赤いヘッドホン

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インターネットで「ミッドナイト 意味」と検索すると、
『真夜中』と出てくる。
ミッドナイトをmidとnight に分けて直訳すると、真夜中とは即ち、夜の中間地点、なのだそうだ。

その『夜の中間地点』 に、自分は生かされている。

……以前、どこかでONとOFFの切り替えが大切だと聞いたことがある。
人前ではON、プライベートな時間はOFF、というように。
しかし、プライベートな時間の自分は、本当にOFF状態になって良いのだろうか?

あくまで個人の意見だが、今の社会における 『休憩時間』 とは、あくまで体や脳を休めるための時間であって、心を休めるための時間ではないように感じられる。
共に過ごす相手がそこにいる以上、協調性は大切だ、という考えは理解できる。
しかし、気が合わない相手と共に摂る食事はどうしても味 が落ちるし、心も休まらない。
自分のプライベートな時間に誰かが存在する限り、それが覆ることはない。
これのどこが『休』み 『憩』う時間なんだろうか。

だから、自分が心を休ませられる時間はどこにもない。
唯一のタイミングを除いて。

それが、真夜中。
それこそが、自分にとって最高級の、そして本当の意味での『休憩時間』。
自分が自分のままでいられる空間。

家族との内容の薄い会話、知り合いや仲間からの連絡・返信といった、煩わしいものがまだ存在するのが夜の前半。
この場にいるのが自分一人である限り、夜の後半は、自分のための時間だ。
その事実が、心を太陽のように明るく照らしてくれる。
月光のように優しく包み込んでくれる。

おそらく、この一瞬の高揚感と、濃度の高い幸せが、自分の生きがいになっている。
自分は、夜の中間地点が生み出す『それ』に、生かされている。

1/26/2023, 4:39:27 PM