『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君
を
満
た
す
僕 作
が 品
届 を
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れ
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よ
う
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七 。
夕
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12.七夕 兎黒大
「澤村さん短冊かけました?」
俺は何やらうんうん唸っている木兎を後目に澤村に問いかけた。俺たちは通路の一角を占めている七夕コーナーで短冊に願い事を書いている。
元々腹ごしらえのためにこのフードコートのある大型ショッピングモールに入ったのだが、流石というべきか、やはりと言うべきか木兎が目ざとく七夕コーナーを見つけてきたので俺たちは腹ごなしにここにやってきていた。
「改めて考えてみるとなかなか難しいな」
そう言って難しい顔をする澤村に、澤村さんは強欲なんですねなんて軽口を叩けば横目で睨まれてしまった。
「そういう黒尾はもう決まってるのかよ」
そう聞いてくる澤村に俺はニヤリと笑って答える。
「もちろんですとも。俺は澤村さんと違って心が綺麗ですから」
澤村は手元の短冊に目を向けたままその顔でよく言えるななんて突っ込んでくる。
「できた!」
先程まで割かし静かに唸っていた木兎が突然大きな声を上げる。木兎に掴まれている短冊には「赤葦に小言を言われませんように」と書かれている。
「木兎…。織姫と彦星はそんなことを願われても困るだろ」
俺がいたたまれない気持ちで黙っていると澤村が呆れながら木兎から短冊を奪う。それに対し木兎は不服そうに何かぶつくさと呟いている。
「2人ともひでーな。俺にとっては重要なことなんだよ!」
「あーほら、もっと具体的に願い事をしないと願い叶わねーかもしんねえぞ」
俺の言葉に確かにと一つ頷くと木兎はじゃあ赤葦に朝もっと優しく起こして欲しいとか赤葦が好き嫌いしても怒らないで欲しいとかかなぁと言いながら新しい短冊を準備し始めた。
俺は赤葦に同情しながら木兎を見守る。赤葦、俺と澤村はお前の味方だからな。
「ところで澤村さんは願い事、決まりましたか?」
「そうですねー、黒尾さんのその腐りきった性根をどうにかしてもらいましょうかね?」
願い事
書く手止まる
虚しくて
何を書いても
叶わないから
…
短冊
ただ、風に揺れる
【テーマ:七夕】
小学生の頃、七夕の日に「好きな人と付き合いたい」って短冊に書いていたことをふと思い出した。結局、その恋はうまくいかずに終わってしまった。でもね、今はとっても素敵な人に出会えたよ。もしかしたら、今の人が運命の人なんじゃないかって思う。昔の恋は報われなかったけれど、あの経験も今になったら大事だったんだなって心から思う。出会う人はみんな、意味があるんだなって感じるよ。
お題「七夕」
昨日は投稿忘れてしまった……。地味にショック。
七夕……近くの川でよく分からないイベントやってて買い物行く途中だったからすっごい迷惑した。
割と自己肯定感高めに育てられたし、厨二病は治らないままだから、「この私が不快に思うんだから消えて」としか思えない。
実は昔見に行った事あるんですけどね、この謎のイベント。
割と我儘だから「私が嫌いなものは嫌い」の精神で生きている。
天の川って天の川を含めた星空を見て笹の葉に願い事を吊るすイベントだと思っているんだけど、なんでリアルの川に灯籠流しよろしく電球の球浮かべているんだろう……。いつからやってんの??
間違っても死者を弔う行事ではない。
そして七夕の短冊も本来は書道、機織りなど芸事の上達を祈るイベントだったはずなのに、いつから何でもありになったんだろう。不思議!
まあ一時期着付けを習っていたせいでどいつもこいつも浴衣着るのへったくそだなぁと不快なのもある。脛見えるってどういう事態。
近くの神社で開催しているめちゃくちゃ古い夏祭りに便乗した花火大会のポスター、作り帯だった年あるんだぞ。不細工すぎて笑ったわ。
夏祭りの花火大会って言うけど、神社からは立ち並ぶビルとマンションの関係で全く見えないから、もうCOVID-19の時に潰せば良かったのにって割と本気で思った程度には興味ない。花火大会なんか他にもあるじゃん。
大阪ならPLで良いじゃん。なんであれをCOVID-19程度で中止したのか全く理解できないけどさぁ!?
パーフェクト・リバティ教団の教祖が花火が好きだったからという理由で教祖の誕生日である八月一日に開催されている宗教行事なんだよ。そこに信者でも何でもない連中が勝手に大挙して押し寄せているだけで。(関西圏外民のために解説しておくと、関西随一の規模を誇る花火大会。花火の打ち上げ数は数え方に二種類あるらしく、各花火大会が自分達に都合の良い方法を採用しているため同じ打ち上げ数でも規模は違う。昼の三時から場所取りをしないと見られないとの噂だが、別にわざわざ出店のある場所まで行かなくとも見える。何なら他県からでも山の谷間を狙えば写真は撮れるらしい。ソレナンテフジサン)
愚痴ばっかりもアレだし他の話。
……そういえばなんで笹なんだろう。
現住所最寄り駅と同じ路線の乗り換え駅(どちらもJR)で七夕だからと短冊を書ける無料イベントが開催されていたから参加したかったのだけど……乗り換え駅は短冊が品切れ。
最寄り駅に着いたのが夜遅くて、もう良いや明日でと思ってそのまま参加できないまま今日に至る。
土日に家事以外何もできていないのが痛い。
そして去年美術館に行って知ったのが、「七夕の夜、星空を桶に写して、その上で針に糸を通すと裁縫が上達する」って行事が明治初期だか江戸時代にはあったらしい。
最近民俗学に分類されそうな歴史に興味持ち始めたから探してはみたいんだけどねえ。
後は思いつかないから終わる。
……昨日参加し損ねたのショック。
これといった予定はなく、朝から夕方まで寝ていた。
ついさっき七夕ということに気づいた。
幼い頃はとても喜んでいたが、今はこんなもんか。
夕食は何にしようか、そんな事を考えながらコンビニへ入る。こういうところも歳を取ったといい感じがして嫌だな。
お惣菜コーナーには七夕に関する食べ物がたくさんあり、その中の1つを取りレジへ行った。
帰ってから、今日買ったお惣菜を食べる。
幼い頃は母が作ってくれたな。なんて考えながら、少し涙がでた。
私のリア充復讐劇in七夕
私は今まで七夕というイベント事に参加したことはない。
理由は至って単純でやっても無駄だからである。
やれお金が欲しい、やれ恋人が欲しいだの、
自分の欲望を願い先にぶつけるばかりで
努力をする気力も感じられない。
そもそも願い先を知っているかも定かではない。
願い先は織姫で、元々は習い事などが今よりも上達するように願う行事である。決して織姫に代行してもらい上達すると言った他力本願祭りでは無いのだ。
とまぁ、そんな不埒な奴らに天誅を下すべく、私は近くのショッピングモールに出向き、ロケット花火を買い込んだ。
使用用途は単純で、奴らが夜に笹の葉に短冊を吊るして精神的に楽になろうとしているところに撃ち込んで、自らの行いがいかに下劣で滑稽なことなのかを知らしめてやるためだ。
決行は20時に中川の土手。奴らの泣き叫ぶ姿が楽しみだ。
……と意気込んで20時に予定の場所へ到着。
予想通り他力本願のヤツらがウヨウヨと思い思いに願い事を短冊に書き込んでいる。
私は光の当たらない茂みに隠れ、双眼鏡で監視している。
…ややっ!あれは!
あれは私が片思いをしている春野さんではないか!
なぜあんなところに。
…んっ!?あの隣にいるのは……
龍ケ崎先輩ではないか。女遊びが激しいとの噂がある。
なぜ春野さんと一緒に……
んっ!?あっ、あぃつ、手を腰にまわ、まわして……
ゆゆゆるせんっ!そんな事は断じて許さない!
と一時の感情に大いに揺さぶられた私は、ロケット花火の導火線に火をつけ、発射を待つ。
……3,2,1,GO!
ロケット花火は見事土手に飛んでいき、突然の光に群衆は慌てふためいている。
やった!やったぞ!
神聖な行事を土足で踏み荒らす不埒なやつらめ!
そう喜んでいるのもつかの間、1発のロケット花火が空中で向きを変え、私の方に飛んでくるではないか。
着弾時に気づいたのでもう遅かった。
私の服は引火し、焦りと熱さでパニックになり、慌てて川へ走り飛び込んだ。
そういえば走っている時春野さんと目が合った気がする。
なんか呟いていたような……
「なにしているんですか。先輩。」
私…この世の恋愛、常識全てに疑問を抱きそれに反抗する大学生。反抗サークルという名のサークルに属している。
春野さん…私が気になっている歳が一つ下の後輩。
龍ケ崎先輩…イケイケ大学生。
この熱は愛で逢う星の心かも
/お題「七夕」より
いいよな、織姫と彦星は幸せ者で。
一年に一回は必ず逢えるんだから。
俺なんて、一番逢いたかったヤツに二度と逢えなくなったっていうのに。
もう何を願っても無駄だ。
俺の願いは全部、アイツがいないと叶わないものだったから。
【七夕】
もうダメ、推しがタヒんだ弊害が出てる、すごく
そう言えば
三度目の新車一年目の夏、短冊に
『無事故無違反』って書いたなあ…
確かに暫くこっつけ無かったな…
意外に願いって叶うんかな?笑
(七夕)
詩(テーマ)
『七夕』
酷暑の夜の天の川
今年は浅瀬で遊んだか?
私の恋はかくれんぼ
彼女は遊びも手を抜かぬ
愛する人がいるならば
愛して欲しいと願うだろ
思いの重さ…合うことが
奇跡の恋だと、ふと、思う
今日は織姫と彦星が会う日なのだそう
銀河を経て何を思い会うのか
閑散とする部屋で一人耽ってみる
...
カエルの声が懐かしい
この時期になると、揺れる草木と虫の声がよく聞こえていたものだ
自然と光に包まれて、何も考えずに居たものだ
同じ空の下に居るとは言うものの
空はあまりにも広いから、偏屈な寂しがり屋はちっとも心が弾まない
現実は感傷を待ってくれないし、揺れ打つ心が簡単に真っ直ぐになることもない
"同じ空の下" どこかでは命が消え
"同じ空の下" どこかでは産声があがる
"同じ空の下" 私が帰りたいと思う場所では、私の知らないことが起こっている
考え出すとキリがない
それほどまでに広いのだ
一人は寂しい
だから会うのだろう
どんなに広くても
分かり合える人が居るのなら
浮き足立つ帰り道のように
心落ち着く人があるなら
だから私は、人に寄り添ってあげられる人になりたいんだ
漫然としていた私の理想像から
ようやく霧が晴れた気がした
願いを想う節目の本日
年に一度しか会えないのなら、あなたと駆け落ちしたってかまわない。
『七夕のねがいごと 2024』
欲張りな私
①フィアンセ(彼女)と結婚し
楽しい新生活が送れますように
②8月末で退職、翌月転職確定!
9月から少しずつ安定した生活が送れますように
③私の母も彼女のご両親も、そして兄姉たちも
健康でありますように
こんなとこかな。
願い事が書くだけで叶うなんてことはありえない
努力をしても運が良くても叶わないものは叶わない
そんな不条理で生きている人間たち
やっぱりこの世界は生きづらい
#007 七夕
私の中で、七夕と言えば祭りだ。
賑わう屋台に、
人々の笑い声。
飾りで色づいた空を見上げながら、
気になったものを買食いするのが好きだ。
七夕
揺れる笹。
手には短冊。
友達も短冊を持っている。
一人は紫。
一人はピンク。
私は黄緑。
「何書いた?」
「目標達成、かな〜」
「それは叶ってほしいね」
「うん!」
もう一人は、
「じゃ〜ん!世界平和!」
「お、いいね!」
「うん」
「と見せかけて裏に個人的な願い事を小さく書いた!」
「え〜と、なになに?」
「読まないで!」
そこで、順番が来て短冊を結ぶ。
ひらひらと短冊と飾りが揺れて綺麗だった。
ちなみに私の願い事は毎年同じである。
そしてなんだかんだ叶っている。
「今年も一年楽しく過ごせますように」
⚠️七夕の歌詞を考えた 痛い ハッピーエンドじゃない
七夕 七夕 私の七夕は 天国もんか 不幸になり 織姫 彦星 どうしてな 織姫 彦星 恨むゆえ 再開拒否よ 私の家族が イキイキしていた のに すぐにパタンと 息の根閉じ る 私の息の根は開きっぱだった 。
七夕七夕ねがいを叶える日 尊い 二人が再開する日 私 家族が元気で長生きします世に お願いしたのに 二人が再開した日 離ればなれになりました 織姫彦星 どうし てな 恨むゆえ 。
『七夜奇譚』
7月7日になると、胸騒ぎがする....
なにかとてつもなく巨大な空が浮かんでくるように
「ドンドン!」誰かが戸を叩く! 静寂を飛ばし恐怖だけを感じさせる音がした!
その時、ドアが開いた。
『みーつけた』
今日は、7月7日、七夕の日だ。
私は、この日になると変な夢を見る。
内容は、四十代ぐらいの女性が光沢のあるモノに襲われるというものだった。
“七夕”
「先生は、願い事 何にするんですか?」
「そうですね〜、 みんなの健康です」
生徒想いの優しい彼はそう言う。彼の、どこか大雑把そうなところがすきだ。そして、言葉の隅々まで素敵なところが好きだ。彼からしか生み出せない言葉たちが、こんなにも輝いているのだ。完璧そうに見えて、本当は色々な欠点があるところが好きだ。目線が、動く眉が、優しくて好きだ。
今日は何故だか彼の好きなところがすらすら想える。七夕だからって、私は浮かれすぎているのかもしれない。だって、こうして今、夜空を見上げて彼を思い出しては、早く会いたいと、一緒になりたいと、わがままを願っているのですから