10月31日 私の兄の誕生日だ
毎年プレゼントは何がいいかってソワソワしてた
質より量を好む人だったから
よくお菓子を箱いっぱいに詰めて渡してたっけ
お返しは毎年帰ってこないけど 毎年渡してた
家族に 兄にプレゼントを渡すのが好きだった。
けど いつの日か 兄は変わってしまった
もうあげる物もない 話すことなんて何も無い
2年の辛抱 やっと 兄は高校を卒業し実家を出た
私が結婚したら式には来るのかな ああ嫌だ
どうしたって血が繋がっている
似ていく顔を見るのが たまらなく苦しい
なのに
私の口からは度々兄の話が出てくる
幼少期 私の大切な1人の兄であった記憶は
どう頑張ったって変えられない
今もまた こう思い出しては辛くなる
どうして私よりも幸せそうな顔で生きてるの
ノンフィクション
12/23/2024, 11:03:55 AM