「Есть ли в этом мире бог?」
ふと、思い立って聞いた言葉は思っていたよりも部屋に響いた
『………』
暫し黙ったまま見つめる紫水晶の瞳が暗闇でぼんやりと光って
『Бога нет』
妖しい笑みを浮かべ囁いたドス君は、僕を押し倒してそっと肌に触れてくる
『ふふ、何故そんな事を聞くのですか?貴方は神に興味等無いでしょうに』
細い指先でつぅっと腹をなぞり、そう問いてくる親友にドキッとし、思わず躰を捩らせながらも
「君が毎日祈りを捧げているから気になって」と答えた瞬間、唇に柔らかいものが当たった
『神の事等考えなくていいのです。此の世は平等、何もしなくても神は誰にでも微笑みます』
「で、も」
驚いて裏返った声が出る。
くすり、笑ったドス君は続けて
『但し、貴方に神は居ません。手を差し伸べる相手も居ません。貴方はずっと一人なのです。』
『あゝ、そんな顔をしないで下さい…僕が居るでしょう?』
『僕が貴方の中のルールであり生きる意味、救世主【メシア】なのです…』
一気に畳み掛けるようにそう放つと、また唇に接吻を落とす
最近の彼はずっとこんな調子で
でも、僕に甘いドス君は優しくて魅力的で
「君がルールなのだとしたら、存外悪くないかもしれないね」
そう呟いて、躰を求めてくる彼に身を委ねた
お題 : ルール
ドスゴー 🐭🕊
4/24/2024, 3:04:23 PM