『上手くいかなくたっていい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
上手くいかなくたっていいじゃん
やってみようと思ったことが
素晴らしい
どうすれば上手くいくかを
考えたことが
素晴らしい
上手くいく方法を
実行した行動力が
素晴らしい
結果が上手くいかなかったとしても
素晴らしいの積み重ねは
上手くいったことなのでは?
上手くいかなくっはてもいい、
何度失敗して
転んで できた傷が
いつの日か、
勲章になる日を目指して
わらって耐える
強がりと見栄が
バカバカしく思えて
空を見上げれば
一羽の鳥が悠々と
飛んでいる
ちっちゃな鳥に映る
僕は もっとちっちゃな人間のひとりだ
でも負けないように 負けないように
そんなちいさな自分を わらって
誉めて 生きていたい。
アタック
一つの勇気が変えるのは
今まで、そしてこれから
※上手くいかなくたっていい
その日は酷く暑い日だった。
木陰で川に足を入れ涼んでみても、川の水は冷たく無い。
なんて事ない雑談だったと思う。今でもあの時の会話の内容を細かく思い出せないんだ。
「上手くいかなくたって良いだろ。やってみる事に意味があるんだから」
これは君の口癖。
僕は皮肉屋だから、そんな事言われたって上手くいくことに越した事は無いだろうと思っていた。
「やってみて失敗するより、成功した方が良いだろ」
「ははっ、確かにな」
少し歯並びの悪い白い歯が焼けた肌によく映えている。続ける言葉は、やっぱり綺麗ごとだ。
「でも、上手くいかないといけないって思うより、失敗しても大丈夫だと思う方が気持ちは楽だろ?」
「どうだかな。俺からしたら、失敗しても良いなんて甘い考えだよ」
「そうかぁ?…そうかもな。お前は、強いんだな」
「何が」
「俺にはそんな考え方出来ねぇよ。俺は成功を望める程強く無いんだ。だから、失敗を正当化してる。本当はそれだけの事なんだよ」
いつも眩しい笑顔も、その時だけは曇って見えた。君の中の影が落ちてきたような。いつもの笑顔の上に影が確かに波紋を広げていたんだ。
俺は上手い事も言えず「なんだそれ」と、ぶっきらぼうに返す事しか出来なかった。
あれは、君の弱さで僕の後悔だ。
*
夏の甲子園。高校球児が一度は夢見るあの舞台。
予選の決勝グラウンドは、9回の裏1点差の満塁フルカウント。
相手が抑えるか、君が打つか。全ては4番の君の肩に掛かっていた。
最後の夏、やっとここまできた。チームが、全校生徒が、あと1点を、その打撃を待ち望んでいた。
ピッチャーが投げ君が打つ。外角ストレートを君はしっかり捉えた。
高く上がる打球は弧を描き、レフト方向へと逸れる。3塁ランナーが走りホームイン。全員が打球の行方を目で追う。
レフトの守備が全力で走る。球が落ちてくる。
落ちてくる。
落ちてくる。
落ちてくる。
帽子を脱ぎすて、走るレフト。
ピッチャーはマウンドに崩れ落ち、キャッチーと内野手が駆け寄ってくる。外野手はレフトに駆け寄り抱きついた。
その顔は、歓喜の涙で溢れていた。
君は、俺たちは、負けた。
*
あの夏の日が終わり、新学期が始まった。
まだ汗ばむ陽気が続いているというのに、教室の中は冷たく感じた。
君の机には小さな花束が添えられていた。
あの夏が終わってから1週間と少し。陽射しで温くなった川の下流で、君は見つかった。
焼けた黒い肌は更に黒々と、膨れ上がった顔に少し並びの悪い白い歯だけが行儀良く置かれているようで。俺はその姿を直視出来なかった。
夏休み中に行われた通夜と葬式は、学校の半数の生徒が来る程だった。君の人望が伺える。これが俺なら、身内だけで済ませているところだ。
学校中の人気者。人望が熱く、明るく平等に優しい強豪校の4番バッターでキャプテン。絵に描いたような良い男だった。
惜しい人を亡くしてしまったと、参列者は口を揃えて言っていた。
『事故死』だった。川に遊びに行った際、誤って溺れ流されてしまったと後になり聞いた。俺は胸を撫で下ろした。
真実を知っているのは、俺だけで良い。
*
蝉の声が煩い暑い日だった。
君の部屋に入ると机の上に1枚の封筒、中身は『遺書』だった。
そこに書かれた懺悔を俺は読み、そしてポケットにしまった。
『前略……勝てなくてごめんなさい。打てなくてごめんなさい。あの時、俺が失敗しなければ。俺がちゃんと打てていたら、甲子園に行けていのに。失敗してごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。……後略』
*
「上手くいかなくたって良いじゃないか」
君の口癖を呟いてみる。
上手く事なんて、何も悪い事じゃないさ。人生そんな事ばかりだろ。
確かに甲子園に行けなかった事は残念だけど、誰も君を責めたりはして無かった。君と夏を過ごせた事こそが、何よりも大事な経験になったから。俺はそれで、それだけで満足だったんだ。
「失敗したって…上手くいかなくたって、良いんじゃなかったのかよ」
君の口癖は、みんなを救っていた。だからこそ決勝の舞台にまで俺たちは進めたんだ。
失敗する事を恐れずに受け入れる強さ。少なくとも、俺たちチームメイトは、君のその言葉に救われ続けていた。
だけど君は、君自身は、その言葉で自分を救う事が出来なかったんだな。
君は「失敗の正当化」と言った。あの時、俺は君になんて返していたら良かったのだろう。
まだ蒸し暑い空気と夏の陽射しが肌を灼く。温い川に足を入れ、木陰で空を仰ぐ。
隣に君はもう居ない。僕は皮肉屋だから、いつも君の綺麗事を否定していたよ。
だから、また君の言葉を否定しよう。
「君が失敗を悔やむなら、俺はその言葉を否定してやる。上手くいかなくたって良いじゃないか。やってみる事に意味があるんだから」
ひぐらしが煩く鳴いている。
青い空が少しだけ、霞んで見えた。
【皮肉屋な僕の夏休み】 #上手くいかなくたっていい
【上手くいかなくたっていい】
「ごめんなさい!」帰宅直後、妻が勢いよく頭を下げる。
「……どうした?」聞けば、シャツを焦がしたらしい。
日頃の疲れが溜まっていて、アイロンの途中にうとうと。
気づいたときには、くっきりと焦げ跡がついていたとか。
「なんだ、そんなことか。また買えばいいよ」
大したことではなくて拍子抜け。肩を撫でおろした。
シャツの一枚や二枚、高い買い物でもないのだから。
それより、妻がやけどをしていなくてよかった。
その後、ちゃっかり買い物デートの約束を取りつけた。
ついでに普段着や寝間着も買おうか、とわいわい話す。
週末まであと三日。僕の心は浮き足立っていた。
だから、仕事で重大なミスを犯してしまった。
ひどく落ち込む僕に、妻は「大丈夫だよ」と言う。
なんて無責任な言葉。「大丈夫なわけないだろ!」
苛立ち任せに怒鳴ったあとで、ハッとする。
「……ごめん」慰めてくれた妻にあたるのはお門違いだ。
幸い、迅速な対応のおかげで大事には至らなかった。
しかし確認不足で同僚に大きな負担をかけたのは事実。
強い自責の念に駆られ、事あるごとにため息が漏れる。
同僚に気を遣わせたこともなお申し訳ない。
解決した日、自宅の扉がひどく重く感じた。
あれからろくに話ができていなくて、まだ謝っていない。
完全に八つ当たりだったから顔を合わせるのが気まずい。
だが、まず謝ろう。そう決心して、扉を開けた。
リビングに入り、目が合うと妻がさっと逸らす。
「ごめん。怒鳴ってごめん。君は悪くなかったのに」
妻は軽く目を見開き、微笑む。「もういいよ」
「あなたは挽回できる人でしょう。楽しみにしてるね」
人間だもん。
生きてるんだもん。
心があるんだもん。
少し間違えても、仕方ないよ。
絶好調な日があれば、不調なときだってある。
無理、しなくていいんだよ。
*上手くいかなくたっていい*
久しぶりの更新です。また今日から頑張りやす
「上手くいかなくたっていい」
人当たりのいい上司はそう言った。
私にはどうも、理解ができない。
『上手くいかない』事は、
初めてだったりまだ経験が浅かった際には言えるだろう
だが私は、この会社に就職して5年。
この5年間私は精一杯を尽くして様々な仕事をこなした
アノ上司言う「上手くいかなくったいい」は
私にとってはまるでこれまでを否定する
『皮肉』のように聞こえた。
上手くいかなくなっていい。最後までやり遂げることが大切だ。
今日の私に言ってやりたい
上手くいかなくたっていい
だいじょうぶ
一体何が?
言葉だけでは心を支えられない
『上手くいく』という事実、確信、自信
それだけが救い
上手くいかなくたっていい
お前はまだ若いんだ、何度だってやり直せるさ
そう、貴方は言いました
それを聞いてあの頃の自分は、何を年寄り臭いことを言っているのかと鼻で笑って聞いていました
若いだの若くないだのなんて関係ない、自分の能力があれば上手くいかないことなんてそうそうあるはずがないと、そう、高を括っていたのです
ですが、ああ、今になって、思うのです
上手くいかないことが、こんなにも苦しいことなのだと
あの頃の自分は、いいえ、今の今まで、こんな歳になっても、大した挫折というものを覚えることなく、悠々と上り詰めてきてしまった自分には、ここにきて、こんなにも苦く悲しいことがあるのだと、初めて知ったのです
小さい頃から苦労はしていました
死にそうになったことだってありました
負けたこともあるし、与えられた役割をこなせなかったことだってありました
それでも
こんなに、つらい思いをしたことは、今の今までなかったのです
ああ、貴方はきっと自分より何倍も何十倍もつらい思いをしてきたのだろうに、どうしてこれに耐えることができたのですか
最後の最後、貴方が反旗を翻す原因になったのが、積み重なった喪失ではなく、我々からの裏切りともとれる決断であったことが、こんなに、こんなにも、苦しいのです
それを悔やんだりはしませんが、それでも、もしも、もしもあのとき、あの決断を、覆せなかったとしても、せめて、やめてくれと、打診することができていたなら
貴方は、我々を、自分を、見限ることはなかったのでしょうか
なんて、愚にもつかないもしもを考えてしまうのです
ああ、ああ、貴方を止めることができる唯一の存在が自分であったことが、せめてもの救いだなんて、そんな、悲しいこと、思いたくなかった
貴方を、失いたくなかった
ごめんなさい、さようなら
きっとこの先、こんなにも上手くいかないことを嘆くなんて、ないのでしょうね
だからこそ、せめてこのつらさと苦しさと悲しみを、貴方への手向けにさせてください
もう二度と涙は流さないから
上手くいかなくたっていいなんてことはない。
上手くいった方が良いに決まっているし、そのために皆自力で達成するための努力をしたり、神や曖昧な何かに祈ってみたり、他者に願ってみたりするのだから。
無論、状況によって言葉の意味は変わってしまうため絶対ではないが、往々にして「上手くいかなくたっていい」という言葉は方便であり、慰めであり、嘘や欺瞞である。
騙されるなかれ。流されるなかれ。
描くのに上手くなくたっていい
好きな色をただただ、紙にのせればいい
そうやってたぶん
絵を描くのが好きになるんだと思う
だって自分の好きに色をのせられるんだから
と、思ったりした
上手くいかなくたっていい
元々、選ばれるはずじゃなかった
そう言って
最初から
上手くいかない理由を作ってる
本当に??
そんな訳ない
その視線は誰に向いてる?
その気持ちは誰を想ってる?
その行動は誰のため?
嘘ばっかり
意地っ張り
強がり
可愛くない
そんな言葉がピッタリね
そう言って自分を隠してる
これ以上傷つかないように
これ以上気持ちが大きくならないように
これ以上辛くならないように
これ以上好きにならないように
これ以上、好きにさせないでよ
上手くいかなくたっていい。不器用でも、下手くそでも、夢と現実がすれ違っても。
生きていれば、何度だってやり直せる。
上手くいかなくたっていいって
思ったり、言ってくれる人ばかりならいいのに。
そういう優しさを使う人も分けないで欲しい。
自分にとって有益な人には優しくするとか
無益で邪魔だと思う人には優しくしないとか
本当に視野が狭くて、心も狭くて、幼稚だと思う。
どうしてそういう人が多いんだろう?
相手の気持ちを考えずに
どうして自分の気持ちばかり考えた行動をするの?
周りにとって有益な人の失敗は許されて
周りにとって無益な人の失敗には厳しいのが世の中?
上手くいかなくたっていいよって言われるのは、
いつも周りにとって有益な人だった。
無益な人に優しくする人は少なかった。
無益な人はそんな酷いことをしないのに。
そんなことが暗黙のルールになっている環境を見たことがあるけど、本当に可哀想だった。
中心のリーダーのような人物がいて
それに必死について行こうとする人たちがいる。
「自分は貴方にとって有益だよ!」
というのを、毎日必死でアピールしていた。
無益になると、自分の居場所が無くなるかもしれない。
そんな惨めな思いはしたくない!
私はその環境が苦手だった。
中心の人物に、尊敬できる部分は無い。
話すのが少し上手、気に入らなければ無視、偉そう。
どうしてみんなそんな人に必死になってしがみつくのか。
どうしてその人の基準に沿って生活しないと
居場所が無くなるのか。
それは、その環境のリーダーが
「上手くいかなくたっていいよ」を言う相手を
選ぶ人だったから。
そんな一言で、有益か無益か決められるなら
もう洗脳でもいいから、
「上手くいかなくたっていいよ」
を思ったり言う人ばかりにして欲しい。
私は無益な人間じゃないのに無益だと言われるのが
嫌なわけじゃない。
ただ不平等を正したいと思っただけ。
人は平等に扱われるべきだと思う。
上手くいかなくたっていい、
……わけない。
上手くいくほうがいいです、絶対。
なんなら
上手くいかなきゃダメだろ。
ミスはただの命取りだからね。
地位も名誉も財産も無くすよ、下手したら。
だから
石橋を叩きまくって、
緻密な計算しまくって、
上手くいかなくたっていいなんて青くさい退路を自ら絶って、
上手くいくことのみを考えてやる、
それが仕事。
そりゃね、人間だからミスすることだってあるよ、
上手くいかないことだって多々あるよ、
ただ、
上手くいかないことを肯定するのは駄目な奴がやることだから、
推奨しません。
【上手くいかなくたっていい】#36
上手くいかなくていい。
皆そう言うけど、そんな事じゃないの
上手くいかないと信用を無くす、
大切なことさえ任されなくなるかもしれない。
上手くいかなくてって言うのはただの甘えだ。
そんな事を思いながらも私は、
「上手くいかなくていもいいよ!大丈夫!」
と人に言い偽善者になる。
ー終わりー
「上手くいかなくてもいい」
淡い光が眼前を覆い尽くした。身体はふわふわと揺られ、揺れに身を任せ、丸まり、眠る。気がついたら身体は世界に投げ出され、光の目隠しはいつのまにか取り払われていた。私がちっぽけなここちよさを失った悲しみでわあっと泣き出すと、周りの大人達は嬉しそうに微笑んだ。一緒に泣く女もいた。少し暖かい気持ちになった。心地よくもなった。
暫くたって私が歩けるかどうかぐらいになった。なんとなくソファーによりかかってる手を離してみたくなった。ぐらぐらと足元は揺れ、今にも倒れそうになった。いつもより高い視点は少し怖くて、とても不思議だった。それを見ていた両親は慌ててカメラを構え、母はこっちにおいでーと声をかける。おぼつかない足取りで母の方へ進む。瞬間、床が目の前に迫った。べちんっ、かなり、とてーも痛かった。痛かったから、わんわん泣いた。2人とも駆け寄って慰めてくれた。なんか知らんけど記念日になった。
両親はいっつもなんか私に話しかけてくれた。何を言ってるかは分からないけど私も真似してみようと思って口に出してみる。私がなにか言おうとすると両親は押し黙った。私が口を動かし終えると、母は嬉しそうに微笑み、父もまたどこか悲しそうに微笑んだ。2人とも私の頭を撫でてくれた。母が勝ったらしい。
#上手くいかなくたっていい
やってらんねぇ
ビルの屋上で大の字で寝転がる
風が強い
今にも降り出しそうな空模様だ
"上手くいかなくても良い"
"何事もやってみること"
"結果よりも過程が大切"
なんて言ってもらえるのは学生まで
組織の歯車に求められるのは
"リスクヘッジ"
"コスパの良さ"
"上々の結果"
だからと言ってそう易易と
この歯車から抜け出せる訳もなく
たとえ抜け出せたとしても
どうせまた次の歯車になるだけ
虚しさを覚えたところに
頬にポツリと雨粒が落ちる
ごろりと体勢を変える
背中はかなり汚れたに違いない
今日も今日とて組織の指示で働く
最低限の出費で危険を回避しつつ成果を上げる
あーあ、やってらんねぇ
でもやってやるよ
それがプロってもんだからよ
スコープを覗く
ターゲットが見える
風と雨を考慮し軌道を修正する
1発で仕留める
弾の無駄打ちはもったいないオバケが出るってよ
―――スナイパーとワタシ [歯車]
#37【上手くいかなくたっていい】
いいわけあるか。はっきり言おう。全面戦争も辞さない。何事も上手く行った方がいいに決まっている。
そりゃそうじゃん。失敗するかもしれない、って不安にかられながら大抵行うけど、だからと言って失敗したいと思って何事も成そうとしてねーのよ。成す前に心の中で逃げの一手を打ってると言われようが、本当はいつだって上手く行った方がいいに決まっているってずっと思ってるわ。冗談じゃねー。
一番信用ならねーのが己の心だわ。失敗するかもって安牌ばら撒きながら一方では成功成功成功成功ってずっと叫んでんだよ。ふざけんな。安い言葉でまとめんな。表面だけ撫でるな。字面で疲れんな、私。