『ブランコ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私はある日病にかかった入院中はほんとに暇だった
病院の庭にはブランコがある誰も使わないブランコだった私はいつもそこに座り本を読んでいた、ある日「隣良いかな?」見たことないけどきっと私と同い年ぐらいの男の子だった
「えぇ、勿論いいわよ」時を重ねるごとに私達は仲良くなっていった私の病院生活最後の日ブランコに乗った今日は来なかった、当たり前だった
看護師に聞いたときには、もうその子はこの世にいなかったもの、、、
ブランコ
【ブランコ】
最近乗ってないな、
よくお父さんに押してもらってたっけ
あの頃は元気だったな〜
夢もいっぱいあったな…
(あ☶☷☱はも☳☰れな☲)
・・・。あははッ(笑)
よーし!あの頃に負けないように!
頑張るぞ!夢も早く見つけなきゃ
・・・それでいいのか?
違うものに目を向けなくてはならないのではないか?
もっと☴☳☱☱☵なくてはならない
それでいいのか?
―ブランコ―
ボクはブランコ
ボクの所へは色んな人たちが遊びに来る。
昼間、小さな女の子とお父さんがやって来た。
お父さんは女の子をボクに乗せ「ちゃんと掴まってるんだぞ」と言って、後ろから揺らした。
女の子は嬉しそうに笑っている。
それから、二人の男の子たちが来て「どっちが早いか競走だ!」ってボクをブンブン漕いだ。
夕方になって、制服を着た三人組女の子達が現れた。一人はボクに座って、あと二人は立った状態で談笑していた。どうやら恋愛話のようだ。
日が暮れて、辺りがシーンと静まり返る。
今日はもう誰も来ないと思っていたら、とぼとぼと誰かが近づいてきた。男の人だ。
その人はボクにそっと腰かけて、ため息をつく。
しばらくすると、女の人がやって来た。
「探したよ。さっきはごめんね」
「俺の方こそ言い過ぎた。ごめん」
「帰ろっか」
「うん……お腹空いたな」
「もう、ご飯出来てるから……」
二人は手を繋いで帰っていった。
ブランコ
小さい頃、空と地面が逆さに見えるくらいやった。
そのまま空に向かって飛び出して、バーン!と地面に着地。まるで、鳥になったみたいに自由で、不思議な達成感みたいなものがあった。
振り返ると誰も乗っていない、大きく揺れるブランコ。
大人になって、同じことをやろうとした。
身体がフワリと浮くだけで、自分の中から何かが出て行ってしまいそうな感覚。全身から「危険」のサイン。
あぁ、鳥になっていたあの頃は、無知で無敵だった。
僕は「大人」に足を踏み入れて、身を守る術を身に付けて、飛べない鳥になったんだった。
振り返ると、少し寂しい音を立てて、ブランコは小さく揺れていた。
どこへやら行って帰ってくるまでに、何度いってきますと言うのか、おかえりと言ってもらえるのか、わからないと思う。何度あなたのいってきますを聞いて、おかえりを言えるのかもそう、地面を蹴ると前傾姿勢からぐぐっと体はくの字に曲がって、全身に風を受け、自分が少し離れるような錯覚が響く。新しい空気とともに好きなものが心を満たしていく感覚があった。胸がどきどきしていた。強く届きたいと願う気持ちが湧いてくるような気がした。これからもまた何度も、いってきますとおかえりを何度も繰り返しながら
『ブランコ』
ブランコ
それは裏庭にぽつん、と置いてあった。少し大きめな木の隣に小さな子どもが二人がけできそうな木製のブランコはなんだかおしゃれで、近づいてみて初めて気づく。
ところどころボロボロで、雨のせいか腐りかけているところもあって、座ってしまったらきっと壊れるだろうと容易に想像がついた。
それでも壊してしまうのはもったいないな、と思えるほどに愛着に似た何かを抱いてしまう。
いつか子どもができたら、こんなブランコで遊ばせてみたい、なんて思うけれど、今のところそんな予定はない。
そのうち取り壊して新しいブランコを作るのだろうけれど、今はまだこのままにしておこう。きっとこのブランコだって壊される準備なんてしていないはずだ。
そっとブランコを押して、揺らしてみる。キイキイ、と鳴る音はどこか懐かしくて、それでいてまったく馴染みのない光景が広がる。
新しい家は少し緊張するけれど、このブランコがあってよかった。馴染みのないものばかりの中で少しでも何か親近感がわくような、安心感を抱くようなものがあれば、帰る場所にはふさわしくなる。
遠くから名前を呼ばれて、そちらに向かう前にもう一度ブランコを見た。風に揺れるそれは私たちを歓迎するように揺れ続けた。
『ブランコ』
陽だまりの思い出
並んで座る幼子
揺れる
揺れて
軋んだのは、この
小さい頃ふわっと揺れる
ブランコが好きだった
思い切り膝を伸ばして、空を仰いで
髪が風に揺られ、少し汗ばんだ顔に張り付く
何も考えていない頃の私 自信に満ちていた
今は好きだった公園も素通り
小さい頃に遊んだブランコの骨組みだけ
残骸のように残っている
何がが足りない
今の私に何かが足りない
揺れてすれ違って
辿り着く
君と同じ道に
もっと高く
もっと遠くへ
止まるまで
二人は寄り添う
夕焼け色に染まった公園で。
ひとりでブランコを漕いでいると。
「ねぇねぇ、君」
と呼びかけられた。
誰もいなかったはずの隣のブランコに。
いつの間にか自分と同じくらいの年の女の子が座っていた。
「いつまでここにいるの?」
女の子がそう訊いてきたので。
「お母さんが迎えに来るまで」
と答えたら。
「ブランコ好きなの?」
と訊いてきたので。
「わかんない」
と答えた。
そしたらその女の子は首を傾げて。
「なーんだ」
と間延びした声を出したあと。
「ブランコをいっぱい漕いだから、君の足はそんなに短いのかなと思ったのに」
と言ったので。
お母さんはもう迎えに来ないのだと、ようやく僕は悟ったのだった。
【ブランコ】
ブランコ
子供の頃よく遊んだ
みんなで順番こした記憶がある
でも、大人になり、
公園のブランコに乗る
ユラユラ揺れる、
思い出される過去の記憶
そして、曖昧に思い出される
友達との会話
あの子たちは元気だろうか
ユラユラ揺れるブランコ
ユラユラ思い出される記憶
さぁ、明日からまた仕事だ
🥀
久しぶりに公園に来た
昔は広かったはずの
無限に遊べた、懐かしき遊び場へ
滑り台、砂場、鉄棒
どれもが小さく
今の自分が遊ぶには不釣合いな遊具達
ブランコにそっと座った
昔に比べたら狭くて座りにくい
少し体を揺らしてみる
ブランコが心ともなくギィギィと揺れる
昔は遠くへ行けたはずの遊具
今はどこにも行けない遊具
ブランコから立ち上がり、背伸びをする
遠くへは行けないが、歩いていける範囲なら
きっとどこだって行ける
今日はどこまで行こうかな
【ブランコ】
『ブランコ』
子どもの頃はどこまでも
大きく漕げたのに
50も過ぎると
目眩と吐き気
家事をしてくれていつもありがとう
ヘロヘロになって頭がバグリナがらも家事をしてくれてありがとう
食洗機があったらもっと楽になるだろう
ゆらり、ゆらり。
楽しかったはずの遊びは、いつの間にか幸せと不幸せを表すようになって。
思いきり振りきることができなくなった。
何で、そうなったんだろう。
ただ言えることは、飛び降りた先に待つのがどちらかなんて解らない事実だけだ。
ブランコ
人生とはブランコのようなものなのかもしれない、だがそれにしては不幸と幸福が釣り合っていない。いくら頑張ってもこのブランコは前に進んではくれないんだ。
ブランコに乗れば
貴方に近づける気がしたの。
空があまりにも近かったから。
ーブランコー
幼かった頃は
やれ立ち漕ぎだ、二人乗りだ
そのうち着地地点を競ったり
若かったなあと。
楽しかったはずの遊具も
今じゃ三半規管がやられ、
すぐに酔ってしまうんだな、これが。
テーマ【ブランコ】
制作者:いと。 2.1 2023 22:55
君と一緒に遊んだ場所、
君に相談を聞いてもらった場所、
君が僕に初めて涙を見せた場所、
僕が君を初めて”ぎゅっと抱きしめた”場所。
――君が僕に最後の笑顔を見せた場所。
久しぶりに僕はあのブランコに腰掛けた。
今は16時、肌寒い時間帯だからか周りに人はいない。
もちろん、ずっと一緒だった君も。
「きぃ...きぃ...」
静かな公園にきぃ..というブランコの音だけが響く。
なんだか心にぽかんと
穴があいたような気がした。
僕は地面に寝転がり無心で空を眺める。
「っ....なにっ..これ...、」
胸が痛い、ぎゅーっっと締まっていく感覚。
「...でもっ、」
この痛みもどこか懐かしかった。
今まで誤魔化してきた感情が次々溢れてきて、
それと同時に君との思い出も次々溢れてきて、
すごく、すっごく苦しい。
けど何より、今僕の頬を伝っている涙が、
次々と溢れ出てくる涙が、たまらなく愛おしかった。
言葉では上手く表せないけど、
僕が僕を素直に受け入れてくれている感じ。
「...あったかい、」
今は真冬の夕方。暖かいはずがない。
でも僕が暖かく感じた理由。
ちゃんとあるんだ。それはね、
「君は僕が弱みを見せた時
”ぎゅっと抱き締めてくれたから。”」
紫、桃、橙色でグラデーションされた空と
きっと今”抱きしめてくれている”君が
2人でブランコをこいだ思い出と
夕日に染まった公園を再度、僕達色に色付けた。
振り子のような人生に飽きたので、
自分に自信を持ちたいと思います。
みんなーーーーーー今日もお疲れ様。
#ブランコ