『一年後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一年後
まだ居てくれたら心置きなく笑えますかね
一年後、扉がノックされた。
鍵なんてかけてないのに律儀なやつだ。
僕は扉を開けてやった。
「やあ」
まるで昨日も会ったかのように、戸口の君が片手を上げる。
僕は無言で不機嫌を伝えた。
歓迎ムードじゃない僕に気がつき、君は不思議そうな顔をした。
「怒ってるのか?」
「当たり前だろ。君、一年も何してたんだよ」
そう、一年も。
今日は君がふらりと散歩に行って戻らなかった日から、きっかり一年後だ。
君はきっと僕の心配や悲しみなど気にもしていなかったんだろうな。
「そうだ、おまえに土産があるんだ。珍しい菓子だぞ」
背負ったリュックサックをごそごそやりだす君を、僕は抱きしめた。
まったく。人の気持ちなんてわからないくせに、こんなことばっかり覚えやがって。
ずっと我慢していた涙が溢れ、君の肩口を濡らしていく。
びしょびしょになればいい、勝手に出て行った罰だ。
僕はそっと口を開く。
「おかえり」
君は戸惑ったように身じろぎし、少し迷って恐る恐る僕の背に腕を回した。
「ただいま」
一年後
未来なんてわからない
でも未来を変えることならできる
少しずつ自分をみがいていこう。
一年後も、心から笑う時がひとつでもありますように。
『一年後』
一日が365回続くと
一年が過ぎる
一日一日の積み重ねでしかない日々
2025年の新緑の時期
今の暮らしと何が変わっているのだろう
もっとワクワクするような変化を
期待しながらも
変わらぬ毎日を大切に
淡々と生きていく
創作 「一年後」
押入れを整理していると、古いノートが出てきた。表紙には、拙い字で「グリモワール」と書かれている。
「うわ、これ昔書いた小説じゃん。懐かしい」
大人ぶった難しい単語や言い回しで、物語を一生懸命考え出した跡があった。そして、構成はめちゃくちゃだが、今の私には思いつかない突飛な発想でノートを埋めている。
恥ずかしくも、微笑ましい気持ちで頁を捲っていると、二つ折りされた一枚の紙が挟んであった。
「一年後の私へ、小説家デビューしてますか。か、結局一年じゃ作品完成できなかったんだよね……」
この手紙を書いてから数年が経った。たぶん今の私が頑張って小説を書いても、世間を気にしてぶっとんだことは書けないだろう。
それがたとえ、誰にも見せないノートだったとしても恥が枷になって思ったことを素直に書けないはずだ。とは言いつつも創作意欲が湧いた私は、さっさと掃除を終わらせて机に向かうのだった。
(終)
「一年後」の私へ
とにかく元気でいてください
どんなに辛くても一生懸命
頑張ってください
でも、本当に無理だと思ったら
ゆっくり休むこと
1年後
私はどこで何をしているのだろう
この世にいるかもわからない
あの子は、あなたは
一体どこで何をしているのだろう
私との関係はどうなっているだろう
かけがえのない大切な存在でい続けられているだろうか
それとももう関わることもない存在になっているのだろうか
どちらにせよ生きていてくれればいい
そんな未来を思い描くのは面白くて、恐ろしい
そんな未来がやってくるときが生きていればそのうち来てしまうのが楽しみで、恐ろしい
「一年後」
今は、あなたに好きと言えない。
こんな醜い自分じゃ、恥ずかしいから。
胸を張ってあなたの前に立てるように、
昨日より今日、今日より明日、
私は綺麗になるんだ。
「またね、あずさくん」
僕は、君のような人を助けることが夢だ。
いつも笑顔で、嫌なことなんて気にしない、それでいてどこか悲しそうな、そんな少女。
夕暮れに振り返る少女は、僕の方を見て大きく手を振っていた。
一昨日は、君からおすすめされたリップバームを試してみた。唇が乾燥していたから、少し気になっていたんだ。
「しっとりするでしょ」
塗ってみた唇はハッカですーすーしたし、鼻も特有の感覚がくすぐったかった。
これも私達の秘密だね、と彼女は言った。下校時間は過ぎていたが、図書室に誰か来る気配はなかった。
図書室のさ行の棚から一冊、手に取りすぐ僕に見せる。
誰も知らない、僕たちだけの"絵本"。
それを皮切りに、僕は君に赤い印をつけた。
昨日は、暖かい感覚と生ぬるいヌメヌメとした感覚が、僕を襲う。真っ黒い、大きなものが僕を断頭台まで突き動かしていた。
「大丈夫?」
非表示にしたはずの電話が、明るくついていた。
あぁ、いつでも君は僕の心の支えなんだね。
少女は悩みながらも、たった一人だけの男に懐いていた。
手を取って。
1年後、
私は君のような人を助けることが夢だったんだ。
そうだね、許してほしい
君に秘密を打ち明けてから、私はあなたを求めるようになった。
じゃあ、今から行くね。
たった一瞬で、君の場所へ
という夢を見たのさ!
こういった夢を見たあずさは、少女のもとへすぐに駆けつける。
「ゆうひ!」
間一髪、ではあったものの、少女の破滅をあずさが防ぐ。
「どうして…」
そうつぶやいて、へなへなと座り込んだあずさが優しく包み込む。
「自分で決めた未来は裏切らないから」
ごめん、とあずさとゆうひの発言が被る。
「「あはは!」」
笑いきった2人は、新しい未来へと歩みを進めることになる。
『1年後、私達はどうなってるかな?』
未来にはきっと君さえいないけど健やかであれ、そう祈るのみ
【一年後】
喪失感と絶望を感じた
あなただけが救いだった
一年後もあなたと笑い合って
楽しく過ごせていることを願う
【一年後】
「一年後、僕は何をしていますか?」
そんなこと、いくら考えてもわからない。
どれだけ考えても分からないのなら、未来のことを考える必要なんて無い。
一年後には死んでるかもしれない。一年後には大切な人が居なくなってしまってるかもしれない。
一年後には地球はもう無いかもしれない。一年後には笑顔で笑ってるかもしれない。
未来は誰にもわからない。分からないなら、未来のことばっか考えてないで、
「今を楽しまなくっちゃ、人生損しちゃうでしょ?」過去を引きずったって、未来を見たって「今」の僕は何も変わらない。
だから今を思う存分楽しもうよ。
そうやって考えてられていた「一年前の僕」が、「一年後の僕」にとってはとても羨ましい。
過去を引きずって、未来に怯え生きてる僕とは大違い。「一年でこんだけ人って変わっちゃうんだな。笑」って。
「一年前、僕は何をしていたっけ。」
1年後
もう毎日仕事しなくていい。
夜も呼び出されなくていい。
もういいんだ、って頭と身体が納得するまで
2年かかった。
1年後はどうかな。
どうかストレスで傷ついていた胃が良くなって
いますように
1年後
1年、365日が過ぎたらどんな人物になっているか。
まずは目標を設定する。ここから未来を作り始める。
どんな1年後の姿でありたいかだ。
ここで今の自分自身を分析する。
私は、看護助手として働き手術課に配属されている。医師、看護師のサポーターとして、患者様から1番近い存在として、緊張感漂うカテ室の中で業務をこなす日々である。
介護福祉士の免許を持つが、介助することはあまりない。従って1年後には、介護福祉士として働いていたいという目標がある。
結論、今年は新たなステージのスキルアップとして、介護福祉士として活躍できる場に就職活動をし、1年後の自分は医療現場で介護福祉士として従事したいと考える。そのために日々経験と、学びを重ね前に進みたいと思う。
1年後の今日
わたしはここにいるのかな
自分の道を切り拓いて
新たな場所にいるのかな
1年後の今日
またお会いしましょう
一年後はおそらく人生においてとても大きい変化があった一年になる、夢に向かって第一歩を踏み出すが、緊張と期待によって様々なことに新鮮感を持つでしょう。環境に沿って心は変化するが、自分の初心を忘れずに生きていると思う。
【一年後】
ねえ、一年後
私は笑えているかな
今より状況は良くなっているかな
あなたとは再会できているかな
新しいことをはじめているかな
一年後が
楽しみで怖いんだ
一年後、私は
まだこの世界に居るのかな
あれから一年後、異星人による地球侵略が始まった。
犬に擬態していた二人の異星人はあれから一年間、あの女子高生二人にお世話され、様々な情報を手に入れた。
ドッグフードは美味しい、古典の授業はダルい、学年主任はウザい、サッカー部の田中くんはカッコいい、等々。
これらの情報を惑星侵略の材料としてしまうところが、我々ドルナ・ドクマ星人の凄いところだ。
母船ではこれらの情報をAI解析して、様々な侵略計画を練ったらしい。
特にドッグフードは母船に旋風を巻き起こした。
信じられないほど美味いと評判で、こんな物を作れる星を破壊するのはいかがなものかと議論が起きたという。
そして一年後、我々の侵略方針が決定した。
擬態続行。
この動物の姿のままでいることによって、ドッグフードにありつける。
しかも、優しい女子高生がお世話をしてくれる。
戦わずして勝つ、とはこのことだ。
このまま我々ドルナ・ドクマ星人が犬に成り代わり、犬としてこの星を侵略していくのだ。
「なんかさー最近野良犬が増えた気しない?」
「するする。私達があのコ達のお世話してるからじゃないよね?」
「だからって寄ってくるとは思えないけど…ここにもあんまり来ない方がいいのかな」
「そのうち、保健所が動き出しちゃうかもね。そしたらワンちゃん達、可哀想」
「そーだね。今日はもう帰ろうか。マック寄ってく?」
「いいねーそーいえばさ、田中くんの噂、聞いた?マネージャーと付き合ってるとか…」
それからというもの、ペットショップに忍び込んで盗みを働く野良犬が増えたとか増えないとか…。
チロリアンランプの花は名前も姿も
ファンタジーっぽい
2024/05/08㈬日記
世界には妖精が手元を
照らすランプに使っているとか
そういう物語ありそう。
次に見るのは秋。
今からは前にも何度か書いた
近所の警察沙汰の困った高齢者との
出来事。
今朝は6時に、何かが気に入らなかったらしく、外で大きな声で唸っていた。
これはよくあること。
挨拶しても、無視されるようになったので、挨拶しない事にしているんだけど、今夜は「元気か?」って声を掛けられた。
なぜ?
落ち着いて「元気ですよ」って答えてみた。
すると「寒いか暑いかわからんな」って。
「そうですね」って答えたら話しが
終わった。
なんだろう。
高齢だから無視している事を忘れて
つい気まぐれに声を掛けちゃったのかな。
先週も昨日も僕の家のドアの音を
聞いて外に出てきては、舌打ちを
していたのに。
よくわからないし、これからもわからないだろう。
蜘蛛との生活は終わり。
出ていってもらいました。
流石に手のひらサイズは
放って置くわけにもいかず。
おやすみ。