『一筋の光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一筋の光り
空いっぱいに拡がる、雨雲の海…今にも、溢れそうな雨の雫を溜めている…
まるで、私の心を、見透かしているみたい…
さっき見かけた、あの人の横には、私の知らない誰かが居て、あの人が、私の知らない表情をしていた…
あの人にとって、私は、ただの知り合いなだけで、私には、何も言えない…けれど…
色々な不安で、押し潰ぶされそうで、せめて、一筋の光りでも、見えたなら…
それが本当に希望となるのか、よくよく見極めなければならない。
闇の中、微かな光がちらついている。
遠い夜空の星のようなそれは、ろくでもない私の生に救いを与えてくれるのかもしれない。
何度も裏切られ、何度も失望し、何度も諦めた。
二度とこんな思いはごめんだ。そう思い、信じる事をやめた。何も期待しなければいい。そうすれば、とりあえずは自分を保っていられる。
あの微かな光がもたらすものは救いか、失望か。
今はまだ、分からない。
END
「一筋の光」
暗い人生でも一筋の光は誰にでも来る。
重要なのはそのチャンスを掴む努力ができるかできないからの2択である。
引用するならば、「待て、しかして希望せよ。」
【ひとすじの光】
幾重にも重なった雲の層
厚いのか薄いのかさえ判らない
白い層、黒い層、風に流されている層、
もっとずうっと上にある層、
雲だと思ったら無数の飛行艇だった
っていうあの映画のあのシーンを思わせるほどずっと上にある層
そこに、
光が入ってくる
重なる層の間をじょうずにぬって降りてくる
人ごみのなかであのひとと目が合うのとおなじように
開けた海岸線からひろがる対岸の空は
何本かの光のすじを通している
あのすじを天使の梯子と呼んだひとの感性を思う
あの神秘的な雲の層の上に神が住まうと
信じたひとたちの日常を思う
日本に居れば経験し得ない光景が広がる様はまさに戦争と呼ぶに相応しい
目の前に惨状があるというのに何処か他人事でそう表現した
いや、したくなった
血の匂い、人の死体、倒壊しそうな建物、響く銃声や悲鳴
灰黒いぐずつき模様の空に火事場の溜息が昇る
こういうのを撮りたかった
一目見て分かる何かを
寧ろ目に映さねば分からない何かを
形に遺してみたかった
もう助からない人間が手を差し伸べても救いはしない
静かに「良いねぇ」とだけ呟いて写真を撮る
人の足音がしたら隠れ、シャッター音が鳴らないようサイレントで撮る
まるで森の中で小鳥を撮影するように風景に紛れる隠密行動
そのスリルも相まってアドレナリンとドーパミンがドヴァドヴァだ
もしかしたら落ちてる肉塊の1つになるかもしれない、流れる血に己を混ぜるのかもしれない
なのに足が止められない
胸が高鳴る
楽しい
楽しい
「母さん…っ」
まるで今は亡き母親の遺作を観た時のようで
小さく呟いていた
それと同時に自分が来た方向から大きな爆発音がした
見知った方向から黒煙が登り始める
いやな予感がした
それなのに呼吸が荒くなりセックスよりも気持ちいい感覚に陥る
この嫌な予感が外れてればガッカリしてしまうだろうか
当たっていれば吐精してしまうくらいに興奮するだろうか
殺されないように静かに
だけど早く歩を進める
サイコパスだと罵られるかもしれないがこの状況で自分は勃起している
細かな瓦礫や割れたコンクリートをスニーカーで踏みながら普段よりもうんと遅い走りを見せる
あぁ…嫌な予感は当たるものだ
自分が数分前まで居た…“八方組”の拠点が爆ぜている
窓ガラスは割れて中から赤い火を噴き出して
モクモクと遠目でも分かる黒煙が雲に混ざって
沈静化するには手遅れな雨が降り注いだ
最高のロケーションだ
もっと良い場所で撮りたい
そう考えて思い出した
拠点内には人が居た
自分の他に“ベル”と“ケンタ”という人が
死んでしまったのだろうか…
遺体は中にあるのだろうか…
だとしたら中に入らなければ…
『…いでよ!!!!』
歩いていたら聞き慣れた罵声が聞こえる
あぁ、生きてたんだ…
なんて考えながらそちらに向かった
そこにはベルと見知らぬ男女が居た
黒髪で筋肉質な男がベルの前にしゃがみ
黒髪から特徴的な白いエクステを垂らす美女はその2人を1歩離れたところから眺めている
『何処も痛くないわ!!だから離して!!』
『嘘だね、足は骨折してるし肋骨も数本イカれてる。見てわかるだろう?自分の指があらぬ方向を向いてる事くらい。』
『“シズク”さん、そんな詰めるように言わないで下さい。彼女は今…』
『お願いだからソッとしておいてよ!!!』
カシャッ
3人のやり取りの中酷く温度差のある音が響く
設定を間違えてた
でも爆発した拠点の前で仲間と見知らぬ人間が言い合いしてる姿なんて…
しかも仲間の腕の中には人の腕のようなものがあるなんて…
そうそう撮れるものでは無い
『テル…ヒコ…』
ベルが己の名前を呼んだ瞬間に筋肉質の男は全てを察してこちらに声をかける
『あ、あの!敵意はありません!彼女を助けたいので手伝って貰えませんか!?』
ベルに言うことを聞かせるなんて至難の業だ
此処にケンタが居ればまた話は変わるけれど…その姿は見えない
「仕方ないっすねぇ、後でもう数枚撮らせてくれるなら…」
『撮影は落ち着いてからにしろ、この爆発音じゃ他にも人が来る。』
シズクと呼ばれた美女は淡々と今の状況に適した発言をした
敵か味方か…そんなのも分からない状況で大勢の人間が集まるのは非常に困る
「ベル、オレっちっすよ。テルヒコっす。」
『…テルヒコ…ケンタが…ケンタが…腕…』
明らかに落ち着いていないベルの言葉から全てを察した
彼女が抱き締めている焦げ付いた腕の持ち主がもう居ない事を
「じゃあアウター貸すからさ、包んでかない?そのままにしとくよりもダメになりにくいと思うから…」
『…ダメに…』
そんな提案したって意味が無い…とでも言うように美女は息をつく
今更雨を凌いだって焼け焦げた四肢が腐るスピードはさして変わらない
『“ユキ”、強行突破だ。抱き上げろ。』
『え、でも…』
『抵抗する気がないならこっちのもんだ。それに手当は早い方が良い。』
ユキと呼ばれた筋肉質な男性は迷いながらもベルを抱き上げる
ベルは抵抗もせずに己が貸した上着で焼け焦げた腕を丁寧に包み抱きしめていた
「連れてくって何処にっすか?」
『“紅”の拠点だ、此処よりは安全に手当出来る。行くぞ。』
3人分の足音がパシャパシャと鳴る
ベルは借りてきた猫のように大人しくなった
きっとケンタの死をジワリジワリと自覚してきたのだろう
対して自分はというと…
「紅の拠点にパンツってあります?男性用Mサイズ」
『…漏らしたのか?』
「いや、興奮し過ぎて射精したんすよ」
初対面の男女にドン引きされている
仕方ない、人間はあまりの芸術作品を前に欲を抑えられないんだから
暗闇の中に一筋の光が来た時、抗えないのと同じで
〜あとがき〜
お題に沿ってはなかったと思う
無理やりこじつけた感じ
自創作のワンシーンです
テルヒコあんた頭おかしいよ(褒め言葉)
それは きっと 希望なのでしょうか?
まるで春の陽射しのように 温かく
それでいて何処か懐かしい
蛙の鳴き声が響く そんなある日の昼下がり
私はうつろうつろして 山の向こうに目をやると
光の輪が舞い降りてきて 私の頭上に降り注ぐ
なんて幸せなのでしょうか 生きている歓びが溢れ
やがて一筋の光が差し込んで 海に寝ていた魚たちが 空を舞い
私は夢中で海への階段を駆け上がる
そんな温かい夢をみた。それだけでも生きていく理由になる
【一筋の光】
私にとっての一筋の光は夫かもしれな
い。
オナラは連発するし、鍵は無くすし、
出した物はしまわないし…と一年中
私をイラつかせる。
けれど私を暗闇から連れ出し、「幸せ
になる権利が私にもあるんだ」と思わ
せてくれた人だ。
後どの位一緒にいられるのかわからな
い年齢にお互いになった。
ありがとう。
そして最後まで宜しくお願いします。
一筋の光
見つけられたら幸運なことだ
どんなに頑張ったって見つけられない人もいる
待ってるだけじゃ何も始まらない
今日も暗闇の中、光を探して歩き出す
もう疲れてしまったけれど歩き続けてやる
その先にあるものを絶対に掴み取る
【一筋の光】
未来の音が到来する前に
何もなかった場所に1番最初に光を届けたのは
きみできみが生まれていなかったら
これまで続いてきた長い長い旅路も無くなって
救われてた人だってここには居なくて
もちろん僕ももう居なかっただろう
あの創作に明け暮れて
くだらないことで笑い合ったあの日も
全部きみが居てくれたから生まれた光景
最近はその努力も見つけてもらえて
さらに光が集ってきてるけど
最初からずっと輝いてたよ
2024-11-05
一筋の光。
一筋の光は
2人だな。
いつもありがとう。
3周年も
続いてるのは
一筋の光。
雲の間から一筋の光が差した
そんな光景を見ると、綺麗だな。生きてて良かったって思う。
2024/11/05
『一筋の光』
細い光かもしれないけど君は
確かに一隅を照らしてる
#60 一筋の光
【一筋の光】
早朝
朝日が差し込んで、ほこりがキラキラと舞っている
まだ誰も目覚めていない部屋
あと数十分もすれば慌ただしい朝の日常が始まる
このわずかな静寂が好きだ
カーテンの隙間から指す朝日
金の毛並みもキラキラと輝いている
静寂の中、君と二人きりの時間
君はまだ眠そうにしながら近づいて僕の膝に顎をのせる
目を閉じて何かを待っているようだ
微笑みがこぼれて、君の頭を撫でる
嬉しそうに耳がペッタリと伏せられる
顎の下を掻いてやると満足そうに君は鼻を鳴らした
朝のひととき
君と二人きりの時間
幸せを感じるひととき
これだけで良い一日だ
寒いし。雨だし。北海道で雪がどうとか朝のニュースで言ってたし。断言するけど、こんな中で傘までさして花火しようとか言ってるの、たぶん私達だけだと思う。写真上げたら面白くない?って言われて、確かにウケそうだなぁって思っちゃって、勢いでOKしちゃったようなもんだけど。こんなことなら断って、家でまったりしとくんだった。明日は誕生日なのに、こんなことで風邪なんかひいたらバカらしい。
「これじゃ、バケツ、いらないね」
若干の嫌味を込めて言ってみる。でも、能天気なメロは、
「ゴミ捨て用に置いとこう」
と無邪気にガレージからバケツを探し出してきた。変なとこ真面目なんだよね。
「どんなの?見せて」
メロが抱えている花火のパックを覗き込むと、メロは嬉しそうに傘の中で掲げてみせた。さすがに実物を見れば少しずつテンションが上がってくる。玄関の軒下にロウソクを立てる頃には、2人で試行錯誤しながら風や雨を避けるのがすっかり楽しくなっていた。
「どれからやる?」
メロと1本ずつ取り、奪い合うように火を付ける。シュウ、という懐かしい音を立て、花火は原色の炎を吐いた。甘い火薬の匂いが鼻を突く。
傘に煙がこもり、私とメロは涙目になってむせながら花火を消費していった。写真を撮るのがメインだったはずなのに、いつしかただ炎の軌跡を眺めることに没頭し始める。赤や緑やピンクに彩られる狭い空間に、ただ2人だけ。どきりと弾む胸。
派手な手持ち花火が尽き、私とメロは最後に残った線香花火を手に持った。
「懐かしいね」
メロは少し遠い目をして言った。小学生の頃、どちらかの家の前で、みんなで輪になり線香花火をしたことがあった。メロのお兄ちゃんと私のお兄ちゃんは中学と高校の部活が同じで、事あるごとに集まって過ごしていたから。
「競争、する?」
メロの提案は、不自然なほど自然だった。過去をなぞる度に生まれる、胸の奥のくすぐったい感覚。そういうことか。いつしか安定してしまった2人の関係に、メロはどうやら亀裂を入れたいらしい。
「いいよ」
メロがそう決めたなら、受けて立つに決まってる。あの日、1番に光の玉を落としたメロは、私の名前を言ったんだ。すきなひと。お兄ちゃん達のふざけたお題を真に受けて、私の名前を言ったんだ。
「お題は?」
あの時のように、メロは真っ直ぐに私を見て言った。
「好きな人」
私も真っ直ぐに答える。
ふ、と息が漏れたのは、笑ったんじゃない。全身に漲る力が収まりきらなかったから。真剣勝負だよ、メロ。
大事に大事に火をともした先から、一筋の光が弧を描いて流れた。
《一筋の光》
向こうで雲間から一筋の光が差している
美しいと思った
だけど光が差している場所からは
きっとそれには気がつけない
そういうことなのだろう
一筋の光
夜の住宅地をフラフラと酒なんて飲んで無いのに酔ったように千鳥足で歩く。
目的地なんてない。
周りの家からは温かそうな照明の光が窓から漏れている。
どこの家の夕食だろうか。
カレーのいい匂いも漂って鼻をくすぐる。
あぁ、いいなぁ。
暖かそうな光に包まれながら温かいご飯。
羨ましさに涙が浮かんでくる。
どうして自分は今、家を出て寒い中靴下も履かずサンダルで歩いているんだろう。
財布も携帯も身分証も何も持たずにどこにも行くアテが無く、ふらふらふらふらと。
周りは光で溢れているのに自分の周りは真っ暗なようで。羨めば羨むほど周りは暗くなっていく。
「あら!アナタこんな時間にどうしたの?」
不意に声をかけられた。
驚いて声のする方に顔をあげると、60代くらいだろうか、優しそうなおばさんがエコバッグを持ちながらこちらを見ている。
「…」
なにも言えずにただ立ち尽くしてる自分が情けなかった。
挨拶もろくに出来ないんだ、と劣等感に苛まれた。それなのにやっぱり質問にも挨拶にも答えられない。
「……あら?アナタ、そのアザどうしたの?」
その質問にビクリと肩が跳ねた。
思わず隠そうと思ったが隠すものがない。
せめてもの寒さ凌ぎで必死に手に取って羽織ってきた薄手のカーディガン。
それでは隠せるものも隠せないと言うものだ。
「……」
「……」
無言の時間が続く。
どのくらいその時間が過ぎたのだろうか。
10秒?1分?1時間?
分からない。でも長く感じた。
「ねぇ、もし良かったらウチでご飯食べて行って!旦那さんと2人の食事だと味気ないのよぉ!アナタみたいな若い子がいてくれると嬉しいわ!ね?」
先に口を開いたのはあちらだった。
にこにこと優しい笑みを浮かべてエコバッグを掲げた。
うっすら透けて見えるソレは肉や野菜がパンパンに入っていた。
この人は、きっとコチラの事情を察してくれた。
殴る、蹴る、暴言を吐かれる、食事なんてまともに出てきたことなんてない毎日。
下手したら殺されるのではないかと思う仕打ち。
何度も何度も存在を否定され続けてきた毎日。
だけど、今、この時だけは。
この時だけは自分の存在を肯定された気がした。
「…ぃ…」
「え?」
「…はい…ありがとうございます…」
声が震えた。
「ふふ。久しぶりに腕を振るうわよぉ!」
そんな、涙声に気づいたのか気づかなかったのか真意の程は分からないけれどおばさんは隣に並んで歩いてくれた。
そして、1つの一軒家の前についた。
そこから溢れ出る光は、
自分の真っ暗だった心に差した、
一筋の光だった。
最近私はふと思う。
私はなんで生きてるんだろう。
学校と家を行き来する毎日。好きなこともないし好きな人もいない。楽しいことも全然ない。
なのに嫌なことはたくさんある。
朝起きること。布団から出ること。家の外に出ること。学校に行くこと。授業を受けること。友達に話を合わせること。親の機嫌を取ること。自分の気持ちを隠すこと。ブスな顔で生きること。スタイルがよくならないこと。声がキモいこと。滑舌が悪いこと。
挙げだしたらキリがない。
人生って残酷。私だけハードモードで生きてるのかな?
そうじゃなきゃ私の人生の説明がつかないよ。
もうこんな人生投げ出したい。
そんな勇気なんか持ち合わせてないけど笑。
そんなことを考えてるうちに駅のアナウンスが流れ始める。
私の意思には関係なく時間は進み続けている。
また1日が始まるんだ。もう生きたくないのに。
動物の動画でも見て気持ちを切り替えようとポケットからスマホを取り出す。その時一緒に一枚の写真がポケットから落ちる。
それは私だけの宝物。私の命よりも大事なもの。
推しのサイン入りのチェキだ。
私の推しはもうこの世にいない。誹謗中傷に耐えれずに去年の11月5日に自殺してしまった。
気づいたときには私は走り出していた。
目の前の一枚のチェキだけのために。
周りの目も気にせずただひたすらにチェキだけのために走った。そして何とか掴むことが出来た。それと同時に私の身体は宙に浮いていた。
視界の端には電車が映り込んでいる。
電車が私に接触するまでにはあと数秒の猶予はあるだろう。
地面についてすぐに動けば電車に轢かれなくて済むはずだ。
なのに私の身体は地面に叩き付けられても動こうとはしなかった。
私は今、推しに呼ばれている気分だった。
だってこんな偶然あるだろうか?
推しが自殺した翌年の同じ日に推しのサイン入りのチェキのせいで死にそうになっているのだ。
それにこのままだらだらと生きていたっていいことはないだろう。
私の目の前に現れた一筋の光。
私はその光を信じるようにそっと目を閉じる。
正直死ぬのは怖い。
でもそれ以上に私は目の前の一筋の光に縋りたかった。
「一筋の光」
希望の光
長い道のりの先にあるゴール
天使の梯子
虹🌈
一筋の光
希望
生きがい
救世主
眩しく輝く光
蜘蛛の糸
出口
何も問題を抱えていないと
一筋の光も見ることができない
その助言は自分にとってまさに暗闇に差し込んだ一筋の光だった。
「ちょっと行ってくる!」
「え、行くってどこに?」
返事もしないまま脳裏に描いた風景に向かって駆け出した。絶対にかのひとを救いたかった。かのひとが自分を救ってくれたように、もう一度心からの笑顔が見たかった。
「一筋の光」24.11.5