『世界の終わりに君と』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どいつもこいつも
みんなみんな 消えてしまえばいい
怒りに任せて言った言葉が
現実になった
だんだんと人が消えていく
私の周りの人が
私に無関心だった家族も
いじめっこだったクラスメイトも
自分のことしか考えてなかった担任も
みんな消えちゃった
大好きだったあの人も
もう隣で冷たくなってるな
あ…そうか
これが私の望んだ世界だったんだ
誰もいない自分の自分だけの世界
こんなにむなしいものだったんだ
そうだまだ終わりじゃない
自分がいるじゃない
これでやっと終わるんだ
じゃあね…
お題:世界の終わりに君と
得てして大抵のことは、始めるのは難しいけれど、終わるのは容易いものだと個人的には思う。
この世の始まりは本当に奇跡的なものだったらしい。洗濯機の渦の中に時計のパーツを投げ入れて、時計が組み立てられるほどの確率だとか聞いたことがある。だから、平穏な日々が続いてきたのもある意味、薄氷上を歩くように奇跡的な日々の連続だったのかもしれない。
「なーんか、今日が最後って気がせーへんなぁ」
幼馴染の日比野祭(ひびの まつり)がぼんやり空を見上げて言った。
「ほんまやな。普段の一日と何も変わらへんやん」
「なんや隕石が落ちてくるとか聞いたけど、あれ何時頃やったっけ」
「夕方の六時半頃やったかなー」
「えー、サザエさん観られへんやん」
「せやな、じゃんけんしたかったわ。
サザエさん強すぎて滅多に勝てへんかったし、最期くらい勝って終わりたかったなぁ」
「まぁ、そもそもテレビの放送自体最近ほとんどやってへんしなぁ」
今日でこの世が終わると報道されてから、世界中が荒んでいる。
テレビ番組もほとんどまともに作られなくなったし、新聞もページ数がかなり減っている。皆、まともに働くのが馬鹿馬鹿しくなったらしい。
あちこちのお店も大体開店休業というか、閉店に近い感じだ。電車はダイヤ通りには絶対来ないし、学校も殆ど先生は来ていないから、それぞれ思い思いに好きなことをやっている。
私も祭も、学校まで本来なら電車で通っていたのだけれど、今日はたらたら時間をかけての徒歩通学を選んだ。
日曜でも学校に自由に入れるのは、生徒思いの先生が奇跡的に私たちの学校にはいて、職員室に常駐しているからだ。
小林先生はラインで生徒たちに「最終日に学校に来たい奴は好きに来い。職員室の茶菓子と茶が余ってるからそれ目当てに来てもいいぞ」とメッセージをくれた。飲み食い目当てなら先着30名くらいまで、俺は9〜17時までいるぞ、とも。
担任の先生ではなく、私たちのクラスの数学を担当していた人だ。担任の加山先生に比べたら接点は少なかったのに、言葉の端々にさりげない優しさや思いやりが滲んでいて、好ましく感じていた先生の一人だった。
「瑞穂(みずほ)、この道で合うてるか?」
「ググれカス」
「ふっる! そんなん死語通り越して最早ミイラになってる言葉やろ」
けらけらと軽快に祭が笑い飛ばした。
「せやな。
ウチもリアルで初めて使うたわ。
まあええやん、死語もたまには使ってやらんと可哀想やし」
「何やそれ」
スマホのアプリは軒並み(アップデートはされないままではあるが)一応まともに使えていて、地図アプリの導きによって私たちは無事目的地へと辿り着いた。こういう状況下においては、人間よりも寧ろよほど、機械の方が役に立つのかもしれない。
人間には感情というものがある。
機械ならどんな時でも淡々と働き続けることができるが、人間は希望を抱くことができる分、どうにもならない状況に陥ると、その反動かのように、深く絶望することもできるのだ。
今がまさにその時で、人々は本当に勝手気ままにふるまっている。
享楽的に過ごしてこの世の終わりを心地よいまどろみの中で迎えようとする者もいれば、終わりを待てずに一足先に自ら世を去る者もいる。それだけに限らず、謎の新興宗教に身を置いてこの世の終わりの果てに新たな世界に転生を果たそうと試みる者もいるし、隕石に壊されるくらいなら、と平穏な人生をかなぐり捨てて自暴自棄に他人を巻き込む不逞の輩もいる。
心理テストで「もしもこの世が終わるなら、貴方は最後に何をする?」と昔友人に問われたことを今更になってふと思い出した。私は有り金を全部使ってやりたかったことをやり尽くす、と答えたものである。
いやはや、こういうあり得ないほど追い詰められた状況になると、人間の本性が出るよなぁ。明日以降の人生が存在しないのだと突きつけられたことによって、倫理観や常識がぶち壊されて、その陰に日頃隠していた願望が露わになったのだろう。
地域によっては暴漢や通り魔が頻繁に出没するところもあるらしい。SNSにそういう情報が散見された。
私たちの住む辺りはほどよく田舎で顔を知らない人が歩けばすぐ気づけるくらいには皆互いを知り尽くしているので、外出をしてもそういう危険に遭遇するリスクが低いのがありがたいところだった。おかげで、近場であれば、行きたいところに自由に出かけられる。
「祭、なんか食べたいものとかあらへん?」
「なんやねん唐突に」
祭が胡乱な者を見る眼差しをこちらに向けている。失礼な奴ちゃな。
「ほら、宵越しの銭は持たない、って言うやん? 有り金使って最期にいい思いしとこうかなーって」
辺りの景色を見納めとばかりにじっくり眺めて、子どもの頃よく二人で遊んだ公園に寄り道したりして学校に辿り着いたので、残念ながら先生の言っていた先着30名の枠からは漏れてしまっていた。
そろそろお腹の虫も騒ぐ時間帯である。
「さよか。
にしても瑞穂、お前いつから江戸っ子になったんや? 関西の誇りはどないしたん」
「そんなん別にどうでもええわ。
そないなこと言うなら何も奢ったらへんで」
「瑞穂に奢られんでも、俺もそれなりに持ってんで」
「ほんなら二人の有り金合わせたら何でもできそうやなぁ」
「まぁそれも、店がやってればの話やけどな」
「せやなぁ」
少なくとも、学食は随分前から機能していなかった。校内の自動販売機も当然ながら軒並み全滅である。
金は普遍的な価値を持つ資産だとか親が前に言っていた気がするけれど、この世の終わりに至ってはその価値もきっと形無しなのだろう。専門家などに調べてもらった訳ではないから本当のところは分からないけれど、少なくとも、お金をいくら持っていても使いどころが簡単には見つけられないのだから、いわんや金をや、というところである。
普段なら使われていない屋上も、この世の終わりを迎えるにあたり解禁になっていた。その恩恵に与って街並みを味わっている私たちはかなり真っ当な人間だと思う。中にはここから飛び降りた子や先生もいるのだから。
まだ太陽は私たちの真上にある。けれど、じりじりと眩しい日差しを避けるように、二人して給水塔の陰に隠れて僅かばかりの涼をとっていた。
「なぁ瑞穂。今更やけど、ほんまにええんか?」
「何がや」
「地球最後の日やろ。やりたいこととか無いんか? 会いたい相手もおらんのか?」
隣で不思議そうに目を細める祭の背を軽く音を立てて叩く。
「そんなんお互い様や。祭こそどないなん」
「そう言われたら、まぁ俺も上手いこと言われへんなぁ」
「せやろ」
今日が最期の一日だということを、目の前を飛んでいく烏は知っているのだろうか。悠々と、気持ちよさそうに風を切って青空を泳いでいる。
「まぁ、でも」
遠くの山を眺めていた祭が、くるりとこちらを向いたので、私も空から彼へと目を移した。
「最期になるからこそ、瑞穂といつもの日常を送って、あぁ、今日もええ日やったなぁって終わりたいなぁとは思っとるよ」
ぐっ、と言葉にならない思いが込み上げてきて、思わず咳き込んだ。
そうだった。私の幼馴染は時折、こんな風に無自覚で人をたらすところがあるのだ。
この世の終わりのカウントダウンが始まってからは会える相手がぐっと減ったからたぶらかされる人は減っていたけれど、往時はそれこそ行く先々で誰も彼もを魅了していたものであった。
「最期の日でもブレないなぁ、祭は」
いっそ感心してしまう。
「最期だからこそ、や。どうせなら、気持ちよくあの世に行きたいしな。
ここで変にヤケになって、人殺しでもしてみぃ。地獄行き確定やんか」
「この世が滅びた先に、あの世なんてあるんやろか」
「身も蓋もないこと言いなや。
信じる者は何とやら、言うやろ。要は気の持ちようやで」
「さよか」
「全て無ぅなってまうと考えたら、なんや無性に当たり前が恋しくなってな。せやから瑞穂と一緒にいたいんや」
またさらりと、とんでもないことを言う幼馴染である。
「もうええわ」
無性に気恥ずかしくなって、思いきり祭の後頭部をチョップした。
「そんなん言うたらウチもやし」
口の中でもごもごと呟くように口にすると、ごまかすように大きく伸びをした。
あと何時間彼の隣に当たり前のようにいられるだろう。腕時計や壁の時計、スマホの時計は敢えて見ていなかった。
最後の瞬間まで、彼とくだらない話をしていたい。けらけら笑って、できれば美味しいものを食べて、ああ満ち足りた一日だったと振り返って終わりたい。
終わりよければ全てよし。そういう風に人生を締めくくれたら、それって最高だ。
***
執筆時間…1時間半くらい
職場の昼休憩で冒頭の文章をざっと書き、帰宅後に肉付けした。
もしも、世界の終わりが来たら
私はすぐに、あなたのもとへ
駆けていくでしょう。
あなたも同じ気持ちだったら
どれだけ嬉しいことか。
だけどあなたには
別に会いたい人が
きっと、きっといるでしょう。
でも
あなたの最後が私でなくとも
私の最後があなたならば
私は、それだけで
それだけで
嬉しくなれる。
お題「世界の終わりに君と」
⚠️アテンション⚠️
・戦争の話です
・BL、腐気味
・全て私の妄想で、設定です
・創作
・実際に行った訳ではないので話の中で
現実と全然違う!という部分があると思います💦
これらの条件が大丈夫と言う方のみ進んでください。
不謹慎だとは思いますが、ご覧頂けたなら幸いです。
ある日の昼頃。玄関の戸が叩かれる音と共に
家に兵士が来た。そして俺に召集令状を渡してきた。
行きたくは無いが、日本のためになるなら、、
などと甘い考えで受け取った。
一週間後訓練所に行くと、沢山のガタイのいい人いた。
俺はすぐ死ぬんだろうななんて思いながら、着替えていたら、彼が話し掛けてくれた。
名前も知らない432番
俺は763番だった。
不安で顔が死んでいた俺に気さくに喋ってくれた良い奴だった。
俺に
「763番って南無さんってことだろ?!縁起いいな!」
なんて話し掛けてくれたのはしっかり覚えてる。
そいつと喋って関わっていくうちに、だんだん彼に見惚れていった。友情なのか、愛情なのか、恋心なのか、尊敬なのか、俺には分からなかった。
話していくうちにこんな情報を得た。
彼は片親で女手一つで育ててくれた母に
戦場で英雄になってくるという約束を交わしたらしい。
俺も約束を交わした。2人で英雄になろう。
彼は喜んでくれた。弱虫で陰気臭い俺は彼が少し眩しかったけど、俺たちは目標のために高みえめざした。
ついにこの日がやってきた。
いざ戦場に立つと震えが止まらなかった。
涙もボロボロ流れてきた。右隣のやつも、後ろのやつも、泣きべそを欠いて震えている。彼は涙を流さなかった。少し手は震えていたが、俺にとってはその勇敢さがまだ眩しかった。
俺たち兵士は突撃を始めた。
最初はまだいい方だった。3回目の突撃になると、無防備な状態でヤケクソで走り出す。爆弾に吹き飛ばされて死ぬやつもいれば、飛んできた瓦礫や岩の破片に潰されたやつも、爆弾の火に焼かれて死ぬやつもいた。
俺たちは防空壕に戻り、体制を整えた。かと言って兵の3分の2がやられているのに、整う訳もなく、その場で自殺するやつが出始めた。横に彼がいた。どうやらほかの兵を庇って右腕を失ったらしい。他にもたくさん傷を負っているようだ。その彼が目に大粒の涙を溜めながら、俺に言った。
「僕は英雄にはなれなかったみたいだ。」
そして自分の喉に銃を一発。即死だった。
彼は“ 弱虫 ”だったらしい
そのあとのことは、余り覚えていなかった。
それから15年後、俺には妻と今年で10歳になる娘がいる。彼への気持ちの正体はまだわかっていない。
当然俺は英雄になれた訳でも無く、ただ平凡に暮らしている。今は仕事も充実しているし、給料も悪くない。
俺は生き続ける。
彼への気持ちを知る為に、彼と家族を守る為に。
#29【 世界の終わりに君と 】
あとがき
↓
どのカプにしようと思って悩んでたら1ヶ月投稿無し!?悩んだ末創作に、、バトエンぽかったけど面白かった、?ごめんーーー投稿頻度やばいよねー
でも今日のはお詫びとして文力入れた!
そして432番は、、、😱😱
今日は世にも奇妙な物語を見ます!みんなも見てくれー
じゃまたネタを考えます🫠あと一個で30個目の投稿記念じゃん、、ばいねーー
下に私の垢情報載っけとく!
うごわ
もろもろの垢のやつ
TikTok垢 うごわ
アイコンはコアラのマーチ
書いてから来ました!みたいなの言ってくれたら嬉しい!
Twitter垢 うごわ
アイコンコアラのマーチ。
いいね欄はBLばっかだからTwitterは微妙、💧
パラレル垢 メイン 落選! ID BL_2341_113
アイコンはんぽちゃむ。プロフは
書いてから来ました!言うて🫠
サブ 水田 ID Bl_1313
アイコンは織山尚大の。アイドルっぽいアイコンよ
Latte垢 性癖にまっすぐ
アイコンはかルドさん
性癖の話をしようねってカフェを開いてます🫣
久しぶりの投稿になってしまいすみませんでした。
これからは投稿頻度増やしてきます。
世界の終わりに君と、
終わりに抗うのも悪くはないと思った。
何より君が、それを諦めていなかったから。
だったら僕も、それに手を貸すだけ。
君と一緒なら、
どんな終わりを迎えても、きっと納得できるから。
僕は最後まで、君の隣にいるよ。
『世界の終わりに君と』
もし急に、世界が終わると告げられたら
私はあなたの所へ駆けていく
私といて幸せでしたか?
あなたの気持ちを知りたい
そして感謝を伝えたい
拙くても、私のすっからかんの頭でも
使える言葉を総動員してあなたに伝える
あなたのおかげで
人生捨てたもんじゃないと思えたの
死にたがりな私がこんなに変わったの
あなたのことが心の底から
大好きだと伝えてみせる
世界の終わりに君と
そんな相手はいない。この手のお題はいつもこの一言で終わってしまうな。
今日はジャンプラで読むものもなかったし特に語ることもない。どうしたものか。
大真面目に書くことがない。そもそも代わり映えのしない毎日で書くことがないからこのアプリを使ってるんだからそりゃそうだ。
じゃあこのお題でなにか書くしかないわけだ。世界の終わりの関する漫画とかアニメ、あるいは映画はなんかあったかな。
世界の終わりとなるとゾンビ映画とかポストアポカリプスだっけか、そんなジャンルがあったな。終末後の世界を描いたジャンルだったかな。
ゾンビ映画は詳しくないけど一時期ゾンビ漫画にはまってた時期はあったな。正直大半が微妙であんまり記憶に残ってないけど。
やっぱり有名なのはアイアムアヒーローとがっこうぐらしか。前者の落ちは中々面白かったけど途中ぐだぐだで微妙だったな。
後者のがっこうぐらしは一時期話題になったし見たこともあるけどなんか途中から読まなくなったな。理由は忘れた。単に飽きたのかな。
そういや世界崩壊といったらさいとうたかをのサバイバルとアウトブレイクがあったな。これは両方とも結構好きな作品だ。
でもアウトブレイクのほうは評判がよくなかったのか色々と残念なところが多い。導入とかかなり好きなんだけどね。
いまこの平和な日常を
君とスゴシテいるのは
僕は
世界の終わりに
君とイッショに
過ごしていたんだね
全てはマボロシ
此処はマホロバ
世界の終わりに君と
(本稿を下書きとして保管)
2024.6.7 藍
手をつないで
緑の中を歩こう
木漏れ日を浴びながら
鳥の声を聞こう
横並びで座って
月を見よう
そこにある全部を
分かち合おう
世界の終わりに君と
幸せを更新しよう
世界が終わるからという理由に肖って君と居られる、なんてことはありえないことだってちゃんとわかっていたよ。君と一緒に居られる確率よりも、世界が終わる確率の方が高いなんて、不思議だよね。そう理解しつつも、俺が君に電話をかけてしまったのは、最期くらい声が聞きたいなっていう切望だよ。迷惑だった?ごめんね。
世界の終わりに君と 6/8 (土).
テレビの速報で突然流れた言葉、「地球滅亡」。
明日なにするかと、みんなバタバタバタとする。
鶏がコケコケ鳴くようで、世界がどうもうるさかったんだ。
特にしたい事もないけど、最期の瞬間くらい、君と…
そう思い、彼の家へ足を運んだ。
「どうしたの」
『ちょっと話したくて』
「そっか」
別に付き合ってないけど、最期の瞬間くらい好きな人と
いたいのは全女子の性だろう。
他愛のない話を5分くらいしただろうか。
滅亡まであと10分。
…最期を共にしたいと、
伝えようとした時だった。
『あの、…最期の瞬間、一緒にいn』
「…そろそろ地球滅亡だから彼女のとこ行くわ、じゃあね、また来世な…」
そう言い残し、彼はそそくさと目の前から
いなくなってしまった。
…ああ、そうか。
失恋、独り、絶望…
それらが混ざった感情は、縮んだ風船のようにくたっとした。
『最期の最期で1人ぼっちか、ははははは』
自分でも泣いてるのか怒ってるのか笑ってるのか分からなかった。
ただ、彼の存在を消したくて残したくて、
苦しむ心が破裂すると同時に、世界が滅亡する瞬間を
待つしかなかった。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
【世界の終わりに君と】
「明日だって」
「終わるみたいだね」
棒アイスを咥えてそんな話をするから、こっちもカップアイスを掬いながら頷く。
「何かしたいことある?」
と言われても、世界はもう終焉に向かって、そこらで祈る人泣く人、集団自殺や地球脱出方法を考える会とか、結構混乱してるんだが。
何か、したいこと?
「明日も、一緒にアイス食べるか」
「買いだめしたし、丁度明日まではあるし、それはいいね」
窓の外、嫌な位青い空を眺めながら、笑ってくれたので、こっちも笑顔になる。
どうせ終わるんだ。
その時も一緒に、アイスを食べよう。
『世界の終わりに君と』
君と一緒に終わりを迎えたかったけど、君はもう嫌だと言って僕の前から去ろうとした。どちらかの願いは叶い、どちらかの願いは叶わない。引き留める力のなかった僕は置き去りにされてテレビをじっと見つめていた。ニュースを伝える人がいないから都会の定点カメラが逃げ惑う人たちを映し出している。犯罪が起こっても泣き叫ぶ人が映し出されても誰も止めない。世界が終わることを誰も止められない。
窓の外にはよく晴れた空。僕の心が虚ろなせいで昨日までの美しさは無くすべて灰色に見えていた。僕の何が悪かったのだろう。世界のどこがいけなかったのだろう。何も悪いと思えていないことが悪いのだと君なら言いそうだった。
僕は君のことが好きで、君も僕のことが好きなのだと思っていた。ズレたカメラは空を映して、映されていない世界が悲鳴と共に終わっていく。世界の終わりに君と一緒にいたかった。僕の願いは最後まで叶わなかった。
世界の終わりに君といたいと思って結婚したけど、今はもう1秒も君と一緒にいたくない
世界の終わりに君と一緒にいたら、きっと君と過ごしてきた一生を後悔する
大嫌いって言葉で言い表せないほど大嫌いで君のことを塵ほども記憶に残したくない
二度と縁が交わりませんように
「世界の終わりに君と」
世界の終わりに一緒にいたい「君」って誰にする?から論じたい
そんな「君」といれたら、何してたって充分なはず
好きな人、家族、友達、同僚、仲間
やっぱり好きな人といたいという気持ちになってしまうけど
好きだけど片思いな人よりも、
愛されてる安心感をくれる人の方がいいとも思うよね
って書いてて分かったけど、
私はやっぱり
世界の終わりには片思いだろうと何だろうと、
自分が追いかけてる人と一緒にいたい
挨拶だけでもいいし、
遠くから見てるだけでもいい
やっぱりあの人のことが好きなんだなー
忘れられない
世界の終わりに君と
他愛ない話をして一緒にふかふかの布団に入って夢を見るんだ。そこは終わりなく続く君との世界だから。
だからおやすみ、良い夢を
2024.06.08(土)【 世界の終わりに君と】
世界が終わるとしたらあなたは何をしますか?
好きな食べ物を沢山食べる とか 大好きな友だち、家族と過ごす とか人それぞれ
でも私は違う、私は世界が終わるとしたら大好きな君と一緒に死ぬ
世界が終わる前に死ぬ、そしたら何も怖くはないでしょ??
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お題『世界の終わりに君と』
大災害が起きた。巨大な地震が何度も続いて、海沿いに住んでいるわけでもないのに津波が襲ってきて、あたり一面が炎に包まれて。
今住んでいる場所では僕と、クラスメイトの女の子、二人だけしか生き残らなかった。黒焦げになった瓦礫の上で、生存者を見つけた喜びなんて僕達の間に起こらなかった。たがいに気まずそうに視線を合わせただけだった。
そのクラスメイトは目立つ位置にいて、自分が一声あげればみんながついてくるのが当たり前だと思っている……そういうのが感じられて、僕は正直苦手だった。多分、向こうも苦手だと思う。生き残ったのがクラスで目立たず、いつも一人で本を読んでイヤホンをしているネクラで悪かったなと思う。
それが今や、二人で協力して生きている。そうせざるを得ない。崩壊したスーパーから無事な食料や飲み物を調達して飢えをしのいでいた。
彼女は時々、一人で出かける時がある。昼から出かけて決まって夜中に肩を落として帰ってくる。それが今日は違ったらしい。
昼に出かけたのだから今日も夜まで帰らないだろう、そう思って瓦礫の上で寝ていたら夕方より前の時間帯になって彼女が帰ってきた。手には白骨化した骨が握られている。
「今日、お母さん見つけた」
その言葉で僕は彼女がいなくなっていた理由を察する。いつも思い詰めた顔をしていたからあえてなにも聞かなかった。
「家が燃えてたからなにも残らないんじゃないかと思って。それでも諦めきれなくて探してたらお母さんの指輪があって」
彼女は、とってきた骨を見せてくる。その指に銀色の指輪がはめられていた。
「だから」
そう言って、彼女は俺にかけよって抱きついてくる。こんな時、ラブコメのウブな主人公なら顔を赤らめて心臓を高鳴らせていただろう。だが、僕はそうならなかった。
二人で生きていかなきゃいけないんだ。僕に恋愛の経験はないが、いちいち感情を揺さぶられてはいけない。
ここで僕にできることは、泣く彼女の背中に腕をまわすことだけだった。
これからなにかあったら、彼女を守らなくてはいけない。なにが起きるか一層わからなくなった世界で感傷に浸っている暇はないのだから。
お題『世界の終わりに君と』
「最後くらい、笑って写真を撮ろう」
と、彼女と話し合った。
そうして、
人生最大級の変顔を彼女と競い合った。
1万年後
[人類最後のバカップル]
というタイトルで教科書に載るなんて、
思いもしなかった。