『ミッドナイト』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#ミッドナイト
青いバラ
ミッドナイトブルー
花屋さんの中で緊張しながら選んだ
初めて花屋で買ったのはこの花
あの人は喜んでくれるかな。
店を閉め、後片づけを終えた店の主たちはやっと家に帰れると店の灯りを落としだす。
ひとつ、またひとつ。建物が影をひそめていく。
街の灯りを消す音がここまで聞こえてきそう。あんなにきらびやかだった街が寝静まっていくこの瞬間が私は好き。
「最後の灯りが…」
ろうそくのように次第に灯りが小さくなり、やがて消えた。
「真っ暗だね」
目が慣れていたため彼の言う真っ暗という程でもなかった。なんとなく青が混ざっているような黒。街から遠くない海のさざ波が聞こえてきた、気がする。
「そろそろ寝ないと。おいで」
彼が言っていた「真っ暗」は街のことじゃなかった。
かなり遅い時間、『ミッドナイト』ブルーに染まった街を眺め終えた私は、声を頼りに部屋の中、彼を探すのだった。
今夜はどう過ごそうか、
夜通しゲーム?映画鑑賞?闇鍋?
思いっきり酒を飲んで暴れ散らかすのも楽しそうだ。
外に行って酔っ払い達と何が面白いか分からず
とりあえず盛り上がるのもいい。
車で行くあてもなくとりあえず
今夜行けるところまで飛ばすのもいい。
君と静かに過ごすもの、騒がしく暴れ散らかすのも
どっちも楽しい。
君は僕の知らない世界を見せてくれるから
僕の「ミッドナイト」
ミッドナイト
真夜中は好きなほうだと思う。
でもこの時間帯を楽しむことは難しい。
早朝からの活動を余儀なくされている僕は睡魔に勝つことができない。
僕の生活は実に『健康的』だろう。
こんな生活を長いこと続けていると夜更かしをしてみたくなる。
…なんて考えたけど、この正確すぎる体内時計は狂うことを知らない。
不健康で不健全な道をみてみたい。
僕は真夜中に憧れていた。
ーミッドナイトー
夜。それは多分みんな寝ている時間。
そんな中私は暗い夜道を歩いていた。私の仕事は暗殺。人を多分暗い所で○す人。今日もいつも通り仕事を終わらせる。でも私は静かに呟く。
「ごめんね。」
と。誰もいない静かな雰囲気にそれはかき消される。私はずっと目の前にある大好きな彼の○体を見て、
銃を頭に突き付ける。
「さようなら。」
バン!!←銃の音ですよ?!
「ミッドナイト」
眠ることのない街
陽が沈んでから輝きだすネオンの光たち
あなたの生きる場所は人工的な光に囲まれ
続ける
見渡す限りの星空の下
生活音が静まるころ身体を休め陽の昇るの
を私は待つ
日付けが変わるころに一つの通知
私は夢の中
あなたと繋がれない
見上げた空は吸い込まれそうなほど黒く、高層ビルからの光が、星のかわりに輝いていた。
帰宅途中の私が息を漏らすと、白くなった吐息が空に吸い込まれていった。
『ミッドナイト』
やっと夜だ
やっと真夜中だ
私の時間だ
私だけの時間だ
周りには誰もいない
ここには私しかいない
私が私でいられる時間
私が解放される時間
夜が好きなんじゃない
この時間が好きなんだ
昼が嫌いなんじゃない
あの時間が嫌いなんだ
また日が昇る
また恐怖する
私の自由は……深くて暗い時間だけ
今日も理不尽に怒られてクタクタ。
家に帰ってもやることがあるなんてもう体は動かない。
何時間も私はその場に座っていた。
ふと時計を見る。
もう時計は23時を回っていた。
私が帰ってきてから何回長針が12を回ったのか。
私には分からない。
急がないとあと1時間で始まる!!
急いでシャワーを浴びて髪も乾かしてスキンケアも
しっかりして時計を見た。
良かったあと5分で始まるところだった。
お酒を準備して5分を待つ。
今夜は星が綺麗だった。
やっぱり真夜中は静かになる。
「...あっ始まった。」
「こんばんは〜」
「みんなこんなに遅くまで起きてていいの?」
「声好き?えっホントにありがとう!!」
「今日はね少しお酒も飲んでるよ。」
星が輝くミッドナイトに
私は本当の私に変わる
星が輝くことが私の配信の切符
明日の夜は星が輝くだろうか?
─────『ミッドナイト』
「桜の木になりたかった、、な。」
ずっと思ってた。
木は木でも、桜の木ならよかったのにって。
春に咲き、夏には姿を隠し、
来年の春にまた現れる。
姿を消している間も忘れ去られることなく生きてる。
咲けば満開で綺麗で、たくさんの人を
少しの期間だけ幸せにする。
いつか散ってしまうとわかってて満開に咲く。
私はただ笑っていてほしくて。
私といる時だけは、嫌なこと忘れてほしくて。
前に進むための1歩になれたらいいなって。
ただそう思ってただけだった。
桜のように、
一定期間でいいから、幸せになれる期間を作れたら、
私は最後、儚く散れるのに。
ミッドナイト
夜型人間なワタクシには
とても落ち着く時間帯
ミッドナイト
何故かバイクと
真夜中の「湾岸」が浮かんだ
ミッドナイト・・・
ベタな歌の歌詞でも出来そうな
昭和脳
「ミッドナイト」
反抗期な俺の夢を見た
それが潜在意識を表すとするならば
俺はいくつまでこんな夢を見るのだろう
親孝行なんて、未だに何もできない、
しょーもない俺は、
死ぬまでしょーもないままなのか?
闇の中、独り自己嫌悪。
ラジオの声に救いを求めている。
#ミッドナイト
こんな夜があってもいいと思った。
ベランダに1人、梅酒のロックを片手に寝静まった住宅街を眺めて、空には満天の星空。
愛する人も、可愛らしいペットもいない、寂しい夜だけど、でも。
私はわたしでとても幸せだ。
明日からもまた、この時間を守るために私は働く。
……それでもいつか、本当に好きな人ができたら。
この時間を共有してもいいのかもしれない。
最後にもう一度と空を眺めたら、流れ星が走っていた。
『ミッドナイト』
いつだって下ばかり向いている
前を向けず、横も向けず
ただ ただ 下ばかり向いている
何か辛いことがあったわけじゃない
悲しいことがあったわけじゃない
でも下しか向けなかった
でも たったひとつ
上を向けるときがあった
だれもいない なにも音がしない 雲ひとつない 真夜中
そのときだけ 上を向けるんだ
上を向くと 綺麗な 星
それしかない 自分と 闇と 星 だけ
寒いけれど それすら 忘れてしまいそうになる
星が 闇が 自分を隠してくれる
下しか向けない ちっぽけな自分を 包んでくれる
闇が 自分が どっちを 向いてるかなんて
分からなくさせてくれる
星が ひとりの 自分を ただ見守ってくれている
これは 真夜中の 自分だけの とくべつ
ひとりになりたいけど なりたくない
あべこべな 自分だけの とくべつ
「ミッドナイト」
私は朝型になりたいんだ。
ミッドナイト。まるで80’sのJ-POPにでてきそうな言葉だと思うのは、私が歳をとったからだろうか。
若いうちは、たいてい夜型だと思う。LINE、Youtube、Tiktok、Netflix などなど、スマホ世代は24時間では足りないようだ。
うちの娘も例外ではなく、スマホに制限をかけなければ、もう無限列車にように突っ走って Youtube を見続ける。そして私は言う。「そんなの毎日24時間365日見ても、終わらんで!早よ寝ろ!」と。
しかしそう言う私も、若い頃は夜更かしばかりしていたので、あまり強くは言えない。
小学生の頃はラジオの深夜放送にはまり、中学生では読書、高校生にもなると、盗んだバイクで走り出すことはなかったが、深夜に部屋を抜け出して、近所の公園でこっそりタバコを吸っていた。大学時代からは一人暮らしを始めたので、明け方寝て夕方起きるような不真面目学生の典型にような生活っだったっけ。
確かに夜は楽しい。静かだし、親は寝ているので、余計な干渉もない。昔は夜中にラブレターを書いて、朝読み返したら赤面ものだったというのがあるあるだったが、夜中というのは、それほど気分が盛り上がる時間帯だったのだ。
今の時代、マッチングアプリで出会って、LINEで別れるを告げるといったところかもしれないので、ドキドキしながら告白とか、こっそり下駄箱にラブレターとか、過去の遺産、それも世界遺産級の話なのだろう。そもそもレターって書いたこともないしと言われそうだし。
社会人になっても、週末なら、終電まで呑んでましたとか、朝までカラオケとか、まだありそうな気がする。昔ほどではないかもしれないが、コンビニもファミレスも24時間営業だ。もう夜に出かけないから知らんけど。
そんな私はというと、社会人になってパワハラと激務で、今はうつ病で休職療養中だ。何も好んで夜型なのではないが、眠れないことが多い。2〜3時間で目覚めてしまう途中覚醒が酷かった時期は、まさに明け方になってやっと眠れるといったことも珍しくなかった。
今は睡眠も多少回復してきており、途中覚醒もほぼなくなった。ただ健全な睡眠が取れているかといえば、そんなことはなく、睡眠導入剤を飲んでいるにもかかわらず、寝つきが悪く、眠りも浅い。睡眠の質でいえば、まだまだ道半ばだ。
できれば規則正しい生活がしたいと思う。眠れずに朝を迎えるのではなく、ぐっすり眠って、朝から活動したいのだ。
早朝も静かだし、家族の干渉もない自由な時間なので、もったいないと思うのだけれど、朝起きれないのだから仕方がない。飲んでいる薬の副作用もあるけど。
早く寝て、早く起きる。そんな普通の生活がしたい。
でも今日もまた遅くなってしまった。現在1:40。薬を飲んでもう寝ることにしよう。
明日もいい日でありますように。
まだ眠りたくない。
そう思うのは、今日を充実したものとして認めることができないからだ。
貪るように探す。
今日を有意義だったと言い切れる理由を。
画面の向こう、活字の向こうに。
そんなところにあるはずないのに。
暗闇と静寂。孤独。
これだけ揃ってるんだから、あと一つ。
今日も闘ったという自負を感じたくて。
まだ、眠らない。
夜は、自分が生きてていい時間って思える
真夜中が1番そうなのかもしれない
目を瞑りたくない
瞑ってしまったら、もう朝になってしまうから
インターネットで「ミッドナイト 意味」と検索すると、
『真夜中』と出てくる。
ミッドナイトをmidとnight に分けて直訳すると、真夜中とは即ち、夜の中間地点、なのだそうだ。
その『夜の中間地点』 に、自分は生かされている。
……以前、どこかでONとOFFの切り替えが大切だと聞いたことがある。
人前ではON、プライベートな時間はOFF、というように。
しかし、プライベートな時間の自分は、本当にOFF状態になって良いのだろうか?
あくまで個人の意見だが、今の社会における 『休憩時間』 とは、あくまで体や脳を休めるための時間であって、心を休めるための時間ではないように感じられる。
共に過ごす相手がそこにいる以上、協調性は大切だ、という考えは理解できる。
しかし、気が合わない相手と共に摂る食事はどうしても味 が落ちるし、心も休まらない。
自分のプライベートな時間に誰かが存在する限り、それが覆ることはない。
これのどこが『休』み 『憩』う時間なんだろうか。
だから、自分が心を休ませられる時間はどこにもない。
唯一のタイミングを除いて。
それが、真夜中。
それこそが、自分にとって最高級の、そして本当の意味での『休憩時間』。
自分が自分のままでいられる空間。
家族との内容の薄い会話、知り合いや仲間からの連絡・返信といった、煩わしいものがまだ存在するのが夜の前半。
この場にいるのが自分一人である限り、夜の後半は、自分のための時間だ。
その事実が、心を太陽のように明るく照らしてくれる。
月光のように優しく包み込んでくれる。
おそらく、この一瞬の高揚感と、濃度の高い幸せが、自分の生きがいになっている。
自分は、夜の中間地点が生み出す『それ』に、生かされている。
ミッドナイトって真夜中って意味なんだね。知らなかった。
なんか湾岸線ミッドナイトって聞いたことあるけど意味は知らなかった。
真夜中か。夜勤だから真夜中はいつも働いてるわ。休みは寝てるけど。
夜中に特別な意味を感じてたのは子どもの頃だけだな。今はなんの感慨もない。
子どもの頃は深夜になにしてたっけ。こっそり起きてゲームしてた気がする。
大人になってからはバイトか寝るだけだ。睡眠以上にやりたいことも大事なことない。
深夜といえば夜食ってのもあるな。俺はあんまり夜食を食べたことないけど。
食べるとしたら軽いのがいいね。ちょっとしたスープとおにぎりなんかが理想かな。
夜食って英語でなんて言うんだろう。どうでもいいか。
【ミッドナイト】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
1/29 AM 10:30
「第一試合始まるっぽいね~」
体育館2Fの細い通路で、暁と一緒に
合同練習の様子を見物していると、
両高のスタメンがベンチでジャージを脱ぎ、
ユニフォームでコートの中へ入っていった。
「宵ちゃんのユニフォーム姿は
いつ見ても凛としててカッコいいねぇ。
真冬にあの格好はすごく寒そうだけど」
自分の二の腕をさすりながら暁が言う。
初めて宵のユニフォーム姿を見た時、
暁は「真夜(よる)くんの色だね」と
表現していた。
濃紺よりももっと暗くて、黒に近い青。
ミッドナイトブルー。
宵にとても良く似合う色だ。
「(……頑張れ、宵)」
主審の手から、ボールが空中へ
トスアップされる。
――試合が始まった。