『ルール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
世の理
すなわちルール
守ることが己を守ることにもつながるけども
そんなルールばかり言われても窮屈だ
間違ったルールに縛られないように
私は常に日々を律していきたい
僕らみな 四角四面の 箱の中 逃げる意志など 浮かばぬ安寧
お題「ルール」
私は貴方以外見ない
貴方も私以外見ない
私は貴方を独占する
貴方も私を独占する
私は貴方を愛してる
貴方も私を愛してる
私は貴方に依存してる
貴方も私に依存してる
こんなのルールがなくたって守れるでしょ
ただずっと一緒に生きて死ぬ時は手を繋いで死ぬ
ただそれだけ
創作 「ルール」
彼女が原稿用紙の文章を消しゴムでがしがしと消している。彼女が気に食わないことを書いてしまった時に良く見る光景だが、一体何を書いていたのだろうか。
「筆が止まってるね?」
「交通ルールについての作文だったんだけど、上手く書けないの」
彼女は消しゴムのかすを机の隅に寄せながら言う。原稿用紙は題名と彼女の名前以外はすっかり消されてしまっていた。
「珍しいな」
「でしょ。あーあ、今回の資料はいらなかったな」
彼女の自嘲を含んだ言葉に俺はムッとする。彼女は資料に基づいて公平な文を書くのが得意であるはずだ。実際、それで賞をいくつもとってきた実力がある。
「は? 賞をとりたくないのか」
俺はわずかに怒りをにじませ尋ねた。だが、彼女は疲れたように天井を見る。
「まぁ、受賞できるのは嬉しいよ。だけど、期待されるのは苦手なの。それにね」
彼女は言葉を切り慎重に口を開く。
「あたし、たまに自分で書いた文章が怖いと思うことがあるの。テーマによっては私情を挟んで語気が強くなることがあるから。それで硬い文体でこうあるべきだって書いちゃうの」
彼女は顔を両手で覆い深く息を吐く。
「あたし、そんなふうに書きたくない。もっとやわらかくて、かろやかな意見を書きたいの……」
俺は静かに衝撃を受けていた。彼女は書くことに関しては遠慮の無い人だと思っていた。テーマに合わせて思ったことをストレートに表現しているのだと俺は思っていただけに、彼女がそんな悩みを持っていたとは知らなかった。
「ねぇ、どうしたらキミみたいな柔軟な書き方ができるの。教えてよ」
彼女はそう言い、俺の目を見つめるのだった。
(終)
「そういや最近、ルール作家、あんまり見かけなくなった気がするんだが。ほらアレ。エセマナー講師」
今頃どうしてんだろうな。それとも見かけなくなったの、気のせいだったりすんのかな。某所在住物書きはニュースをぼーっと観ながら、ランチを食う。
「自作のルールで誰かを殴るとか、殴ルーラーでもあるまいし、某ソシャゲの中だけにしとけよとは思う。……まぁ個人的な意見と感想だけどさ」
ところでルールとマナーって云々、モラルとの違いは云々。物書きは味噌汁をすすり、ため息をついて……
――――――
私の職場で、「新人研修」という名の参加拒否可能な1ヶ月旅行が、今年も始まった。
毎年日本国内の、どこか少し安めのお宿に団体・長期間予約をかけて、格安でその土地のグルメ・アクティビティ・申し訳程度の風土伝統に触れる。
ビジネスマナーや接客態度、座学等々のレクチャーはオマケだ。誰も覚えてない。
今年の行き先は雪国。ギリギリ残ってる桜と壮大な花吹雪を楽しむ予定らしい。
参加したくない場合は、職場のグルチャなりDMなり、匿名希望なら総務課の誰かに、回答期限までに「参加しません」って伝えるのがルール。
約1名、加元っていう「新人」が、「お知らせなんて見てません」ってゴネて、結局参加したらしい。
キャンセル料は自腹。それもルール。
お知らせは先月から流してるんだから、自業自得だ。
なお、1週間だけウチの支店に体験勤務してる新卒ちゃんは、団体行動が酷く苦手らしくて、不参加。
研修で座学とかレクチャーとかを受けない代わりに、1ヶ月、ログインミッションみたいな宿題をなるべく毎日こなすことになる。
同じ部署の2人以上と何か話をするとか。
同じ部署の誰かの仕事をひとつ見学するとか。
あるいは、何かひとつ、仕事を教えてもらうとか。
新卒ちゃんは真面目に自分でノートなんか作って、
通称「教授」、ウチの支店の支店長に、
最初に話かけたのがマズかった。
「つまり!『世の理不尽に対する説明』!
これが、私が今まで説明してきた物語の核なのだ!」
昔民俗学の「教授」をしてたらしい支店長。
「何故、私達の生きる世界はこうも苦しいことばかりなのか。何故私達は他者から傷つけられ続けなければならないのか――これは、心弱き、立場弱き、社会的弱者へ向けた、『諦め』という名の処方箋なのだ!」
どこからともなくホワイトボードをガラガラガラ。
マーカー3色をフルに使って、今回の研修場所で昔々、仏教や神道がやってくる前に信仰されてた形跡があるっていうハナシを、
バチクソ、これでもかってくらい、熱弁してる。
「要するに、若者よ、『しゃーない』の心を持て!」
は……、はぁ……。
新卒ちゃんは目が完全に点々。板書の手も止まって、ただただ教授の「講義」に対して、口をポッカリ開けたまま、息だけが漏れてる。
まぁそうなるよね(賛同)
そうなるよね(同情)
「付烏月さん、ツウキさん」
新卒ちゃん同様おくちポッカリの付烏月さんの、肩を叩いて救援要請を出したけど、
「俺附子山だよ、後輩ちゃん」
付烏月さんはやっぱり、おくちポッカリのままで、
「あの熱量をさ、俺、止められるかなぁ……」
戦う前から、敗北宣言なんかしちゃってる始末。
新卒ちゃんが、バチクソな困り顔でこっちを見た。
『新人研修に参加しないひとは、1日2人以上、同じ部署のひとと話をする』。
それがルール。宿題。1ヶ月のログインミッション。
新卒ちゃんは、それを真面目にやろうとしただけ。
相手を間違えちゃったのだ。
「付烏月さん、今日、いつもの自家製お菓子は」
「ブシヤマだよん。一応、研修旅行の行き先の伝統お菓子モドキ、作ってきたよ」
「早めにおやつタイムにする?ツウキさん」
「まだ仕事始まって1時間だよ後輩ちゃん」
「それじゃ、お得意の脳科学講義やって。手短に」
「今そんなことしたら、俺、支店長に民俗学的にバチクソ抗議されちゃうよ。恨まれちゃうよ」
「どーする?」
「『しゃーない』」
ゴメンね。私達も助けられない。
すがるような目の新卒ちゃんに、申し訳ない視線で返事をすると、「ですよね」みたいな頷きを数回して新卒ちゃんはホワイトボードに向き直った。
ご愁傷さまとは思う。
でも世の理不尽を知るのは大切だと思う。
あとでこっそり、私と付烏月さんと新卒ちゃんでお菓子を食べたけど、新卒ちゃんの感想としては、
「多分大事なこと、だったんだろうけど、私じゃ理解が難し過ぎた」だった。
「あ、ちょっと、コウキくん」
「うん?」
スマホの画面から視線を離さない彼に声をかける。顔は上がらないまま曖昧な相槌だけが返ってきた。
「今日ゴミ出しの日じゃなかった?」
「え? あー……ごめん、次から気をつけるよ」
我が家は日毎に家事を分担するスケジュールを組んでいる。毎月一日にカレンダーを張り替えて、共働きの私たちはちゃんと仕事量が半分になるようにしている。
今日はコウキくんがゴミ出しを担当する日で、それを彼が忘れていたという話だ。
「それだけ?」
「それだけって? あ、まずい」
未だに彼と目が合わない。ゲームの中の彼が大ダメージを食らったらしい。仲間のソフィアちゃんとかいう僧侶に回復してもらって、再び攻撃フェーズに入る。
「約束、忘れたの?」
「だからなんだよ。今ちょっと忙しい……」
同棲当初に決めたルールを忘れるとは……逆に言えば、彼がこれまでその約束を忘れるほどに家事分担をしっかりとこなしてくれたということだろうけど。少し寂しい気持ちを抱えながら、彼の勝利を待つ。
「セーフ……」
「ちょっと?」
しまった、周回だったらしい。もう次の戦闘に入ろうとする彼のスマホを取り上げて強制的に顔を上げさせる。
「あ、おい。もう始まっちゃうだろ次が」
「ホントに約束忘れちゃったの?」
「……忘れたって、返して」
少し伏せ目がちになる。本当に忘れたのか少し怪しい反応だ。何か隠しているような……実は覚えているような感じがするけど、どちらにせよ問いたださねばならない。
「何隠してるの?」
「いや、マジで……今日は勘弁して。明日やるよそれは」
「今日なんかあるの? 出かけるの?」
彼は黙って頷く。
今までそんな雰囲気はなかったけど……この状態でも出かける予定を優先させるなんて、不倫相手とのデートしか考えられない。今まで浮気や不倫については我関せずを貫こうと考えていたが、いざされたとなると少しくるものがある。
「……別にいいよ。帰ってきたら話そう?」
「いや待って、絶対誤解してるって」
「いいよいいよ。誤解っていうならそれこそ帰ってきてから聞くよ」
「……あの、マジでユカが考えてるようなことじゃないから」
なんだか彼の声を聞くのが嫌になって、話を最後まで聞かずに自室へ戻った。
今まで、信じてきたのに。
ガチャンというドアの開閉音がした。彼が帰ってきたのだろう。どんな話をされるか分かったものじゃない。寝たフリでもしていようと布団をもう一度深く被る。
「ユカー? 寝てる?」
自室のドアを二回ノックされた。布団を強く握り締めて耐える。
「……入るよ?」
無神経だな、と思いつつも抵抗はできなかった。私は寝ているのだから、仕方ない。
「ユカ……」
多分、私の狸寝入りに気づいているのだなと思った。彼はゆっくりとベッドの方へ来て、近くにあった椅子に腰かけた。彼の部屋のゲーミングチェアとは違うけど、座り心地はどうなのだろうか。
「約束のは、ちゃんと明日やるよ。今日はホントにごめん」
「……」
「これ、今日の昼受け取りにしてたんだ。それでゴミ出しのことすっかり忘れてて」
私が起きている前提で話を進める彼。今までロクなスキンシップもなくなっていたと思うけど、それでもなんとなく私のことを想ってくれているのが伝わった。
「……これ置いとくよ。起きたら見て」
「……ま、まって」
部屋を出ていこうとする彼の小指を軽く掴む。あまり彼は驚いていない様子で、私が引き留めてくることも想定内だったらしいのが少し癪に障る。
「今、見るから。あとおかえり」
「うん、ただいま。その机の上のやつだよ」
言われた通りに木目の机を見る。端っこの方に青い柔らかそうな小箱が置いてあって、それは私の好きな色だった。
「これ……指輪?」
「うん。ほら、改めてちゃんとしたやつ買うって約束したでしょ。今日で二年だし」
付き合ったのも結婚したのも、世間的に見れば若い方で、お金の余裕もあまりなかった。同棲したてで一年目はお金の扱いにも苦労したし、指輪のことなどすっかり失念していた。
約束を忘れていたのは私も同じだったのだ。というか、私の方が忘れてはいけないことを忘れていた。
「そうだ……ごめん、私」
「いいよ、いつもいっぱい頑張ってくれてるし。俺もごめん」
「うん。……付けてもらってもいい?」
「もちろん」
彼は小箱を手にとって、中身を私に見せてくれた。小さなダイヤモンドが表面に散りばめられていて可愛いデザインだ。
「手出して」
言われた通りにする。私の左手薬指から少しチープな指輪を外して、汚れひとつない綺麗なダイヤモンドの指輪を通す。サイズはピッタリで、二年前からあまり太っていないことに安堵した。
「似合ってる」
「うん……ありがとう」
彼の左手薬指にも、同じようなほんの少し質素な指輪が光っている。
「明日はどうする? 水族館行きたいって言ってなかったっけ」
「え、付き合いたてとかの話じゃないの」
「いいじゃん。行こうよ。ゴミ出しのペナルティはそれでどう?」
「まあ、いいけど」
我が家の家事分担を破ったペナルティは、相手の行きたい場所へデートに行くこと。私たちはあまり趣味が合わなくて、和食と洋食、バラードとロックなどバラバラだからこそこのペナルティにしたのに。
彼の表情は、なんだか楽しくて仕方がないようだった。
――ルール
「ルールを守りなさい。」と大人は言う。
しかし、大人はルールを守っていない。例えば、エスカレーターに乗る時は「歩いてはいけません。」と注意をされるのに、歩いている。そして、エスカレーターで止まっていると後ろの人から睨まれる。
政治家だってそうじゃん。いつも、お金の問題で批判される。税金を払わなかったり、ルールを破ってばかりいる。大人に「なんでルールを守らないといけないの?」と問うとたいてい「安全を守るため」と返ってくる。さらに「ルールを守ることは当たり前だ。」という人もいる。そういう人はルールを守っていない場合があるのを私は知っている。そういう大人はだいたい「みんな、やっているからいいの」と言い、責任を取らない。
ルールがある意味とは....
ルール
ルールってのは破るためにある。なんて言葉をどっかで聞いたことがあるような気がする。
これが公共の場でのルールとかだったら守れるし守って当然だと思うんだけど自分で自分に課したルールだとどうしても簡単に破っちゃうんだよな。
これくらいいいだろう、明日からがんばる。そんな適当なことを考えながらルールを破る。ちなみにダイエットの話だ。
どうしても食べ過ぎちゃうし食事内容の記録とかめんどくさくなってやらなくなる。一時期はちゃんとあすけんやってたのにな。
このままじゃいけないよなぁ。そう思いつつ今日もどか食いしてしまう。救いようがないデブだな。まったく。
ルール
自分を守るため…
大切な人を守るため…
みんなを守るため…
でも
時にそれがあるがゆえ苦しくなる時がある
特に大悟にとっては…
社会のルール
学校のルール
家でのルール
自分の中のルール(こだわり)
まだまだ自分優先になってしまうけど
ひとつひとつ丁寧に、クリアして行こうね
ルール 24日
どうして、ルールという物があるのか…
そりゃあ、ルールが色々無法地帯になっちゃうけど…
でも、ルールがあると破りたくなるのも事実…(笑)
ルールは必要。例外を作ると、秩序が乱れる。でも、「融通」は、世界を優しくする。グレーな世界は、優しい世界だ。
これだけは曲げられない
自分の感情を押し殺しすぎないようにすること
そして自分に返ってきてもいい言葉を発すること
喜びは周りを幸せにするがその他の感情は人の感情にまで左右させてしまう
だが、押し殺し続けて仕舞えばいつか自分の感情が爆発し、よりネガティブな感情になり周りに迷惑をかける
そんな時に
ごめん。愚痴吐いていい?
と一言言える相手がいると尚いい
悪口や陰口はタブーだと思っている
言ってもいいことがないのと、その言葉が自分に返ってくるのが怖いのだ
いずれ言葉はまわりにまわって自分に返ってくる
そうわかっているのであれば喜びや幸せな言葉を発していた方が返ってくる時に自分も幸せになれる
言霊というものもあるから
これがわたしの絶対ルール
ルール____
2024.04.25
ルールは守って然るべき。
世の中の秩序を保つため、絶対に必要なもの。
でも、ルールがなくても配慮や気配りがあれば、きっとルールはなくて済む。
いつかそんな優しい世界が欲しいね。
ルールって?
自分を守るため
相手を守るため
みんなのためにあるものだから
守れ
ルールを
みんなで
守ろう
ルールを
あっはは!お兄さん、僕に勝つつもりなの?そんなにボロボロなのに?
お兄さんじゃ、僕に勝てないよ。天才と呼ばれるこの僕にはね。それどころか、僕のゴーレムでワンパンで戦闘不能、悪ければ即死かもね!
もー!僕、いっちばん最初に言ったじゃん!このボード上では僕がルールだって。確かに僕のゴーレムは少しもろく創ってあるけど、それでも、他の人のゴーレムよりは圧倒的に固い。そんな僕のゴーレムをボロボロのお兄さんが倒せるわけないじゃん!
……ふーん。それでもやるんだ。いいよ。僕のゴーレムを出してあげる。
……生きていられるといいね、お兄さん。
テーマ:ルール
「ルール」
この世の中は、沢山のルールがある。
社会、学校、夫婦、家族等、色々ある。本当に。
ルールが守れないとつまはじきされる。
つまはじき=いじめの標的になる。
ルールがあると窮屈だから疲れる。
私は特にママさんたちのルールが。
あの人たちを敵に回すと怖い、私だけならいいけど、
子供に降りかかるから。困る。
まぁ、その話はまたにしょう。
『薬屋のひとりごと』は、中国唐時代の宮廷をイメージされて作られたマンガだが、
宮女達はガチガチのルールに縛られてか細く生きていたようだ。
そもそも皇帝の為の宮女であるから、ルールも皇帝ありきで作られている。宮女の人権など毛程も考えられていないのだ。
例えば、自由にトイレに行く事が出来ない。運悪く失禁などしようものなら死罪であるから、ご馳走があったとしても少しだけしか食べない、飲まない。それはルールにはないが、排泄しないためには結局そうせざるを得ない。
このように、昔作られたルールには酷いものもあるのだが。
ルールなんてなるべく決めない方が良い、人は自由が1番なような気がするが、案外、縛られて生きる方が楽だというパターンだってあるのだ。
私は、商売に失敗し、財産を全て失い、借金が山のように残った。
浮浪者にまで堕ちたが、冬になって寒くてどうしようもなくなり、結局は役所に泣きつき、ある施設の世話になった。
憲法第25条 生存権によって国民は守られているのである。
施設に入った日、A4で20頁程の冊子を渡された。施設内での禁止事項や、施設の目的、方針が書かれていた。
施設が私を支援してくれるのは最長で6ヶ月。その間に自立の道を見つけなければならなかった。
いや、自立と言うからには新居を見つけ、そこへ移らなくてはならず、家賃、敷金、礼金分くらいを貯蓄する為には、3ヶ月以内に再就職するのがリミットなのだ。
当時の私は55歳、再就職はそう簡単な問題ではないのだった。
その話はともかく、私は施設から渡された冊子を毎日、穴が開く程読み込んだ。
施設では夜10時消灯。1部屋に6人寝ていてベッドの間はカーテンで仕切られていたが、やることがないので豆電球で冊子を読んでいた(スマホは棄てていた)。
施設では毎日3食出たほか、1日400円支給された。400円で何が出来る??
俺たちを馬鹿にしてるのか?
いや、違う。
その冊子はホチキス止めされた粗末なものだったが、内容は素晴らしかった。
浮浪者は私1人ではない、世の中には、たぶん何十万人といる筈だ。それをそのまま放置するより、再生させて税金を回収した方が、国としても助かるのだ、
半年間せっかく世話した後に、また浮浪者に戻られては支援した意味がない、国だとて何とか我々に立ち直ってもらいたいのだ、そして立ち直る為の支援なら、国は喜んで出してくれる。
だから、徒手空拳の浮浪者が、どうにか再生する方法が、その道筋が、よく読むとそこには確かに記されていたのである。
施設の職員は、いちいち、ああです、こうですなどと説明はしてくれないが、実はお得な情報満載の冊子だったのだ。
私は2ヶ月で再就職し、5ヶ月と少しで施設を出たが、
その頃には内心では施設が居心地いいと感じていた。驚いた事に、共同生活も10時消灯6時起床も慣れたらどうと言う事もなかった。
それまでの私の生活は、だらしがなかった。お金も野放図に使っていた、施設での暮らしは、自分を見つめ直す良い機会であった。
そう、私はもちろん自由が好きだったが、本当は、
ある程度ルールに縛られていた方が自分を良く律して、むしろパフォーマンスが上がる男だったのだ。
その後の私は無駄遣いを排除し、山のような借金も、返済のこり僅かの状態に迫っている、多分、余裕で返せるだろう。
ルールに縛られながらも、ルールを熟知し、逆に利用する方法もあるはずだ。
ルールも、あんがい捨てたもんじゃないのかも知れないと思う。
学校のルールって、全部守らなきゃいけないの?
髪を染めてはいけない
ピアスを開けてはいけない
スカートを折ってはいけない
メイクやネイルもしてはいけない
バイトも禁止
もっと自由になりたい、縛られたくない。
でも、卒業するまで、がまん。
朝起きた時学校出る前必ず鏡に向かって
可愛い過ぎるよ🤦♀️って言うこと!
ルール
決めていることは
ひとつだけ
もう
あの人以外の
誰も愛さないこと