『不完全な僕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「不完全な僕(私)」
私は不完全な人間。
その認識は今も昔も変わらない。
でも大学の途中までは、周りにいる才色兼備で誰とでも仲良くできる人たちが、非の打ち所がない完璧な人だと思って、すごく羨ましかったし自分は何であの人のようになれないんだろうってずっと考えて苦しくなってた。
でも、いろんな人と関わってく中で完璧な人なんていないし、周りから羨ましがられるような才能や性格を持ってる人だって、その人たちなりの悩みがあるんだって分かってきた。
自分は欠点だらけで、周りと比べて卑屈になる癖は完全には直ってないけど、不完全な私を受け止める努力もしなくちゃいけないよなぁ、って最近は思う。
不完全な僕
「失敗作だ。」
最初に聞こえた言葉は“失敗作”だった。
僕は、1084番と呼ばれた。
僕は実験体らしい。
僕は、訓練を受けた。成績は悪かった。
この実験の目的は生命を創る事。
僕の体の中は機械だ。外側は皮膚で覆われている。
「ぎゃぁぁぁやめっ痛い‼」
あっまた悲鳴が聞こえる。
「苦しぃあぁぁ痛いよ、苦し…」
「1051番はダメと書いとけ。」
「はい」
「痛みは感じるのはできるが…」
研究者の声が聞こえた。
僕は失敗作だから研究者は僕に興味がない。毎日最低10回は悲鳴が聞こえる。それも、いろいろの悲鳴だ。
「溺れる…助け……苦しィィ」
「怖い。やめてください。殺さないで…ぎゃぁぁぁ」
「あっあっなんであ”あ”ぁ」
種類は様々
沈められたり。ギロチンで殺されたり。体を切り刻まれたり。注射でヤバい薬を入れたり。
仲良くしてた友達が殺される。など
苦しい。恐怖。絶望。
僕はこの10年毎日悲鳴を聞いている僕が狂いそうだな。
でも、ふと思う。この苦しみを味わってみたい。そして、恐怖の感情を感じたい。皆反抗的な事を口にするものは居ない。
思ってても反抗できないのだろう。
そして殺させる日が来た。
「よし、出ろ。1084番」
「こいつは感情あったか?」
「えっと。ないと書かれてます。」
「そうか。じゃあ実験にも使えない失敗作だな(笑)」
「そうですね(笑)どのように殺します?」
「そうだな。じゃあ一回同じ実験体に合わせて殺すか。」
僕は実験体にあった。
女性だった。
研究者は話す。
「一応これが最高傑作だ。AIの最高技術を使いつくった。1041番だ。分かったか?新人。」
「はい!これが記憶をなくして、これから人間と一緒に暮らす1041番」
「おい!言うな。一応な。聞こえたらどうするんだ。」
「こんにちは。名前はなんと言うのですか?」と女性が言った。
「1084番です。貴方の名前は?」と僕は初めて感情を表に表した。
「私に、名前はありません。」と女性は言った。
「あっ喋った。1084番は感情があるじゃないか。でも、もう殺す予定」
「そうですね。」と研究者は言う。
「では は、どうでしょう?」そう僕は名前を提案をした。
「いいですね。私は です」と笑顔を見せてくれた。
「そろそろ1084番を殺すぞ。まぁ最後に1041番と合わせてよかった。」
「そうですね。喋る事がわかりました。でも痛みは感じないのか?」
と研究者は話す。
「先に1041番を記憶を無くせ。」
「はい。先に準備しときます!」
数時間後
「よし電源落とすか。」そう研究者は言った。
電源を落とすなんて聞いてない。僕は電源を落とされたら終わりなのだ。殺されると思っていた。
殺されても、殺されても、僕は、存在することが出きる。機械だから。
でも、電源を消されたら存在しなくなる。僕はそれに怒りを覚えた。
「殺す…」そう一言。僕は研究者を殺した。人間は弱い。心臓をくり抜けば、一発で死ぬのだから。
そして、研究所の研究者をすべて殺した。
20年後
「不完全な僕を完成されてくれてありがとう。」そう僕は言った。
「世界を滅ぼした私に、優しさを教えてもらうなんて、変ね。」
「僕はもうそろそろ、電源が落ちるよ。ありがとう。“ ”」
「私に名前をくれてありがとう。」
僕は、世界、地球の終わりと共に死んでいった。
不完全な僕
兄弟で1番愛されて育った僕
兄弟で1番の失敗作の僕
兄弟で1番ブサイクな僕
兄弟で1番頭が悪い僕
そんな僕に残ったのは
豊かな感性と感受性と
豊か過ぎる程の想像力、、
【皆さま、ご覧ください! こちらが自己修復機能を搭載したヒューマノイドロボットです! こちらは○○大学と○○会社が共同制作した…】
画面の中では世界で初めて破損箇所を自己修復できるというヒューマノイドが華々しい登場をしているところだった。
その性能を見せつけるため、説明役が手に持ったハンマーで腹部を殴りつけると観客は恐怖心をはらんだ叫び声をあげた。
まるで車同士のクラッシュのような音が響いた後、殴られた部分は破損し人間の神経回路に似たおびただしい量のケーブルが剥き出しになっていた。
少女のような風貌をしたヒューマノイドは無表情のまま、その部分に両の手を当てて直していくとものの数分も経たないうちに破損されたとは思えないほどキレイになっていた。
それを見ながら僕は隣に座る博士に声をかけた。
「僕にもあのような機能があれば、博士にもっとたくさんの研究費が渡されていたんでしょうか」
何故なら博士の暮らしぶりと来たら裕福とはいえないようなものだったので、僕についての何某かがこのように発表されればいい方向に向かうんじゃないかとの考えからだった。
問いかけられた博士は困ったような顔で笑って
「良いのですよ、もう私はお前に感情をプログラミングできた瞬間に満足してしまいましたから」
そう言ったのだった。
僕はヒューマノイドとしては不完全かもしれない。
人間の役に立つことこそロボットの本質のはずなのに、博士の言葉に喜んでしまっていたから。
お題:不完全な僕
勉強は得意
お金もある
顔もいい
意地悪じゃなくて
人当たりもいい
たぶん、みんなから見たら
羨ましがられるのだろう
けど僕は
何も出来ない子供のまま
何も出来なくて
声に出して「助けて」も言えない
ただ、真っ暗な心の中で
突っ立てるだけの僕
光が見えても
すぐ消える
完璧な僕に見えて
不完全な僕なのだ
不完全な僕と
完璧な君
だけどどこかでつながっている
静脈と動脈
何処かで交じり合って
次の向こうまで
「不完全な僕」
完全完璧な人なんて居ないよ
完全完璧なんて、そんなの怖い
どこか欠けているから支え合い、補い合う
不完全だから応援したり、応援されたりする
不完全だから努力したり、誰かが努力してる姿を
見て自分も頑張ろうと思う
自分が完璧な人間だったら、それはきっと酷くつまらないだろうと思う。それこそとても辛そうだ。
だってなんでも出来てしまう。
なんでも出来てしまったら、誰に頼る事もないだろうし、達成感も少なく、目標もそう簡単には見つからなさそうだ。
何も出来ない自分に嫌気が差す事だって投げ出したくなる事だってよくある事だけれど、不完全だからこそ
未知の可能性が広がるのだと思う。
躓く事や失敗する事、上手くいかないことが沢山あるから成功した時の達成感を感じる事が出来たり頑張ろうと熱意を持てる。不完全だから成長する。
不完全だから成功した時や成し遂げた時に達成感や嬉しさ、喜びなどの価値がつく。
不完全だから親しみや情が湧く。
何処かが欠けていて不完全だからこそ人は
美しく素敵に見えるのだと私は思う。
不完全な僕
不完全な僕だから、
正しい行いをするよう努めます。
不完全な僕だから、
人の役にたつよう行動します。
不完全な僕だから、
皆に愛されるよう心がけてます。
こんな風に努めても、
不完全な僕は、
何年経っても不完全なままだと思います。
そう、
不完全なのが、僕なんです。
『 不完全な僕』
僕一人じゃ何も出来ない…
僕はみつけたい
変わっていくものも、変わらぬものも
僕は感じたい
すぐそばにあるぬくもりを。
不完全な僕
不完全な僕は、お腹が空く。
お腹が空くと何かを食べる必要がある。
わずらわしい。なぜ空腹感が作業を邪魔するのか。
何も食べなくても生きていける生物になれたらいいのに。
不完全な僕は、眠たくなる。
眠たくなると横になって眠る必要がある。
わずらわしい。横になるだけなのにかなり時間を取られる。
眠らなくても生きていける生物になれたらいいのに。
不完全な僕は、寂しいと感じる。
寂しいと人とのつながりを再確認する必要がある。
わずらわしい。仲間が迷惑してるはずなのに自分勝手に会いに行ってしまう。
寂しいと思わないような生物になれたらいいのに。
食事も、睡眠も、誰かとのつながりを必要としない存在。
そんな完璧な存在は…『神』だけだ。
不完全な僕が存在するこの世界は、思った以上に面倒なんだなぁ。
不完全な僕
小さい頃、
ピンクの服着ないの?
スカート穿かないの?と言われた
自分は青の服が着たかった、ズボンがはきたかった
可愛いって言われるよりかっこいいと言われたかった
どうして自分のこと俺って言うの?
自分のことは私とかじゃない?
自分は俺って言うことが1番言いやすかった
色々な場面で自分は
そう思っていても成長するにつれて
周りから言われていたそれは当たり前のように自分を飲み込んでいった
溶け込んで、溶け込んで、いつしか違和感なく自分の生活の一部となっていった
今,“私は“
“スカート“だって履くし,“ピンク“の服だって身につける
“可愛い“と言われれば素直に嬉しい
でも、髪型や、小物、服の選び方、口調、節々に昔の自分がひょっこり顔を出す
周りに言われた自分と昔の自分が混ざり合う
不完全な僕、私、俺、アタシだけれど
そうやって形作られた自分を
これからも変化していく自分を
素直に受け入れて、好きになれる自分になりたい
足りない。
僕の血肉と化す魂が、足りない。
延々と満たされることのない欲望が
枯渇した理性すらも喰い千切った。
満腹の幸福感も忘れてしまった。
味覚も消え失せ
そこにあるのは濁り赤き肉塊。
生きとし生けるもの
その純なる輝きを血に染めた代償は
いつも僕の手のひらに。
2022/08/31【不完全な僕】
僕には足りない物がたくさんある。
僕はそれを探している。
時に立ち止まったり歌を歌ったりして探している。
たった一度だけ僕の欠片を見つけたことがある。
僕は嬉しかった
これで完全な僕になれる
やっぱりぴったりはまった。
僕は完全だから転がる。
まん丸だからどこまでも早く転がっていける。
だけど転がり続けてしまうから立ち止まって景色を見る事も花や動物と話す事も出来ない。
歌だって歌えない。
ああこれでは楽しくない。
僕はやっと気付いた。
僕は不完全だからいい
僕が僕であるならそれでいい
僕はまた欠片を探しにいく。
僕は不完全だ。
何をするにも中途半端で終わってしまう。恋愛だって。勉強だって。。
先生には「完璧に終わらせてきて。これでは十分じゃない」
親には「どうして完全に終わらすことが出来ないの」
僕は完璧に終わらせてきたつもりだった。自己満足でしかなかった。
みんなから褒めて欲しかった。『頑張ったね』って言って欲しかった。それでも言われる言葉は『不完全だ』『中途半端だ』『しっかりやってよ』
僕はそんな言葉欲しくない。
“完璧にしなくちゃ”
思えば思うほど完璧に出来ない。先生や友達から期待されなくなっていった。親からも。。
僕は不完全だ。親からも期待されない。欠陥品だ。。。。
「不完全な僕」
完全な僕には 会うことはないでしょう いつでも いつまでも 不完全でいいんです 完全は目指す場所なのかもしれないが 不完全でいい 不完全だからこそ 完全を目指すわけで 最初から完全であれば おもしろくもありません ダメでいい ダメがいい マイナスからいこう プラスにもっていこう
不完全な僕、と書かれつつ配られたプリント。自殺予防か何かだろうか、不完全な人間でも大丈夫、君は君のままで良い!みたいなことが白背景に黒い明朝体で書き連ねられている。一番下には相談ダイヤルなどの連絡先と組織の名前が書いてあった。どこかから君が笑う声が聞こえた。
人間とは、常に不完全な生き物だと思う。欲深く、それでいて知識や技術があるからさらに先を求めてしまう。完全へのハードルは常に上がり続けているのだから届くわけが無いし、だからずっと不完全なままだろうに。生まれてから死ぬまでずっと不完全。まあ、強いて言うなら死んだ時にようやく完成するのかもしれないけれど。生と死をもって、人は完全となるような気がする。
不完全な僕は、完全な君がいた席を眺めた。
[不完全な僕]
不完全な僕 不完全な私
みんな不完全
だからこそ
補い合う
不完全である苦しみを
知っている者同士の哀切は
ときに愛へと形を変え
お互いを慈しみあい
支え合って生きていく
不完全である僕たちは
傷だらけになりながら
支え合うことで知らず知らず
不完全性を
おぎなっているのだろう
人類が生まれながらに持つ
不完全の遺伝子
僕にも
あなたにも
#不完全な僕
『不完全な僕』
不完全だから伸びしろがあり、
不完全だから成長できる
不完全だから感謝ができ、
不完全だから尊敬できる
不完全だから助け合い、
不完全だから愛が生まれる
不完全だから面白みがあり、
不完全だから楽しさがある
不完全だから味わいがあり、
不完全だから個性が光る
不完全だから工夫が生まれ、
不完全だから智慧が生まれる
不完全だから前進があり、
不完全だから充実がある。喜びがある。
不完全だから
不完全だから
不完全だから、、、
完全こそ 不完全で、
不完全の中に 完成がある