『モンシロチョウ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ひらひらと舞う。
夢のまにまに、幻のような情景。
時は移ろい、平成の鼓動が止まっても、
儚き生命の連鎖は巡る。
自由の糧を、咲き誇る花に集め。
お父さん、お母さん、また春が来ましたね。
白い季節の終わりに、いくつもの愛が問われ、
私のところにもひとつ、擦り切れて、落ちてきました。
拾い上げ、下駄箱の隅に飾っておいたら、綺麗なバラのような赤い花弁が開き、そこに一頭のモンシロチョウが。
廊下を舞い、窓枠にしばらく止まって、ひゅうと鳴いたかと思うと、外の世界へ旅立っていきました。
もう、出会うことはないのでしょうね。
ひらひらと舞う。
夢のまにまに、幻のような情景。
時は虚ろに、令和の息吹が芽生えても、
儚き生命の連鎖に嘆く。
労働の糧を、鱗粉の如き給与に。
世界というものは七色で、夕暮れに染まる朱色は混合色。
己の血の赤よりも薄く、意識は混濁の彼方で途切れる。
途切れた先の世界には夕暮れが訪れて、世界は七色だと告げるモンシロチョウ。
己の羽の白よりも薄く、透明なベールに包まれて飛んでゆく。
輪転地よりひゅうと鳴き、もう出会うことはない。
ひらひらと舞う。
夢のまにまに、幻のような情動。
言葉は朧げ、心の赴くままに紡いでも、
拙い表現の乏しさに憂う。
執筆の糧を、心の臓なる喜びに。
何故なるかはモンシロチョウの行方に。
並べ立てるは支離滅裂なる衝動の果てに。
ぼくの大好きな、可愛いあの子。
お母さんのまねっこで、つばの広い帽子を被ってる。
白いワンピースを着て、あの子より大きいひまわりに守られて、ぼくを待っている。
ひまわりの中でかくれんぼしたり、水やりをして自分も水をかぶったり、ぼく達の夏の記憶は、大半がお互いで埋まっていた。
その日、ぼくは走っていた。おばあちゃんが倒れて、お母さんと病院へ一緒に行っていたからだ。
約束の時間はとっくに過ぎているのに、約束の場所へはまだまだ遠かった。あんまり暑いから、足を止めて水筒のお茶を飲んだ。体の上半分がいっきに冷えていく感覚が気持ち悪い。
呼吸を整えていると、モンシロチョウがぼくの目の前を横切った。
真っ白に黒いぶち模様がおもしろくって、何だかあの子に似てる気がして、手の中にそうっと入れる。
あの子にも見せてあげようと思って、さらに急いで走った。あの子を見付けてから、しまった、と思った。あの子は虫がきらいだったのだ。
このまま逃がしてしまおうかとも考えたけど、せっかく捕まえたのを今さらナシにするのは気が引ける。それに、今までの道のり、ずっと潰さぬように苦労して運んできたのだ。
モンシロチョウは可愛いし、ちょうなら綺麗だから大丈夫かもしれない。
気を取り直して、あの子に話しかけようとした。
でも、あの子はぼく以外の子と遊んでた。
茶色い髪の毛のその子は初めて見る子で、たぶんぼくと同じくらいの歳だ。
楽しそうに笑うあの子を見て、何だか嫌な気分になった。
あの子を幸せにできるのはぼくだけなのに。
お前なんかに、できっこないのに。
何で嬉しそうに笑うの。君はぼくのものなのに。ぼくだけの可愛い君なのに。その場所は、ぼくと君だけの秘密なのに。
そんなやつに。そんなやつに。
くしゃり、
と、てのひらの中で音がした。
お題『モンシロチョウ』
モンシロチョウ
何も思いつかないので、思いついたら書こうと思います。
僕はこの蝶を見ると思い出すことがある。
「モンシロチョウ」
この蝶は、冬を除き確認されるが
成虫の命は、8日前後だと言われている。
君の命もそのくらいだったのだろうか?
病院で出会い、退院したら遊び行こうと約束して
実際に決行できたのが
あの夏の1週間だった。
『夏祭り』
『花火』
『かき氷』
定番の思い出を君と過ごした。
だが、今君はもう居ない。
僕の前から突然、姿を消し
まるで、あの夏の出来事が夢物語だったのでは
ないかと思うほどだ。
あの夏のよる
『さようなら、またね』
君のこの言葉が、最後に聞いた言葉だった。
あの時、僕が引き止めていたら
君はまだ、僕の隣にいたのだろうか?
君の前で手を合わせる度に
僕は、考えてしまう・・・
大昔の深夜ラジオの話。
とあるアイドルバンドのみんなが、酔った勢いの奇行をワイワイ話している時、ふと下ネタに振れた一瞬があって、
「◯◯は電気ポットだって持ち上げられるが、□□はモンシロチョウサイズだ」
という発言に、それってなんだべな~?? と長い間疑問に思ってたんだよね。
いや、モンシロチョウは、全然悪くないってね。
【モンシロチョウ】
モンシロチョウはよく馴染む。
存在感を放ちすぎないから、青空に、花に、人工物に、景色すべてに溶け込めるのがステキ。
蝶々、ちょうちょう、ちょうちょ、チョウ、てふてふ。気持ち悪いとよく言われる「虫」であるはずなのに、
可愛くて優雅で綺麗だから蝶々だけは許されているっていう理不尽がすきだ。
てふてふは、どう頑張っても捕まえられないものであって欲しいな。別に速いわけでもないけど、飄々と人の間を舞って、脱力して気楽に優雅に生きている感じ。
誰にも捕まえられないから、ずっと実態が分からない。そんな妖精みたいな存在であればいい。
でもそれも全部私の勝手な願望ですね。
てふてふの標本も好きです。羽の模様をじっくりと観察
したくなる好奇心も分かります。
モンシロチョウとよく似たスジグロチョウって種がいること。スジグロチョウのオスは柑橘系のとてもいい香りがすること。そういう全部も、今まで人間に捕まった
てふてふが教えてくれたことことですから。
それでも、アゲハなんて名前では絶対に呼ばれない君が
すきだよ。ずっと綺麗で、清楚で儚いまま。私たちが、
そんな幻想をいくら押し付けたところで怒らない存在。
ところで、私の弟が教科書のエーミールと出会うのは
もうすぐかもしれない。これが時代の巡りか・・・ッ!
#18 モンシロチョウ
モンシロチョウと聞いて思い浮かぶのは小学校の理科の教科書。何年生の頃か忘れてしまったけど、黄色い小さな卵から幼虫になってサナギになって蝶に羽化すると習った。シンプルでお手本のような蝶というイメージがある。
モンシロチョウ
最近はたくさんもんしろちょうを見る。
だんだん暖かくなって新しい1歩を踏み出す時期になってきたと実感する
自分も新しい1歩を踏み出せたらいい
周りのみんな、そして、君も新しい1歩を踏み出せるように願ってる。
モンシロチョウ、紋白蝶、もんしろてふ、学名pieris rapae。Artogeia rapae crucivoraだったりもする。卵はキャベツにつけるし幼虫はキャベツを食うので英語ではcabbage butterfly、あるいはsmall cabbage whiteなどと。
ピエリスはギリシアの知的活動を司る神々ムーサ(ミューズ)の別名、または別個の神らしい。よくわからない。クラクラとする頭でぼんやりと周りを飛び回る紋白蝶を認識する。
少し指を差し出せば待つこともなく蝶が留まる。時折去来する空腹を誤魔化すために留まった蝶を口に含む。鱗粉が呼吸器を満たし眼球を突き刺す。ここには何も無い。
自分の下にあるハッチの向こうは溝と油と血の溜まり。掠って出てくるのは自分の骨だ。底は堆積物で見えず、堆積した泥だか糞だかはそこそこの高さかもしれない。
輝き舞い散る鱗粉が僕の眼球を突き刺す。下の溜まりは顔を突っ込むと僕が叫ぶ。脳が焼き切れる。これは推して参るか退却か。策は思いつかない。骨も僕なら飛び回る蝶も僕だ。
何も見たくなかったからハッチを付け、ここを何も無いものにした。ここには蝶の留まる花も作物もない。そうなるべきだったものを僕は骨にして沈めたから。復元した僕の経過観察をする。
※お題一切関係なしの再投稿です
『…うっは、似合わねー…』
鏡の中の自分を見て、そう思う。
白と薄い桃色のグラデーションのワンピース。
普段履かないハイヒール。
黒くて小さいバック。
可愛らしく結ばれた自分の髪。
そして、化粧。
そのどれもが自分には新鮮過ぎて、
思わず笑ってしまう。
昔から、スカートを好まなかった。
真っ白なスニーカーを履いて、
リュックサックを背負って、
梳いただけの髪。
そして、ありのままの顔。
それが普段の自分の格好だった。
「僕は、君が好きだよ」
突然、そんなことを言われた。
冗談だと思った。
それを口に出したら
「あいつ」は口を尖らせた。
「冗談じゃないよ」
『はぁ…じゃ、なんで?』
「なんでって?」
『なんで好きなんだよ?
…男って、可愛らしい子とか、綺麗な子とかが好きなんじゃねえの?』
「さぁ?僕は正直外見に興味はないからね」
『…じゃあ、なんで?』
「あいつ」は自分の目を見て、ふっと微笑んで言った。
「そういうところ」
「あいつ」は可愛らしい子とか、綺麗な子が好きって訳じゃあないらしいけど、
わざと、可愛らしい服を買った。
わざと、色々と調べて、化粧をした。
わざと、「女性らしい」姿で行こうと思った。
「あいつ」をからかってやろうと思った。
「あいつ」が自分をなんで好きなのか、知りたいと思った。気になった。
だって、告白されるだなんて、初めてだから。
全部気になって、仕方がない。
…「彼」の目の前で『私』を使うのもいいかもしれないな。
この言葉遣いも、変えてみようか。
『あいつ、どんな反応するかな』
鏡に写った『私』を見ながら小さく笑った。
似合わなくて笑われるかもしれない。
とても可愛いと、褒めてくれるかもしれない。
今のが好きだと、言われるかもしれない。
愛想を尽かされるかもしれない。
もしかしたら、
「そういうところ」について、教えてくれるかもしれない。
…こんだけ「彼」のことを考えてしまうのも仕方がないと思う。
だって、告白されるだなんて、初めてだから。
思ったより早い時間に準備が終わってしまったから、どっかで時間でも潰そう。
そう思いながら、ドアを開ける。
優しく吹くちょっと冷たい風が全身を撫でた。
…あいつ、どんな反応するかな。
『自分』が思ったより、「あいつ」の反応を楽しみにしていることに驚きながら、
『私』は、玄関のドアを閉めた。
蝶を見て「蝶だ」じゃなくて名前呼ぶ君は人も虫だと言ったね
【モンシロチョウ】
美味しいものを食べたいだけ食べて生きていたら
ぶくぶく肥え太って醜い肉の塊ができました
蝶々はどんなに甘い蜜でお腹をパンパンにしたとて
ドロドロ重い脂の洋服を着なくて済むんだわ
ああ妬ましい嫉ましいなあ 気ままに空を飛んでいても
誰にも咎められないし 常に美しくいられる
神様どんな危険に侵されようとも短い命だろうとも
構いませんから可憐で小さな蝶の体をください
怠惰で鈍重で愚鈍な生命なんか なんの得にもなりゃしない
世の中のお荷物です ごめんなさい
[ブルークレールの朝]
ぽかぽかと温かい陽気が羽をあたためる。ふわふわと風に揺られている白い蝶が目の前を通りすぎた。
「あっ、モンシロチョウ」口に出したときにはもう、遠くに飛んでいってた。青に混ざる白。
「何?そんなに珍しくもないじゃん」と登校途中に友達は言う。確かに、珍しくはない。でも、あの日常に紛れててどこか自由に飛んでいける白い羽を持っていて羨ましく思う。
「珍しくはないよね、でもね、みてると何かふわふわした気持ちにならない?」
ふと、学校の近くにたっている時計を見ると後、4分でホームルームが始まる。
「急がなきゃ、遅刻になっちゃうよ!早く行こっ」
友達の腕をつかんでランドセルを揺らして走った。
モンシロチョウ。それは自由に飛べる白い鳥自分もそんな風になれたらななんて思ったり思わなかったり。モンシロチョウ。白い鳥はずーっと前は緑の幼虫だった。可哀想に。自分で自由に住めないなんて。
『モンシロチョウ』
庭先のキャベツ畑に小さな白い蝶が舞っている。まだ小さなキャベツの傍にしゃがみこんで葉の裏を覗くと卵から出てきたばかりの小さな青虫がいたるところに這って柔らかな葉に穴を空け始めていた。
「わしと出会ったのが運の尽きよ」
家庭菜園の主になって一年も経つと悪役のセリフも言えてしまうものだ。一匹また一匹と捕まえて最終的には畑の土になってもらう。
「悪く思わないでね」
固まった腰を伸ばしながら親であろう蝶たちを眺めてそんなセリフをひとつ。いつかそのうちモンシロチョウたちに命を狙われる日が来るのかもしれないけれど、こちらとしてはかわいいキャベツが手を出されているのだ。許すまじモンシロチョウ。母と母の闘いに終わりはなく、かくも厳しいものなのだ。
モンシロチョウ
ひらひら、ひらひら。
みどりときいろの絨毯の上で
楽しそうに踊ってる
まっすぐに歩むスーツへもふわふわとモンシロチョウはよぎる 陽だまり
時計見てまっすぐ向かう 日差しにはモンシロチョウが 横かけぬける
モンシロチョウ
バドミントンで戦う瞬間
青春の最後の1ページを描く
ジャンプして全力で
蝶々のように翅を広げ
勝つ喜びと最後の寂しさ
未来はまだ続く
新たな人生ページを書き始める
モンシロチョウ
20代になって、人生初の恋をした。
しかし、相手はどうやら引っ越すらしく、もうすぐ会えなくなる。
人の思いは複雑だと感じていたが、「好き」の感情がこんなにも大変なことは知らなかった。
たとえ美しく舞うことができなくとも、さなぎのまま朽ち果てようとも、しばらくは大切にしたいものである。
なんせ、私の中にこの気持ちが宿るまで、20年以上を要したのだ。
次が来るのは、何年後になるやらわからない。
精々、苦しむとしよう。
季節外れのモンシロチョウは、舞うことはできるだろうか。
乞うご期待である。
私はモンシロチョウになった
お腹が空きキャベツ畑を探そうと羽ばたいて行った
だがキャベツ畑は見つからない
諦めずに飛んで行こう