『不完全な僕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日のお昼はパスタでした。
ソースから手作りで作り麺はアルデンテに茹でることができ、お店で出しても遜色ないほど完全にお気に入りの店の味を再現できた。ただ食器だけはどんぶりになってしまった。
『不完全な僕』
……これは相対的なものですか?
他人と比べるならば、私はこれまで何かで一番になったことがありませんので、どう考えても不完全ですね。
精神的にも肉体的にも思想的にも社会的にも、上には上がいるものです。
平均値と比べるならば、それはもはや完全ではない気がします。
仮に全ての能力が平均値を超えていたとしても、それを"完全"と言うには違和感がありませんか?
過去や未来の自分と比べるならば、そもそも比べようがありませんね。
というか、未来が分からない限りどんなものでも"完全"とは言いきれない気がします。
……それでは絶対的なものですかね?
絶対的に考えるならば、私は私しかいませんから、ある意味私は何時でも完全な私ですね。
しかしそうなると、逆に"不完全"という意味が分からなくなる気がします。
……なんだか難しいですね。
そもそもこの考え方で間違っていませんか?
それすら自信がありません。
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追記
調べてみたら、分かりやすく「完全」の説明をしてくれているサイトを見つけました!
自分は「完璧」と「完全」の意味を混ぜて覚えてしまっていたようです。
「完璧」は「これ以上ない状態」
「完全」は「全部そろっている状態」
簡単にまとめると、このような違いらしいですね。
……ナチュラルにタイトル回収してますね。
僕はロボット。でも不完全だ。自分で歩けないし知識も少ない。だから博士は僕に授業をしてくれる。世の中には自分で歩けない人がいることを知った。人間は皆博士のようにガリガリで一日中歩き回って何かよくわからないことをしているのだと思っていた。僕のように授業を受ける人もいると知った。博士は僕をいろんな人に会わせてくれた。足のない人、目の見えない人もいることを知った。僕は不完全だ。でも博士は僕にいろいろなことを教えてくれた。
だけど博士は僕に会いに来なくなった。誰かと話してる声が聞こえる。博士に聞いたら新しい生徒だと言っていた。僕は不完全だ。最近は全然覚えられない。前に習ったことが思い出せない。
はかせはどこ?もっとしりたいことあるよ。ぼくがふかんぜんだからすてちゃったの?なにもみえない、くらいよお。そのロボットはなあに
白の中にひとつ黒い点があるような
そんな存在の僕
この小さな島国の中ではこれは間違い
黒い点の僕
誰が決めたって?”みんな”さ
欠陥の片羽を背負って
今日も僕は飛べない黒い小鳥
#不完全な僕
人より仕事ができない僕
下手くそだっていつも叱られて怒られて
周りより周回遅れで生きている僕
のろまだっていじめられて責められて
人より不器用な僕
簡単なこともできなくて自己嫌悪
そんな不完全な僕を愛してくれている君
完璧な人はどこにもいないと抱きしめてくれる君
だから君のために生きてみたいって思ったよ
不完全な僕のままで
45.『不完全な僕』
不完全な僕
君と別れた。
君が家を出ていった。
朝、君が起こしてくれることはなくなった。
美味しい朝ごはんも、弁当もなくなった。
シワのないシャツも、揃えられた靴下もなくなった。
おかえりと言ってくれる君もいなくなった。
手作りの味の晩ごはんも、暖かい風呂もなくなった。
そしてなにより、心を埋めてくれる君がいなくなった。
君がいなくなっただけで、僕は何もできなくなってしまったよ。
どうしようもない失敗ばかりで、けれど死ぬ決断もできないから、今日も仕方なく生きている
人と目を合わせられないし
面白い話題も振れないし
流行にも疎いし
何より上手く話せない
それなのに
いっちょまえに寂しさは感じる
こんな不完全な僕を
受け入れてほしいっていう
夢ばかり見てる
【不完全な僕】
けっこう何でも出来た。勉強もスポーツも仕事も人間関係も、苦労した事なかった。羨望の眼差しに慣れすぎて気付けずにいた。
道端に咲く花の美しさや雨の降る音の心地よさ、何でもない日常の大切さ。君を通して知った。
君がいなきゃ僕は不完全。それもまた良いと思えるのも、君のおかげ。
『不完全な僕』
不完全な僕
いちいち何かと比べて完全かどうか指摘しなくてもいいじゃないか。
不完全? 別にそれでもいいよ、そんな傲慢な思考は持ち合わせていないんでね。
完璧は見せちゃいけないんだ。わかるかい?
一度できることを見せたら、次もできるんじゃないかと期待されてしまう。
ありもしない完璧という幻想に取り憑かれた人の言うことを気にしてたらきりがない。
だから僕ははっきり言うよ。
できないんだ。だから、僕に構わないでくれよ。
「不完全な僕」
人間は、完璧な存在と言えるのだろうか。
嬉しいことには喜んで。
嫌なことには怒って。
哀しいことには泣いて。
楽しいことには笑って。
そんな存在を、完璧と言っていいのだろうか。
動物たちは、生を食んで生きている。
じゃあ、人間はどうなのだろう。
ふと、そんなことを思った。
なにもない、白い部屋で、頭が可動していた。
ごろん、と床に転がる。天井の電気が眩しい。
目を瞑る。なにかが思い浮かぶわけでもない。なにかが分かるわけでもない。
ただ、ぐるぐると、先の問いが頭をめぐっていた。
人間だって、動物を食べている。
動物を狩って、焼いて、食べる。
植物も採って、加工して、食べる。
だが、それは自然的に起こる話ではない。
「社会」という枠組みのなかで、「食べる」という行動をしているものだ。
動物の、必死に死にたくないから食べるというものとはかけ離れている。
その証拠に、人間は「食べる」こと以外にも、動物を殺し、絶滅させた。
そんな、死に追いやって生きている人間を、完璧な動物だと言えるのだろうか。
目を開ける。無機質な天井が広がっている。
重い体を起き上がらせ、ベッドの縁に座る。
こういうとき、君はどんな回答をするんだろうな。
『人間は動物。じゃあ、それは不完全だね』
急に、君の言葉が思い浮かんだ。
『動物は不完全。人間も不完全。それこそが、完璧なことなんだ。』
あのときはどういうことか分からなかった。
動物が、人間が不完全だ。そういうならば、それは不完全なんじゃないか。
『生を食べるということは、生態系を繋げていくこと。大切なこと。』
でも、人間は、不必要な贅沢に殺生をしているじゃないか。
じゃあ人間は、動物じゃない。そうだろう?
『その不完全さを埋め合うのが、動物。それが自然で、最も完璧に近いこと。』
人間は不完全だから良いんだ。そう、君は言いきった。
確かに、君の言うことは正しいのだろう。
社会でも、得意不得意を埋め合いながら、業務を行う世においても。
群れをつくり、そこでポジションを決める動物においても。
でも、僕は今でも不完全なままだ。
補填する、君がいないから。
不完全さを埋めてくれるパートナーが、いないから。
だからこそ、君の言うことは、僕のなかで否定で終わってしまっている。
埋め合える相手がいなかったら、それは完璧じゃない。
『別に完璧でなくてもいいんだ』
そんなの分かっているけれど。
だけど。
君に、僕の不完全を埋めてほしい。
それだけなんだろうな。
動物たちは、生を食んで生きている。
動物は、不完全であり、そこを埋め合って暮らしている。
それこそ、完璧で。完全で。
だからこそ、不完全なのだ。
「不完全な、ボク、しもべ、やつがれ。読み方が指定されてねぇから、下僕の話も書けるし一人称が『やつがれ』な誰かの話も書けるワケだ」
下僕っつったら、猫飼ってるひとの、飼い主のことを「猫の下僕」って表現する場合があるわな。某所在住物書きは猫の画像を見ながら呟いた。
「不完全、ふかんぜん……
逆に『完全な僕』って、『何』についての『完全』なんだろうな。『不完全体僕』と『完全体僕』?」
何か複数の資格等を取る目標があって、道なかばの状態を言う、とかはアリなのかな。物書きは考え、すぐ首を横に振る。
「多分書けねぇ」
――――――
リアル法則ガン無視のおはなしです。不思議8割に申し訳程度の現代をトッピングしたおはなしです。
最近最近の都内某所、某稲荷神社敷地内の一軒家に、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が、家族で仲良く暮らしておりました。
その内末っ子の子狐は、稲荷神社の祭神様、ウカノミタマのオオカミサマの、まだまだ未熟で不完全な僕(しもべ)。
善き化け狐、偉大な御狐、なにより一人前の神使となるべく、ご利益豊かなお餅を売り歩いて修行をしておったのでした。
そんなコンコン子狐には、たったひとり、3月3日のひな祭りからずっとお取り引きしてもらっている、優しいお得意様がおりました。
アパートの部屋にお邪魔して、1個200円のお餅を売って、少しお話もして、たまに余り物のお揚げさんを貰ったりして。
それはそれは、平和に取り引きしておりました。
お得意様は、雪国出身の自称ひねくれ者。藤森といいました。
ただこの藤森、前回・前々回投稿分あたりから、諸事情で自分のアパートを離れ、親友の一軒家に身を寄せているのです。
解説すれば長くなるこの騒動。要するに、昔々の初恋相手と、色々ゴタゴタあったのです。
ありふれた恋の暗い部分。しゃーない、しゃーない。
「もうっ。おとくいさん、おうち持つなら、言ってくれれば良かったのに」
そんな人間同士の揉め事など、コンコン子狐はガキんちょなので、まだまだ、ちっとも知りません。
お得意様のお引っ越し先が、自家用車持ちの一軒家であることを、自慢の鼻と御狐のチカラで探し出し、
無事「お得意様が家を持った」と勘違い。
紅白二色のお餅を持って、藤森が身を寄せる部屋に、突撃訪問します。
「おとくいさん、おとくいさん、持ち家、おめでとーございます」
コンコン、コンコン。子狐はうやうやしく、お餅を葛のカゴから出して、藤森に無料で手渡しました。
どうしてこんな事になったのでしょう。
今回のお題が「不完全な僕」だからです。
どうしてこんな事になったのでしょう。
物書きが「不完全な僕(ぼく)」のエモいエモい物語を、一度二度書こうとして大失敗したからです。
すべてはエモネタ下手な物書きの苦し紛れ。
しゃーない、しゃーない。
「あの、子狐、これは私の家ではなくてだな」
「おとくいさんの、実家?おとくいさん、里帰り?」
「実家は都内に無いし里帰りでもない。どこから説明すれば良いか、いや、そもそも説明不要か、」
「じゃあ、おとくいさん、ここのおうちの家族になったんだ。おヨメさんかおムコさんだ」
「は?!」
「おヨメさん、おムコさん、ごケッコン、おめでとーございます」
「待て。私が誰と結婚するって?」
どこからともなく神社での挙式&宴会プランのパンフレットを取り出す子狐に、
どこから間違いを指摘して、どのあたりまで経緯を説明すべきか頭を抱える藤森。
コンコンコン、待て待て違う。
ひとりと1匹のおしゃべりは、その後だいたい30分程度、続きましたとさ。
おしまい、おしまい。
不完全な僕のままでは受け入れて貰えないの?
不器用だったり
マイノリティだったり
繊細すぎたり
そんな僕はお荷物になってしまうのか。
変えなきゃと思いながらなかなか変えられないところと、
生きづらいけど変えたくないところがある。
不器用なまま僕を愛して欲しい。
どこにも零せないわがまま。
そもそも僕は本当に不完全なのだろうか。
誰が決めつけているのだろう。
僕が、僕に決めつけていたのか。
*
そんな声がどこか遠くで聞こえた気がした。
私の耳に届いた気がした。
「不完全な僕」
帰る家がある。
学ぶ場所がある。
今日の食事に困らない。
愛を与えてくれる家族がいる。
どうして僕は、こんなにも我儘で贅沢なんだろう。
何一つとして持っていない人がいるはずなのに、誰かが羨む環境にいるのに、これを手放すだなんて愚かだと分かっているのに。
この世界で、生きていたくないと、思ってしまうんだ。
僕には伸び代がある。
僕はまだ未完成で不完全。
なぜ自分でそう思えるのかというと、僕は僕の事が嫌いだからである。
「自分の事を愛せる人間になりなさい。」なんて綺麗事を大人たちは口を揃えて言ってくる。
僕は僕が嫌いだ。なぜかは分からない。
ただ、自分の事が好きになれたら楽なのではと思う瞬間がある。
思うだけではあるが。
僕が僕の事を嫌いでいるお陰で、「自分」という概念を客観視できるという利点がある。
僕の嫌いだと思っているところは、相手にもそう思われている可能性があるのだ。
いつか、こんな怠惰な自分を好きになれますようにと、切に思う。
こんなふうに思ったことすら明日には忘れているだろうから、ここに書き記しておく。
完璧な人ってのがもしいるとして
みんなそいつになったとして
僕はその中からどうやって君のこと見分ければいいのさ
不完全な僕
また、自分と他人を比べてる。
辞めたいのに癖になってしまった。
完璧な人が羨ましい。
人と比べるのを辞めたら楽なのに。
不完全な僕は明日も比べる。
不完全な僕
まだまだ成長真っ只中のこの僕が不完全なわけないよな。
まぁ、身体は成長しているけど…心はまだまだ不完全だなぁ。
心はメンタルが強くなければいけないと思うんだよ。
だけどね、やっぱメンタルは仕方ないよなぁ。強くなるには精神鍛えなきゃって話だけど…。精神力ってどうやっても無理なもんは無理だよなぁ。
精神力強くいる人がうらやましいぞ。
まだまだ不完全な部分がある僕だけど努力する!
さて、精神力鍛えるにはどうしたらいいのかを探してみようと思う。
終わり
それは 己が目指した理想の具現
目の前にいる人物が,知っている何かによく似ている けれど違うそれが。その存在に似た何かを目にしているのが何時なのか,誰に似ているのか思いあたった瞬間に息を飲んだ。
それは,目の前のこれは,何よりも己に似ている。
似ている。なんて生ぬるいものじゃない。これは自分自身の生き写しだ。正しくは数年後成長したであろう自分の姿の。
「……自分」
恐る恐るその物体に触れてみる。幻覚か夢か,それとも理解の範疇を超えた現実か。果たして伸ばした腕はすぐ比較的暖かな体温に触れた。指先と皮膚混じり合う熱は初めからそうであったかのように混じりあって境界がわからなくなる。
同じだ。なんの根拠もなくそう思う。何がと言われれば答えられないが,これは自分と同義であると そう感じた。多少の違いがあれど貌(かたち)を創る根を辿ればひとつになる。
「納得したか?」
そう喋る人物の声はやはり自分のものと同一で,けれど何故かそれより心地よい振動を伝えてきた。まるで慈しむような柔らかな音。
一方的に触れる無作法を気にもとめず視線を合わせてくる余裕は今の己にはないもので,ずっと大人な人物の冷静さが距離よりも隔てる何かの存在を示す。
「……理解した。けど,もう少し」
触れていたいと思った。いや,離れたくないと思った。急に現れたそれがまた知らぬ間に消えてしまうのではないかと危惧したから。熱を感じていたかった。
きっとそんなことは無いのだと知ってはいるけれど,せっかく手に入った唯一無二の存在から目を離すことはどうしようもなく恐ろしいことに思われたから。
「ふっ。甘えたか? なら気が済むまで付き合おう」
互いに言葉は尽くさない。必要がないから。伝わる熱が 交わる視線が 表情が,ずっと感情を映すから。
同じ気持ちなのだと理解できた。感じた恐怖は己だけのものではなくて,一瞬にして芽生えた執着もまた。
ただ頷いて。指先を絡めて首元に顔を埋める。香る知らない香水の匂いはやがて身体に馴染んで,またひとつ近づいてゆく。重なり合う鼓動に視界がゆっくりと狭くなる。
「済まない,ずっと。だから……」
「我侭だな お前は。安心しろ,違えないさ」
瞼が閉じる直前,重い口を開いて願いを掛ける。子供の我侭を駄々を,叶えろと乞う。胸に巣食う想いの色が同じなのならと,甘えてみた。
自分なら伸ばされた手を振り払えないから。そんな打算でもって滅多にしないおねだりを。
頭を撫でる掌に安心して微睡む間際 とられた掌に吐息が触れて微かな熱を感じた。それがきっとはじまりの合図だった。
テーマ «不完全な僕»
君のことが好きなのに
話すことすら怖くなる
君に笑って欲しいのに
あの人と近づいて欲しくない
僕の気持ちはいつもこう
真逆の気持ちが存在して
不完全
だけど君への思いだけは
きっと完全だと思うんだ
《不完全な僕》
#65