いつだって下ばかり向いている
前を向けず、横も向けず
ただ ただ 下ばかり向いている
何か辛いことがあったわけじゃない
悲しいことがあったわけじゃない
でも下しか向けなかった
でも たったひとつ
上を向けるときがあった
だれもいない なにも音がしない 雲ひとつない 真夜中
そのときだけ 上を向けるんだ
上を向くと 綺麗な 星
それしかない 自分と 闇と 星 だけ
寒いけれど それすら 忘れてしまいそうになる
星が 闇が 自分を隠してくれる
下しか向けない ちっぽけな自分を 包んでくれる
闇が 自分が どっちを 向いてるかなんて
分からなくさせてくれる
星が ひとりの 自分を ただ見守ってくれている
これは 真夜中の 自分だけの とくべつ
ひとりになりたいけど なりたくない
あべこべな 自分だけの とくべつ
1/26/2023, 4:58:49 PM