『仲間』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君たちには仲間がいるか?
友達じゃない。仲間だ。
自分の挑戦やキャリアを共に歩んでくれるライバル
自分が失敗をした時に支えてくれる人
いや、
見方によっては友達も仲間と言えるのかもしれない。
家族も友達も、先輩や先生、上司だって
見方によっては仲間だともいえる。
みんなに共通してることは
『自分』を見てくれているということ。
何気なく関わっている身近の人との関係を
改めてひとりひとり見つめ直してみると、
より一層仲間という意識が湧いてくる。
仲間ってなんだろう……
自分が生きていて、支えてくれて、
はたまた支えてあげて、影響し合って、、
互いの中身を認識できた時点で
人生における仲間なんじゃないかな。
【横並び】
2:1。
前に2人、後ろに1人。
決まって私は後ろ側だ。
3人で帰る道は、楽しそうに話す2人を眺めるばかりでつまらない。
もし私に、ほんのちょっとだけ勇気があったならば。
「あ、そのドラマ観てるよ!」とか言えて、
会話に混ざることができるのだろうけど。
私にはあと一歩、踏み出す勇気が足りない。
今日こそは、今日こそは。
私は鞄をぎゅっと握りしめた。
誰も気づかないくらい静かな深呼吸をして、
私は一歩踏み出した。
ガサッ
少し背の低い木にぶつかった。
葉っぱが邪魔すぎる。
前の2人は話に夢中で、私になんか目もくれない。
はぁ…。
私は溜息をついた。
やっぱり私は、2人にとって「友達」では無いのかもしれない。
この大きな溜息すら、2人は気づいていないから。
「仲間」がいれば、と考えた。
「仲間」というのは、ある目標に向かって一緒に頑張る人のことだ。
仲間がいれば、私は横並びになれるのに。
ただの友達じゃ、私は横に並ぶことを許されないのだ。
私は空を見上げた。
雨が降れば、こんな時間は直ぐに終わってくれるのだろうか。
【仲間】
私には仲間と呼べる人は正直いない。
昔はそう呼べる人も居た気はするけど、大人になるにつれてそれはひとりふたりと消えていった。
今ではもう友達の作り方さえわからない。
尖ることでしか生きられない。
どうしようもない自分が嫌になる。
仲間
友達は漫画。
よって仲間は漫画達。
出てくるメンズは全員イケメンで、喧嘩強くて彼女思い、友達思いの硬派(死語)の男らしくてアツい人ばかり。
無敵なんです。
あ、明日仲間達に会いにいつもの場所(漫画喫茶)行こ。
楽しみだーーーー‼️
end
高校生の私が知ったこと。
仲間は数じゃないということ。
数では計り知れなくて永遠なんてなくて、儚くて。
ただ、ただ。
今を生きる私にとって大切なものだということ。
テーマ『仲間』
ズッ友って、信じていいの?
仲間 𐀪𐁑ꐕ ꐕ
「仲間(創作)」
女子高生達が、白い息を出しながら、笑い転げて私の横を通り過ぎた。
いろんな悩みを抱えながらも、時間は無限にあるように思えて夢を見ていたあの頃…ふと昔のことが頭に浮かんだ。
体育祭の合間にクラス対抗の応援合戦があり、そのクラス隊長に選ばれてしまった。どちらかと言えば責任感が強く、皆んなには苦労をかけたくないと言う思いから、残りのラストスパートという所で、1人で抱え込んでしまっていた。
衣装作り…看板作り…もうお手上げって時に、クラスの子達から怒られたことがあった。
「これはあなただけの応援合戦ですか?」
「なんで私たちに言ってくれないの?」
「ひとりでなんかできないでしょ? 」
今思えば怒られたんじゃなくて、伝えてくれたんだよね。素直に、ありがとうとか言えなくて、、ほんの少し変な空気になっちゃったけど、そう言ってくれなかったら、応援どころではなかったはず。
それぞれが自分の得意分野に別れて、みんなで居残りで作業した事も今では良い思い出になっている。
みんな、元気にしてるかな。
会った瞬間に、高校生の私たちにもどって楽しい時間を過ごせるはず。
会いたいな。
ふふっと笑った私の口から、白い息がこぼれた。
珈琲と本と煙草を口実に
分かち合いたい 孤独と孤独
2024.12.10-仲間
知り合いをやめたわけではないけれど
乾いた寒風は鎌鼬
友達甲斐なんて期待しないでね
忘年会もう帰りたい
♯仲間
「仲間」
自分はたまに
本当の仲間ってどういう人なんだろう
と思う事がある
今どき分からないことは
ネットで調べる事ができる
だけど
本当の仲間は
自分の人生で考えて
自分なりの答えを
見つけ出そうと思う
なかま
「なぁ蛸嶋くん推しとかいる?この中で」
「いたらつるむ位の関係性でそれ聞くんかい挑戦者か…?」
「お嬢推すと石蕗さんのちょっとこわい目線がもらえるよ」
「ファンサとかやあらへんぞそれは」
「いーからいーから、ほらこないだ撮った集合写真あるから」
「なんやねんこの微妙に易いノリ…」
「俺とお嬢と五月くんとたまたま出会ったユー○ューバー」
「そいつこの間迷惑系で通報されてたやつやん」
「まじか…」
「あとお前なんか連れてきたやろ肩が重いねん」
「実は古本市で買った本が」
「……本が?」
「ちょっとお嬢に言いづらい本だったからここに隠させて」
「石蕗さんとかに言えや!!!!」
「だって恥ずかしくて!!石蕗さんからお嬢に伝わりそうじゃんやだ!!!」
「受け止めぇや!!諦めろや!!」
「同じ男でしょわかってよ!!」
「うるせーー自分の命と気まずさ天秤にかけたら命を取れや!!!」
「思春期のプライドは繊細なんですーー!!」
その日のうちにお焚き上げした。
「仲間」
学校の先生が「友達と仲間の違い」についておっしゃっていた。簡単に言うと、先生曰く友達は仲良くしている人のことで、仲間は同じ方向を向いている人のことらしい。先生は多分学年の皆が受験に向かっているから皆仲間だと言いたいのだろう。「受験は団体戦」とよく言われるが、結局頑張るのは自分であり、個人戦のように私には思える。
個人戦だと言うと、個人で頑張ればいいので、みんなで勉強する学校とは真反対の考え方になる。したがって、学校は「受験は団体戦」と言うしかないのだろう。
作品30 仲間
「ゲームセット」
「「ありがとうございました!ありがとうございました!ありがとうございました!」」
一つ目は相手に、二つ目は審判に、三つ目は観客方に。何度繰り返したかわからない連続感謝。
こんなに連続で言うことは多分もうないんだろうな。だってさっきのが最後の試合だったから。
高校生になったら勉強に専念するという家の決まり。けど、それまでならなんでも自由にしていていい。
特にやりたいことのない私は、なんとなく兄弟みんながやっていた卓球を選んだ。
そしてハマった。
全然強くないけど、ドライブが上手く行ったときとか回転をかけたサーブが効いたとき、スマッシュを思いっきり決めたとき。全部がすごい楽しかった。
楽しかったせいで思う。やめたくなかったなと。
敗者は審判をやる。他のスポーツもそうなのかは、よく知らない。椅子に腰掛け、得点板をゼロにあわせる。
ダブルスの審判になってしまった。
ダブルスは正直苦手だ。自分の思い通りに動けないし、相手のことまで考えられないから。だから、できる人はすごいと思う。
練習を少しだけさせ、先攻後攻を決めさせる。先攻のチームにボールを渡し、試合を開始させる。
「第1セットラブオールプレイ。」
「「お願いします!お願いします!お願いします!」」
「デュースです。」
第5セット。このセットを取った方が勝ちだ。どちらも強い。それでいてどちらも同じ強さ。
正直見ていてすごい面白い。
左利きと右利きのチームに、二人とも両利きのチーム。どちらかといえば、前者が勝ちそうだ。けど、わからない。それが面白い。
左利きがサーブを出す。横回転のように見える。そしてそれに引っかかる。
終わっちゃったか。
「ゲームセット。」
「「ありがとうございました!ありがとうございました!ありがとうございました!」」
最後にいいものを見させてもらった。
結果を書いた紙を、負けたチームに持っていく。これで私の仕事は終わりだ。
未来ある若者よ。これからも私の分も頑張ってくれたまえ。
ベンチに戻る途中にふと考える。もし私にダブルスをやる意志があったら、今ごろ違ってたのかな。
勝っても負けても互いに慰めあえて。悔しさは倍増しそうだけど、楽しさも倍増しそう。
いいな。
もっとやりたかった。
⸺⸺⸺
ダブルス=仲間ってことです。
締め方がわからない。
部屋の壁沿いに並べられたパソコン。
どこに座っても目の前は壁。
そこにいる人達は全員が、
誰とも向かい合うことはなく、
自分のことに集中していた。
僕もその中の一人で、
みんなと同じように画面に向かい、
自分のためだけに一生懸命だった。
みんな違う目標で、
違う方向を向いていたけれど、
その部屋は一緒に頑張る仲間がいる
居心地の良い空間だった。
研究室にいる時間。好きだったな。
#2 仲間
貴女をお守りしているのは、勿論俺だけではありません。
多くの、本当に数多くの者たちが、貴女の幸福を願い、貴女の魂を守るために、自ら生まれ変わることを止めてきたのです。
そんな他の貴女をお守りしている者たちの間には、仲間意識があるような無いような、不思議な関係が存在しています。
確かに目的を一にはします。だからこそ協力はしますが、そこにはある種の、割り切った関係があるように感じられます。
貴女の魂があの大きな廻り続けるものに回収された後、もし俺たちの魂は回収されずに残ることがあるとしても、俺たちが互いを必要としたり、貴女を媒介にせずつながりを持とうとすることはないでしょう。
そんな関係の者共ですが、貴女を助けるためなら、皆何だってします。だからどうか、少しでもご自分の気分の良いように、明るい気持ちになる方に、進んで行ってくださいね。
仲間って
どこまでが仲間なんだろうね。
友達とか、親友とかそういう関係なのか
裏切られる前までなのか
いつか仲間が消えてしまうと思ったら
怖くて仕方がないよね笑。
昔、仲間だった人間を探している。
くだらない喧嘩で疎遠になったやつだ。
きっと彼は亡くなっているだろう。
人間は他の種族と比べても寿命が短い。その命が僕の10分の1もないんて、知らなかったんだ。
どんな喧嘩をしたのかも、昔のこと過ぎて忘れてしまった。
今日、僕は旅に出ようと思う。きっかけは、彼に貸していた本が必要になったから。
けどその頃には60年ほど時が過ぎていた。
「人間には、十分すぎる時間だね」と先生は言う。
それでも、僕は「行きます」と告げた。
彼が生きている保証はない。僕は間違えてしまった。
彼に会いに行こう。そして遅すぎる「ごめん」を伝えに行こうと思う。
#仲間
仕事仲間に恵まれている
困った時に助けてくれる
指標になったり大切なことに気づかせてくれる
謙虚さを思い出させてくれて
時には自信を与えてくれる
今日も明日もしんどいけど頑張れるのは
あなたたちのおかげです
無題 1
灰色の森の湖に浮かぶ
月の光のような君の目が好き
真夜中に浮かぶ
宇宙のような君の毛皮が好き
君は空に行ってしまったけど
きっとあの星のどこかにいるはず
今日は星が降る日だから
もしかしたら会えるかも
その時は変わらず
いつもの場所で会おう
ー仲間ー
「ふんふんふふ~ん」
遊園地デートの帰り道、恋人の咲夜はご機嫌に鼻歌を歌っている。
咲夜はよっぽど楽しかったのか、この浮かれよう。
手を繋いでないと、そのままどこかに行ってしまいそうなほどだ。
彼女がこんなに喜んでくれたことは、恋人として素直に誇らしくもあり、同時に気恥ずかしさもあった。
けれどそれ以上に、俺は満ち足りていた。
歩きながら幸せをかみしめていると、咲夜が腕をちょいちょいと引く。
「ねえねえ、拓哉」
「なんだ?」
「一緒の出掛け楽しいね」
「……そうだな」
一瞬答えるべきか悩んで、思った事を素直に答える。
そこには嘘は一つもない
でも実際に口に出すのは未だに恥ずかしい。
こういう時、思った事をそのままいえる咲夜のことが少し羨ましく思う。
「まだ家に着くまで距離があるよね?
家に帰るまで『手を離したら死ぬごっこ』しよう」
「なにそれ?」
「『白線から出たら死ぬごっこ』、やったことあるでしょ?
それの『私たち』バージョン」
「……小学生の遊びじゃん」
「いいじゃん、別に。
で、やるの? やらないの?」
「うーん」
咲夜のお誘いに、言葉が詰まる
ぶっちゃげ二重の意味で恥ずかしい。
まるでバカップルのような振る舞いも恥ずかしいし、いい歳して小学生の遊びをするのも恥ずかしい。
けれど、最愛の咲夜のお願いだ。
無下にするのも心苦しい……
ちらと、咲夜の顔を見る。
その顔は期待で溢れていた。
俺が断る可能性なんて、少しも考えてない。
この状態で断ると、泣いてしまうかもしれない。
咲夜はそういう女の子だ。
俺は悩み抜いた末、覚悟を決めて咲夜に返事をする。
「分かった」
よくよく考えれば、手を繋ぐだけの話である。
『手を離したら死ぬごっこ』なんて、周りから見れば、ただ手を繋いでいるようにしか見えないはずだ。
ならば、何も恐れる事は無い。
いつも通りなのだから。
そこまで考えが至った所だった。
「ごめんよー」
酔っぱらった男性がまっすぐ歩けないのか、俺たちの間を突っ切ろうとする
歩いてきた男性を避けるように、反射的に繋いでいた手を離す。
「危ないな」
男性に悪態を突いて、そして気づく。
咲夜が今にも死にそうな顔をしている事に。
――『手を離したら死ぬごっこ』しよう。
だからと言って本当に死ぬことはないんだけど、それを本気にする咲夜が少し可愛らしい。
救いを求めるように、俺を見る咲夜。
ちょっと面白いのでこのまま見ていたいけど、このまま放っておくわけにもいかない。
俺はもう一度手を繋ぐ。
「三秒ルールだから」
「三秒ルール……」
咄嗟に言った言葉だったが、意外にも効果があったようだ
咲夜は俺の言葉をかみしめるように繰り返す。
そして数秒後、咲夜は満面の笑顔になった。
「三秒以内だったから、大丈夫だね」
「ああ、大丈夫だ」
本当は三秒以上経っていたけれど、そこは追及しない。
面倒だから。
「じゃあ、『手を離したら死ぬごっこ』は続行だね」
そう言って、俺の手を強く握り締める咲夜。
そこからは『次は絶対に離さない』という意気込みを感じた。
「ああ、続行だ。
手を離すなよ」
「当然だよ!」
俺たちは少し笑い合った後、仲良く手を繋いで帰路につくのであった。