『ルール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「Есть ли в этом мире бог?」
ふと、思い立って聞いた言葉は思っていたよりも部屋に響いた
『………』
暫し黙ったまま見つめる紫水晶の瞳が暗闇でぼんやりと光って
『Бога нет』
妖しい笑みを浮かべ囁いたドス君は、僕を押し倒してそっと肌に触れてくる
『ふふ、何故そんな事を聞くのですか?貴方は神に興味等無いでしょうに』
細い指先でつぅっと腹をなぞり、そう問いてくる親友にドキッとし、思わず躰を捩らせながらも
「君が毎日祈りを捧げているから気になって」と答えた瞬間、唇に柔らかいものが当たった
『神の事等考えなくていいのです。此の世は平等、何もしなくても神は誰にでも微笑みます』
「で、も」
驚いて裏返った声が出る。
くすり、笑ったドス君は続けて
『但し、貴方に神は居ません。手を差し伸べる相手も居ません。貴方はずっと一人なのです。』
『あゝ、そんな顔をしないで下さい…僕が居るでしょう?』
『僕が貴方の中のルールであり生きる意味、救世主【メシア】なのです…』
一気に畳み掛けるようにそう放つと、また唇に接吻を落とす
最近の彼はずっとこんな調子で
でも、僕に甘いドス君は優しくて魅力的で
「君がルールなのだとしたら、存外悪くないかもしれないね」
そう呟いて、躰を求めてくる彼に身を委ねた
お題 : ルール
ドスゴー 🐭🕊
「いただきます」
「……」
「ねぇ美味しい?」
「……ん……」
「ご馳走様でした」
「……」
「あっそうだ、明日休みでしょ? 買い物付き合ってよ、朝から市場に行きたいのよ」
「仕事」
「えっ、明日祝日なのに仕事なの? なんで?」
「……」
「おはよう」
「……」
「さようなら」
「……え?」
『ルール』
ルール
「世情」
世の中はいつも 変わっているから
頑固者だけが 悲しい思いをする
変わらないものを 何かにたとえて
その度壊れちゃ そいつのせいにする
シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
変わらないものを 流れに求めて
時の流れを止めて 変わらない夢を
見たがるものたちと 戦うため
世の中はいつも 臆病な猫だから
他愛のない嘘を いつもついている
包帯のような嘘を 見破ることで
学者は世間を 見たような気になる…
「彼らは未熟だから間違うんです」
「間違ったら、何度でも教えてやるのが私たち教師の仕事です」
いつから、子供は未熟だからと大目に見て間違うものだと、だから教えてやると大きな腕を広げる教師は居なくなったのだろう? 子供は間違えられなくなり、大人は教師は両手を広げることもなくなり、それどころか簡単に子供に謝る大人や教師は増えた、その方が楽だものね子供を寛容出来る許せる大人でなくて良い、子供は間違わず常に正しいから、大人が教師が謝る許される為に謝るその方が楽だから。結果子供は間違えられなくなり許されることがないから許し方も覚えられないから、他罰的で私刑や批判を死物狂いでする。
包帯のような嘘を 見破ることで
世間を見たような気になる。
人間あちこちぶつけていたら、そこから膿が出て腐り出すことだってある。けれど人間性根から腐ることはなかなか難しく、かりに性根まで腐れる外道がいたならなんと生きづらい人生を生きているのかと見てやることだって出来る。
それと、罪を裁かないということは別の話だ。
罪はルールに従い裁く立場の人間が裁くだろう
。
裁く立場にない無関係なものが
包帯のような嘘を 見破って
世間を見た気で
ルールを語ることを
私は好まない。
それが私のルールだ。
2024年4月24日
心幸
「やがてこれからの時代に合わせて、皆さんのような若い力が必要です」
社内用のアーカイブ動画で社長が豪語した。働き方改革がどうとかこうとか、残業有給手当どうとかこうとか、昇格昇給どうとかこうとか。
本社が整えば次は支店とばかりにあれやこれや指示が届いた。通常業務と並行しておこなわれたアレコレは急ピッチで変わっていく。覚えるのも着いていくのも必死だ。
そうして目まぐるしくこなしていくうちに、なんとか形になった。新たな方針は基盤となり、今後入社してくる新人へ至極丁寧に伝えることとなる。
迎えた四月。フレッシュな新入社員に、少しずつ仕事を教えていく。物分かりが良い真面目な子ばかりのため、詰め込み過ぎないよう慎重に事を進める。
「あの」
一人の新入社員に話しかけられた。作業の手を止めて体ごと向ける。新入社員の手元には、PHSがあった。両手で大事そうに持っている姿は、なんとなく違和感を感じる。
新入社員は、恐る恐る口を開いた。
「これでメール打つ時なんですが、"お"ってどうやって出すんですか?」
私は新入社員の言っている意味が理解できなかった。
「お?」
「お疲れ様です、の"お"」
私はもう一度、新入社員の手元を見る。長年慣れ親しんだ、何なら私は生意気にも中学生の頃から持たせてもらったガラパゴスの二つ折りPHSがある。
私はふと、とある事が思いついて目眩がした。信じがたいような感覚である。でもきっと、これが真実なのだろう。私は震える口で質問した。
「初めて持った携帯は?」
「アイフォーンです」
思わず顔を覆った。何だか頭が痛い気がするし痛くない気もする。
とにかく教えなくては、と思ってPHSのメール画面を開いてもらう。本文入力欄で、"1"と"あ"が書かれたボタンを連続で押すとあ行が順番に出てくることを教えると、「えっすごい」と至極純粋に驚いていた。その反応が目の前のお局間近な先輩社員を傷つけているなんて思ってもないんだろう。
その子は席に戻って、近くの同期たちに話しているらしく内容が聞こえてきた。
「使い方やっとわかった」「マジで? へー、こうやって文字変換するんだ」「予測変換と通常変換の違いとは」「数字とアルファベット入力する時、切り替え面倒くさいな」「でも普段はパソコンのチャットだし、滅多に使わないでしょ」「確かに」「でも慣れねぇなコレ」「あっやべぇ岡田さんに絵文字で送信しちゃった」「えっ謝ってこいよとりあえず今」「いってくる」
折り畳めば手のひらサイズの小さな機械に、翻弄される若者を眺める。現実逃避で一口お茶を飲んだ。
社長、時代に合わせて諸々変えるのは賛成です。
それだけでなく、システムや環境を若い世代に沿うように整えることも大事だと考えます。
とりあえず、社用携帯をスマホに機種変してください。
次の定例会議で議題に挙げていいか、上司に確認しようと私は席を立った。
『ルール』
詩『ルール』
憲法、法律、条例、規則、常識
それらの執事か秘書さんか?
ちいさな下っぱのルールくん
破ってしまえば気持ちいい
殴られ役の噛ませ犬
それでも必要なルールくん
きゃんきゃん、ミャアーミャアー
面倒見の良い飼育員
ほんとはヒーロー、ルールくん
スーパーマンかウルトラマン
あこがれてるけど手は出さない
基本はお願いルールくん
ワールドカップやオリンピック
スポーツの世界じゃ神様だ
一世一代、鬼ルール
いろんな顔して追いかけてくる
けっこう嫌われ泣いてるけれど
やっぱりともだち、ルールくん
“ルールは守りなさい”
姉ちゃんのかつての教えの1つ。
人様に迷惑をかけないためっていうのも1つの理由だったと思うけど、姉ちゃんがこの教えから本当に知って欲しいと思ってたのは多分、これから自分が苦しまない様にルールは守れと言ってたんだと思う。
ルールを破って、人生のレールから外れた人を見るのはそう珍しいことでも無いと思う。
ニュースとかで観るでしょ?逮捕とか。
ルール破っちゃうと、ああなるんだから。
でもなあ…でもさあー、姉ちゃん。
ルール守っててもしんどいよ。
どうすれば良いんだろうね?
ルール破れば苦しんで、ルール守れば囚われる。
もう一度、イチから教えて、お姉ちゃん…
ルールとは....
自分が自分に掛ける縛り
絶対に従わないといけないこと。
“ルール“
「遠距離恋愛の三つのルール」
一言でもいいから一日に一度は連絡すること。
何かあったら遠慮せず相談すること。
絶対に自分たちは大丈夫だと信じること。
遠距離恋愛開始と同時に決めた三つのルール。
遠距離恋愛が終わって、戸籍をひとつにしてからも、そのルールは継続中だ。
そして、俺たちの話を聞いた娘もまた、遠距離恋愛中のルールを定めた。
色々あったようだが、その遠距離恋愛も、もうすぐ終わる。
婚姻届の証人欄に記入して呟く。
「ほら、大丈夫だっただろ」
────ルール
ルールとは、私を大切にしてくれるものであり、無下にするものだ。
理不尽。
それを知るのがルールなのだから、納得がいかないよね。
でもなかったら困るものなんだから、ますます解せない。
人生そのものって感じ。
『ルール』
ルールは守るもの。
ルールを守ることで平和が保たれる。
だから、ルールは破っちゃいけないんだ。
破っちゃいけないはずだけど、本当に正しいとは思えないときもある。
ルールと自分の想いに挟まれたとき、信じるべきは…
周りが決めたルールよりも、守りたいもの、守らなきゃいけないものがあるとき、信じて守るルールが私にはあるから。
ルールは守らなければいけない。しかしそれは絶対ではない。
世の中は、そんな自分に都合のいいルールに則っている人ばかりだ。彼らはルールを破った者に容赦しないくせに、自分が破っていることを指摘されると「これは例外だ」とか言ってまともな言い訳すらせずに押し通してくる。
なんて面の皮が厚いこと。
でも、そんなやつらで世の中は回っている。憎まれっ子世にはばかるってこういうことなのだろう。
ルールと言っても常識としてなら分かるよ💦
でもね、誰かが得する誰かの為のルールとか
そんなのはやだよゥェ─。o゚(p´□`q)゚o 。─ン
マナーは必要でもルールはいらないかもね(´・ω・)ネー
上司だから先輩だから歳上だから敬語使いましょ!
いや、皆敬語でお願いします(_・ω・)_バァン…
みんなはどう思います?
φ(゚Д゚ )フムフム…
だよね〜✿٩(〃'╰╯'〃)ว
損してもいい!楽しく生きていこー٩(ˊᗜˋ*)و
『ルール』
公に明記され周知されたルールは守りやすいですし守るためのものですが、「暗黙のルール」というルールも存在します。会社などは、「空気を読む」ように、暗黙のルールも感じ取らなければならず「自由はどこまでなのか?」と、忖度も含みつつ考えなければなりません。
ルールならルールらしく、きちんと明記して欲しいですね。
ルールは大切だ
人を纏める手段の一つだ。
だけど忘れないで欲しい
ルールが人を苦しめる時があることを
できた溝は二度と埋まることはない
僕が倫理を破ったからだね
【ルール】
ルール
がんじがらめ
わたしは私に縛られる
過去の私
未来の私
どっちにも行けず
今も生ききれない
今を生きなおす
ために
あたらしいルールをわたしに課す
”ルール“
きちんとルールは守りましょう
よく見るフレーズだ
だけどルールっていろいろある
もちろん世間一般のルールは
守らなければいけない
だけど別のルールも存在する
人それぞれのルール
その家独自のルール
その学校のルール
たくさんありすぎて困る時もある
でも、私達はそのルールに従いながら
人生を過ごしていくので
だから私達人間はすごいと思う
自信を持って進んで行こう
ルールと言うしがらみに
負けないように
久々の休日で、弾んでいたのはとある昔話。
思い出の流れを汲んだ友人が、ため息も乗せて「ちょっと堅苦しかったよな」と笑っている。
その何気なく同意を求めていそうな発言を耳にして、口では苦い笑みを返しつつ、私は内心驚いてしまった。
学生時代にあった多くの決まり事たちに関して、とくにネガティブとなる点が見当たらなかったのだ。
ついでと言ってはなんだが、あまり「雁字搦めに縛られている」と感じていなかった程度には、合致していたのだろう。
当時も今も、こう考えていたりする。
一度見てしまったものを無視してしまうのは、自分自身が気になって落ち着かない。
であれば先に取り組み、片付けておきたい、と。
しかし、目の前の人物にとってみれば、“そう”でなかったらしい。
何事も受け取る人により感じ方の違いが存在して、だからこそ簡単にはいかない。
今回は軽口程度の愚痴なんだなと長い付き合いからも分かるが……どうしようか、毎回やや反応には困ってしまうわけで。
とりあえず、安全圏でのんきな思考を展開している脳内の私が、今だけは心底うらめしい。
【ルール】
法。
お前の法は何に見える。
騎士か。豪族か。貴族か。商人か。職人か。
女か。男か。老いているか。若いか。
俺の法は好好爺だが。
お前の法は何に見える。
どんな顔をしている。
ルール
ボクより賢くて、いろいろ出来るからって。
いつだって、お前は、
ボクに上から目線で接してきて、
なんか偉そうにしてて。
ホントは、きっとボクの気持ちになんて、
お前は、とっくに気付いてて。
このまま放っておいても、
どうせ、ボクが痺れを切らせて、
自分から思いを打ち明けるだろうって。
高を括ってるんだろうけど。
だけど。
お前の思い通りなんかには、させない。
もっと、お前を焦らせて、
本気でボクを捕まえたいって、
思わせるように…。
ルール違反な所まで、近づいて。
ルール違反な事まで、踏み込んで。
お前の立場なんか、考えてやらないから。
ルールを守ろうとする、お前には、
真似出来ない様な事だって、
ボクは余裕でやってみせる。
…だって。
ちゃんとルールを守ってたら、
お前には絶対勝てないから。