『バカみたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ふざけんな!」
後ろで雑に束ねられた黒髪を揺らした少年は叫ぶ。そのまま同じ学生服を来た少年の胸ぐらを掴んで壁に押し付ければもう一人の少年は目を逸らし下唇を噛みながら俯いてしまった。
「今までお前が大好きな吹奏楽やめたって、なんも言わなかったけどさ。姉ちゃん殴るのはちげぇだろ!家族傷つけるのは違ぇだろ!!」
激情をぶつける彼は少年の言動を止められなかったことを悔やむように壁にぶつけた拳に力をいれる。もう一方の少年はその言葉を受け止めた後に顔を上げキツく睨んでから目線を外した。
「んなこと、自分が一番わかってる。でも周りも親も姉貴も、比べるんだ。俺を見てくれない。お姉さんなら、お姉ちゃんより、お前の姉は。どんなに努力しても俺はあいつを越えられない」
ぐしゃぐしゃと頭をかいた少年は絶望を宿した瞳でこう嗤った。
――生まれてきたことすら馬鹿みたいに思えるんだよ
お題【バカみたい】
「バカみたい」
バカみたい
私一人で悩んでただなんて
誰にも言えないけど
気持ちが高まるばかりで
時々優しい言葉をかけてくれるあなた
好きでいてくれてるのかな
そうだといいな
やっぱり妄想かななんてね
振られてもいいから
好きと言えば
心は楽だったのかな
今思えばそう感じるけど
言えなかった
自信がなかった
自分の魅力なんて
一つもないと思っていたから
だけど
バカみたい
悩んでたあの日が
バカみたい
あなたの思いは
すぐ傍にあった
信じられないけど
私のすぐ傍にあった
悩んでたあの日にさよなら
私はあなたを愛してく
好きになった気持ちに
後悔しないように愛してく
2023年 55
B-A-K-A バ!カ!
バカみたい!は
自分に向けて叫ぶんだ
頑張り過ぎてる?
悩み過ぎてる?
遠慮し過ぎてる?
我慢していて
苦しいのなら
もう!バカみたい!
大きな声でそう言って
机を叩いて立ち上がれ
足踏み鳴らしてドアを開け
バカな自分を蹴り出しちゃえ
「バカみたい」
#53
『バカみたい』
ここの、わたしのつぶやき…だな。
『バカみたい』
悪党をぶん殴ってやった
正義のヒーロー気取りで
バカみたい
どっちが悪党なんだかねぇ
したり顔で自分を正当化してる
どっかの国のお偉いさんと
やってることは一緒じゃない?
いっそのこと
バカみたいにくだらない
戦争ごっこを終わらせるため
地球まるごとぶっ飛ばしちゃえば?
苦手な事が今日なら出来るかもと思った自分がバカみたい
っ、、
でも、、好きなんだよなぁ_______。
バカみたい
動画編集して上げてるけどそれもまたひとつの手段だと思う 時にはバカみたいと思えることをするのも良い
「バカみたい」ではないです。
バカなんです。
#バカみたい
バカみたいな夢を見るな。そんなもの捨ててしまえ。
なんて言ってくるやつに一言申したい。
他人にバカみたいだと言われる筋合いはない。なりたいものはなりたいし、したいことはしたいのだ。それがどんなに無謀でも、それが私の夢だから。
そんな反対を押し切って、私は前に進みたい。夢を否定してくるやつに、たった一つ、言えること。
バカみたいだと、他人の夢を否定して自分の夢まで捨ててしまう奴よりも、自分の夢に堂々と立ち向かっていける私の方が、賢く人生を送っている。
こんな結末に誰が満足する。主役は私だ、認めない。私は女神に抱かれたい。だからこそ、初めからやろう。永劫回帰の始まりだ
なんど冒険の書でやり直したって、あの人を救うことは出来なかった。
この本を利用して少し運命を覗いてみたら、どうやらあの人が助かる可能性はゼロらしい。
なら、そうだな、もう。
この本ごと、ぜんぶ、焼き払ってしまおう。
——————
バカみたい
「バカみたい」
今にも泣き出しそうな君がそう呟く空は、どうしようもなくオレンジ色だった。
バカみたい
お前には才能がなかった
だから、理解ができなかった
お前はいつも笑っていた
確かに、僕はバカだね
そんなことを言って、笑っていた
お前は努力家だった
やがてお前は俺を超え
軽蔑の目を向けられていたお前は
賞賛の拍手を貰うほどになった
掌を返すのは好きじゃない
確かに、それもあるかもしれない
嫉妬しているのかもしれない
だが、俺はお前の粗を知っている
皆の言う完璧なお前は、俺には見えない
バカみたい
努力を忘れたお前に、この言葉は似合わない
ぼさぼさの髪にあまり髭を剃らない彼。正直いい所は、一
つしかない、バカみたいに正直な男。ずっとずっと売れない
絵本作家だった。私は、彼の夢のような話が好き。毎回、
毎回、話は素敵だけど絵は下手くそで担当者さんから何回
も直しが入る。当然、彼の収入で食べていけずパート社員
彼は言う好きな事させてもらってる、いっぱいホラ吹きし
てる物語作って。彼は決まって毎日ハグしてくれるごめん
ね。苦労かけて、お金あったらと、今日も彼の物語は、バ
カみたいな正直。 それが、私達の物語。
貴方の視線が私を向いた
気がした
貴方の想いが私を向いた
気がした
期待してバカみたい、私
#思わせぶり#バカみたい
夕暮れの教室。吹き込む風がカーテンとあなたの髪を揺らす。
二人きりの勉強会、他愛ないお喋りと質問、ペンの音。外から聞こえるからすの声。
夢か物語みたいな光景の合間に、あなたはこっそりとわたしに打ち明けてくれる。
なんだか最近ものがよく無くなるんだって。
どこかから見られている気がするんだって。
ひとりのはずの帰り道、足音がひとつ多いんだって。
怖がる顔をするあなたに笑ってしまいそうになって、わたしは頬の内側を噛んで堪えた。
わたしには解けない問題だって解けてしまう、クラスの誰より賢いあなた。
なのに誰が部屋にカメラを仕掛けたかはわからないんだね。
【バカみたい】
あの頃が懐かしい・・・
バカみたいにふざけあって
バカみたいに笑い合って
バカみたいに・・・
あの頃に戻りたいな・・・
バカみたいだ
いや、バカなんだ。
ずっと同じことを繰り返す。
愛されて愛して、
愛しすぎて投げ出される。
わたしの愛は
バカみたいに重いんでしょ?
知ってる。
だからもう、決めてたのに。
踏み込まないって、
踏み込まれないようにって。
なのに私はまた
愛される
愛す。
愛しすぎて
投げ出される。
バカみたいだ。
「バカみたい」
小さなお城で大きな宴
飲めや歌えの大騒ぎ
明日の滅びは忘れましょう
斜めの部屋でお姫さま
笑いで消される嘆きの言葉
白い小さな頬を伝うのは
愚か者にはわかるまい