『不完全な僕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
地方の製鉄所で、危険な作業のためそれなりの給与を貰いながら、単調な仕事の繰り返しを過ごしていた。
上司に刃向かいもしないし、楯突く事もない。向上心は全く無い為、昇進もしない。
けれどいつしか、昭和生まれの自分も年長者になり後輩も増えていた。
最近分かってきた事がある。
どうも、今の子はアニメの声優やYouTube、アイドルなどに「推し」がいるらしい。
「推し」?とは。なかなか身体に染み込んではこない。
分からないが、休憩中にきゃっきゃっと話しをする彼らを見ていると、羨ましくもあった。
そんな矢先に、父親が死んだ。
母は3年前に他界しており、子は俺しかおらず、急遽全ての手続きを自分がしなければならなくなった。
悲しみは感じなかった。
昭和の父親は基本的に碌でも無い。清清したが、後片付けをしなければならない事で、恨みはつのった。
へとへとになりながら、ひとり暮らしのアパートへ戻る。
大声で罵りたかった。叫びたかった。誰かに助けて欲しかった。
暗闇の中、脱力しながらスマホで動画検索し、適当に指をなぞる。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの世界の終わりが流れ、若いチバさんが揺れていた。
…何度も、何度もリピートする。いつしか無意識に涙が流れていた。
射るようにカメラを見るチバユウスケから目が離せなくなっていた。
思い出す。「推し」とはこういう感情だろうか。
題:不完全な僕
不完全な僕を生贄に
将来性のない俺達を召喚!
このモンスターは相手と自分の仕事、彼女、資産を全て無かったことにすることが出来る!
ターンエンドッ
“不完全な僕(私)”
私は気が利くし、育ちの良さから出る言葉の節々と、頭だって悪くない上に、メイクもして別に下の下な顔ではない。完全体とは思えないけれど、不完全ではない。、、自傷行為をしてしまうことや、あと、その…もう、一点を除いて。
そのもう一点とは、14歳も年上の教諭に恋をしてしまったことだ。付き合えないということよりも、彼の「子供たちに教育をする」という職業に対して、邪魔な感情を抱いてしまっていることが大罪なのだ。そして、恋をしてしまったあと気付いたのは、私は彼ほど気が利かないし、そもそも私の言葉が正しく綺麗なのかも不安になる、頭はもっと良くならないと彼の隣に並べないし、大人をよく知ってらっしゃる彼からしたら私はばぶ、つまり赤ちゃんに等しい、ということ。
こんな“不完全な私”を、彼は、…見ていてくださるのだろうか。
「不完全な僕」
人間、みな不完全なものだと誰かが言った。
僕だって、それには同意する。でも僕は、周りと比べて、あまりに不完全すぎるようだった。
物心ついたときから、自分は人と違っているという意識があった。毎日毎日、周りの人間がなにを考えているのか、想像もつかなくて。親でさえ、完全に安心できる相手ではなかった。孤独というのだとも、知らなかった。
「なあ、廉は好きなひといる?」
小学五年生の頃だっただろうか。下校中、不意に友達の雄太が聞いてきた。
「好きな人?お母さんとか?」
僕がそう答えると、彼は声をおおきくして言った。
「ちげーよ!!女子だよ女子!絶対いんだろ!?」
「いないよ」
本当だった。
「はあ?嘘つくなよ!好きな人教えねーならもう遊んでやんねーぞ!」
そう言うと彼は走っていってしまった。
結局、彼は翌日にはケロッと忘れていたようで、いつものようにドッジボールに誘ってきたのだが。
僕の心には大きなモヤモヤが残ったままだった。
好きな人がいることが普通で、そうでないことは信じてもらえない……。あまつさえ、嘘つきと呼ばれる……。
小学五年生という年齢は、まだ幼く、同時に性を意識しだすタイミングで、彼の発言もそのための若気の至りなのかもしれなかった。しかし、そのときの僕はそれがきっと常識で、普通なのだと受け取ってしまった。
好きな人……。そもそも僕には人を愛するという気持ちがわからなかった。親だって、友達だって、どうせいつか死ぬ、それが当たり前で、悲しむ理由もなくて、それまでの期間を一緒に過ごすだけ……。
これを昔、うっかり親に言ってしまったことがある。親は血相を変えて、なんてこと言うの、人の心はないのとまくし立てた。
それを聞いて、自分のことも、親のことも怖くなった。僕は、一生普通の心は持てないのかもしれない、それを知られてしまったから、親はバケモノでも見るような気持ちで僕に接するようになるかもしれない……。
親は幸い翌日には忘れたようだった。人の忘れるという機能にこれほど感謝したことはない。
これをきっかけに決めた。一生、普通を演じて生きることを。
本音が言えないのは辛い。でも、周りに差別されるのは怖い。もう、決めたことだ。
年月がたち、中学二年生になった。僕はもう、息をするように嘘をつけるようになっていた。それは、幼なじみの葵に対しても、例外ではなかった。
なのにあの日、本音が溢れてしまった。まるで縁ギリギリまで水の入ったコップから一滴の水が垂れるように、自然に。
「俺、人の心がないんだ」
金曜日、学校からの帰り道。深いオレンジに染まった、午後5時の空にポツリと呟いた。
隣を歩いていた葵が振り向く。
「え、どうしたの急に。これがウワサの中二病?」
茶化された。まあ、そんなもんだよな。
「なんてね、廉が上むいてちっちゃい声で話すときは、たいてい本気って知ってるよ。なんで、そう思ったの?」
柔らかい笑みをたたえて、優しく言われた。まるで聖なる光のような西日が彼女をつつんでいた。夕日が目に染みる。
「れ、廉?」
差し出された手にはハンカチ。あれ、泣いてた……?
そう自覚すると、せきを切ったように言葉が溢れ出してきた。
「俺、好きな人とか、わかんねえし、みんなみんな、どうせ死ぬっていったら、人の心がないって、いわれて、、相手へのおもいやりとかも、わかったことねえし、だいいち、ひとを、愛せない、かもしれない……こんな、バケモノ、みてーな、やつっ、嫌だよな……」
後半はもう、しゃくりあげるみたいで、自分でも何を言ってるかわからなくて、ただひとつわかったのは、葵が、真剣な目で、うんうんと、うなずいてくれたことだけだった。
だいぶ落ち着いてから、葵は言った。
「廉が好きな人とか、恋愛とかできないっていうの、おかしくないよ。ほら、同性愛者とか、いろんな恋愛する人がいるじゃん、そんな事言ってきた人がばかなだけだよ、廉は、そのままでいいよ、そのままの廉と、一緒にいたい」
葵の言葉が、ゆるゆると心に入ってくる。一気に喋りすぎて、何も言えなくなった僕の代わりに、葵は話を続けた。
「廉は自分のこと思いやりがないっていうけど……私は廉は優しいと思う。いつか、私が愛犬のたろーを亡くしてずっと泣いてたとき、ずっと隣にいてくれた。その後、いつもみたいに遊ぼうって言ってくれた。今でも覚えてる、大事な思い出」
「それはっ……それは、葵しか遊び相手がいなくて、つまらなかったからで……慰めたいとか、思えてなかったんだよ?そんなやつなんだよ、俺は」
「それでもいい。私は、嬉しかったよ、廉。普通じゃなくても私は好きだよ。私のこんな言葉じゃ、慰めにはならないかもしれないけど」
自信なさげに語尾を濁らせる彼女に思わず食い気味で言った。
「そんなことない!俺も、嬉しかった」
「よかった」
その後は、いつものように、並んで帰った。
ふと気付いた。
人前で泣いたのは、初めてだな……。
普通でなくても、どこか欠けていても。彼女のような人がいるなら、堂々と生きていていいのかもしれない。
夕日がどこか暖かく見えた。
わたくし時期○✕新総裁は
前 記視総裁の考えに載っとり皆様に御約束します
先ず第一の御約束から
平和国家として武器の製造及び輸出は全面禁止します
大手企業から献金は議員一人当たり60億円までとする
消費税は年収10億円以上の納税者に限り2041%徴収する
国民は議員の御車代を献金する義務を設けるまたは儲ける
アレルゲンの添加物混入食品を輸入全面禁止する
芸能人議員を比例配分にカウントしない
みーちゃんが好きだ!
SDG推奨活動にみーちゃんと石原さとみさんを起用する
7の付く日は全国のセブンイレブンの商品を無料にする
11の付く日はローソンを無料にする
みーちゃん可愛い❤️wonderful!!!
不完全な僕
詰襟の窮屈な感覚を残したまま、僕は大人になってしまった。
日々家
不完全な自分に
ため息はでども
どうにも出来ないのが
現状
不完全な僕
不完全な僕が存在するということは、完全な僕が存在するということ。
完全な僕なんてどの次元にも存在するわけが無いので、不完全な僕など存在しない。 QED
「君は一体、僕のどこが好きなわけ?」
唐突に彼に聞かれた。
どこが?とか考えたことがなかったので「えーっとねぇ」からすぐに出ない。もちろん、好きは好きなのだけど、どこって言われたらどこかな?
「え、じゃあ、逆に聞くけど私のどこがすき?」と聞くと
「理由はない。好きだから好き」という返事。
「じゃあ、一緒だね、私も。好きだから好き」
すると、彼は「やっぱりそうだよな?そうなるよな?職場の子が彼女にどこが好きか聞かれて困ってるって言ってたから」
「ふぅん。全部、特に笑った顔!とか言ってあげたら安心するんじゃない?」
「君はそれで安心するの?」
「私は…しないかな。気持ち悪いかな」
「なんで気持ち悪い?」
「だって普段そんなこと言わないのに言われたら気持ち悪くない?」
「だね」
「あ~そういうこと言わないところとか好きかな」
「僕?」
「うん」
「普通女の子言われたいんじゃないの?」
「多分。だいたいが。でも、そういうとこ、ことごとく外しちゃう計算の無さというか、計算しても間違ってるのか、届くべき所に届けられていない所が逆に好きかも」
僕は何と返せばいいのかさっぱり分からない。
「つまり、完全な男の人なんてつまらないわけよ。でこぼこしてたりたまに変化球がくるのが人間らしくていいし、私もでこぼこだらけだから居心地いいんだよ」
「なるほどね、てことは不完全なの?僕って。完全でないとは思うけど」
愛すべき不完全な彼はそういってクッションを丸くしたりねじったりしてしばらく眺めていた。
そういう彼を見る時、私は幸せだと感じる。
#不完全な僕
完全でも不完全でもない僕の姿を
貴方は愛してくれますか?
「完璧な人間なんかいない。」
ってよく言うが、深いなと思う。よく考えられてるし、確かにそんな人今まで生きてきた中で一度も見たことがない。
というか完璧な人間ってなんだろうな。
運動ができる、勉強ができる、社交的で、友人が多くて、顔が良くて、性格も良い…とか?
じゃあ完璧じゃない人間の例を挙げよう。
俺が今まで関わってきた人たちで、「こいつおもしれぇな」と思った人間をピックアップしてみる。
1.勉強できるし運動できるし顔も強い。
→ただし言葉遣いが気になる。
2.ギャグセンスが光っていて話が面白い。
→ただしアホや天然が炸裂し学校問題になる。
3.教養があって人を馬鹿にしたりしない聖人。
→ただし友人が少なく運動もそこそこ。
でも見る目を変えたらこうなる。
1.言葉遣いが荒いのがこいつって感じ。
2.ヤバい奴だけどいつも笑わせてくれる。
3.細く深い友人関係でスポーツで遊んでも楽しい。
見る目だてのは人それぞれだし、どんなにいい人でも必ず「ちょっと嫌だな」と思うところはある。
誰しもが不完全な人間だが、誰かが思うその人の評価を詰めれば、完璧にも見えちまうんじゃねぇかな。
俺は不完全なままでいたいけど。
完璧なんか求めたって、かえって自分が辛くなるだけだし。
#2024.8.31.「不完全な僕」
ちょっとsgr目線で考えてしまうな。pkmnの内容。
主人公に嘘つかれて、勝負でボロ負けして、さらに自分の姉は最初は敵対していたのに意気投合して、しかも主人公はチャンピオンクラスの強さがあるし。
こりゃあ確かにそうなるよなと思う。
何が正解だったのかとか考えてもどの道が正解だったか決めるのはこちら側ではないから、あの道が正解だったと思う。
ちゃんと友達になれたならそれでいいじゃないか。
※不完全な僕
だからですか?
上手くいくかもって時に
出来るようになれるかもって時に
何でこんな病気になったの
2年後には大半が腎不全決定で
対処療法しかない指定難病に
なんで私がかかってんの
神様は何で人の嫌がることが好きなの
不完全な僕は今日も学校に行く
教室に入ると僕の机と椅子が占領されていてぼくは小さな勇気と声で言った「ぼ、僕の席なんだけど。」って言ったら睨みつけるかのような鋭い目でこっちを見て、こういった「あ、ごめんごめんw気づかなかった空気みたいな存在だからかな君がw?」って言われて僕は気に触ったけど我慢した…時間になり席を返してもらった…机の中に教科書を入れようと思ってたら机の中からぐちゃぐちゃの紙が出てきて書かれてあったのは僕に対する暴言だった。それでも僕は我慢をした…何があっても怒らず怒鳴らず自分のために自分のキャラのために僕は我慢をするんだ。でも、いつの日か僕にとって僕はなんなのだろうかと考える日が多くなった。「僕って何キャラって何…僕はなんなの」分からなくなったのだ自分が答えが欲しかったんだ。だから僕は不完全なままなんだ。
母が今日も怒鳴っている
病気の具合が悪いのか
うまくいかないらしい
一番近くにいる僕は
彼女の壁になりやすい
僕はそんな母が嫌いだ
でも僕は母がいないと生きていけない
離れたいとも思わない
不完全な僕
僕にも障がいがある
母と同じだ
僕たちは似たもの親子だ
もっと勉強して
自立しようと思う
「不完全な僕」
だから生まれたんだね。
だから辛いんだね。
僕は推される人になりたい 。
そう思ってどんなところでも自分の輝く場所を見つけてはできる限りのことをやり尽くす 。
だが 、僕は変な体質みたいだ 。
人より上手くやっても何をしても誰からも推されることなんてない 。
まぁ 、努力の問題かもしれないが 。
完璧などを目指して取り組んでも結局全ては失敗に終わってしまうんだ 。
僕がやれば時には取り返しのつかないことにだってなりそうで 。
白いキャンパス 。
美術の時間だろうな 。
周りのみんなは失敗しても元通り綺麗に戻している中
僕だけは段々とぐちゃぐちゃになっていく 。
焦ってまた失敗の繰り返し 。
そんな絵をみんなが見ると苦笑しながら褒めてくれるんだ 。
みんな 、こんな僕によく気を使うよ 。
個性的だね 。とかさ
違うんだ 。
僕はみんなの目に留めたいんだ 。
みんなの手を引っ張りたい 。
こちら側へと
個性的でいい 。個性的がいい 。
誰とも違う自分だけのものがいい 。
だけど 、みんなの目には留めたい 。
みんなの目に留まらないならそんな個性なんて要らない 。
お世辞に飽きたんだ 。
僕は勝手に人のキャンパスを汚した 。
彼女は泣いた 。そりゃそうだ 。
綺麗に飾ってきたと言うのに 、それが全て汚くなったんだ 。
しかも 、もう治せないだろう 。
僕が触れたから 、そのまま穴が空いた 。
彼女は桃色の絵の具を落として 、泣き崩れた 。
彼女によく似合っていた桃色 。
頬も唇も 、綺麗な桃色で 。
それを汚したくなった 。
なんの色だったかな 。
覚えてないや 。
不完全な僕は、
足りないピースを
探して、空白を
埋めていく。
ただ ひたすらに、
最後のピースが
はめ込まれた時
壮大な
パズルが出来上がる。
それは、誰のものとも
比べものにならない
唯一無二のもの。
それは、きっと
この命がつきるまで、
続くのだろう。
【不完全な僕】
ピースの欠けたパズル
壊れた時計
最後のページが破けた小説
永遠に完成することのない
ぼくの人生
「完全なものはつまらない」
いつか聞いた君の声がリフレインして
僕はわらう
探しに行こう
失くしたものを
不完全な僕の失くしたピースを
ひとつひとつ拾いあつめて
やがて僕は君になる
いつまでも不完全な僕
やりたいことをやって
好きなことをして
人として大切なものを壊したり失ったりしたんだから
完全になんてならないし
きっと完全なんてのはつまらないものなんだろうけど
僕はこの世界が好きだったんだ
嘘でもそう言えるくらいには
僕には本当がなかった
好きなものはあるし
大切なものもあるけれど
本当はなかった
だから僕はいつまでも不完全で
けれどそれでいいと思っている
いつまでも不完全な僕でいい
なぜだかそう思っている
不完全な僕
求められたことがなにもできなくて
存在価値が無い僕。
不完全な僕。
でも、死にたいとは思わない。
君と言う親友がいるから。
もう少し
生きてみることにする。
彼はすすり泣きながら、
でもうれしそうに、そう言った。