『プレゼント』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
生まれてから
命を終えるまでの間
知らないうちにも
溢れるほど受け取っている
【プレゼント】
プレゼントを渡す相手は居ないけれど、それでも挫けず生きていこうと思う。
君は苦しい感情と目の裏に違和感がある。
(プレゼント。)🦜
あのね
優しい、叔父さん。がね
少し早いけど
僕に、クリスマス
プレゼント、をくれたんだよ。🦜
(其れはね。)
「僕、と 娘すずめ、しゃん。に
そっくりの
《ぬいぐるみマスコット。》で
抱き枕にも
なるんだね。」
✣とても、可愛いし
僕達に そっくりなんだよ。🦜
✣だから、僕のマスコットを
娘すずめ、しゃん。に
プレゼント、したんだね。🦜
✣僕は毎晩 娘すずめ、しゃん。の
マスコットを隣に置いて
ウキウキ気分で眠るだけど。🦜
【娘すずめ、しゃん。は
僕のマスコットを
座布団替わりにしているんだよ】
❝そのお話を、優しい、
叔父さん。に話たら
意味有りげに笑うんだよ。❞
❣僕が将来尻に敷かれる事を知ってるみたいに。🦜
プレゼント
青い音色のトランペットと、形のない画集。Gmのハチミツと、甘い弧を描く針と糸。切り取られた幸福と、硬い輪郭の旋律。味覚の曖昧なゆにこーんと視力を回復した聖者。ひびの入ったクラシックのレコードとキリンと飼い猫を同列に見なす老夫婦。美意識から自由になるマイルスと記憶を羅列するパーカー。限定を拒否する天体と‥‥‥フレーズをドライフラワーに色付けして、冴えたキミの寝顔に散りばめたい。
『プレゼント』
そういえば、明後日はクリスマスだったっけ。
街のイルミネーションを見て、ようやくその事実に気づく。
もともと行事には疎いほうだったけど、こんな直前まで忘れていたのはきっと、一人暮らしをはじめたせいだろう。
県外の私立大に進学して、親元から離れた。
友達もいるにはいるが、まあ、類は友を呼ぶというもので、イベントそっちのけで我が道をゆく人ばかり。誰もクリスマスの話題なんて出しやしないのだ。
忘れていたとはいえ、気づいてしまっては何かしたくなるというもの。
パーティ……は、さすがに今からじゃ準備が間に合わない。
……ケーキ?無理だ。私が作れるわけがない。
ツリーも、買ったところでそのあとの置き場所に困る。さて、どうしたものか。
考えあぐねた結果、私に出せた最善の選択は、プレゼントだった。
誰でもない、自分へのプレゼント。
昨年までは親がくれていたから。自分で自分のプレゼントを選ぶのは、実に「おひとりさま」らしくて、なんだかいい。
決めてしまうと、それが名案に思えてくるのが私の性だ。
私は早速、ショッピングモールに向かった。
【プレゼント】
おい、次に裸リボンで私がプレゼント♥️したら寒空の下に放り投げるからな。このイカれ女。逆をやれ?くたばれアバズレ。寒空に放り投げて冷水を全身に掛けてやる。非道?外道?知るかよ糞ビッチが。
10月31日 私の兄の誕生日だ
毎年プレゼントは何がいいかってソワソワしてた
質より量を好む人だったから
よくお菓子を箱いっぱいに詰めて渡してたっけ
お返しは毎年帰ってこないけど 毎年渡してた
家族に 兄にプレゼントを渡すのが好きだった。
けど いつの日か 兄は変わってしまった
もうあげる物もない 話すことなんて何も無い
2年の辛抱 やっと 兄は高校を卒業し実家を出た
私が結婚したら式には来るのかな ああ嫌だ
どうしたって血が繋がっている
似ていく顔を見るのが たまらなく苦しい
なのに
私の口からは度々兄の話が出てくる
幼少期 私の大切な1人の兄であった記憶は
どう頑張ったって変えられない
今もまた こう思い出しては辛くなる
どうして私よりも幸せそうな顔で生きてるの
ノンフィクション
ありがとう。これからもずっと、よろしくね。
プレゼント
『プレゼント』
はあ、いちばん嫌な季節。幸せに満ちた2人組の横を通り過ぎていくと同時に、あなたとは結ばれないことを痛感してしまう季節。いちばん、心が冷え込む。
「ねえ、」
放課後、いつものように勉強していたわたしは、誰かに声をかけられて、振り向いた。
「クリスマスなのに1人で勉強してんの?悲しいヤツ」
「あんたも一緒でしょ」
「それを言うな」
隣に座った彼。苦しいだけなのに、なんでわざわざこんなこと。どうにかして彼をこの場から追い出したかった。私の傷口に塩を塗らないで。余計、わかってしまうでしょう。でも彼は残酷で、楽しそうに話を始めるのだった。
「あ、そうだこれ。あげる」
「……ん?…なんで」
「ほら、いつもお世話になってるから」
「…ええ………」
「なんだよ!」
「いや、…ありがとう、わたしも今度持ってくるね」
「よっしゃー!」
不意に手渡されたものは、綺麗にラッピングされたプレゼントのようなものだった。唖然として、言葉を紡ぐので精一杯で、今なら槍が降っても不思議には思わない。プレゼントを開けてみていいか聞くと、いいよと返ってきたので、そっとラッピングを剥がす。美味しそうなお菓子のパッケージが顔を覗かせた。
「え、美味しそう」
「良かったら食べてくださ〜い」
「……ありがと」
外を見ると、雪が降っていた。やけに寒いと思ったのは、そのせいなのか。…いや、本当は少し温かさすら感じている。もう、今のわたしは何が何だかわからない。
どうか、雪が深く深く積もりますように。きっとそうしたら、私の想いも隠してくださるでしょう。そうしてまた、何事もない日常がやってきますように。
今日は一年に一度の誕生日
家族みんなでお誕生日会をする
お父さんとお母さんとお姉ちゃんが一人一人、私にプレゼントをくれた
お父さんは、一冊の本を
お母さんは、真っ白であたたかいマフラーを
お姉ちゃんは、私の大好きなブランドのリップを
一瞬で、全部私の宝物になった
でも一番の宝物は、もうもらってるの
私が生まれたその時に
私の愛する家族から
「あいな」って名前をもらってる
「プレゼント」
神様が、私にくれたプレゼント。
健康な身体。
ポジティブな考え方。
努力する才能。
恵まれた親。
素晴らしい友達。
もう、考えたらキリがなくて、一つ一つなんてとてもあげられない。
でも、一番のプレゼントは。
この、ちっちゃな、可愛い、娘。
おバカだし、反抗期で口ばっか達者な割に行動が伴ってないけど。
でも。
親バカだって分かってるけど、私にとっては、世界で一番可愛い子。
神様からの、最高の、最大の、プレゼント。
神様、有難うございます。
お題『プレゼント』
カリステの聖堂で挙式を終えてから数ヶ月後のこと。
「ご懐妊ですね」
主様夫妻にそう告げたルカスさんは、おめでとうございます、と付け加えた。
「あらあら、赤ちゃん。よろしくね」
そうお腹に話しかけている主様と、旦那様——かつてパイ屋で働いていた青年——はニコニコと微笑みあっている。
「フェネス、何で泣いてるの?」
「だって、桜の木に登って降りられなくなったあの主様が、お母さんになるだなんて、俺、胸がいっぱいです」
「やだ! それは忘れてってば!!」
このなごやかな光景は、この屋敷への、そして俺へのプレゼントなのかもしれない。
プレゼントは誰に渡す?
さぁね?誰に渡すと思う?
プレゼント。
以前は貰う側か、自分へのご褒美的なニュアンスが強かったけど、今はプレゼントすることの楽しみも覚えた。
大人になったということだよねえ。
大人になりすぎて、もうすぐまた一年歳とりますけど。
あーもう
クリスマスプレゼントに
休みをくださーい
貴女は、人へ贈り物をするのがお好きですね。
これを選んだら、どんな顔で受け取ってくれるだろう。
こちらの方が、あの子の好みには合うかしら。
そんなことをぶつぶつ呟きながら、様々な品物を眺める貴女はいつでも楽しそうで、俺はとても嬉しい気持ちになります。
人を幸福にすることが、貴女にとっての幸福でもあるということは、何より素晴らしい美徳であり、幸せの一つの極致だと思うのです。
お前が生きているという事実が、最高のプレゼント。
だからなにもいらない。お前がいればいい。
【プレゼント】
プレゼント
もらった方もあげた方も嬉しいのがいいね
プレゼント
いくつになっても嬉しい
送ったり貰ったり
大きさではない
金額ではない
送りたくなる様な人
相手にとっても
そんな自分でありたい
明日届けにいくね
もうすぐクリスマス。
恋人もいない、家族と過ごす予定もない。
クリぼっち、ってやつだ。
自分の慰めと、
自分へのプレゼントを。
今年のクリスマスは、
少し楽しくて、寂しかった。