかし、社会性こそ人間が最も誇るべきものだろう。祖先である猿は、手先足先が器用であるために道具を使える、という武器を持っていた。武器、道具とは物事の要として置かれるものではなく、目的を達成する為の手段の一つに過ぎない。ワニは顎を使い全てを噛み砕く、チーターは脚力を活かし自然界最速で移動する、ムカデは体は小さくとも一度刺されるだけで痛みが途轍もない。人間は知能を活かし、コミュニケーションをとり、社会を作り出した。種族は個としては弱いが、社会があれば知恵を持ち寄り、新しい武器を作る。同族を殺す強靭な精神を得る。
これだけ強力なものを活かさない手はない。
社会が築かれた今、「頼る力」こそが新しい武器となるだろう。
お題『仲間』
『仲間だから、助けるのは当たり前だろッ!』
操られた僧侶を叱咤激励する勇者の様子を水晶玉に映し出しながら、私は反吐が出る想いがした。
私はこれまで何度も勇者一行に私の配下を派遣してきた。私を殺す存在は跡形もなく排除する必要があるからだ。
だけど、勇者は仲間と力を合わせ幾度となく配下を殺してきた。正直配下など、私にとって肉の盾であり駒でしかない。
しかし、勇者はやたら『仲間』という言葉を連呼し、メンバーを叱咤激励している。その姿がやけに目につく。
その同じ目で私を蔑み、その同じ手で私を理不尽に殴りつけ、その同じ口で幾度となく私に罵詈雑言を浴びせたくせに。
勇者と私は同郷で、幼い頃、事あるごとに勇者は私をいじめてきた。私は彼が大嫌いだった。
村に魔物が攻め入った時、生き残ったのは私達二人だけだった。『絶対に勇者になってやる!』と彼が涙ながらに地面を殴りつけている横で、私は魔物に攫われるふりをして彼等に取り入った。
だから、今この魔王の椅子に座っていられる。
もうすぐ勇者一行は、私のもとに来るだろう。
もし来たなら、貴方が口癖みたいに叫んでるその薄っぺらい言葉を完膚なきまでに否定してあげる。
時にはチームの仲間として
時にはライバルとして
お互いを高め合う私達二人の関係が好き。
競い合うのもいいんだけど
チームの仲間として動く時が1番好き。
お互いのことをわかってるから
それに合わせて動けるのが
楽で良いなって思う。
これからもずっと最高の仲間で
お互いのライバルで居ようね
─────『仲間』
人間は 中間が良いのでは 強よすぎず 柔らかすぎずと思う でも 憧れは 強い人かな 自分もそうなりたいと思う時がある キャリヤウゥマンで 世界中 飛び回って 生きたかったかなーでも やっぱり 素敵人と 一緒にいたい 寄り沿って でも 今は 健康かな、 ハハハ笑うちゃうね
題名 仲間 中間と間違ってしまった 朝 寝ぼけてたのね 面白いでしょう
沢山の同胞を踏み台にしてきた。
これはそのツケなのだろうか。
毎日が戦場のような職場、いつ誰に足を引っ張られるか分からない同僚たち、取引を餌に無茶な要求ばかりする顧客。
心を抉られ削られ疲弊し、その先には一体何が待っているというのだろう。
それでもやらねばならない、もう搾取される側になるのは懲り懲りだ。
我が道と幅取りて行く学ランの
群れぞ常より幅狭く雪
──仲間
休憩の時、みんなで話すのが好きだった。
話す内容はくだらないことが多かった。
学校の話とか、先生のモノマネとか、流行ってるゲームのこととか。
他の学校の校区の子もいたから、いろんな話が聞けて、楽しみだった。
小学生の頃の、習い事の話だ。
年齢も、通っている学校も、家族構成も、過去のこともみんなバラバラだったけど、あの日僕たちは、同じ合唱団に属しているってただそれだけで、かけがえのない仲間だった。
仲間の中では、僕も普通の男の子でいられた。
幼い頃に轢き逃げにあって、母さんを後悔と懺悔の世界に堕としこみ、両親を過保護に神経質にさせて、妹に窮屈な思いをさせた僕も、仲間と一緒に歌ったり、笑ったりしてる時だけは、小学生の男の子でいられた。
ブレーキ音とかエンジン音は苦手だったけど、合唱団で歌う歌がそれをかき消してくれた。
僕たちは最強の仲間だった。
僕がその仲間に入れなくなったのは、あの日だった。
あの日、交通事故があった。
帰りのバスで。
軽い事故だった。
ちょっと掠ったくらいの。
僕はその頃、母さんや父さんに、「もう大丈夫だから」と口をすっぱくして何度も言っていた。
僕も仲間と一緒にバスでコンクール会場まで行きたかったから。
仲間と少しでも長くいたかったから。
何度も何度もお願いして、やっと父さんも母さんも頷いてくれた。
事故が起こったのは、そうやってなんとか勝ち取った仲間との居場所で座っていた時だった。
僕は。
僕は結局、パニックになった。
一人で勝手に逃げ出してしまった。
そうして、仲間からも、家族からも逸れてしまった。
僕にはあの仲間の中に入る資格はなかったのだ。
バスに乗って、仲間と一緒に移動するのは、まだ、ダメだったんだ。
母さんと父さんは先生を責めるだろう。
仲間を、友達を、妹を責めてしまうだろう。
僕がこんなことになったなら。
先生や仲間や妹のせいじゃなくても、責めずにはいられないだろう。
僕はそう知っていた。
僕は最悪なことをした。
仲間に対して。
家族に対して。
僕は失格だ。
仲間に入ろうなんて思っちゃいけなかったんだ。
今も、僕は心からそう思う。
いつの日にかの教室
休み時間なので
騒がしい
ある数人は
机を挟んでおしゃべり
黒板の前で数人が床に座り
スマホを片手に動画を眺めている
後ろのロッカー周りでは
陽気な数人が小突き合いをしてはしゃぐ
皆 誰かしらと
語らい 騒ぎ 戯れる
自分はというと
席で一人 頬杖をつく
友人がいない訳ではないが
何となく 一人でいたい気分
教室と自分が
切り取られている この感じに
浸りたい時がある
ふと 窓側後方の席に視線を向ける
あまり接点のないクラスメイトが
一人 文庫本片手に
頬杖をつきながら
窓から見える グラウンドを
見つめていた
【仲間】
『仲間』
信じられたら仲間だ。私は、仲間を信じることが出来ない。仲間に裏切られる私の方ばかり考えてしまうから。結局私は、歪んだ形で私を見ているだけだ。
〜仲間〜
仲間ってなんだろう
人間は孤独が嫌いだ
孤独になってしまうと
人生がつまらなくなる
どっかには自分を求めている人がいるはず
そう願ってる
本当に辛い時支え合えるのか
支えなくてもいい
ただ同じ時間を共有してればいい
仲間とは大切で何気ないものなのかもしれない
忘れちゃいけないのは
自分も誰かの仲間であること
大丈夫だよ
ひとりじゃないから
ひとりの恐怖に押しつぶされても
1人にはならないはずだから
もう少し生きていこう
自分自身で待っていよう
仲間
仲間と友達は違うらしい
でも確かに何となくわかる
例えば
巨大な敵が現れたり
全く知らない場所に放り出されたりした時
少しでも知っている人がいたら安心するし
協力して助け合おうとすると思う
つまり、一緒に立ち向かうということ
同じ方向を向いて同じ目標を持つと仲間になる
意識しようとしまいとも
決して得意ではないけれど
仲間になる感じってわかるし
それは素敵だなと思う
仲間。
友達とは少し違う。
同志。
同じ方向を見ている。
カテゴリー枠が曖昧模糊。。
思わず踏み込みそうになるその先。
境界線の境目に注意書に。
知らぬ間に、超えないように
いつも君を見てしまうから
近づきてしまわないように
「仲間っていいよなあ」
なんて言うやつを信じちゃいけないよ?
仲間だと思ってたら、そんなことは面と向かって口にしないものだからさ。
#仲間
私…
フラダンスを18年踊っている
もちろん…プロなどではない
ただの習い事だ…
だから、多くの仲間と出会ったり
別れたりしながら現在に至る
習い事と言うのは最初の頃が
楽しい…深く考えず純粋だ
出来てなくても、出来てる気になる
それが大切だし、それが一番楽しい
逆に、最近私は自己分析をした
明らかに踊りのセンスがないww
18年…何やってたんだろ…とさえ
思ってしまう…考えすぎだ
こうなったら面白くないし楽しくない
けれど、はたから見たら初心者ではない
きっと踊れているんだろう…それなりに
縁あって長年一緒にいる仲間がいる
もう1度、始めた頃のキラキラした
自分を取り戻さないと…
私は、1人じゃないんだから…
また、純粋に楽しいと思えるように…
仲間がたった1人でも
私のことを認めてくれる人が居るなら
私は頑張って生きようと思う
私が死ぬ時はきっと
私に生きて欲しいと言う人が居なくなった時だろう
自分の臓器も人も皆私を見捨てる
【仲間】
みんな仲間
同じ地球に住んどる仲間
嫌いな奴 好きな奴がおっても仲間
生まれた場所が違うだけなのに 争いが続く
肌色 言語 ちょっとしたことが違うだけなのに 争いが続く
仲間同士争うことを 誰が望んでいるんだろうか
いつもそばにいた、わたしの仲間。
とても愛しくて、大好きな人たち。
これからもずうっと一緒なの。
【仲間】
裏切られた。そんな直感が頭を突き抜ける。
なんて迂闊だったんだろう、自分の馬鹿さ加減にほとほと嫌気がさす。
時間はちょうど午後14時、逢い引きを企画している人がいるなら丁度絶好調くらいの時間帯だ。例えがおかしい?だってその絶好調を眺めているんだもの。
目線の先ではクラスのマドンナあやせさん、かたや隣はクラスが認めるイケメン香川。あいつの短所はうどんと呼び間違えられるくらいしかないくらい、良い奴なのだ。現に俺と友達やってくれてる時点で俺から疑うことは何もない。あやせさんだって優しさの塊魂でこれまた俺の友達を小学校からずっと続けてくれてる。最近忙しいのか2人とも話せてないけど。
けれど今日、その謎が解けた!誰が見ても美男美女カップル!だが、だが!
歯を食いしばり、涙をこらえ、地面見つめる。
2人とも友達なのだ。あやせさんとそういう関係かコノヤロウという嫉妬的な感情はちょっとだけあるけど、それ以上に2人とも俺に話してくれなかった、それだけの事が俺を追い詰めていた。冷静に考えたら誰々と付き合ったとかわざわざ誰かに話すことでもないんだけどさ。
けれども心の奥底で繋がった同士と思っていたふたりがこんな関係になってたなんて、それを知らないことを俺は勝手に裏切りと判断してしまった。そしてそんな自分がとてもとてつもなく恥ずかしい存在と感じてしまう。だって俺がとやかく言える立場ではなく2人の感情の方が優先なんだから。
俺は静かにその場を離れる。自分が買うはずだった本のことも忘れてフラフラと家に帰る。はたから見たら危ないヤツだろう。けれどフラフラ帰るうちに決心は固く決まった。
次の日から、2人と意図して話さないようにした。
俺がいると邪魔かもしれない、何か話したい雰囲気を醸し出していたけれど、俺に対してそういう気遣いも2人にさせるのは申し訳ない。勝手に友達と思っていた。俺からの餞別って訳だ。
そのまま何日かすぎてもそのままの状態だった。2人は相変わらず俺と話そうとしていたが、心を鬼にした俺は無敵だった。
もちろん、辛かった。だってかけがえのない友達とは今も尚思っているんだから何より辛い。でもふたりの幸せが1番だ。
「なぁ、なんで避けてんだよ」
後ろからの声と、腕を掴む感触。振り返ると香川がそこにたっていた。
ついに年貢の納め時か……。
俺は務めて冷静な声を出そうとしながら答えを返す。
「お前の勘違い「そんなことない」
だが、それさえも後ろから聞こえた声に防がれる。
気づけばさっきまで誰もいなかったはずの廊下にあやせさん。前後を挟まれた俺は進退窮まり、答に窮す。
上手いことが言えない口がするりと滑るのもむべなるかな。
「お前らの間に俺はいない方がいいかなって思ってさ」
そんなことを口にした瞬間、ゴツめの衝撃と弱くても刺さる衝撃が同時に俺を襲う。
「ゲフッ」
「「次に冗談でもそんなこと言ったら絶交する」」
2人とも燃えるような爆発的な瞳で俺を見つめる。それに挟まれた俺に逃げ道はなく。
「だったらなんで俺に何も言わずに2人でいたんだよ……。俺のせいで言いづらかっただけで2人とも付き合ってるんだろ」
失言は止まらない。
「違うし、だからこそ」
「君に話しかけたかったのに避けてたじゃん」
「「誕生日プレゼントちゃんと渡したかったのに」」
「へっ……?」
喉奥からへんな息が漏れる。
そんな俺に構わず、にっこり笑顔で(ただし圧を放ってるし、2人に掴まれてる腕は微妙にミシミシ言ってる)俺に袋を渡す。
「君この本欲しがってただろ」
「こっちの新刊も欲しいよね?」
やがてぽたりぽたりと廊下に水滴が落ちる。
暖かい手のひらの間隔に激しさを増すが、それでも決して手のひらが離れることは無かった。だから雨に負けないようにただ一言伝える。
「ありがとう」
共通の趣味があればそれは仲間なのだろうか、
僕には分からない