『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
織姫と彦星は
七夕の日だけ
恋人を演じるのだ。
それ以外の日は
普通に生活しているのだ。
今日は七月七日ということで、うちは笹の葉なんて飾らないし、短冊だって書かないけれど、天の川を見上げるくらいはタダなのだから、親に許可を貰った私は、近くの公園まで出て行って、天体観測をした。一年に一度、たった一日だけの逢瀬をする彦星と織姫・・・、ロマンチックだとは思いつつ、私だったら、好きな人に一年に一度しか会えないのは辛いなぁと考えて、茹だるような暑さの中を歩く。ようやく公園まで辿り着いたと思ったら、私の知らないうちに封鎖されていたらしい、立入禁止の紙が貼られていた。なんてこった。子供時代、いや、少年時代の思い出が・・・、あの歌、良いよね。夏になったら一度は聞く。とまあ、そんな理由で、天体観測ならどこでも出来るか、と思い直し、公園の側で一人上を見上げた。
うん。ビル群の明かりで全然見えん。駄目だこりゃ。
七夕に晴れた記憶ない。天の川もみたことない。広告のゲーム勝てない。天の川は気づいてないだけかもしれない。
七夕
天の川見るの楽しみにしてたのに
見れなかった😭
七夕めちゃ好きなんだよね
七夕伝説のお話がめちゃロマンがあって
キャーってなるんだよね
推しの誕生日だし!
でもまだ大丈夫!
来年がある!!
今年は見れなったけど
来年があるし大丈夫でしょ!
七夕の夜
きっと、会えると信じて
今年は、会えた
嬉しいねって
微笑む私
大きな身体で、いつも愛情を示すあなた
このまま、一緒にいたいけど
棲む世界が違う二人
私は、妖精
あなたは、龍
風羅羽
「七夕」
七夕といえば短冊に願いごとを書くというものがある
子供の頃はテストの点数に関することを書いていた
しかし今の私の願いごととは何だろう
色々思い浮かぶがやはり悔いのない人生を送りたい
そんなふうに思う
今際の際までああすればよかったなんて
そんなことばかり考えていたくはないから
自分で自分に誇れるような人生にしたい
七夕
赤井さんと哀ちゃんがくっつきますように!!
去年もこの願いをした!!
そろそろ叶ってもいい頃!!
もう七夕の日に夜空を見上げることも、短冊に願いを綴ることも無くなってしまった。べつに願いごとがないほど充足している訳では無い。ただ、何を願ってもどうしようもないことがわかっただけ。誰かに叶えてほしい願いなど、自分には分不相応だと気付いてしまっただけ。
七夕に織姫と彦星が会うように、
年に一度、この日だけは互いにどれだけ忙してくても、
必ず時間を作って会うようにしていた。
思い出の展望台で夜空を眺め、2人の近況を報告しあっていると、
ふと、何か決心した顔つきで、彼が口を開いた。
「なあ、ちょっとだけ、いいか?」
「どうしたの?」
自分から話を切り出した癖に、暫く彼は何も言わなかった。
きっと、言いづらい事なのだろう。
私には、彼が何を話すのか想像が付いていた。
もう付き合って10年経つ。今まで、お互いに浮いた話など幾らでもあった筈だ。
それでもこの関係が今でも続いているのは、やはり互いに好きだから、
少なくとも、私は今でも彼のことが大好きだ。
でも、好きだからこそ、日々が辛い。
こんな関係、終わらせてしまった方がいいに決まってる。
そして再び何かを決心した顔つきで、彼は口を開く。
私も決心した。
「俺と、結婚してください」
「えっ?」
小さな箱から取り出された指輪のダイヤモンドが、
夜空に照らされて、きらきらと輝いていた。
七夕は皇子様と彦様が1年に1回会える大事な時間のとき
時間って大事ね
大切にしなきゃだし今生きてるこの時間願い事しなきゃ!
ムキムキになって元気で健康で過ごせますように!
七夕
離ればなれになっていたふたりが年に一度会える日。
私にとっては、なんでもない日。
毎日のように顔を合わせる自宅や仕事以外で顔をあわせる人が少なくて、年に一度同じ人と必ず会うなんて私の人間関係に比べたら高頻度なのかも…とか思ったり。
【七夕】【1年前】【1年後】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
7/7 AM 7:50
「宵ちゃーん、真夜(よる)くーん、
ハッピーバースデー!」
「「おはよう、暁。お祝いありがとう」」
「それでね、学校から帰ってきてから、
おうちに誕プレ渡しに行っていい?」
「勿論。なんだったら夕飯も
食べていけばいいよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて、
お誕生日だけど、家族水入らずに
お邪魔させてもらおうかな~」
「何を今更。アンタもほぼ
家族みたいなものでしょ」
「それに、母さん仕事で出張中だから、
オレと宵しか居ないし」
「……真夜くん、それって、お誕生日なのに
自分で晩御飯作るってこと……?」
7/7 AM 8:05
「天明(てんめい)くーん! おはよー」
「よ、3人とも、おはよう」
「「おはよう」」
「真夜と宵は誕生日おめでとう」
「……っ」
「宵? 今日だよな? 七夕の日が
誕生日だって言ってなかったか?」
「大正解だよ~! 天明くん!」
「良く覚えてたな」
「あの、……ごめんなさい、変な反応に
なって。ちょっと、驚いて、その……、
ありがとう」
「はは、間違ってないなら良かったよ。
――それで、学校帰り、家に寄って
いいか? プレゼント持ってきたんだ」
「あ! わたしも宵ちゃんたちのおうち、
行く予定なんだよ!」
「そうだな。暁も来るし、いっそ天明も
夕飯食べていけばいいんじゃないか」
「うんうん、それがいいと思う!」
7/7 PM 6:10
「お邪魔しまーす!」
「……なるほど。オレに夕飯作り始めないで
待ってて欲しいって言ったのは、
こういうことか」
「うん! これはわたしのお母さんからの
誕生日プレゼントって思ってくれれば」
「スゴい量のオードブルね……。
真夜、アタシ、旭(あさひ)さんにお礼の
電話してくるわ」
「了解。オレはテーブルにオードブルの
セッティングしとく。
――暁も、持って来るの重かったんじゃ
ないか? お疲れ様、ありがとう」
「どういたしまして~。真夜くんの料理は
大好きだけど、自分のお誕生日くらい、
作らないで楽してもいいかなって。
――あ、インターホンが鳴ったね」
「天明、部活終わって来たんだな」
「わたしが玄関開けに行ってくるね~」
7/7 PM 6:15
「いらっしゃーい、天明くん」
「悪い、待たせたよな?」
「わたしも今さっき来たとこだから
大丈夫! 上がって上がって」
「お疲れ、天明」
「いらっしゃい、槇(まき)くん」
「お邪魔します、……って、なんか
豪勢なことになってるな!?」
「そうだな。……肉が」
「お母さん、若者といえばお肉でしょ!
って言って、お肉料理専門店の
オードブル買ってきたからね~。
鶏の唐揚げにー、牛ステーキにー、
ポークソーセージにー、
クロスティーニは鶏レバーペーストと
生ハムの2種類でー、それから
ローストビーフとローストポークの
お寿司だよ!」
「お寿司も肉なのか。徹底してるな」
「(……さすがに、箸休め的なサラダでも
作った方が良さそうだな……)」
7/7 PM 7:30
「わぁー、ステキ!
2人とも、とっても似合ってるよ!」
天明からプレゼントされた
キャップを被ったオレと宵を見て、
暁が感嘆の声を上げる。
「長めの鍔(つば)でしっかり日差し
防げるし、アジャスターで調節も
出来て機能的だな」
「ツバが長くても、シルエットは
スゴくスッキリして見えるよ~。
さすが天明くんが選んだだけあって
スタイリッシュ!」
「そうね……色も綺麗」
「偶然だけど、わたしの誕プレと
ちょうどいい感じに色が
マッチングしたよね」
暁が宵にプレゼントした
猫型フォルムのミニマムバッグも、
天明からのプレゼントのキャップも、
どちらもロシアンブルーの毛色のような
グレーで、確かに色が一致している。
「真夜くんのキャップの深いネイビーも
まさしく真夜くんって感じ。
カッコいいよ!
天明くん、グッショブです!」
「古結(こゆい)にそう言われると、
2人に合うもの選べたんだなって
思えるな」
暁の絶賛に、天明は安心したように
笑っている。
(……今更ながら)
宵とオレの誕生日に、暁でも、
家族でもない人間が家に居るのは、
極めて異例なことだな、と思う。
ただ、その異例さを、オレは
嫌だとか煩わしいとは感じていない。
(宵が嬉しいなら、それでいい)
「……何?」
オレの視線に気づいて、
宵が問いかけてくる。
「暁の言う通り、良く似合ってるよ、宵」
「お互い様でしょ」
宵自身は、いつも通りの自分を
装えていると思っているだろう。
オレには、照れているのも
喜んでいるのも筒抜けだけれど。
――1年前には、こんな誕生日になるとは
思いもよらなかった。
1年後にどうなっているかは、もっと
想像出来ない。それでも。
次も、その次も、この先ずっと。
宵が幸せを感じられる
誕生日であって欲しい。
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そういえば双子の誕生日は七夕の日で
設定したっけな、と思い出して1年ぶりに
書きました。
次はいつになるかなー……。
あーうーっ
こう来るって予想してたのに
なぜ星空のお題で
七夕のことを書いたんだ?
私ってやつは……
とりあえず駅の短冊に書いてあった
「あと1両後ろに停車して欲しい」
が、叶いますようにー
織姫と彦星が年に1回会える特別な日
私にとってもあなたと結婚した特別な日
去年までは一緒にお祝いしたね
でも今年は仕事だと言って煩わしそうにしていた
会社で可愛い受付の子と仲良くしてるの知ってるよ
織姫たちより顔を合わせてるはずなのに気持ちはどんどん離れている
七夕の今日が終わったらお別れの話をしよう
今日だけは特別な日だからこのまま終わらせて
七夕は、笹におねがい事をする事が七夕だが、クリスマスプレゼント、誕プレもお願い事をするそして、私は、いつも、彼氏が欲しいなどiPadが欲しいなど金が欲しいしかないが、真面目な事を言うと、皆普通じゃないのが当たり前だから、完璧じゃなくてもいいから、少しでも、自分らしくいれたらいいと思うよ。
私は友人の沙都子の部屋で、いつものようにお菓子をつまみゲーム興じていた時の事。
良いところまでプレイし、ティーブレイクで一息ついていると、あることを思い出した。
「ねえ沙都子、ちょっといい?」
「なによ百合子、私のお菓子まで食べようって言うの?」
「そうじゃなくってさ。
宿題の作文はもう書いた?
『友達の思い出』がテーマのヤツ」
私は、先日学校で出された宿題の話題を出す。
正直に言って、作文なんて小学生の宿題だろうと思し、テーマも小学生でありそうなやつだ。
私たち高校生には相応しくないと信じて疑わないのだが、国語教師はそうは思わなかったらしい。
クラスの反対意見を封殺し、権力を持って押し通したのだ。
大人ってずるいよね
私が世の中の不条理に憤っていると、沙都子は優しく笑う。
「もう書いたわ」
「早いなあ」
相変わらずの沙都子の優等生ぷりに感心する。
私は作文を書くのが苦手なので、純粋に羨ましい。
私も、沙都子くらい書けたら――
いい事思いついた。
「ねえ、沙都子の書いた作文、ちょっと見せて」
「……なぜかしら?」
「まだ書いてなくってさ。
沙都子の作文を参考にしたいんだ」
半分本当で、半分嘘。
沙都子の作文を読んで参考にするのと、私が純粋に読みたいから。
作文のテーマは『友達の思い出』。
そして沙都子の一番の友人は私。
導き出される答えは、『沙都子は私の事を書いている』。
簡単な推理である。
これを読めば、沙都子が私の事をどう思っているのか分かるだろう。
けれど沙都子の事だ。
何かと理由を付けて読ませまいと――
「いいわよ」
「えっ」
沙都子はあっさりと了承する。
粘られると思ったから、かなり意外だ。
「珍しく素直にくれるね」
「それはどういう意味かしら?」
「あー、特に他意は無いよ」
「ま、いいわ。
友人が困っているのを見捨てるほど、薄情ではないわ」
「沙都子……」
私は沙都子の言葉に感激しそうになるが、思い直して冷静になる
沙都子が友情アピールをしてくるのは、なにか裏がある時だ。
もしやこの作文は偽物?
それとも、作文に罵詈雑言が書かれている……?
「ほら、これが私が書いたものよ」
「……うん、ありがとう」
沙都子は学習机の棚から原稿用紙を取り出し、それを私に渡してくる。
今のところ、いたずらの気配はない。
一体何を企んでいるのか……
「百合子、どうかした?」
「ううん、何でもないよ。
それにしても私の書かれている作文を読むのは少し恥ずかしいなあ」
「何のこと?」
「やだなあ、『友人』である私の事を書いているんだよね」
「違うわ」
『違う』だって?
私じゃないんだ……
沙都子の言葉に、私は頭をガツンと殴られたような衝撃を覚える。
「じゃ、じゃあ、誰の事を書いて……」
「ラリーよ」
「ラ、ラリー?」
『誰だ』という疑問、『外人!?』という驚き、『自分じゃなかった』という失望感、そして『どこかで聞いたことあるな』という既視感。
それらの感情がごちゃ交ぜになって、私は頭が真っ白になる。
「あら百合子、変な顔をしてるけど、どうしたのかしら?」
沙都子は面白い物を見たかのように笑う。
笑っている場合じゃないでしょ、と言いたいのを堪え、どうしても聞きたかった言葉を絞り出す。
「ラリーって誰?」
沙都子ははぐらかすと思ったが、予想に反し不思議そうな顔をしていた。
「あら、あなたラリーの事知らなかったっけ?」
『あなた、ラリーの事知らなかったっけ?』。
え、私ラリーと会ったことある?
外人に知り合いはいないはずだけど……
「あ、忘れたのね。
呼ぶからちょっと待ちなさい」
「呼ぶ!?」
えっ、ラリーここにいるの?
「ラリー、こっち来なさい」
沙都子が、まるで猫でも呼ぶかの様にラリーを呼ぶ。
すると、隠れていたのか部屋の隅からラリー?が走ってきて、勢いそのまま沙都子の膝に飛び乗る。
猫だった。
「ほら思い出した?
我が家のネズミ捕りのエース、ラリーよ」
私が呆然としていると、沙都子が私を見て大笑いし始めた。
自分がどんな顔をしているか分からないが、さぞ面白い顔をしているのだろう。
「作文はいくらでも読んでいいから、参考しなさい。
そして私とラリーが強い絆で結ばれていることを理解することね」
私はこのとき思った。
そうだ、作文には今の出来事を書こう、と……
そしてクラスのみんなに知らしめよう。
沙都子の悪魔的所業を……
あれほど悩んでいた作文が、今ならすらすらと書けそうだ。
作文って魂で書くんだな。
私は心の底からそう思うのだった。
「七夕」
私と君の願い事が叶いますように!
天の川を見ながら、私と君、手を繋いで願った。
いつもは静かに佇む白鳥も
今夜ばかりは総出で飛び交い
天の川は一層白く輝いた。
#七夕
・3『七夕』
「たなぼた〜!」ってアゲ君が短冊を付けた短い笹を持ってた。かわいいな。
にしても夕方になってもぜんっぜん涼しくない
パピコを食いながら俺はカラ君アゲ君兄弟と歩いていた。
「そーいやきららはさ……」とアゲ君に話しかけられたとこで「待って」と遮った
向こうから気になる女子が歩いてきたのだ
きららって名前はバレたくないなー
塾でしか顔を合わせてないし個別だから名前は今のところバレてないと思うんだ。
【続く】
七夕に願い事を書いたのは、小学生の頃が最後だったなぁ。将来の夢とかそんなありきたりなものを書いた気がする。当時だと電車の運転手だったかな。今じゃ全然違う職種に就いたけども。
七夕のエピソードってロマンチックだよね。何年経っても、毎年会えるのが楽しみにいられる2人って最高に素敵過ぎない?会える環境、お互いの存在が当たり前じゃないんだよって分からないとそういう風にはなれないんだよな。ま、今更ですね。
次もしお付き合いしてくれるような人が出たら、もっと大切にしないとね。どんなときも、その人を思いやれる人間にならないと。
ま、こういうのを杞憂って言うんだろうね。みなさま良い七夕の夜を!