『不完全な僕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
不完全な僕
そもそも私は魔石になる為に生まれた人間だ
人に嫌われるのが標準であるし、好かれようとも思ったことがない
父のために。頼まれた兄、領地のために。役に立たないと生きている意味が無いと思っていた
そんな人間として不完全な私に、君は本当の意味での生きている理由をくれた
どうかこれからも私の生きる理由となって欲しい
私の全ての女神よ
不完全な僕
昔は完璧を目指していた。
完璧じゃないと駄目だし完璧がいいと思っていた。
今はでも完璧ってなんだろう。
そんなの全然ならなくていいやって、思う。
不完全な方が何でかいい気がするな。
年の離れた私の胸で
少年のように眠り
髪を撫でると
子猫のように嬉しそうに喉を鳴らす
きっと私だけが知る
貴方の姿
題:不完全な僕
僕は、何も凄くない。
特別なものも何も無い。
いつもいつも不完全。
そんな僕でも
いいのかな。
不完全な僕 愚かな選択をした僕
醜い僕 役に立たない僕
なんだかんだ頑張ってるんだけど…な僕
「ぼく」じゃなくて「しもべ」って読むと
妙に愛着が湧いて許せる気がするでしょ
不完全な僕
まぁ、人間は、完璧じゃ無いから…そう自身に言いながら、ここまで生きて来た…言いわけ、逃げ、その他色々言われるけど、結局、それでも今の自分がここいいて…
俺の片翼は、人として酷くバランスが悪い。
信じられないくらいに基礎知識に欠け、言葉も間違いだらけ。なのに得意分野に関しては玄人はだし。俺の出る幕はない。
そういうの、天才って言うのかな。まぁそうは見えないけど。
天才じゃないってことではないんだ…なんていうか…人じゃないみたいというか。
だってあいつ、信じられないくらいに優しくて…優しいなんて言葉が裸足で逃げ出すくらいに優しくて。
今だって悲しみに押しつぶされそうで項垂れる俺の横に何も言わず…本当に何も言わないで俺の横に。ただ、俺の代わりに涙を流す。
バランスの悪い君と、不完全な俺と。人としてデコボコなところが嘘みたいにしっくり合うんだ。
▼不完全な僕
完全とは
どのような状態なのか
正直分からないかなと
全て凌駕し
完全無欠の
其れは
先生と持て囃される
政治家にも
存在するとは思えない
皆さん平等に
不完全ではなかろうか
せめて先生は
完全無欠で
清廉潔白で
想像力の長けた人であってほしい
不完全な僕
何でもできる完璧な君を見ていると、ないはずの心が劣等感を抱くんだ。
みんなにはできることも、僕にはできなくて。
不完全で、不良品な僕を見て、みんなが笑うんだ。
でもね、君は言ってくれたんだ。
完璧に見えるものでも、決して完璧なわけじゃない。
だってもう、それは完成されているのかも。
不完全だと君が思っているだけで、君はもうすでに完成されているんだよ。
そう、教えてくれたんだ。
不完全な僕
僕は不完全だ
僕だけでなく
人間社会の全てが不完全だ
不完全な僕たちが破壊し続けている
完全なもの
自然の摂理
地球循環の営み
宇宙
[不完全な僕]
あー、君の隣にいると完璧になれない
欠けて欠けて足りない自分。
君の隣にいるといつも実感する
こんなことも出来ないのかって
そんな僕に君はそのままでいいっていうけど
ほんとは何か求めてきてる気がする
【不完全な僕】
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【ひとつだけ】と物語が繋がってるのでおさらいです。
少女>>>ルウ
(一人称 私)
(幼い頃に両親他界。その後親戚や施設をたらい回しにされて、絶望しかけた時にリクが助けてくれた。ツンデレだけど、リクには感謝している。)
男性>>>リク
(一人称 僕)
(ルウの保護者(仮)。血は繋がってないけど、本当の娘のように接している。手先が器用なのは、色んな職業やボランティア活動をしてるから。)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
僕は、今、幸せだ。
すぅすぅと寝息を立てて、ルウは寝ていた。
今日は、お祭りがあったから疲れちゃったかなぁって思ってた。
ルウの頭を撫でる。
起きてたら、きっと叩かれて色々と言われるんだろうなって思った。
昔の僕は、不完全な人間だ。
いつもいつもゴミ屋敷にひとりぼっちで両親の帰りを待っていて。
帰ってきたと思ったら、お金を雑に置いて、また夜の街へと歩いていく。
学校に行ったことがなくて、友だちも居なくて、家族も…居ない。
人のぬくもりも、愛情も、何もかもない。
少し経ってから、家出をした。
僕がどこかに行っても大丈夫。両親は、心配しない。
路上生活は、つらかった。夏は暑いし、冬はしもやけが酷かった。ゴミ漁っては、明日を何とかして、生きる。
……そんな、生活。
ある日、じいちゃんが隣にきて、公園で炊き出しボランティアっていうものがあるよって教えてくれた。
そこで、はじめて、ボランティア活動を知った。
僕は、毎日のように通って、ボランティアの人の手伝いをした。
ボランティアの人たちが〝ありがとうねぇ〟って言ってくれるだけで嬉しかった。
そんな日々を過ごしていて、ある日、ボランティアのおばちゃんが〝ボランティアしてみないかい?私の家で住んでもいいよからね。〟って言ってもらえた。
その日から、おばちゃんの家に住んで、炊き出しボランティアの為の買い出しとか料理とか…おばちゃんが住みやすいようにって思って、掃除や洗濯、ご飯作ったりした。
その度に、おばちゃんは〝坊やは優しいねぇ。〟って言ってもらえて、おばちゃんからは、両親から貰えなかった、たくさんの愛情をもらった。
僕に名前が無いって言ったら〝リク〟っていう名前もくれた。
おばちゃんは、僕が20になったすぐに亡くなった。
その後、僕は、色んな場所で色んなアルバイトやボランティア活動をした。
30過ぎた頃、ルウに会った。
病院の七夕イベントのボランティア活動中に、5歳ぐらいの小さな子どもが居た。
ひとりでぽつんとキッズルームで絵本を読んでいた。
「きみ、どうしたのかな?あっちで面白いことをするよ。」
すると女の子は
『行かない。』
と、ひとこと言って何処かへと行ってしまった。
すれ違いで看護師さんが来て
〝あ!リクさん、こんにちは。〟
「こんにちは、お世話になっております!えっと…実は女の子に嫌われちゃったみたいで…」
そういうと、少し困ったような悲しい顔をして
〝あの子ね、お母さんが入院中で、もうダメみたい…お父さんもつい最近亡くなって…親戚が居るみたいだけどね。引き取り手が居ないみたいで…このままだと、児童保護施設かな。〟
と言って〝では、お仕事行ってきますね。〟とナースステーションに行った。
そう、なんだ…あの子大丈夫かな。
イベント終了後の片付け中もあの子が気になっていた。
もし、誰も引き取ってもらえなくて、愛情無かったら…僕と同じになる。そう、思った。
ある日の昼間、仕事もボランティア活動も休みの日に、看護師さんから連絡があった。
〝ルウちゃんが…!人手がほしいので、お願いします!助けてください!〟
僕は、急いで準備して家を出た。ボランティア仲間にも連絡して探してもらうようにした。
日が暮れて、夜になった。
あの子…ルウちゃんの情報は何もない。
僕は、街の隅々まで見たはず…もしかして、電車乗って遠くへ行った…?
色んなことが頭に流れてきて、考えないようにしてたのに…だめだな……
そう思いながら、名前を呼びながら走っていると、ある看板があった。
「星祭…?そんなのあるんだ……」
子どもだから、祭りの会場に行ったかもしれないと思って、さっそく行った…けど
〝招待状をお持ちでない方は入場出来ないのですよ。〟
と言われた。
「じゃあ、あの、子ども…女の子見ませんでした?」
〝女の子……あぁ、いました!隣のテントに居るはずですよ。〟
「助かりました!ありがとうございます!」
そう言って、急いでテントに入った。
「いた……よかった…。」
ルウは、しくしくと泣いていた。
『私、いない方がいいんだ…!!おじさんもおばさんも…!お母さんとお父さんの遺産目当て!!クズばっかり!!!』
泣きながら怒るその姿は、子どもとは思えないくらいに……悲しい姿だった。
「お嬢ちゃん、僕と暮らそう。色んな手続きが必要だから、時間かかる――」
『いいよ』
「―――へ?」
『いいよ。先に私を見つけた人と暮らすって決めてたの。』
えっと…ルウちゃん、いいのかな……?
イベントで1回だけ会った人ですけど…?
僕、自分で言っててなんだけど、怪しい人ですよ?
『これ、お母さんとお父さんのお手紙』
そう言って渡されたのは、遺産相続の遺言書みたいなものだった。
読むと、遺産は全てルウちゃんにあげる。ルウちゃんを引き取ってもらう育ての親にも相続させる。
そんな感じで書いてた。
『お兄さん名前は?』
「あ…えっと、リク。」
『私は知ってるよね。名前呼んでたの知ってるから…』
「うん。とりあえず今日は、病院に戻ろうか。看護師さんが心配してるからね。ルウちゃんが元気だよって教えてあげようね。」
『うん…』
「大丈夫。僕が居るよ。」
そのあとは本当に大変だった。
養子って…手続きって、大変だ。もう腱鞘炎になりそうだった。
けど、ルウちゃんの為って思ってたら、頑張れた。
『ここが、リクの家?』
「そう。古い民家だけどね、リフォームしてるから中はすごく綺麗だよ。」
『リク、ちゃん付けやめて。恥ずかしいから…』
「うん。わかったよ。」
気付いたら、僕も寝てたみたいだ。
朝ごはんの支度をして、ルウを起こさないと。
「ほんと、色んなことがあったな…」
そんなことを思っていると、ルウが起きた。
『ん……寝てたわ。』
「おはよ。よく寝てたな。」
『ソファで寝るなんて…疲れてたのね。』
「顔洗ってこいよ。ご飯の準備するから。」
『わかったわ。』
過去に色んなことがあったけど…本当に、今は、幸せだ。
不完全な僕は、おばちゃんに出会って、ボランティアで色んな人達の〝ありがとう〟を聞いて…
おばちゃん、僕は、少しだけでも、普通の人間になれたかな?
『なにニヤニヤしてんの?キモ。』
……ルウの反抗期は、いつになったら終わるかな。
不完全な僕
不完全な僕を愛して
不完全なまま愛して
不完全な笑顔
不完全な才能
不完全な君への愛
不完全な君を
僕も愛するから
不完全なまま一緒にいようよ
不完全な可愛い仔犬か仔猫を
不完全な話し合いで決めて飼いたいな
あきかぜ
不完全な僕
欠けているところがないと言われる。
天は二物を与えずなんて、嘘だねと言われる。
知識とか
人間関係とか
性格とか
容姿とか
振る舞いとか
地位とか名誉とか
財産とか資産とか
総てにおいて
欠けているところがないと言われる。
そう、見えるかい?
だけどそこには“僕”はいないんだ。
本当の“僕”は誰も知らない
誰かがふっと呟いた
あなたは“不完全な僕”でしかない。
Fin.
みんな僕に求めるものが多すぎる
期待なんかしないでほしい
なぜ期待なんかするのだろう
結局損するってのはわかりきってるのに
『信じてもらえてる証拠だよ!自信持って!』
その言葉が痛かった
素直に喜べなかった僕を
どうか叱ってほしい
僕に叱ることのできる人間なんだと
期待
するから
──これはRa2000型初期テストモデルの一部記録を抜粋したものです。
〜report No.35546〜
「初めまして」
初めて聞いた“音”。
それはのちに“声”と学んだ。
その声の主は“はかせ”と名乗った。
僕を生み出してくれたはかせ。
はかせは様々なことを教えてくれた。
教えてくれたことは、
“言葉”として、“知識”として、覚えた。
“空”は“青”。
“りんご”は“果物”。
“枕”は“やわらかい”。
はかせに学んだことは全て覚えた。
でもずっと分からない。
はかせといると“安心”する。
はかせといるとなんだかフシギ。
僕は“変”なのかな?
僕はまだ不完全で完璧なロボットではないけど、
はかせのためなら頑張れるよ。
このフシギはいつか何か分かるのかな?
はかせと一緒にずっといられますように。
今日もそう願う。
〜report No.824662〜
博士がもうすぐ死んでしまう。
僕は取り残されてしまう。
そんなの嫌だ。
僕はまだ不完全なのに。
あの“フシギ”も分かってないのに。
博士、僕はどうしたらいいの?
〜report No.827511〜
博士、僕はもっと早く知りたかった。
“感情”というものを。
あの“フシギ”は“感情”の1種だった。
あなたが生きていれば良かったのに。
あなたが生きていれば伝えられたのに。
博士……博士……。
あぁ……博士……。
────好きです。
〜report No.828002〜
─深刻なバグ発生─
kain:AI system/AI/secret file/aijou
《概要》
☆Ra2000型とは
2000年代から60年に渡り研究されたAIロボットです。
学びの姿勢は素晴らしく、人間の言葉から新たにインプットをし更新されていきます。
過去は感情などといった不具合が生じておりましたが、現在は日々のバグ修正をアップデートすることに成功。
人間に忠実なAIロボットとして優秀な力を発揮しております。
─これは不完全だったAIロボットのお話─
■テーマ:不完全な僕
あなたに出会うために生まれた
不完全な僕を愛してよ
不完全な僕
私は、、
彼ら9人を溺愛している気がする
なのに心から消えない
君の存在
そんな私は
不完全な恋心だ
皆さんお疲れさまでした!
おやすみなさい、
ピンッと張った糸が切れたとき、それが終わり。
それまで当たり前のようにできていたことが何もできなくなった。はくはくと口が動くだけで声が出ない。そのうちヒュウと空気が抜ける音がして、視界が歪んで生温かいものが頬を滑り落ちた。
その場の空気が淀んでいくのがわかる。迷惑そうな表情が7つとも僕をみてから、すぐに議題に戻っていく。
発言するはずだった僕の言葉も、存在すらなかったかのようにカンファレンスは続いた。もう何も言えなかった。
そのあとは当然呼び出された。叱られるでもなく淡々と事情を尋ねる態度は、もう呆れてものも言えないといった感じだった。僕は声を発することもできずただ涙を流し続けることしかできなかった。
その日を境に、何もかもが崩れ落ちていった。
手に握らされた連絡先が書かれた紙を丁寧に折りたたんできれいな箱にしまった。小さな優しさが余計につらい。
あんなに病気とはどんなもので、それとの向き合い方や支え方を学んできたのに。僕は結局のまれてしまった。
他人のことだから客観的にみて的確に動く判断を下せるのだ。自分のことになった途端に感情に流されて自分も周りもみえなくなる。
「まともな子どもを一人くらい産んでから言えよ」
家族の形すら歪めてしまう自分の存在が許せない。
毎日毎日どうしたら自分を消せるのかだけを考え続ける。
薬?カウンセリング?そんなものでこの罪を消すことなどできるわけがない。
完璧でない僕は出来損ないだ。処分してくれ。
【題:不完全な僕】
高度な魔法を
自らにかけ
不完全であると
思い込み
この星の体験を
楽しむ僕達
なんて素晴らしい
完全な僕達
〜不完全な僕〜
振り子のイメージ
左に振切っては右に
右に振切っては左に
くり返しくり返し…
左をポジティブ
右をネガティブ
としてみる
ポジティブに振切っては
ネガティブに
ネガティブに振切っては
ポジティブに
くり返しくり返し…
この星での体験とは
こういうことだったんだ
つらいことがあっても
頑張ればいいことあると
山あり谷ありの体験を
ずっと続けてこれたんだ
本来の自分の位置は
振り子の静止位置
その場所はほんの少しだけ
ポジティブ寄りになっている
その位置にいると
ポジティブもネガティブも
両方見える
両方捉えられる
その位置で捉えた
心地良くない感情を
手放そう