『ミッドナイト』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ミッドナイト ミッドナイト
真夜中、貴方と見た最初で最後の景色は人生の終わりには華やかすぎるモノだった。
競馬場とビール工場を通り過ぎながら、高速に線を描くテールランプに目を細めて聴くドライブソングは過去を思い出す事に余念がない。
ミッドナイト
戴冠式
痛みの城で
痛みを抱えている
私は女王さま。
王国に民はいない
代わりに
死んだ記憶たちが蠢(うごめ)いている
光の差さない大広間で
真夜中の戴冠式は続く
15日目【ミッドナイト】
眠い、でも眠れない。
だって。
ずっと好きだったあなたの腰に、つかまっているんだから。
ずっと憧れていたあなたの背中に、ほっぺたをくっけているんだから。
国道沿いは、キラキラと光っている。
このまま永遠に走り続けていたらいいのに。
大好き。
ミッドナイトは点だから、
真夜中なんてぼんやりしてない。
0時に動かぬ軸を持ち
1日1回しか来ない。
深夜の感傷に溺れたくても
あなたを包んでくれやしない。
midnight
たしかに姿かたちは綺麗かもしれない。
その一瞬に騙されて、
すり減ってくのはきっとあなただ。
ミッドナイト
音のなる靴で 夜を歩いたの
その日はなんだか風が心地よくて
景色はやけに明瞭で
私は紙束を抱え 誰もいない道を歩いたの
どこがで 水の音がしたの
その音はなんだか一面に広がって
波紋はラグを起こすことなく
見えた月は 人生でいちばん綺麗に見えたの
誰もいないのにね
誰も
どこかで 無人の駅を見たの
その暗い世界には私一人で
紙の束はただの荷物で
水の上に 線路みたいに惹かれたの
届けられなかったのね
何も
やけに明瞭に見えたのよ
月が
真夜中限定 読者不在の漫画を連載開始
何だって描ける 文字通り夢物語
内容はご自由に 展開は好きなように
瞼の向こうも こうなら良いのにね
寝ても醒めても 忙しいのは同じみたい
毎日がパレード 終わりはないよ
それは迷路 飽きた人からリタイア
少しずつ後悔を重ねて
持てなくなって 普通が難しくなった
その度に手離していくんだろう
呼吸を続けるって事
思ったより楽じゃないね
寝静まる音は案外やかましい。目覚めたときにぱっと消えていく。
#ミッドナイト
ミッドナイト…午前0時くらい
いま仕事が夕勤だからやっと寝る準備してるかな
あと異様に腹減る時間なんでだろうな
顔に絶え間なく当たり続ける水滴に意識が覚醒する。
「ここは…どこだ…」
アキラの視界には四方を囲む木々と、その間から薄暗い空が広がっていた。
頭を左に向けると、妹のヒスイが寝巻き姿ですうすうと寝息を立てていた。
アキラもヒスイも濡れ鼠の状態で、もともとそれぞれの部屋で寝ていたはずだ。
上体を起こし、周囲をぐるりと見回す。
四方は遺跡のような、崩れかけて、アキラの膝下程度の高さの壁、それ以外は鬱蒼とした木々に囲まれ、下は草の生い茂る地面だった。
ただ事では無いと思い、アキラらヒスイを揺すって起こす。
「おい、おい…ヒスイ、起きろ」
周りがよく分からない状況のため、自然と小声になる。
「ん…なに…」眠そうに瞼を開けたヒスイに少しほっとする。「え…ここ…え?」
ヒスイの声は困惑していた。
「俺も分からない。さっき起きたけど、気づいたらここにいたんだ」
「さむ…どういうこと…?」
濡れた身体を暖めるように自分の腕で抱え込む。
「ともかく、周りを確認してみよう。立てるか?」
アキラは立ち上がると、少し膝を曲げてヒスイに手を伸ばした。
左手は身体を抱いたまま、ヒスイはその手を取って立ち上がった。
起きた場所を起点にして渦を描くように、徐々に確認範囲を拡げたが、見知った場所はおろか、人里のようなものも、森の切れ目も無かった。
その頃には雨も止んだが、慣れない裸足での行動や、雨に濡れたことによる体温の低下、異常な状況における緊張で、特にヒスイの体力の低下は著しかった。
「お兄ちゃん…さむいよ…」
背に担いだヒスイが左耳そばで弱々しく呟いた。
「ともかく、休めるところがあれば…」
アキラはゆっくりと宛所なく歩を進めた。
と、向こうから、がさと音がしアキラは身構え、叢から出てきたものを見て驚愕した。
鋭い一対の鋏角、複数ある漆黒の眼、少しずんぐりとした、身体に対しては細い脚…蜘蛛だ。しかし大きい。ゆっくりと全貌を顕したその蜘蛛は体高がアキラの腰くらい、体長もアキラの身長かそれ以上あるだろうか。
どこを見ているか分からない。
分からないが、アキラは本能的にこちらに狙いを定めた事を悟った。
-まずい
大きさ云々は今はどうでもいい。
アキラは出来るだけ刺激しないよう後退る。
背中から、どん!という衝撃。
まさかと思い右肩越しに背後を確認すると、いつの間にか、忍び寄っていたもう一体の蜘蛛が、ヒスイに接触しているようだった。
「う、うわぁぁぁ!!」
アキラは堪らず走り出した。
ずるりという嫌な感触。
きっとさっきヒスイに牙のようなものが刺されていて、それが抜けたのだろう。
前方の蜘蛛に捕まらなかったのは僥倖だが、後ろから二体が追ってきているのがわかる。
「なんだよ!なんなんだよ、ここは!!」
叫びながら我武者羅に走る。
小石や枝が素足に食込み、刺さる。
それでもアキラは走り続けた。
黒い何かが横を通り抜ける。
え、と思わず停止して、振り返る。
“それ”は鎌鼬のように二体の蜘蛛の頸に巻きついたと思うと、次の瞬間、ぼと、ぼとと蜘蛛の頭が落ちる。
唐突に頭を喪った蜘蛛の身体は、そのまま慣性に従って進み、アキラの両脇の地面に滑り込んで止まった。
呆気に取られるアキラには、外套のようなものを全身にまとっている“それ”が、ちょうど光を背に受けて影にしか見えなかったが、すくなくとも、すぐに危害を加えてくるようなものでは無いことも理解できたのだった。
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※逆光のテーマです。
夜。ベランダでぽつぽつと見える明かりをぼんやりと眺めていた。
片手に、白く細長い大人しか吸えないようなものを時々口に咥える。
実は今日、仕事でミスをした。小さなミスだったが、滅多にしないものだったため、少し落ち込んだ。そして、その憂鬱な気分をぼかすためにこうして外にいる。
「......葉瀬(ようせ)...?」
私は振り返る。眠い目を擦りながら玲人(れいと)はそこに立っていた。
「ごめん、起こしちゃった?」
「ううん...」
玲人はゆっくり歩いて、隣に来た。
「...葉瀬ってさ、吸ってたんだね」
「え?あ、これの事?」
私は右手に持っていたこれを玲人に見せた。
「玲人も欲しいの?あげる。美味しいよ」
「え、いらなi」
「いーからいーから」
私は自分のを口に咥えながら、器用にもう1本取り出す。
「ほひ(ほい)」
私は玲人の手に直接渡した。
「......」
「ふぁお......それ吸うんじゃなくて、舐めるの。ほら貸してみ」
私は玲人に渡したはずのそれを手に取り、ぺりぺりと紙を捲る。
真っ白く小さなチョークよりも細い棒が出てきた。
「あれ?それ煙草じゃ...」
「ふぉふぉあふぃあれっふぉ」
「何て?」
「ココアシガレット」
私がそう言うと豆鉄砲を食らった鳩の様な顔をした。
「......は?ココアシガレット?煙草じゃないの?」
「私、煙草吸えないもん。それに吸ってるなんて言ってない」
「はぁ?」
玲人は明らかにイラッとした顔をした。なんとなくその顔が面白くて、からかってみて良かったなぁ~、なんて事を考えてにやけた。
「何にやけてんの?キモッ」
「えー!ひどーい!玲人可愛いなぁって思っただけだよぉ!」
「更にキモさが増した」
「ガーン!!ショックだわぁ!!」
私はオーバーリアクションで会話を返す。
ガリガリとココアシガレットを噛り始めた。
「ん......甘さ控えめだね...」
独り言のように呟く。彼は何か思ったのか、こちらを向いた。
「葉瀬、今日何かあった?」
あまりにも直球過ぎて、手が一瞬止まってしまった。これでは図星だと言っているようなものだ。
「...へへっ」
「図星かよ」
なんでそんなに分かるんだろう?凄いな、スペックか?
「葉瀬、俺の前では無理して笑わなくていいんだよ」
なんとなく、胸にじわっと来た気がした。そして、玲人はココアシガレットを咥えた。
「......玲人」
「ん?」
「......撫でて」
私は少し屈んでで玲人に頭を向けた。
少し、沈黙が流れる。
恥ずかしくなって頭を上げようとすると玲人がガシッ、と頭を掴んで撫でてきた。
最初はわしゃわしゃされていたが、次第に愛でるような手つきへと変化していった。
「いい子だよ葉瀬。いつも頑張ってて偉いね」
「......本当に?」
「うん。偉い。葉瀬凄いよ」
「...ふふ、へへっ...」
私は段々と温かい気持ちになっていった。胸がぽかぽかする。玲人の甘やかしって本当、砂糖山盛り並みだよね。そういうの好きだよ。嬉しいし、私は私でいいんだって思えるよ、ありがとう。
心の中で感謝した。
「フッ...フェックシュッ...!」
長い間ベランダにいたせいで身体はすっかり冷えてしまっていた。
「大丈夫?寒い?」
「...大丈夫...はやく布団入ろ......葉瀬が温めて...」
「うん、じゃあ私も玲人で暖取っちゃお~」
「俺そんなに温かくないけど...」
「私にとっては暖です~」
そろそろ寒くなってきたから流石に入る事にした。
「玲人」
「ん?」
部屋に入ろうとする玲人を呼び止める。そして、
「ありがとう。玲人大好きだよ」
そう感謝した。
玲人が、俺も...と赤くなっているのがとても愛おしい。
そして私は部屋に戻る前に、夜の空にありがとうを流した。
お題 「ミッドナイト」
出演 葉瀬 玲人
お題:ミッドナイト
「ミッドナイト」
それは主に真夜中と言われる時間帯であり、
人々の思考が寝静まる時だ。
静かな部屋で孤独と共に淡々と物事を考えるのは
なんとも言えない優越感がある。
ここでしか逢えないあなたに
今夜もまた逢えますようにと
願いを込めて
待ちに待った
ミッドナイト
大人の階段を上がるかのような
高揚感を抱き
扉を開くと
あたなはいなかった
無情に針だけが進み
私の心は置き去りだ…
#ミッドナイト
ミッドナイト
真夜中はなんか考えすぎて寝れなくなる
現に今も不安に押しつぶされそう
ほんとに生きづらい世の中だ
夜の日にゲームをやりこみたのしい⤴夜はまさに自由気ままにゲームする
ミッドナイト
こーんな時間にいっけないんだー!何してるの?
ちょっと星を見ようかなって
えっと……めっちゃ雨降ってるけど
目を凝らしたらさ、見えるかなーって思ったんだけど
ん〜、多分見えないんじゃないかな〜 こんな時間じゃプラネタリウムも閉まっちゃってるだろうし
だよねぇ……大人しく部屋戻るわ
……お話付き合ったら心が晴れて、星見えるようになる?
おずおずと提案されたそれに、有難くのっかることにした
あったかいココアも準備して、明かりは間接照明だけつけよう
灯り出した星を見逃さないように
ミッドナイト
夜になると、なぜかテンションが上がる。
昼間には気分が乗らなくてできなかったことも、夜になると何でもできると思えるのだ。
世間が寝静まっているこの時間にだけ、私はありのままの自分でいられる。
だけどたまに、全てをネガティブな方向に考えてしまうときがある。
不安や焦りなどの負の感情が頭と心を埋めつくして、いてもたってもいられなくなる感覚。
一度そこに嵌ってしまうと深く落ち込んでいき、抜け出すのも困難になる。
深夜は感情の度合いが大きくなる。良い方にも、悪い方にも。
それはまるで魔法でもかかってるみたいに。
ギネス世界記録は健康上危険を及ぼす可能性があるとして、不眠記録への挑戦を廃止している。
睡眠を妨害する拷問があるのも、不眠に何らかの危険性があるからだろう。
「朝起きて、働いて、夜眠る。労働と休息と、娯楽。そのバランスが大切で、そういうサイクルに合うように造った筈なんだけどなぁ」
衛星軌道よりもなお遠く。
夜だというのに、くっきりと複雑な海岸線がオレンジ色に浮かび上がる。陸の形が分かるそのオレンジは、そこにそれだけ人工の光があるという証拠。夜だというのにギラギラと、強い光を放っている。
「夜は休息の時間だよ?」
遥かな空の高みで眩いオレンジを見つめる男の目には、なぜか悲しげな色が滲んでいた。
END
「ミッドナイト」
(と言いながら私も真夜中に起きている)
冷たい空気が肺を刺すように満たしていく。はぁ、と吐いた息は当然のように白くて、ギリギリまで引き上げたコートに顔を埋める。
カクテルに名前をつけることが出来るんだよと教えてくれた。
ほー、など声に出して出されたカクテルを見た。
濃い紫から青のグラデーションが綺麗なカクテル。こんな綺麗なのだ。どんな名前も負けてしまいそうで迷ってしまう。
すると彼が提案した。
「ミッドナイトなんてどうかな」
優しげな微笑み。それに釣られて微笑み返す。
いい名前だと思う。
カクテルの中の世界。
でも私は知っている。
そうやって囁いた女は私一人でないのだ。
情報なんて探ろうとすれば簡単に出てくる。
優しく微笑めば微笑むほど虚空が胸に刺す。
カクテルはこんなに美しいのに、私の心に訪れた夜は暗い気持ちを根付かせる。
ミッドナイト。