『些細なことでも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
《些細なことでも》
好きな人の変化はよく分かる。
髪を切った時や、新しい靴を履いてきた時だってすぐに分かる。
恋に落ちれば落ちるほど、どんなに小さな出来事でも気付くようになる。
それとは逆に、自分のことには気づきにくい。
嫌な思いをしているのに溜め込んだり、限界なのに頑張ったり。常に昨日を超えていこうとする姿勢は素晴らしくても、限度の加減ができるようになれば、もっといい。
他人だけでなく、自分の些細なことにもきちんと気づくことが、とても大切なことなのだ。
些細な気づきが、人生を大きく変える可能性もあるのだから。
些細なことでも #1
今日もいつも通りの時間に起きて、いつも通り学校に登校する。友達とくだらないことで笑って授業中はたまに寝てしまう、こんな日常。
うちから学校までは少し距離がある。だからいつも送迎してもらうのが当たり前だったが、今日はなんだか歩いて帰りたい気分だった。
«ピロン»
私が帰ろうとした時、スマホの通知が鳴った。
確認してみるとそれは彼からのライン。「今日あるいて帰るの?」と一言。私はこの些細な一言がとても嬉しかった。一緒に帰ろう、と直接的に言われてるわけではないが、この一言から察せれる"何か"がとてもとても、嬉しかったのだ。
やはり人は、会うべき時に会うべき人に出会っているのだと思う。下校時は少し雲がかっていた空。夏にしてはだいぶ涼しくなった方だろう。けれどなぜか私の身体、いや心はずっと暑さで胸騒ぎがしていた。きっと、これは夏の暑さのせいじゃない。でも、今だけは、夏のせいにしたかった。
些細なことでも
些細なことでも
言葉や
態度
表情で
傷つくことはある
自分のことでないとそんなことで
なんて馬鹿にする人もいるだろう
逆に些細なことでも
些細な親切や
挨拶
優しさ
を伝えてもらえたら相手を好きになるはずである
私はあなたはどちらを選んでその人に伝えるのか?
それはその時の私あなたの心次第である
ささやかなことも
さやかなしるしかも
/お題「些細なことでも」より
些細なことでも
人を傷つけることがある
人を喜ばせることもできる
悲しい気持ちにさせることも
笑顔にさせることもできる
その小さな選択が
人生を決めているかもしれない
その一瞬を大切に
俺は些細のことでも、人に自分の行動に、とやかく言われるのが嫌いだ。
例えば、早く宿題を終わらせろとか、もっと早く走れるようになれとか。
自分の行動ででみんなにめいわくをかけていることは分かっている。でも、これだけは我慢できない。
これって悪いことなの?
君のこと
ほんのちょっとの
出来事も
僕にとっては
傑作だから
【些細なことでも】
些細なことと言うより
些細な何かこそ大事だと思う
挨拶、違和感、変化....
細部に宿るものの価値を侮ってはいけない
君にもらったお菓子の包装紙すら捨てられない。
– 些細なことでも
〈些細なことでも〉
僕は、みんなの役に立ちたい。
でも、僕は人前に立つのが苦手だ。
要すると陰キャだ。
だから、目立たないことをすることにした。
地域のボランティアやスリッパを揃えるなど、いろいろなことをした。
すると、女が後ろから声をかけてきた。
それは、日課のゴミ拾いをしているときだった。
その女は、葵と名乗った。
葵は言った。
「いつもゴミ拾いをしている人ですよね。
今日すごく暑いので、水を持ってきました。
いつもありがとうございます」
初めて言われた。 すごく嬉しかった。
些細なことをし続けると良いことはやっぱりあるんだなと思った日だった。
些細なことでも、あなたを元気にしたいから。
だから、これを、あなたにあげます。
新鮮な、ねずみさんです。
これを、ほら、このようにすると、ね、とてもおもしろいですよ。
やってみてください。
ね、飼い主さん。
「些細なことでも」
#些細なことでも
ねぇ 知ってる?
おはようって声をかけるって
とても勇気が必要だっていうこと
ごめんね…よりも
ありがとうっていうほうが
難しいってことも
当たり前のようで
あたりまえじゃないことが
ほとんどなんだってこと
よーく辺りを見まわしてみて
気にならないと思ってたことが
気になり始める
時々でいいから…
立ち止まってみて
どんな些細なことでも
自分を取り巻く全てのことに
意味はあるから
あなたが生きること
その気づきのヒントがあるから
「些細なことでも」
どんな些細なことでも
塵も積もれば山となる
溜め込みすぎると爆発する
だからその前に僕のところに来て欲しい
君の全てを抱きしめてあげる
肯定して愛してあげられるから
だからいなくならないでね
あいつのことなら / 些細なことでも
!探しています!
どんな些細なことでも構いません、この男性についての情報をお持ちの方がいれば、ご連絡ください。
身長は189cm、痩せ型で、野菜が好き。
服はパーカーにスウェットとか、ラフな物をよく着てた。
「おやすみ」って言う時の声が低い、「おいしー」って言う時の声は可愛い。
髪は薄茶色、私が先週染めた。
あいつは「俺には似合わないでしょ」って笑ってたけどめちゃくちゃ似合っ―――
おい、あいつのこと、誰も見てないはずねえだろ。
些細なことでもいいって言ってんだ、
あいつの後ろ姿でも声でも影でも気配でもいい、なんでもいいんだって!
なんでもいい、なんでもいいから、くそ、なんで、
だって、だってあいつは、昨日まで私と、
【些細なことでも】
◀◀【香水】からの続きです◀◀
「乾杯の言葉、あなたからぜひ。お願いできますか、アラン」
「名誉なことだね。喜んで」
謹んで受けるとアランはワイングラスをもう一段高く掲げた。乾杯は互いの目を見つめ合って行うべし。目の前のひよこ頭の水色の瞳をしっかり見捉え、祈るように告げた。
「気の毒なマルテッロの、一日も早い回復を願って」
するとエルンストの目元がかすかな朱を帯びた。今まで明るく接してくれてはいたが、倒れた彼のために体を張ってまで助けを求めたほどなのだ、実のところはかなり心配だったのだろう……エルンストの言外での反応に心中で同情しながら、さあ次は君だよとアランが水を向けた。
「 ―― はい……ありがとうございますアラン、彼に代わって感謝します。では僕は……僕もチーフの、威勢の良いがなり声が早く現場に復帰することを願って。それと……」言葉をいったん途切らせ、エルンストも向かいのアランの目を見つめる。眼鏡とそれに掛かる鳥の巣な前髪が邪魔をしてよく見えないけれど、美しいアルドワーズの色をした魅力的な双眸が垣間見える。それを捕らえながらあとの言葉を控えめに続けた。「 ―― 僕たちの再会も祝して」
「―― そうだね、不思議な再会に乾杯」
アランがすかさず同意し、ふわりと笑って付け加える。そして乾杯、二人はグラスに口をつけ一口だけ嗜んだあと、お互いのことを話題に語り合って前菜をつまんでいった。
「 ―― そんなに立て込んでいたんだ。だから熟練工でチーフのマルテッロがあんなことに……大変だったんだね」
「ええ……客先の無茶な短納期要請で地獄のような製造工程スケジュールでしたが、今日という期日に全品納品達成することができたんです。チーフを筆頭に、その他何人もが休日返上で本当に頑張ってくれました。ようやく休ませてあげられる……そんな記念すべき日に、あなたも大いに貢献してくださったんですよ」
フォルマッジオの盛り合わせにトマトとアボカド、海老のマヨネーズビネガー和えはマスタードが隠し味だ。そしてジェノベーゼソースの上に小さな角切りベイクドポテトを乗せたブルスケッタ。エルンストが予言したとおりに、すべてが心奪われる味であった。幸せのため息をこぼしながら二人の語らいは続く。
「はは、そうとは知らず、微力ながらお手伝いができて良かったよ。この名に恥じない極上のスペシャルランチは、今日、特に尽力した君自身へのご褒美でもあったのかな?幸運にもそのご相伴にあずかった僕は今、最高の気分に浸っているよ」
ふたたびワインを口にしたアランの能弁にエルンストは最後のブルスケッタを頬張りつつ目を見開いて瞬く。
「 ――自分へのご褒美……それは思いつきませんでした、ただあなたになにかお礼をしたかっただけで……」なんとか口実をもうけて、少しでもお近づきになりたかったから……との本心は伏せておく。
「でもそうですね、僕もチーフに次ぐ連日のオーバーワークでしたから。これぐらいの羽目外しは、チーフも許してくれますよね」
肩をすくめて無邪気に笑ってみせるエルンストをアランは微笑み返しながらも、オーバーワークという言葉に引っ掛かり、密かに彼の様子を覗った。―― あの時もしやと思ったけれど、やっぱり彼も若干過労状態にあるようだ。若い分、年配のマルテッロよりはまだ深刻な状態にはないのだろうけど……
「どうかしましたか、アラン?」
静かに自分を見据えるアランにきょとんとしてエルンストが訊いてきた。ああ、いや……と彼らしくない下手な言葉濁しで言い繕い、どこか虚ろなアランの態度にエルンストが首を傾げていたところへ、強烈に食欲をそそる香ばしい匂いと音が二人のテーブルへと近づいてきた。
「お待たせ、メインディッシュのお届けよ。ああ、きれいに食べてくれたのね」
見ればエルンストの伯母さんがジュージュー唸る鉄板大皿を掲げ持って来た。エルンストが不要になった皿を片付けてテーブルの中央を空け、そこへ厳かにメインディッシュが降臨する。目の前に現れたのは、切り分けられた妖しくもなまめかしい肉色をさらけ出す堂々たるビステッカ。アランもエルンストも言葉なく目を見張った。
「お腹を空かせた男どもには、こういった料理がどストライクでしょ?」
伯母さんが二人を交互に見て楽しげに訊く。意表を突かれた豪勢なメインディッシュ、思わず前髪を掻き上げてアランは伯母さんを見上げ、最上級の敬意を表した。
「 ―― ブラヴィッシマ……!この言葉しかありません。最高のおもてなしに最大限の感謝を。もしよろしければあなたのお手にキスしたいのですが」
「まああああああ、もちろん、喜んで!」
髪に隠されていたアランのイケメン素顔を間近で見、さらにはキスも乞われるという胸ときめくハプニング。彼女は一も二もなく承諾した。立ち上がったアランが彼女の手を取り恭しく甲へ口付けするさまを端で眺めていて、エルンストはなぜだか無性に面白くなかった。あからさまな態度には出さぬよう努めていたつもりだったが、伯母はそんなむくれ気味の甥に気付いたらしく、耳もとへ近寄って「ごめんね、エル。でもあんたからアランを奪ったりしないから安心して」と小声でおどけがちに言われたとき、エルンストは真っ赤になってしまった。だから、彼は、想い人じゃあないんだって……心の中でまた彼女に否定してはみたけれど ――
―― 想い人じゃない。そのはずだけど……じゃあなぜ、よくある社交儀礼のあんな些細なことでも、アランが伯母さんにしたのを目にしただけで、こんなにも不愉快な気分になってしまったんだろう ―― ?
これまで味わったことのない奇妙な感情に困惑し、いつの間にか伯母さんが姿を消したのにも気付かずにエルンストは茫然としていた。
▶▶またどこかのお題へ続く予定です▶▶
君が好き
その一言を言わずに
今日もまた君の隣を歩く
《些細なことでも》
小さなホツレ
やがて大きくなり
隠しきれない
そして…
閉じることができなくなる
いつか
この代償を
払う時が来るのだろうか?
わかば
━━━
《些細なことでも》
ほんの少し
何かが変わった
それは次第に大きくなり
止めることができなくなる
あなたは今
どうしているのでしょう?
あおば
「些細なことでも見落としてはいけない」
師匠はそう言っていた。
「この世界……というより、人生が一冊の小説であるならば、どこに伏線があるかは分からない」
師匠にこれまで伏線はありましたか? と問う。
「まだ、分からない。もしかしたら、この会話が後の伏線になってるかもしれない」
そんなことを言っていた。
師匠の人生が一冊の本だったら読んでみたいです。
そう告げる。
「僕は一冊の本になんてならない。誰かの物語の脇役が関の山。僕はモブだからね」
些細なことでも
毎朝、学校に行くためにバスに乗る。家からバス停までせいぜい歩いて10分たらすだが、バスが着く少し前にバス停に着きたいので、いつも早足になる。髪の毛が乱れるのは気になるが、バス停に着いてから直せばいいので問題はない。なぜ早足か。バス停である人に会いたからだ。
バス停でバスを待ちながらあの人を待つ。
毎朝ドキドキだ。学校は同じて同じ2年だが、クラスが違うから話しなんてしたことはない。でもカッコイイのは間違いない。
朝は部活があるから早めのバスに乗る。
私も同じバスだ。
バスの中では音楽を聞いているからいつも1人だし、疲れているのかウトウトしてることもある。このバスで同じ学校なのは私だけだからあの人の寝顔を見れるのも私だけかもしれない。ただし、私はストーキングをするつもりは全くない。あくまでもバスの中だけで、そっと、チラッとみるたけだ。
「声かけてみれはいいしゃん」
友達はそう言うけれど、それもなんか違う感じがする。だって何て声をかけたらいいのか分からないし、そんな勇気はない。
相手は学年一、イヤ学校一有名なモテる人だ。話しかけるなんて無理に決まっている。私もそこまで馬鹿ではない。
ただバスの中でその人を見かけるとその日1日良いことがありそうな気になる。そんな些細なことでも、私にとってはとてつもなく幸せを感じる時間だ。
早く来ないかな。
紛争 些細とみなされ
涙顔の人々粉塵にまみれる
♯些細なことでも