『世界に一つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
かけがえのないもの。
決して代え難いもの。
だからこそ、それはいつもそばにあるもの。
世界に一つだけ?そんなのばっかりじゃないの?
おんなじなんてそうそうないよ。
星はいっぱいあるけど、同じ星なんて一つもないし
火星の月は二つあるけど、まあ違うんだろうし。
部分的に同じだったり似てるものを
同じグループにして、呼び方を同じにしてるけど
ちょっとでも違えば違うから、一つ一つ違うから。
あ、でもポケットの中のビスケットは叩けば二つになるらしい。
私のポケットは不思議なポケットじゃないから
壊れて二つに割れたビスケットに変わり果てるだけだけどね。
「動物であれば絶滅確定種、植物で自家受粉や枝挿し等々が可能ならギリセーフ、有名人が使ったり作ったりしたものならオークションで高額取り引き。身近な物なら、自分で製作したプラバン細工とか、手作りの皿とか?」
まぁ、「一つだけ」っつっても、ピンキリよな。某所在住物書きは、別段希少価値のひとつも無い自室を見回して言った。
「世界に一つだけ、『欠点がある』とか『地軸がある』とか、何か言葉を補えれば、ひねった物語展開も可能なんかな……」
まぁ、この残り時間じゃ、さすがに俺には難しいが。物書きは世界に何百何千と同型の存在する置き時計を見る。次の題目の配信まで、残り3時間である。
――――――
「世界に一つだけ」。ちょっと憧れるお題ですね。こんなおはなしはどうでしょう。
先々月くらい前の都内某所。あるアパートの一室に、人間嫌いと寂しがり屋を併発した捻くれ者が、ぼっちで住んでおりました。
名前を藤森といいます。
前回投稿分では、ワケあって親友の一軒家に一時避難中でしたが、
まぁ、まぁ。いつもなら、いっちょまえにぼっちで生活し、いっちょまえにぼっちで大抵三食自炊して、いっちょまえに、悩みやらストレスやらを、抱えて消化して放っといて、などなど。しておったのでした。
この藤森の部屋にやってくるのが、まるで童話の世界から抜け出してきたような、人間に化ける妙技を持ち人間の言葉をしゃべる子狐。
週に1〜2回、たったひとりのお得意様たる藤森の部屋へ、お餅を売りに来るのです。
強盗や詐欺の多発により、防犯強化の叫ばれる昨今。子狐のために部屋のドアを開けてくれるのは、藤森ただひとりだったのです。
細かいことは気にしません。都度都度説明していては、筆者の知識の無さと物語執筆スキルの低さが露呈してしまうのです。
さて。不思議な不思議なコンコン子狐。藤森にお餅を売るたび、大切な宝物が増えていきます。
3月3日に初めてお餅を売って、貰ったピラピラ2枚の紙幣は、父狐と母狐にあげました。
2度目にお餅を売って、貰ったキラキラ4枚の硬貨の、一番大きい500円1枚はお守りに決めました。
3度目頃におつりの引き算を覚え、5度目あたりで子狐は、お守りの500円玉を葛のカゴの隙間から落とし、藤森の部屋に忘れていってしまいました。
『なくなっちゃった、なくなっちゃった!』
キャンキャン泣きじゃくるコンコン子狐。
『大事な大事な、たった一つのお守り、なくなっちゃった!』
雪国の田舎育ちである藤森も、獣の遠吠えのデカさには慣れておりましたが、
さすがに今回のこればかりは、ちょっとかわいそうに思った様子。
6度目の餅売りの日、藤森は子狐に、首から下げられるコインケースをくれてやりました。
『カゴの中に入れるから、落としてしまうんだ』
藤森は子狐の首に、コインケースをかけてやりながら、優しく諭しました。
『そんなに大事な物なら、この中に入れておけ』
無くしてもすぐ分かるように、ちいさなチリチリ小鈴をつけて。お守りとお釣り用の硬貨が混ざらないように、専用ポケットもくっつけて。
それは、藤森がちくちく馴れないお裁縫道具を使い、ちりめん風の端切れを数枚ダメにしながら、それでもちょっと頑張って作った、
まさしく、世界に一つだけの、子狐のためだけに作られた、子狐の手にも開けやすいコインケースでした。
父狐と母狐へのおみやげ。自分のお守り。そのお守りを入れる首飾り。
コンコン子狐、藤森にお餅を売るたび、幸せが増えてゆきました。
「おとくいさん、こんばんは!」
今日も不思議な子狐は、たったひとりのお得意様の、部屋にコンコンお邪魔します。
その後のことは、気にしません。おはなしは終わりがほっこりすれば、大抵は多分それでヨシなのです。
おしまい、おしまい。
チョコミントアイス
私はアイスクリームには目がない。
おやつは毎日欠かさずアイスクリームを食べるくらい、それはもう私の身体の一部となっている。
年中アイスクリームはうまい。
ストロベリー、グレープ、コーラ、ソーダ、抹茶。
なかでも、私はチョコミントがたまらなく好き。
誰かが、「チョコミントなんて、歯磨き粉みたいな味で不味い」なんて言っていたが、私の歯磨き粉の味は漢方みたいな苦いだけの薬品みたいな味だからチョコミントアイスが美味しく食べられるのだ。
私が死んだら、墓に供えるのはチョコミントアイスにして欲しいと、心のどこかで思っている。
ああ、でもそれだと、すぐに溶けてしまって虫が集まってきてしまうんだろうな。
私は虫が本当に嫌いなんだ。
世界に一つだけの個性
なんて言うけど
結局皆同じじゃないと
何か言われたり
仲間はずれにされる
個性なんて
なくて良かったのに。
世界にふたつあるものなんて無い。
この世にある全てのものが唯一無二なのだから、なんだって特別になりうる。私からしたらゴミみたいなものが、ある人にとっては宝のようなものなのかもしれない。
誰かに必要とされなくても、自分が自分を嫌いでも、生まれてきたのだからきっと誰かに必要とされている。
要らない人なんていない。全てのものは世界に一つしかないのだから
貴方は、この世界で一つだけの自分の過去や未来が見える本が有ったら何をしますか?
例えば過去に戻って人生をやり直す?それとも自分の未来を変える?
この物語は、主人公、如月隼が世界に一つだけの本で人生をやり直すのか未来を変えるのかを考える究極の二択人生ゲーム物語です。
生まれてから今までずっと
僕は世界に一つだけの
僕だけの居場所を探してる
【世界に一つだけ】
「世界に一つだけ」
君にあげた、名前入りの指輪。
世界に一つだけだ。
君は喜んでいたよな。
その、笑顔を見て、一生君を守りたいと
心から想ったよ。
なのに、、
約束を果たせずごめんね、、、。
僕が先に逝ってしまって、、ごめん。
空から僕は、君を見てるよ。
毎日、目を腫らせて、お酒ばっか飲んだらだめだよ。
君がお酒に溺れるなんて意外だな。
・・・
・・・、
ごめんね、僕のせいだ。
指輪、ずっとつけてくれてるんだね。
僕、逝ってから、ずっと気がかりなんだ。
指輪が君を縛ってるんじゃないかなって、、
指輪なんか捨てていいよ。
僕は、世界に一つだけしかない「君の笑顔」だけで
十分だ。
フィクションです。
世界に一つだけ
自分の価値観を見出すためには世界に一つだけのものをもつことだ。でも、何十億といる人間の中で、自分だけが持っているものって何だろうと考える。
スポーツが得意でも、他にもスポーツを得意とする人は大勢いる。
勉強ができてトップの大学に入っても、何かを成し遂げるためには、一人の知恵だけでは限界がある。世界で一人だけの成功者にはなれない。
では、世界で一つだけってなんだろう。
それは自分自身の人生ではないだろうか。
僕が私が歩んできた人生、そして、これから歩んでいくだろう人生は誰とも同じではない。世界に一つだけのものだ。
だからその世界に一つだけの人生を大切に歩んでいかなければならない。 この世界に一つだけの人生を最後まで諦めずに生きていく。ただそれだけだ、、、。
世界に1人だけのあなたへ
いつも直接話しているから、こういう形で伝えるのはなんだか恥ずかしいですけど
直接の方が恥ずかしいので
手紙で伝えさせてください
あなたと出会ってからもう3度目の春が来たんですね
あっという間でしたね
明日でお別れなのが寂しいです
あなたは気づいてないのかもしれないけど
最後に言わせてください
初めてあった、あの日からずっと好きでした
一緒の委員会を担当できて幸せでした
先生に怒られたのもひとつの思い出ですね
優しくて、仲間想いで明るいところに
惹かれました
なんの愛想もない私ですが、
こんなん私で良ければ付き合ってください
お願いします!
これでいいのかなめちゃくちゃ不安すぎる
正直、幼なじみから恋人の関係になるのは怖いけど、ちゃんと伝えたい、別々の高校だから会うこともないし、告白するいい機会だなと思い
手紙に綴った
この思いが届きますように
そう願い封をした
お題 [世界にひとつだけのもの]
No.54
お題:世界に一つだけ
「昨日さぁ、学校の近くで会ったじゃん?」という言葉が始まりだった。
「そのときさぁ…」と続く言葉を私は遮る。
昨日は家から一歩も出ていないのだ。それを友人に告げると、彼女は首を傾げて笑った。
「えー、生き霊?」
いわゆるドッペルゲンガーなのだろうか。
クラスメイトたちが時折、もうひとりの私について報告してくるようになった。いつの間にか話が広がっていたらしい。
「映画館でポップコーン買ってたよね。あれは本物?」
「軽音部の発表見に来てくれてありがと!え、行ってない?」
「昨日ゲーセンにいた。一緒に音ゲーやった」
次第に、もうひとりの私のことを「2号」だとか「分身ちゃん」などと呼び始めた。ただ、その呼び名は可哀想だから名前を決めることにしたらしい。私が「一花(いちか)」だから「二花(ふつか)」だそう。元々は怪談として盛り上がっていたのに、今では双子の片割れ扱いだ。
彼女のことは不気味な存在だと思っていた。だが、話を聞く限り悪い奴ではなさそうだし、私よりずいぶん社交的みたいだし。「もうひとりの私」から「私と瓜二つな二花さん」と認識を変えるようになった。
それから特に何事もなく私は日常を過ごし、高校を卒業する日が近づいていった。
卒業式の朝、勉強机の上に手紙が置いてあった。
『一花ちゃんへ』と書かれた紙を裏返すと、私と似た字体で文章が綴られていた。
いわく、彼女は私の存在を乗っ取るつもりだったらしい。しかし、第三者に認知され、果てに名前も付けられてしまった。私とは完全に別の存在だと認識された為、不可能になったのだとか。
『実は、一花ちゃんのお金を勝手に使ってました。2万円くらい』
貯金がなかなか増えないと思っていたのだ。そういえば、映画館やゲーセンと、かなりお金を使うとこ行ってたな。あいつ。
最後の『私の存在を認めてくれたお陰だよ。楽しい思い出をありがとう。二花より』を読んで、2万円のことは水に流してやろうと思った。
『あなたという存在は世界に一つだけ』
似たフレーズは何回も聞いた。容姿、性格、考え方などが自分と完全に一致している人なんてほかにいない。その事実をポジティブな意味で使用した言葉だ。
私はこれを耳にする度、なんとなく二花さんのことを思い出す。そして、このフレーズに「その通りだな」と思う。
二花さんでさえ私と全く違う存在なのだから。
私は私だけ
あなたはあなただけ
私たちはそれぞれのもつ世界に生きる
近づいた時、世界は大きくぶつかりがらがらと崩れ落ちる
空も大地も硝子のようにひび割れ瓦礫の山に
それはいつしか互いの世界を繋ぐ道となり
朝焼けも夕暮れも夜空もすべて同じ色
世界にひとりだけの私たちは
そうして共に生きていく
#世界に一つだけ
貴方への私の想いはこの世界に一つだけ。
大事にしてね。
きれいな黄金色に焼き上がったマドレーヌを、鼻歌交じりにケーキクーラーの上に乗っけていく。
型から取るのに失敗したコをツマミ食……否、味見。
出来たてホヤホヤの熱いマドレーヌを一口嚙った。
こんがりとしたバターが香り、優しいハチミツの甘みの後、爽やかなレモンピールの苦みが口いっぱいに広がっていく。
……思わずもう一つ食べてしまいそうになるが、既のところで堪えて、マドレーヌの粗熱がとれるまで暫し待つ。
マドレーヌが十分冷めたところで、焼いている間に作っておいたアイシングをスプーンで掬ってマドレーヌに丁寧にかけていく。
薄く薄く、純白のアイシングの下の黄金色が透けて見えるくらいに。
艶々のアイシングが乾いていくのを眺めながら、今も仕事に勤しんでいるのだろう頑張り屋な君を想った。
テーマ「世界に一つだけ」
全てはたったひとつのもの
同じように見えても個性がある
私も君も世界にひとつしかない
#世界に一つだけ
「世界に一つだけの○○」
○の中に入る言葉はなんだろう。
誰かの名前?
数百年前に描かれた絵画のタイトル?
世界遺産に登録されている自然?
誰かにとっての唯一は、誰かにとってはそうじゃない。
私にとっての「世界に一つだけ」は一体なんだろう。それが私にとって、ちょっとでも素敵なものであればいい。
ひとりひとり考え方は違う。
経験や感性が異なるから。
みんなばらばら。
同じようで違う。
異なるようで似ている。
世界に一つだけ。
きっとあなたも。
きっとわたしも。
きみの心は世界でひとつだけ。
そのひとつを僕はわけてもらったんだ。
世界に君はたった1人だけ
…だってさ。
こんな言葉を君たちは信じているのか。
君たちがいなくたって
世界は何不自由なく回っていく。
結局、そういうもんだよ。
たった1人とか、所詮言葉だけ。
なんの価値も希少度も見出せない。
ただ、君たちが死んだ後の処理が面倒くさくて
死なないように、生きているように
それっぽい言葉を並べているだけって
僕は思うね。
ー世界で一つだけー