『プレゼント』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『プレゼント』
サンタさんの正体ってお父さんなんでしょ?私、知ってるんだから!だからね、お父さんやお母さんに聞こえるように空に向かってお祈りするし、サンタさんへの手紙を書くわ!!そうしたら欲しいものが貰えるんだから!その為ならいい子にだってなるわ!
って頑張ってきたのに、誰?誰なの?土足で部屋に入ってくるおじいさんは?怖い怖い。寝たフリなんかしなければ良かった。お父さんがサンタってこと見てやろうと思ったのに。お父さん!お母さん!怖いよ!!
欲しいものはたくさんある。
だけどプレゼントは何がいいと聞かれると困って仕舞う。
欲しいという気持ちはあるが特別欲しいものがないのだ。あったら嬉しい。なくても困らない。いざとなれば買えないこともない。
それでも買ってもらえうならと一番高いものを選んだが後になってやっぱりあれが良かったとなる。
プレゼント。
用意する楽しさの方があったりするからなかなか厄介だ。
あのね、占いに、今年のクリスマスは特別なイベントになるとか、来週には素晴らしい朗報が届くって書いてあったんだ
でも、正直1ミリも当たる気がしないんだよね
プレゼントなんて贈る相手もくれる人もいないし
自分なりにがんばった1年だったけど、これといった手応えはないんだよね…
【148,お題:プレゼント】
プレゼントは、いらないです。
そう誰かが言った24日の夜
何故そう思うのか、髭を生やした赤い服の男が聞いた。
「僕はこのままがいい、何かが増えたり減ったりしたら
僕はきっと贅沢者になってしまうから」
何でもないこのままが、僕にはちょうどいいんです。
そう言ったその目は、汚れを知らない純粋無垢な子供の目だった。
帰り道ソリに乗りながら、ふとその言葉を思い出して、なるほどなぁ、と呟いた。
今日は親友と
プレゼント交換をしました。
親友はハンドクリームや宝石型のバスボールを
くれました。
私はノートや親友の誕生日石のキーホルダーを
あげました。
とても喜んでくれた。
前からクリスマスプレゼント交換が夢でした。
夢がかなって嬉しいです。
これからもずっと親友でいたいな。
「プレゼント」
我ながらちょっと気持ち悪いな、と思った。
貴方に贈ったのは、来年から新社会人だからとお高いボールペンと、ハンカチ。それだけじゃ真面目過ぎるから、ウケ狙いのペンスタンドに、嫌がらせのビジネス書、ついでのお菓子。
結構喜んでくれて、大事に使います、これで仕事頑張りますと言ってくれた。
……こっそりと、お揃いのボールペンを、自分用に買ったことを、貴方は知らない。
貴方がそのボールペンを大切にしてくれる限り、私は胸に秘めた想いを捨てずにいられる。
貴方がそのボールペンを、紛失するなり処分するなり、手放したという報告を私にしない限り、ずっとずっとお揃いを持っていられる。
気持ちを告げる勇気はない。だって私と貴方の関係は、先輩と後輩で……貴方の恋愛相談を聞くだけのものだったから。
いくら二人きりで会えたって、なんの期待も持たせてくれない。悲しいくらい、恋愛対象外。
だったらボールペンくらい、同じものを持たせてよ。
どこにでも売っている既製品で、いいから。
【プレゼント】
言葉を電子の波に乗せ
わたしからあなたに贈ります
この言葉を読んでいるという事は
あなたにはまだ
ひと雫のやさしさがある
そのひと雫の波紋は
電子の海を渡りわたしに届いた
大丈夫、ちゃんと受け取った
ありがとう
世界の人々の幸せより
あなたの幸せを願う
そんなに喜んでくれたら
こちらが贈り物をしたのに
贈り物をされた気分になる
それくらい嬉しい。
そしてたまには
同じくらい自分に
ご褒美を。
季節にあやかって
今日は自身に
贈り物。
いつもお疲れ様。
–プレゼント–
あぁなんて寂しい日だろう
そんな風につぶやきながら
何ヶ月も前からあたためておいた
一目惚れのブックカバーを開封する
あのとき買った小説は
そろそろ穴が空きそうだから
いよいよお洒落をさせて
今日はどこかへ出かけよう
あぁなんて寂しい日だろうか
つま先トントン鳴らしながら
クリスマスプレゼントに電子ピアノをもらったのを覚えている。鍵盤を弾いて音の響きや優しさを感じていた。他の事は何も考えず夢中になっていた。心を柔らかくして楽しむことを忘れないでいたい。
プレゼント
貰うのは、勿論めちゃくちゃ嬉しいが、
渡すのも、何あげようか、どんな顔してくれるかなって、
喜んでくれるといいなって、
自分も楽しくなれる。
プレゼントって素敵なものだね。
プレゼント
あげたいと思う気持ち
相手を思い選ぶ気持ち
喜んだ顔を見たいと思う気持ち
それこそが一番のプレゼント
プレゼントは何が喜んでもらえるか
使ってもらえるか
悩むけれど
ちょっと楽しい
プレゼントをもらうのは
ちょっとだけ苦手
相手が喜ぶリアクションを
しないとダメだと
思ってるとこが
あるしだな
きっと
感受性の感度を
よくする練習を
してみよーかな
「お届け物でーす」
…ここ、学校の屋上なんだけど。
今日も今日とて、放課後の屋上で駄弁る俺達の前にそいつは突然現れた。
配送会社の制服に身を包み、至って普通の配達員と言った感じだが、状況が普通じゃない。
屋上のドアはいつも通り鍵をしていたはずだ。それなのに何故、この配達員風な男はいるのだろう。
俺達のように鍵開けでもしたというのか?一介の配達員が?
警戒する俺と彼女に対し、配達員風な男は「お名前の確認とサインをお願いします」なんて言って辞書2冊分位のサイズの小包を差出してくる。
「荷物なんて頼んでいない。人違いだ」
俺の言葉に配達員は不思議そうな顔をして、
「…そうですか。念の為、お名前の確認だけでもしていただいてよろしいですか?」
──引き下がらない。
怪しい配達員の荷物なんて見たくもない。何が起きるかわからないじゃないか。
近づいた途端爆発するとか──ありそうだ。絶対近づきたくない。
一歩も動かない俺に配達員は不思議そうな顔をして首を傾げている。
すると今まで静観していた彼女が、何を思ったのか配達員に近づいていく。俺は必死になって、彼女の腕を掴もうと手を伸ばした。しかし、伸ばした手は彼女の腕を捉えること無く空を切った。
焦る俺に対し、落ち着いた様子の彼女は、躊躇することなく荷物を覗き込み──何事もなく箱をしげしげと見て言った。
「これ、お届け先、あんたの名前よ」
淡々とした彼女の声につられて荷物を覗き込むと
確かに俺の名前がある。
「サインが必要なんですよね?」
ペン貸してくれますか?
彼女の言葉に配達員は頷くと、慣れた手つきでペンを胸ポケットから取り出し彼女に差し出した。
「おい!何勝手なことしてんだ!」
俺の至極真っ当な意見は、彼女と配達員の男には届かないのか、ペンを受け取った彼女はサラサラとサインをし、配達員の男は伝票を切り取ると、荷物を彼女に手渡した。
「あざましたー」
やる気のない礼を述べると、配達員の男は屋上のドアを開けて出ていった。
突然現れたくせに帰りは普通なのか。ますます意味がわかんねぇ。
配達員の男が消えたドアを呆然と見ていると、荷物を受け取った彼女が小包を矯めつ眇めつしているのが目端に写った。
「これ、開けてみましょうよ」
「お前…」
「良いじゃない。あんた宛なのは間違いないし、受け取らなければあの男ずっと突っ立ってたわよ。或いはずっと付き纏ってくるかのどちらかね」
「受け取り拒否しようと思ったんだけど」
「もう受け取ってしまったわ。大丈夫よ。中身は紙だそうよ。軽いし。爆弾とかじゃないわよ」
彼女から小包を受け取る。
確かに拍子抜けするくらいに軽い。
送り状の荷物を書き込む欄には彼女の言う通り、「紙」とだけ書いてある。
紙を贈るのなら、小包じゃなくて封筒じゃないのだろうか。
送り主の欄にはNONAMEと書いてある。
名無し。…人を食ったような名前だ。
住所の欄には、それらしい住所が書かれているが実在する住所なのかはわからない。
怪しい、怪しすぎる。
躊躇う俺に彼女は、無表情でじっと見つめてくる。
その黒目がちな目が、臆病者と罵っている。
あぁ、もう!どうにでもなれだ!
小包のガムテープを力任せに剥ぎ、箱を開く。
「えっ、なんだコレ」
箱の中には──某有名遊園地の名物キャラクター(男女)のキーホルダーが一つずつと、その遊園地のチケットが2枚入っていた。
彼女も箱の中を覗き込んで「なにこれ」と言っている。
他に何かないのかと箱をひっくり返してみたが、中身はこれだけらしい。
…。
某有名キャラクターの男女キーホルダーとチケット2枚。
ここから導き出される答えは、つまり…。
「お前、遊園地好き?」
「あんまり」
即答だ。だろうな。そうだと思ってた。
こういうのは陽キャやリア充が喜ぶもんであって俺達みたいなのには…。
「俺と…行くのは?」
「それは…」
彼女が言い淀む。
いつも歯切れが良いのに珍しい。
そう思って彼女を見ると、こころなしか彼女の頬が赤いような…。
「あのさ、行ってみねえ?」
俺は彼女にチケットとキーホルダーを差し出した。
───────────────────
「さて、次の配達先は…。あぁ。遠距離を終えゴールインしたカップル。その次は、雨の中突っ走った女性。その次は、傘の御人とカードの子。さてさて。これは急いで配らなくては」
配達員風な男はそうゴチると姿を消した。
「誰に何をあげるかではなく、
あげたい人への気持ちが大事だ。
大切な人にこそ感謝を忘れては行けないよ。」
おじいちゃんの口癖だった
おじいちゃんはいつもおばあちゃんに怒られていた
そんなおじいちゃんを恥ずかしいと思っていた頃もあった
怒られる内容はいつも決まって「へそくり」
頭が悪いのかなんなのか、いつも隠す場所が2パターンしかない
おじいちゃんに聞いてみた
私「なんでいつも同じ場所に隠すの?」
祖父「年寄りになると会話が減るもんだ。ばあさんと話したいだけだよ。僕は素直じゃないからこうしないと話すきっかけを作れないんだよ。」
私「でも怒られると気分が下がらない?」
祖父「怒ってる顔も好きなんだ。」
言っている意味がわからなかった。
おばあちゃんの誕生日の日、おばあちゃんに聞かれた。
祖母「おじいちゃんのへそくりどこにあるか分かる?」
私「あっちの部屋とここでしょ?」
祖母「そうなの。いつも同じ場所だから、隠したって見つけちゃうんだけどね、おじいちゃんが上手に話しかけられないのは分かっているから、怒ったふりをしてお話をしているのよ。」
気づかれてんじゃん、じいちゃん!
祖母「今日ちょっと一緒に見に行かない?」
私「さすがに誕生日の日にへそくりは隠さないでしょ笑」
行ってみると驚いた。
おじいちゃんはいつもこんな箱にへそくりを入れているのか?
祖母「毎年なにかの記念の日はこうやって綺麗な箱にプレゼントを入れてくれているの。だからお返しに箱にお手紙を入れているんだよ。」
夜おじいちゃんは手紙を見て笑いながら泣いていた。
プレゼント
明日はクリスマスイブ。
サンタがやってきて、プレゼントを置いていく。
男の子にミニカーを。
女の子に可愛い人形を。
知りたがりの子に絵本を。
子どもだった人にもプレゼントを。
みんなにプレゼントを贈る。
さぁ、君へのプレゼントは何かな?
あなたが欲しいのは、右の箱ですか? 左の箱ですか?
なんだかどこかで聞いたことのある文句を言いながら、妻が両手に乗っている小箱を差し出してきた。
「ちなみに、どっちが正解とかあるの?」
「さあ、どうでしょう」
妻は微笑んで言う。あくまでも選ばせるつもりらしい。
金でも銀でもなく、いつも使っている鉄の……って答えるのが物語の主人公だけれど、妻の周りには"いつも使っているもの"が見当たらない。
あなたが欲しいのは。
妻の言葉を心の中で繰り返し、「じゃあ」と妻の頬を両手で挟んだ。
「君が欲しい」
「ふふ、そう言ってくれると思った」
妻は満足そうに笑って、二つの小箱を僕に握らせる。
「誕生日プレゼントよ」
小箱を開く。右の方には青のネクタイピン、左の方にはストラップ。
「おそろい」
ちり、とスマホに付けたストラップを僕に見せて、無邪気に笑う妻。僕が本当に欲しかったのは、妻のこういう笑顔だったのかもしれない、なんて。
プレゼント
心身と降り注ぐ天からの贈り物
静かに静かに降り積もり
やがて、消えてゆく
全ての色と音を飲み込み
地上にひとときの安らぎを
優しいけれども
少し寂しさを残し
帰ってゆく
#プレゼント
昭和生まれなのでね。
好きな人から貰った“best selection”というタイトルのカセットテープが一番嬉しくて宝物だったよ。
ちゃんとメタルテープだった所に愛を感じるんだ。
プレゼントを贈る相手が居ないより、どんな小さなプレゼントでも出来る、したいと思える相手が居る方がきっと幸せなんだと思う。