『バレンタイン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【バレンタイン】
失敗・・・失敗・・・失敗・・・
今年もまた駄目だこんな失敗作じゃ私の気持ちは伝わらない・・・!
1年目・・・失敗
2年目・・・失敗
3年目・・・失敗
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今
20年目・・・失敗
ああ駄目だこんなんじゃ・・・もっともっとこの気持ちが伝わるように・・・
「今年もチョコはくれないのかい?」
という夫は寂しそうに笑う。
「うん。また失敗しちゃって・・・」
そう言って私はチョコを見えないように隠す。
あいつが部屋へ戻ったのを確認して作ったチョコを今年も自分で食べる。
私の憎悪や嫌悪そういった負の感情がこもった不味いチョコなので美味しいはずはないがもう慣れた。
ああ早く別れたいな・・・
お題「バレンタイン」
俺には、好きな人がいる。
そいつは、いつも明るく元気な、クラスのムードメーカー。
今日、2月14日はバレンタイン。
どうやらそいつは、友達とチョコを作ってきたらしい。
男女問わず、クラスみんなにチョコを配っている。
何故かすげぇモヤモヤする……
そして、俺の番が回ってくる。
「はい、チョコ。みんなに配ってるんだ」
「サンキュー……」
俺はこいつから貰ったチョコを、じっと見つめた。
義理チョコでも、こいつから手渡しされるのは正直嬉しかった。
けど、叶うことなら──
「お前からの本命チョコ欲しかったなぁ……」
「えっ……」
「あ……」
もしかして、俺声に出て──
「知ってたの?」
「え?」
「私が、君のこと好きってこと……」
「ん? え、は!?」
「あ、あとで改めてちゃんと言うから! に、逃げないでよ……?」
俺には、好きな人がいる。
そいつの好きな人は、俺だった。
ぐしゃりと音を立てて、僕の体が潰れた。
これで213回目の失敗。
そして迎えるのは、今年214回目のバレンタインデーだ。
家を出ると、ポストの周りに大量の包みが置かれているのが見えた。
ざっくり確認したが、目当てのものはない。
落胆しつつママチャリで通学路を進んでいると、投げ入れにより、たちまちカゴがいっぱいになった。
学校に着くと、靴箱から箱が溢れていた。
昨日の時点で持ち帰っていた上靴を履き、教室に入る。
机の中から持ち主の分からないチョコレートを抜き出しながら、右斜め前の席を見遣る。
「あ、おはよう。幹人。朝から忙しそうだね」
気づいた葵が笑いながら振り向いた。
緩くウェーブのかかった髪が揺れる様子に、意識と視線が全て奪われた。
「嬉しい限りだよ」
と返すが、内心はうかない。
大量にもらったその中に、葵からのチョコはないからだ。
葵は幼稚園からの幼馴染であるが、僕にチョコをくれたことはない。
それどころか僕のことを異性として見てすらいないようで、毎年何かしらのアプローチをかけるが、気づかれてすらいない。
しかし、今日は高校生最後のバレンタイン。
こいつからのチョコレートをもらうため、僕はこうして何度も2/14を繰り返している。
高いところから飛び降りればリセットできる。
このことに気づいたのは全くの偶然だった。
それは2/14の放課後。
他校から群がる女性たちによる圧死を防ぐため、屋上に避難していた時のことだった。
今年はすべて受け取っている暇はない。
今年こそは、葵からチョコレートをもらいたいんだ。
何とか五体満足で包囲網を突破する計略を練っていたとき、唐突に風が吹いた。
ヤバいと思ったその時には、体が宙に浮いており、そのまま地面に叩きつけられた。
しかし、予想していた衝撃と痛みは訪れない。
代わりにふんわりとした心地の良い感触があった。
そして体の上には掛け布団。
時計の短針は7時を、日付を表す小さい文字盤は2/14を指していた。
その後、何度か試してみて、僕は高いところから落ちると2/14の朝に戻ることができるのだとわかった。
そして、すぐにチャンスだと思った。
何度もやり直せば、いずれは葵からチョコをもらえるはずだ。
そう思った僕は様々な計略を実行しているのだが、213回やり直しても未だチョコは手に入らない。
そうして214回目の朝礼を終え、3階の踊り場にあるロッカールームに隠れながら決意を固めた。
今回こそは葵のチョコをもらってやる。
ロッカールームから出ると、周囲は既に包囲されていた。
隙間を狙って駆け出すと、人波がうねる。
躱しながら、葵のもとに向かう。
一緒に帰ろうと、声をかけるために。
食後に君が差し出した
1ダースのチョコレート
リボンは付かなくなったけど
このやりとりは途絶えずにいて
ほっと胸をなで下ろしたら
だらしないお腹に行き着く
リボンが付いていた頃は
ズボンに乗ってなかったな
運動不足が祟ったかな
はみ出たお腹をなで上げては
その日限りの反省をする
食べすぎるのはよくないし
このくらいにしておこう でも
もう一個だけを繰り返すから
今でも幸せ太りは続く
「バレンタイン」
君からのバレンタインも
僕からのバレンタインも
もう叶わないのだろうか
あんなに君のことを
想っていたのに
あんなに君は
眩しいくらいに見つめてきたのに
もうそれは叶わない
きっと僕もわかってた
だけどもう一度だけ
【バレンタイン】
君にバレンタインチョコをあげようと思う
えっ君、チョコ嫌いなの?
でも受け取ってくれるの…?
訳の分からない14歳のバレンタイン
疲れているのに全速力で走って来るとは思いもしなかった。
「まずは…っ、これ…、はぁ…」
ぜぇ、はぁと呼吸を整えながら、台風にでもあったと言いたげな小振りな花たちを渡されて花瓶に生けた。
彼を椅子に座らせて呼吸も穏やかになったところで、紅茶と私の想いをお皿に乗せて運んでいくと、食卓に飾った花が元気を取り戻し、本来の色を、部屋を明るく見せ始めている。
「紅茶をどうぞ」
ウェイトレス気取りで湯気のたつ紅茶を渡し「いつもありがとう」と日頃の感謝を込めチョコケーキを並べた。
「こちらこそ。いつも君のお陰で幸せだよ。ありがとう」
慣れた手付きで私の髪を耳にかけ、彼の整った顔を眺めているとシャラと金属が擦れウィンドチャイムのような軽やかな音がした。私は今日、アクセサリーを付けてはいない。
「?」
「うん、よく似合う」
自分の見立てに狂いはない、自信たっぷりに彼が微笑んでいた。彼の手を覆うように触れるといつの間にか髪飾りが。手触りから予想するに繊細で複雑そうな物。モチーフは花っぽい…かも?彼からの贈り物だ。
「これじゃ貰った私が見えないけど…?」
「付けたところを早く見たくて、外した後でゆっくり眺めてくれよ。」
ケーキを崩さないようにフォークをゆっくり動かして、
「一日中君が作ってくれたケーキのことで頭がいっぱいでさ。なんでひと口食べてこなかったんだろう…!って。やっと食べられる」
ゆっくり過ごすはずが急な仕事でスケジュールが狂い、名残惜しげにちらと覗いた箱の中身。ご褒美に相応しく、頭から離れなかった。
ケーキを刺して口を開ける。ひとりで食べるには少し大きいチョコケーキのはずだけど仕事で疲れてお腹を空かせた彼にはちょうどよかったみたい。
「ほろ苦いチョコケーキだ。すごくきれいに作ってくれたんだね」
ひと口いれてまたひと口。美味しい、おいしい。と夢中で食べてみるみる減っていく。苦いと顔をしかめられなくてよかった…!と私は胸を撫で下ろしていた。
大きなハートもペロリと平らげた彼の口の端にクリームが付いてる教えると見当違いな場所を拭う。
「全然違うってば」
「ん、どこだろう…。とってもらえる?」
「子どもみたい」
くすりと笑みを溢してちょこっと拭えば手首を掴まれ
「子どもはわざとクリームを付けて君の気を引いたりしないよ」
後頭部を引き寄せられてほろ苦いチョコの味。くちが離れるころには独特な苦味は消え失せ、ただただ甘い。
とてもあまくて、ビターチョコで正解だったと過去の私に拍手を贈って彼に抱き付いた。
耳もとで「ハッピー『バレンタイン』」と囁くと、大好きな優しい声色が、私の鼓膜をゆらしてとけた。
(三日連続でお題を繋げて書くなんて思ってもみませんでした…!)
きっとなんの意味もない言葉なのだと思う
「可愛い」だなんてお世辞でしょ。
そんなひねくれ者の私に貴方は
「今日も可愛いね」だなんて。
だから私はなんの意味も無い
チョコレートなんかを
唇なんかを、貴方にあげた。
--《バレンタイン》
「バレンタイン」
社内の義理チョコ習慣が消えてしまい寂しそうな夫
時代ですね....。
バレンタインは2月14日に主に女性が気になっている男性にチョコを作る、もしくは、買うなどしてプレゼントするものである。1人の男性が複数の女性から貰うこともあり、モテる指標となる。そして、チョコを貰った男性は女性にホワイトデー(3月14日)の日にチョコやプレゼントをお返しするという形で送る。モテない男性の中では毎年いくつ貰ったかを聞き合うこともあり義理チョコ、友チョコを貰うこともある。発祥はキリスト教の発祥であり、ローマ皇帝を祝うものでもある。名前の由来はヴァレンティヌスの名前から来ている。
「バレンタイン」
どんな思い出があるだろう。
私は,甘酸っぱい思い出など無かったな。
友チョコすら貰ったことがない。
あげたことがないからだろうか。
仕方がないだろう。
恋心?
というものがわからないのだから。
いつもとあまり変わらない日常。
周りが
「チョコ貰った?」
「貰ってない」
と騒いでいるときも,
私は一人で本を読んでいる。
この対応がだめなのだろうか。
友達を作ればよいのだろうか。
誰かにあげてみようか。
「ねぇねぇ。」
「ん?」
「友達にならない?」
えっ?
「まじで!?」
「い…いの?」
「うん。」
「やったー!」
「久しぶりの友達だ!」
私さ、今年こそは絶対に生チョコ作ってやるんだ!
それで、あの子に渡すんだ。
彼女は目をきらきらさせて私に言った。
生チョコが大好きな彼女。ざくざくしたクランキーチョコが好きな私とはチョコレートの趣味だけはひとつも合わない。
料理が苦手で。でも味方になってあげたくなるような子で。
子どもみたいに二つの大きな目を向けたら、きっとあの子だってチョコレートを受け取ってくれるんだろう。
それで、渡す日はきっとたくさんおしゃれして、いままでで一番可愛くするんだ。
私は彼女のことをよく知っている。あんなショートカットの女なんかよりもずっと。
ねえ、なんであなたは私にしてくれないの。私の方がずっと一緒にいるのに!
分かっている。きっとあの子は私なんかに振り向かないってことは。
だから、私は私であの子のためにチョコレートを作るんだ。
友チョコなら受け取ってくれるから。
中身はもちろん、ざくざくナッツのクランキーチョコレート!
夢の中へ落ちる寸前にかけたアラームで目が覚める。微睡みを許さないそれは、聞き慣れた声が止めてくれた。
肌に滑る白いシーツの感触、横にある温もり。
それらを断ち切るべく手足を動かそうとしたところで、口元に差し出される光沢。
これだけ、食べてって。頑張って作ったから。
売り物のように艶やかな表面、手入れを怠ることの無い綺麗な指先が摘むそれを、思わず指ごと食む。
勢いに負けて外側のコーティングが割れたのか、中からトロリと何かが薫った。
口から鼻に抜けるその香りに思わず吐き出そうとしてしまったが、くすり、と笑った君がそれを許さず、
こくり、と。
共に味わうことになる。
どうして、と声にならない言葉は相手に飲み込まれ、空洞へ吸い込まれていった。
後頭部にこびりついた眠気が、足りない酸素とむせ返る薫りによって全身へと回って。
微睡みを劈くアラームの音で再び目を開く。
慌ててスマホを探って今度は自分で止めるが、犯人の姿もない。
違和感と共に左手を見れば、誓いの証も姿を消していて。
慌てて立ち上がって部屋中を歩き回れば、離れた机にメモとともに転がっていた。
『おそよう
約束には遅刻かな?
上手く誤魔化せるといいね。
また来週、逢えるといいな』
『バレンタイン』
昨日は、バレンタインでした。数学の先生がバレンタインなので、チョコレートをもらえると思ったのでしょう、でも夜七時まで待ってもくれる人はおらず、靴箱を見ても入っていなっかたと言っていました。自分の家のポストに入ってるのでは、と思ったらしく見てみたらなく新聞だけだそうです。今日、話を聞きました。この話を聞いて私は、家は流石にみんな知らないだろ、と思いました。
昨日、友達(同じ中学)が好きな先輩にお菓子を渡したそうです。私は、思いました。青春、やってんな〜と、あとお菓子持ってきちゃダメなんですけど、こっそり持ってきたそうです。それを聞いて、勇気あるな〜と、感心しました。私は、その子の恋を応援しようと思った瞬間でした。(まあ〜結構前に応援してますけど、)
ついでに、日曜日にそのお菓子の味見役をやりました。おいしかったよ。
バレンタインに、関係ない話ですけど読みたい方は読んでってください。
頭も良い中学校に行っている友達のクラスは、とても話を聞いていて可笑しなクラスだと分かりました。
でも、とても楽しそうでよかったです。
その頭の良い友達は、腐っていました。
それで、百合が好きな男子と薔薇が好きな友達で、薔薇が一番良いと友達(腐)が言ったらその百合が好きな男子(姫)が百合が一番良いと言い合ていたそうです。
この話を聞いた私は、仲がいいのだなと思いました。
私は、人間関係が苦手で、人とはなるべく関わらない性格なのであまり友達がいません。なので、この話を聞いたとき羨ましかったんです。とても、本当にとても羨ましかったです。でも友達が楽しそうでよかったです。本当に、よかったです。
金曜日は、漢字テストがあります。なので、勉強を頑張ってやります。
毎年自分用のチョコをいくつか購入してる。
今年は時間がなくてあまり買えなかったなって思ってたけど、後から確認したら7個も買っててビックリした。
この時期しか出会えないチョコばかりなので、大切に食べたい。けど美味しくてあっという間に無くなっちゃうのよね。
去年買えなかったゴンチャロフのチョコ、今年も買えなかったので来年こそは手に入れたい。それと谷川俊太郎の詩が刻まれた“文学を味わう”チョコレートがあるというのを最近知ったので、こちらもいつかご縁があったら購入したい。
ちなみに職場は9割女性なので義理チョコのやり取りが無い。とても楽。
「好き」
どうやったら伝わるの?
「大好き」
いつになったら気づいてくれるの?
貴方に伝わりますように。
気持ちを込めるね
貴方に届きますように。
好きで、好きでたまらないこの気持ち
「大好きだよ」
#バレンタイン
気になるあの子にバレンタインチョコ。
勇気がなくてあげれないけど許してね…笑
『バレンタイン』
少し前から教室の隅っこで貴方のことを見ていたの。
嗚呼、またこの季節が来た。
貴方は人気者だからチョコで満たされてしまう。
私は本命なんて渡せない。
いつも義理チョコ。
私の恋心を煩わせないで。
早くこの恋に気づいて。
気づいて。
気づいて。
部屋に来るときにきみはきまってコーラを強請る、わたしはきまってソーダ
わたしの舌の上、魚の群れがぱちゃぱちゃとはしゃぎ回り、行き過ぎるのを感じている
きみは浮たった喉仏にうっとうしそうに触れたあとに、わたしのネクタイを唇で引く
きみはコーラの匂いを含んだその声と指でうっすらとわたしのシャツのボタンを外す
水風船みたいな頬にふれる、子の孕めない腹をさすったきみはやけに寂しそうだった
自分としたことが、バレンタインを忘れて、世間はチョコレートブームなのかと勝手に微笑ましく思っていた。
ましてや友達にチョコレートを頂いても気付かなかったのだから、季節感が瀕死を通り越してもはや戻ってこない気さえする。
自分と、母と、尊敬する先輩お一方の誕生日以外頭にない。どうしようもないので、寝ます。