無音

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【148,お題:プレゼント】

プレゼントは、いらないです。

そう誰かが言った24日の夜
何故そう思うのか、髭を生やした赤い服の男が聞いた。

「僕はこのままがいい、何かが増えたり減ったりしたら
 僕はきっと贅沢者になってしまうから」

何でもないこのままが、僕にはちょうどいいんです。
そう言ったその目は、汚れを知らない純粋無垢な子供の目だった。


帰り道ソリに乗りながら、ふとその言葉を思い出して、なるほどなぁ、と呟いた。

12/23/2023, 2:20:18 PM