『ミッドナイト』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ミッドナイトブルーが、端から鮮やかな赤い色に変わっていっている。焼けた地平線から太陽が顔を出す様は、まるで火の鳥のよう。炎から生まれ、炎に死ぬ様は、きっと生命の宿命なのだろう。
これからきっと、雨が降る。生命の炎は、それすらも糧に高々と燃え上がって、地平線を焦がすのだ。
―ミッドナイト―
暗い中、ネオンの装飾だけが
ぼんやりと周りを照らす
窓は無い
ただ、とても広い
一角にあるバーからの光が
1番目立つが、バーには誰もいない
客も、バーテンダーもいない
が、ただ唯一、
人が集まっている場所があった
中央に回転盤がついているテーブル
その周りに置かれた6つの椅子に1人ずつ、
人が座っていて、
その人達を見守るように立つ、
タキシードを着た男性
そして、そのテーブルを
取り囲むように人が集っていた
ポーカーフェイスのタキシードの男性以外は、
みんな緊張に満ちた顔をしていた
例外として、
最近初めてお菓子の味を占めた子供のように、
キラキラと好奇心に満ち溢れた顔で
椅子に座る人がひとりいた
そう、もうすぐその時が来る
ミッドナイト オブ カジノ
ミッドナイトというとネイティブから離れた言語だけあって、自然と言葉にまとわりついた印象がなくて、ただの時間の一つと思えるから良い。真夜中は少し繊細だから時間が過ぎていくことさえも辛いが、ミッドナイトと言い聞かせて安心するのも良いかもしれない。
テーマ:ミッドナイト #75
真実を知りに勝瑠の家を訪れた真とシャドウ。
そこに待ち受けたのは偽勝瑠だったーー
『全く、勘の良いガキは嫌いだよ』
そう言って出てきたのは、ほっそりした男。口にはタバコ…ではなく飴を咥えている。
「誰だ、勝瑠はどこにいる」
『ここにはいないよ』
只者じゃないことは分かる。だが、今のは何なんだ。顔が変形した…。
『ソイツはね、時を操る力があるから』
「……」
男は話す。全て知っている情報だ。しかし、なぜそれを僕にバラす必要があるのか不明だった。
『君にもあるんじゃないの? 時を操る能力』
急に男が低い声を出す。
なんだ…? 雰囲気が変わった。
『真、やべぇぜ…』
シャドウが僕に言った。男にシャドウの声は聞こえていないようだ。ということは人外では無い…?
でも、能力を知っていること。そして、さっきからチラチラ見えている首筋にある紫の紋章により、この男が勝瑠の言っていた用心しなければならない男だと言うことを。
シャドウの言った、やべぇというのはさっきから背後から近づいているもう一つの人影のことだろうか。
ずっと考えていた。これは時間稼ぎなんじゃないか、と。余分な話をしてまで彼を背後につかせたかったのだろうか。
僕は第三の目を閉じる。当然のごとく、男たちは動いている。どうして動けるんだ。人外しか動けないはずなのに。
『正体を表したようだね、君』
『もう逃げ場、ない』
後ろから低い声が聞こえる。
「それはどうかな」
僕がそう言うと姿勢を低くする。うまくシャドウと連携を取り、2人を一方向にまとめる。
『な、何だ?』
シャドウが2人に絡みついた。やはりシャドウの姿は見えていない。
『これも能力か!!』
細い男が叫ぶ。
「さぁね」
僕がそう言うとシャドウに縛られている2人に近づく。
「さぁ、勝瑠はどこにいるんだ?」
僕がニヤリとして聞くと、2人は青い顔をした。
『い、言えねぇ!』
細い男が言った途端、シャドウがその男を絞る力を強める。
『ぐぁ…』
細い男が呻く。
「骨が折られるのも、時間の問題かもね」
僕がそう言うと細い男から背後に近づいていた、ガタイのいい男に近づく。男はオドオドしていた。
見かけによらずこっちのほうが情報を吐いてくれそうだ。
『マクロ! 絶対に、言うんじゃねぇぞ!! ミッドナイト組織において、その情報を漏らすことは許さねぇ!』
マクロと呼ばれた男は細い男を見る。
僕が近づくと首を横に強く振る。2人共だめか。強制的に拷問するのはこっちの面倒だし、こいつ等はあまり強そうじゃない。細い男の能力は結構面白かったけど、シャドウの存在に気づけないくらいだから低級だろう。
シャドウと視線を合わせ
『あとは好きにやっていいのか?』
そう聞かれたので頷く。
シャドウはケケケッと笑う。僕は少し離れたところで彼らのことを見ていた。情報吐けばこんなことにはならなかったのに。馬鹿だな。そう思いながら。まぁ、この僕とシャドウを弄んだ時点でバカは確定なんだが…。
ミッドナイト組織。
細い男が言っていた言葉。それが彼らの紫色の紋章を身に着けている組織のことなのだろうか。
あぁ、やっぱり話を吐かせてからやったほうが良かったかなと、後悔するのだった。
・ミッドナイト
夜が深くなる深夜0時。夜中。
夜はゆっくりと過ぎていく。
夜の闇が自分の存在を消してくれる。
優しくない明日から自分を隠すように。
それでも、自分の存在に意味があるのか。
答えなんて見つからないたくさんの思いが。
どんどん深く、暗い方向に沈んでいく。
気づいたらまた、不安定な朝が来ていた。
ミッドナイト
抑えきれないこの気持ちが25時の空から光る雫として降り注いだ。
静寂は苦手だ。
余計なことばかり思い出すし、何より安心してしまうから。
1人が好きなわけじゃない。
ただ、真夜中はとても安心するから抜け出せなくなる。
どんなに嫌な思い出があっても、どんなに嫌な言葉でも、覆い隠してくれる魅力があるだけでいい。
それでも、一番隠したいものは絶対に隠してくれない。
からこそ、真夜中は大嫌いで大好きな世界だ。
ミッドナイト。
日にち超えた時は
最初のカード。
ミッドナイトに
贈るカードは
少し
大丈夫かなって
思うけど、
楽しみにしてそう。
ミッドナイトの
魔力だね。
ミッドナイト
何かが起こりそう
朝起きたら違う人になってるかもしれない
見た目は同じでも
中身は変わってるかも
だって
昨日まであんなに悲しかったのに
起きたら忘れてる
昨日まであんなに好きだったのに
起きたら別に気にならない
昨日まで全然興味がなかったのに
起きたら突然気になって仕方ない
わたしの知らないミッドナイトに
何かが起きてるような気がする
今日と明日を彷徨い続けて
ようやく朝が迎えに来る
たまにはもっと長く彷徨っててもいいんだよ
「ミッドナイト」
わたしがまだ今日に取り残されつづける日々を刻んでいる、その真ん中の秒針。
今日を愛しく思う気持ちより、明日を忙しく過ごす気持ちが普通に勝ってしまうのはなぜか孤独でちょっと味気ない。
真夜中くらいほんとうの気持ちでゆめみたいなあ
ミッドナイト____
最近、友達の愚痴を言うようになった。
愚痴を言ったあと罪悪感が残り、
更にストレスになる。
だから、愚痴も悪口も言えなく、
更にストレスになる。
でも、思いっきり、
理不尽で
身勝手で
わがままで
どうしょうもなくて
キモくて
クズみたいな
悪口を言う。
そして、思いっきり、
理不尽で
身勝手で
わがままで
どうしょうもなくて
キモくて
クズみたいな
自分の悪口を言う。
そうすると罪悪感も消えてストレスもなくなった。
私のストレス解消法は3つになった。
・小説日記
・泣く
・友達への悪口のあと自分への悪口を言う
ミッドナイト
真夜中を色で表すとしたら、真っ黒、漆黒、ネイビー、海底…だと思う。
黒っていうのはいつだってすべてを飲み込むように、塗りつぶしてしまう色だ。
たとえ、きれいな景色だったとしても、素敵な色だったとしても、黒はすべてを黒く暗く、塗りつぶしてしまう。
真夜中の景色はそんなどこか暗くて静かで、どんよりとしている色たちで埋まっている。
だからこそなのか、それがすごく神秘的で、洗練されているようなイメージにも見えるのだ。
頭の中を整理したり、何も考えずにぼーっとするにはもってこいだと思う。
時には、何も考えずに海底のような色をした黒の中に沈んでみるのもいいかもしれない。
宵闇に移り変わる空の色。帳に覆われた世界で光を放つのは微かな電球と空に輝く星々のみ。
時折通りすぎる車のヘッドライトは眩すぎて目が眩む。正面から迫ってくる白い波は一瞬にして消えては妙な寂寥感だけを胸に残す。
「寒い」
わずか数時間で白く染った世界。ついさっきまで降り注いでいた雪は嘘のようにやみ,劈くような寒さのみが漂う。
車に踏み固められた雪は凍りつき時折足をとられる。ざくざくと少し軋んだ独特な音が凍えそうな鼓膜を揺らし吹き付ける風が熱を奪う。
辺りを見渡しても光はほとんどない。大雪の直後まして夜も耽けるこんな時間に出歩く物好きはそうそういないらしい。
「痛いな」
かじかんだ指先が 風に晒された耳朶が 水が染み込みつつある足が
······何より 荒んだ心が。
なんでもない幸福なはずの日々を過ごしていても,噛み合わない歯車のような軋んだ音が降り積もる。小さな小さな音を響かせふとした瞬間に 言葉にできない違和感となってこの身を襲う。
一人になった時 特に月明かりすらささない街が寝静まった深夜はどうしようもない苦しさに見舞われ 息が出来なくなる。
そんな時は決まって闇の中をさまよい歩く。目的もなくただ足の動くままに,冷たい空気を肺に収めながらひたすら歩を進める。
時間も忘れ何処までも。行き着く先もわからぬまま帰り道も知らず歩く。
「······公園」
白銀に包まれた遊具のシルエットだけがぼんやりと浮かぶ空間。昼間の賑やかな様子とは一変していっそ厳かな雰囲気すら纏う結界。
誰にも穢されぬその閉ざされた白の中へと吸い寄せられるようにして近づいていく。
屋根に覆われた椅子から自らが入ってきた場所を見つめれば一人分の足跡だけがはっきりと残されている。
ぼんやりと眺めた空からはまたチラチラと舞い降りる白い花。手を伸ばせば消えてしまうそれは通ってきた道を覆い隠し,この身をこの小さな空間へと閉じ込める。
「帰れない」
なぜだか降り積もる雪をもう一度踏み締めることは出来そうになくて,ただただ音もなく舞うその小さな花を飽きることなく見つめ続けた。
誰もいない。何も聞こえない。白に包まれた世界。
どうしようもなく冷たくて恐ろしい程に静まったそこは,不思議と息がしやすくて。
本来なら不安に思うこの状況が,凄く心地よかった。
テーマ : 《ミッドナイト》
ミッドナイトは真夜中って意味だけど、真夜中って意外と早い時間らしい。感覚的に0時過ぎてからが真夜中なイメージなんだけどな。それはわたしが夜更かしし過ぎているせいか
夜更かしじゃなくて、時間が過ぎるのが早いだけ。
ミッドナイトはまだこれからでしょ。
ミッドナイト
ミッドナイト
ミッドナイト・ブルー――夜にだけ現れる青。
暗くて深い色のなかに街の灯りが輝く……。
人の営みを飲み込んでうつろい、眠りを誘う。
微睡みを友とし、静謐と喧騒とをまとめて紫煙で彩った、深夜……ミッドナイト……。
人々が夢の中で禍福を噛みしめる時間にだけ現れるそれを、蜜のように、毒のように味わう。
あなたの手を照らすブルーライト。その源。
人が社会の一員として、集団として、組織として、個人として、つながるために鎖のごとく拘束するスマートフォン。
探してみるといい。
あなたが滑らかなディスプレイを撫でてやれば、それは幻夢のように視界を彩る――
おにぎり……やきそば……ラーメン……焼き鳥……あるいはビール(BEER)。
深夜に現れる妖精。肉体が求めて止まぬ豊かな味わい……夜食――不健康――成人病を招くあなたの敵。あなたの神。あなたは止められない。
ハンバーガー……うどん……牛丼……スシ……そしてウィスキー(WHISKEY)。
いのちを選ぶ?
欲を満たす?
深夜の問い――答えは出ない/迷いはない――あなたの運命。
コンビニへ歩むあなたが握るのはSuica……それとも飲食店へICOCA?
ミッドナイト・ブルーをはらんだ街があなたを誘惑する。
血糖値……体脂肪率……BMI……虫歯……だけど、幸福(HAPPINESS)。
ミッドナイト、夜にだけ現れる。
ミッドナイト――夜食とあなたの華麗なるワルツ。
誰にも止められない。
ミッドナイト。なんだか洒落た響きですね。『真夜中』よりも都会的でカッコいいなぁ。実は、お恥ずかしながら今日お題として知るまでミッドナイトの意味をよく理解してませんでした。。。これから使ってこー。
それでは、よいミッドナイトを。(なんか自分が使うとお洒落じゃなくなるな。
ミッドナイト
ミッドナイトといえば思い出すのはマッチ。
ミッドナイト・シャッフルをモノマネして歌ってた。
懐かしいな。あれから20年以上経ってるかな。
ほんとに歌っていいね。
なぜなら、その時の風景をそのまま思い出せる。
歌って最高。
夜はなにも思いつかないし、なにもしたくない。
だから最近は夜更かしするのをやめた。
今日を未練がましく引きずって、ずるずる起きていても、何にもならないことに気付いた。
太陽がキラキラした最高の時間を快適に過ごすためには、眠ったほうが得だ。
明日が来るのはいやだけど、それをあきらめて受け入れることにした。
眠るためには思い切りが必要だ。
/ミッドナイト
静寂は騒がしすぎるから
隙間を埋める電車の響きが
届かなくなってしまう前に
イヤホンで封をする
/ ミッドナイト