上手くいかなくたっていい』の作文集

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上手くいかなくたっていい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/9/2024, 12:58:03 PM

「私..お母さんにテストの点数怒られたぁ..」
「それは、災難でしたね」
先生に、お母さんに怒られた話をすると先生は、優しく笑った

私が、間違えたことをしたり、テストで悪い点数を取ると、すごく怒る。
お母さんは、よく「せーせき?」とか「しょーらい?」の話をする。
でも私にはよくわかんない。

「ねぇねぇ、先生。大人って失敗しないの?。テストで悪い点数って取らない?」
私が質問すると、先生は困ったような顔をした。

「大人は、失敗もしますし、テストを間違えることだってありますよ」

「じゃあ、なんで大人は子供を叱るの?」

私がもっと質問すると、また先生は困ったような顔をした。

「きっと、お母さんは、〇〇さんに成長してもらいたいんですよ」

「せいちょー?。本当に?」

「えぇ。きっとそうですよ。子供は、失敗してもいいんです。間違えたっていい。失敗は成功のもとなんです。いつか、〇〇さんも立派になれますよ」

先生はニコッと笑った。私も一緒に笑った。

.........でも

「ねぇねぇ先生。..... 大人も失敗していいよね?。間違えてもいいよね?。大人も成長できるよね?」

私が言うと先生はもっと笑った。

「えぇ、その通りですね」

8/9/2024, 12:56:45 PM

うまくいかなくたっていい。
天真爛漫に君はそう言ったよね。
なんにでも挑戦して、負けても勝っても楽しかったと家路につくよね。
そんな君が発する「うまくいかなくたっていい」はかなりの頼もしかったな。
君にとってはなんでもない一言が、どんな僕をも勇気づけてくれる。
僕も「うまくいかなくたっていい」この言葉で人を勇気づけることができますように。

8/9/2024, 12:56:37 PM

料理下手いただきものと乱闘す
 夏野菜達ワイルドサラダ



♯うまく行かなくたっていい

8/9/2024, 12:56:29 PM

放課後の静かな教室。窓から差し込む夕日の光が、少しだけ赤く染まった机を照らしていた。彼女は、少し緊張した様子で机の端に立ち、指先を弄りながら言葉を探している。僕もまた、心臓が高鳴るのを感じていた。


「…あのさ、好きです」


その一言に、教室の静寂が深まる。僕は彼女の瞳を見つめるが、その視線はすぐに逸れてしまった。沈黙が二人の間に流れる。返事を待つ時間が、永遠のように感じられる。


「ごめんね、今は…」


彼女の言葉は柔らかかったが、はっきりとしていた。胸の奥がぎゅっと締め付けられるような感覚に襲われたが、不思議と嫌な気持ちは湧いてこなかった。


「うん、大丈夫だよ。ありがとう、言えてよかった。」


僕は微笑みながら答えた。彼女もまた、少し安心したように微笑んだ。上手くいかなくたって、これでいい。これが僕たちの現実で、今の僕にはそれがすべてだった。


そして、二人はそのまま夕日の中を並んで歩き出した。言葉は少なくとも、心の中には確かなものが残っていた。

8/9/2024, 12:53:02 PM

上手くいかなくたっていい

上手くいかなくても、他人は許してくれるから

……それでも

自分は許してくれなかった

8/9/2024, 12:51:33 PM

途中です!
「上手くいかなくたっていい。」


不登校になった。
学校にいると苦しいから。

自動的に脳が他人にできて自分にはできないことをリストアップする。
それで、勝手に落ち込む。
ずっとずっとずっとずっと。
常にそんなことを考えていた。
考えたくもないのに。
他人を見るたびに、たとえ見なくても、会話が聞こえるたびに。
学校にいるだけで、生きているだけで、
自分の嫌な部分を見つけ続け、感じ続けなければならない。
それが苦しくてたまらなかった。
嫌でたまらなかった。
逃げ出したくてたまらなくって、逃げた。
それで、不登校になった。

何もしたくなかった。
何にも気力がわかなかった。
生きる気力さえわかなかった。
全部めんどくさくて、全部投げ出したかった。
もう生きたくない。
死にたいんじゃなくて、生きたくない。
生きてたら必ず辛いことがあるのに、なぜ生きるのだろう。
楽しいことだけあるんだったら生きていたいけど。
この先必ずと言っていいほど辛いことが待ち受けているのにそれでも進むという考えが私は信じられない。
それは、道の先は崖だと分かっていながら歩みを止めないのと一緒だ。
馬鹿なのか?世の中の人達は。
楽しいことのために辛いことを我慢するなんて
私には考えられない。
信じられない。
辛いことを我慢してやり過ごして生きていく。
そうやって生きることに一体何の価値があるのだろう?
もし、これから先、辛いことが起こりそうになったらすぐに死のう。
いやでも、


今さきちゃんは、普通しない経験をしているんだ。
貴重な経験なんだよ。
今は辛いかもしれない。
けどさきちゃんなら絶対乗り越えられるから。
僕はそう信じてる。
そしてその辛い経験を乗り越えられたら、
今度はその経験を人のために使ってほしい。

8/9/2024, 12:49:08 PM

上手くいかなくたっていい。

幼馴染ってやつは、人によっては、
羨ましく感じるらしい、

少子化社会の弊害と言えばいいのか、
たまたま近所に子供がいて、
たまたま歳が近いなんて事は結構珍しいとか。


まぁ俺もマンガやアニメみたいに
そいつが滅茶苦茶可愛くて、
何故か家族ぐるみで仲が良くて
かつ自分に滅茶苦茶惚れている、
最初からそんな幼馴染だったら
何も無くても自慢してたかもしれない。


だがそんなのは、それこそ奇跡だろう、
ただのお隣さんだし、幼稚園からずっと
同じ組になったことも無い、
顔を合わせてもせいぜい会釈するぐらいの仲だ。


そもそもだ、隣とはいえ暮しに雲泥の差がある。

俺の家はじいちゃんから
譲り受けた古い日本家屋、
だが、アイツの家は、
海外からそのまま持ってきたような
立派な洋館だ。


土地の広さこそ差がないとはいえ
向こうが貴族なら、こちらは農民ぐらいの
差があると思っている。


そんな決して交わりそうもない関係に、
転機が訪れたのはある夏の日の夜だった。


お盆になると毎年、
両親の実家の方へ帰省するのだが、
今年は部活が忙しく、俺は一人留守番だった。

3日ほどの飯代で割と貰っていた俺は、
如何に食費を切詰めてお小遣いにするか
考えていた。


風呂も入り、後は切りの良いところまで
勉強でもしたら寝るか、という段階で
ブー、とやたら品の無いブザーが鳴る。

誰だ、こんな夜に
と思いつつ玄関に出ると
幼馴染が居心地悪そうに立っていた。

なんだなんだと話を促せば、
家に虫が出たらしい。


いや、そんな理由で家に来る意味が
わからなかった、
が、詳しく聞いた所
どうも俺と同じでしばらく両親がいないらしい。


それにしても、虫如きで夜中に
人様の家にくるかね?


まぁ、冷たく突き放すのも変だし
ちょっと退治するぐらいなら、と
了承して幼馴染の家にお邪魔した。


‥‥‥のが1時間前の話。

そもそも、こんな吹き抜けのリビングが
あるような家で小さい虫が出ましたって
見つかるわけが無いのだ。

なのに帰ろうとすれば、幼馴染は、
必死になって、こんな魔境に置いていくのか、
この人でなし!
‥‥‥だのなんの言って帰そうとしない。


取り敢えず家に来るか?と
言いかけたが、いきなりそれも変だし、
そもそも絶対に家のが、
幼馴染が言うところの魔境だしで
手詰まり状態になっていた。


一先ず、
お茶貰えるかな?と言うと
幼馴染は、ハッ、と気付き
謝りながら準備を始めた。


取り敢えず、こいつが、
幼馴染が落ち着くまで適当に会話でもするか
と、溜息とともに、明日の部活は、
しんどいだろうなー、なんてことを
思った。


それから3時間ぐらい
久々の幼馴染との会話は何故か弾んだ、

茶菓子が美味しいとか
部活が大変とか言えば、

習い事が多いとか
和菓子が食べたいとか、

そんなしょうもない会話を
時間も忘れて交わした。


やがて寝落ちした、幼馴染に、
自分の家から毛布を持ってきてかけ
戸締まりについて書き置きを残し、
玄関の鍵を閉めた後、
玄関ポストに鍵を入れて帰った。


翌朝、遅刻しかけた俺は
鬼のようなシゴキを受け
監督を恨みながら汗を流した。

そして帰ると玄関に幼馴染が立っていた、
お疲れ様、昨日はありがとうと
律儀にもお礼を言うために待っていたらしい。

それから、ちょくちょく、交流を持ち
付き合い出すまでにそこまでかからなかった。


当初の懸念通り、生活のスタイルも
趣味も趣向も全然違ったが、
上手くいかなくたっていい

俺はこの幼馴染を
嫁として自慢したいのだ。

8/9/2024, 12:48:52 PM

授業で描いている油絵。目も当てられない下手さだけど、描く苦労を知るとより油絵の絵画を見るのが楽しくなる。
でも技法も何も知らずに美しい絵をみたときの、絵が魔法の産物みたいに見える感覚も好き!

8/9/2024, 12:47:50 PM

上手くいかなくたっていい。
人間誰しも失敗する。
でも大丈夫。
枯れた失敗の花はまた小さな幸せの蕾を咲かすのだから。

8/9/2024, 12:46:57 PM

上手くいかなくたっていい

上手くいかなくたっていい。そう思ってあの人に8年間片思いしてきた。何度も嫌な噂ばっか聞いて時には「あの人のこと好きで良いのかな」って思った。嫌な噂を聞いた日には泣きすぎて眠れない夜もあった。でも友達が背中を押してくれた。どんなに苦しくても否定されても私はあの人を好きになったことを誇りに思っている。去年のホワイトデーあの人がお返しに来たときに言ってしまった。「あなたが好きです」そう言うとあの人は驚いた顔をしながら「ありがとう」と言ってくれた。私はその言葉が何よりも嬉しかった。卒業式の日私はあの人に呼び出された。「ホワイトデーの返事。」そう言ってあの人は私の目の前に手を出して「改めまして僕と付き合ってください」私はその時思った。上手くいかなくたってときを待てばむくわれると。あの時あなたを諦めなくてよかったと。

8/9/2024, 12:45:10 PM

今日、最終面接の結果が届いた。

ご希望には添えない形になりました。という、不合格の通知とともに、定型文のメッセージが添えられている。

「こっちは、2ヶ月前から選考してんのによー。そっちは、定型文で終わらせて、何様だと思ってんだよ。」

失礼、心の声が漏れてしまった 。

私は最終面接を振り返り、落選の理由を探った。

・公園にバイクを停めて、便所でスーツに着替えた
・面接中に無意識に手の骨を鳴らしていた
・失敗した経験を答えられなかった
・友達とのエピソードが少ないと言われた
・面接官に、サバサバしてますね。と言われた

私の言い分を聞いてほしい。

公園にバイクを停めて、便所で着替えたのは、公共交通機関よりもバイクの方が早く着き、少ない費用でいけた、そしてスーツを着てバイクに乗る事が出来なかったので、便所で着替えて歩いて向かった。

交通費支給で、電車で行く1万円以上するが、バイクで行くと1000円なので、企業を思いバイクで行った。企業は駐車場を用意していたが、そこでスーツに着替えることもできなかったため、公園に停め、スーツを着て歩いて向かったのだ。

面接中に無意識に手の骨を鳴らしていたのは、面接とは思えないほど、話しやすい環境を作っていたからだ。面接官の術中にはまっていた。

失敗したエピソードを振られたが、答えられなかった。そもそも私は、失敗は成功のもとだと思っているので、世間の言う失敗を失敗だと思っていない。

友達とのエピソードが少ないのは、面接が自己PRの場所であることや、余り友達に頼らず、自分で考えて行動して生きてきたためだ。

サバサバしていると言われたのは、私の顔が面長で、髪型がベリーショートだった事と、緊張した顔と低い声で、冷たい印象がついたのだろう。

会社というものは、個性があり、自ら考えて行動する人よりも、馴染みやすく、皆の意見に合わせて行動する人を採用する傾向があるかなと、これまでの面接経験から思う。

最終面接に向かう際に晴れていた空が、帰りには雨空になっていた。あれは不吉な兆しだったのか。
それとも、人生の過程で「雨降って地固まる」を示唆していたのだろうか。

上手くいかなかったが、「落選」を踏み台にして、人生の階段を登っていこうと思う。

高みの見物ができるまで。

8/9/2024, 12:41:35 PM

『上手くいかなくたっていい』
       上手くいかなくたっていい、
       まずは挑戦してみることだ。
       なんてよく言うけど
       どうしても勇気が湧かない
       そこが自分の嫌いなところでもあり、
       好きなところでもある。

8/9/2024, 12:41:34 PM

『上手くいかなくたっていい』

空はいつだって空だ

上手くいかなくたっていい
おひさまの進みとおつきさんの歩みで
日進月歩っていうからね

上手くいかなくたっていい
急がば回れ、人生いき急ぐこともない
のんびり行こうじゃないか

8/9/2024, 12:39:18 PM

「上手くいかなくたっていい。
失敗さえしなければいいんだよ^ ^」



って優しく言われてうっかり心が軽くなりかけたけど…


上手くいかないけど失敗しないってどう言う状態なんだろう?
普通に上手くいかそうとするより難易度高いぞ!




-お題『上手くいかなくたっていい』36

8/9/2024, 12:38:55 PM

『上手くいかなくたっていい』

「どうして結婚しないんだ?」と周りは言う。

私が結婚しようがしまいが、その人には痛くも痒くもないことだろうに、熱心に、時にしつこく結婚を勧めてくる。

「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ、と言うだろう? 上手くいかなくたっていいんだ。まずは結婚してみろ」

懸賞金でも出ているのか。
私を結婚させたら五億円貰えるとか、そういう。

それにしても。
ふふ、誰が結婚していないなんて言った?

私たちの結婚生活は素晴らしかった。
ただ、他の人たちの結婚生活とはちょっと違っていたかもしれない。
私たちは世間から隠れて、ふたりだけになりたかった。
どうしたらそれが叶うか、考えに考え、いろんなことを試した。何度も何度も試した。

もう十年以上前のことだ。

私の伴侶は今、私に結婚を勧める人の隣であくびをしながらスマホを弄っている。
もちろん、気づかれていない。

上手くいかなくたっていい?
いいえ。
私たちは、この上なく上手くいっている。

8/9/2024, 12:37:48 PM

上手くいかなくたっていい

今日は午前中に夏休みの宿題をしよう。でも、もう少し寝ていてもいいよね。それで気付いたらもうお昼。
それを毎日繰り返していたら、夏休みの半分が過ぎ去った。宿題は微塵も手を付けていない。
それはまずい。このままではあっという間に最終日を迎えてしまう。明日は絶対にやろう。
起きてすぐに取り掛れるよう、あらかじめワークを机に広げておく。これでいける。
時刻は午前零時。部屋の電気を消して、ベッドにどっかりと横たわる。
アラームをセットしてYouTubeを開く。
さあ、今宵も甘美な夜更かしタイムと洒落こもうじゃないか。

8/9/2024, 12:35:49 PM

プレッシャー それがどうした?
エゴイスト それがどうした?
背負うもの それを楽しめ
感情の高鳴りを力に変えてゆけ

間違えたっていい
ぶつかって転けては立ってを繰り返す日々
でも 膝の傷は勲章になる
“粋がってろ”とバカにされても
そんな言葉 私は知らない

背負うもの それも楽しめ
同情につきあう暇はない
“不可能”と笑えばいいさ
そんな言葉 僕は知らない

8/9/2024, 12:34:47 PM

上手くいかなくったっていいどうせ上手くいったって自己犠牲でしかつかみ取れない成功であるからだ、そんなことをしても誰も救われない、それなら、自己犠牲ではなく人に頼ることをすすめるそのほうが、自分が傷つかずに済むからである、共感しなくてもいい、共感なんていらない。

8/9/2024, 12:34:38 PM

上手くいかなくたっていい

諦めなければいいんだ。

8/9/2024, 12:33:55 PM

『上手くいかなくたっていい』

久々に訪れた母校の私立大学は、夏季休暇期間中だというのに、学生たちの声で賑わっていた。サークル活動に打ち込んでいる者、勉学や研究に熱中している者など、多くの学生たちが構内に出入りしている。

学生の頃は、まさか自分が文化会サークルの特別講師として招かれることになるとは思ってもみなかった。現在交際中の藤崎亜実にそう話したら、彼女は品のある笑みを浮かべて言った。

「文化会OBの中で、隆太がそれだけ有名ってことだよ。自信を持って行ってきなさい。たとえ上手くいかなくたって、私は隆太の味方でいるよ」

まるで最初から俺が失敗することを期待しているような言い方にむっとしながらも、怒る気にはなれなかった。講師控室となっている六号館二階のゼミ室へ向かう途中も、亜実の優しい笑顔を思い出して、俺の頬は自然に緩んだ。

今日俺が担当するのは、脚本執筆のワークショップだ。文化会の中から、演劇と映画製作、文芸の各サークルメンバーが参加すると聞いている。控室で各サークルのリーダーたちから改めて説明を受け、時間になったので俺は会場へ向かった。廊下を挟んで隣にある講義室が、今回の会場となる。

講義室には、想像を超えるほど多くの学生たちが集まっていた。最初に、一人一人の自己紹介が行われた。その中で俺は、一人の男子学生に目を留めた。

どことなく憂鬱そうな表情をしたその男子学生は、自分の番が近づくにつれて、そわそわし始めた。前を見ていた顔が段々と俯いていき、そして自分の番がきた時には微かに震えている有り様だった。緊張した様子で彼は立ち上がり、俯きながら言葉を発した。

「映画製作部の長沢……アートです。創作の創と書いて、アートと読みます」

自信なさげに彼が言った途端、近くの席にいた数人の学生が小さく吹き出した。力なく着席した長沢創の顔は、羞恥からか真っ赤になっている。ああ、よく問題になっているキラキラネームか。俺は納得した。平凡な名前をつけられた俺などにはわからないような、数多の苦しみを彼は背負って生きてきたのだ。

自己紹介が終わり、脚本の書き方をレクチャーする時間になった。今まで学んだ理論を、実例や経験談なども交えて説明していく。レジュメに目をやりながら、俺は何となく長沢の様子を気にかけていた。

長沢は集中してメモを取っていた。もしかしたら、スポーツ選手で言う所のいわゆるゾーンに入っているのではないかと思えるほど、熱い気迫を放ちながら真剣な顔で、彼はボールペンを走らせている。その様子を見ているうちに、俺は今の自分と長沢が静かに重なったような感覚を覚えた。

俺は劇団内で、変人と言われている。気楽な心持ちで生きている人間からすれば、夢を真剣に追いかけている人間は皆、そのように映るのかもしれない。長沢も、きっと変人と言われるような変わった人間性の持ち主なのだろう。今年二十九になる俺と、二十歳そこそこの長沢ではもちろん違いだってあるかもしれないが、俺たちは世代を超えて何か強いもので繋がっている。それこそ、変人、などという言葉では表せないような強い何かで。

ワークショップが終わりに近づき、最後に俺は彼らに伝えた。

「私にも、先輩方から教えられてきたことがたくさんありました。中でも心に残っている言葉は、劇作家は楽をしてはいけない、というものです。後で調べた所、あるベテラン小説家の受け売りだったのですが。皆さんも、本気でものを書くのであれば、決して楽をせずに熱意を持って取り組んで下さい。結果として上手くいかなくたっていい。皆さんが今持っているものは、皆さんだけの個性ですから。それを花開かせるために、たくさんの失敗をしながら全力で書き続けて下さい」

終わりの方は、長沢に向けた言葉になっていた。周りから笑われるようなキラキラネームだって、立派な個性だ。

俺は長沢に視線を飛ばした。長沢は、真剣な顔をして話を聞いていた。

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