『ハッピーエンド』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
題 ハッピーエンド
両想いはハッピーエンドって言われることがあるけど、例えば、私は半年前彼氏と付き合ったけど、今日、他に好きな人が出来たって言われた。
本当にハッピーだけでエンドになることなんてないんじゃないかと思う。
あんなに好きだって言ってくれて、私も大好きって伝え続けたのに。
彼はだんだん連絡もそっけなくなって、一緒に帰るのも用事があるからって避けるようになった。
付き合う前より疎遠になってしまっていた関係。
だから、ある程度、話があるって言われた時は分かってた。
でも・・・でも。
でも、私はずっと好きだった。
私から告白して、付き合えてからも本当に幸せだった。
距離を置かれても、付き合っているっていう事実だけで嬉しかったくらいなのに・・・。
別れはあっけない。昨日までは彼氏だったはずなのに、今日からはただのクラスメートだ。
ハッピーエンドは遥か彼方に感じる。
私のこの苦しみはいつほどけていくのかな。
辛くてどうしようもない感情はいつ癒やされるんだろう。
彼の顔を見ると、怒りと切なさと悲しみと、色んな感情が沸き上がる。
だからといって何も出来ない。
今できるのはただ家に帰って泣くだけだ。
じっと気が遠くなる時間、彼を忘れることを待っていることだけが私にできることなんだろう。
私は顔を覆う
涙が零れないように足早にカバンを取ると、教室から駆け足で家へと走り出した。
帰宅中、誰にも泣き顔を見られないように。
自分の印象に残っているものはほとんどバットエンドのものばかりだった。もしくはバットエンドとはいえなくても抱えきれない苦しみだったり、衝撃を受けるほどの悲しみを感じたものが多い。
和やかでほのぼのしているハッピーエンドの物語などを見たところで平和ボケしている自分は考えさせられることも無く心に刻まれるものもない。
所謂平和ボケとは相対的な幸福に過ぎないと思う。
〝ハッピーエンド〟
ついに悪を打ち倒し、物語はクライマックスを迎える。
帰ってきた勇者は私の手を握り求婚する…はずだった。
なのに、何故姉の手を握っているの?
努力して努力して、姉を超えて、王女になったのに。
姉よりも頑張ってきたのに。
勇者と王女が結婚してハッピーエンドでしょ?
ねえ、そんな嬉しそうな顔しないでよ。
『ハッピーエンド』
この世の中ハッピーエンドばかりじゃない。
バッドエンドだって人間らしくて素敵じゃないか。
でもハッピーエンドな人生を送れるように
僕らは日々を生きている。
「ハッピーエンド」
これ以上なんて望まない。
これ以上なんてあり得ない。
だから、どうか。
「一番の友達」でいさせて。
ハッピーエンド
物語は総じてハッピーエンドだ
捕らわれた姫を助け出したり
悪から世界を救いだしたり
全ての謎が解決されたり
意中の人と結ばれたり
そこでストーリーは終わりを迎える
でも人生という物語は終わらない
意志とは関係なく続きが綴られていく
それらは単なる通過点の一部に過ぎない
唯一のエンディングはハッピーエンドと限らない
ゲームで言えばクソゲーだ
あなたはとてもよく頑張りました。だからもう好きな事をしてもいいんですよ。
たくさんの美味しい食べ物。壮大な自然あふれる景色。全身オイルマッサージに温泉。世界一有名な服飾職人が貴方の為だけに作ったドレスを着て好きに踊ってください。
そして気が済んだらふかふかのお布団でぐっすり眠ってください。
ここには誰も貴方のことを悪く言う人はいない
思い悩む事もない
静かな静かな自分の時間よ
永遠に続いて欲しい
そして眠るように死にたい
幸せな終わり。
幸せに終わりたい。
想像はするんだ。実現するかは、わからないけど。
自分にとっての幸せな終わりってなんだろね。
いつかの夢。
「ハッピーエンド」
『ハッピーエンド』
私にも、あの物語の様な
ハッピーエンドが待ってますか?
死ぬ時くらいは
幸せな気持ちで終わりたいと
少なくとも俺は
望んでる
#58 ハッピーエンド
今日の区切り、つけてますか?
本日のお題はハッピーエンド。壮大な結末の話は置いておいて、単純に私たちが身近に構築しているエンディングといえば地球の自転に伴う24時間の切れ目のこと。どんな人でも、どんな時でも、その日を終えるという仕事があります。毎日がハッピーエンドにならなくたって、1日の終わりがハッピーである比率が年々上がれば嬉しいです。
ところで一日というのを、世間の皆さんはどこで区切っているのでしょうか。零時の瞬間?眠りにつくこと?逆に朝の目覚めで切り替えている方もいるかも。一日のサイクルが24時間とは異なる方もいらっしゃるでしょう。仕事の終業が一日の終わりに直結するというのも聞きます。
昔、ハムスターを飼っていました。人間の一日はハムスターの四日に相当すると聞いて、室内飼育の彼らにとって一日とはどのようなものなのか想像しながら、回し車を走らせる姿を眺めたものです。
とにかく走る。とにかく眠る。さて残念なことに私たちにとっての一日はそんながむしゃら一方通行の行動だけでは構成されません。少し前までは零時をしっかり認識していました。零時を過ぎても続けている勉強や課題は一日で終えられなかったタスクとして、一日を伸ばすのではなく二日目に渡ってしまったものとして朝まで処理していました。変化はポケモンを育て始めたことです。あのアプリでは朝の6時で一日が終わり、はじまります。
就寝目標は零時五十分。
リミットは一時二十分。
今の私にとってその日の終わりはこの就寝リミットの時間です。
大抵ここまで粘ってしまって、リミット2分前にポケモンにエサをやって勢い良く就寝ボタンを押します。
この駆け込み感を持って、一日の終わりを実感するようになりました。
閉門に向かって走るような。チャイムに急かされるような。そんな気持ちです。
そしてそこから、本当に眠りつくまでの数十分はボーナスタイム。
思考を整理し、幸せな夢を見られるよう努力をする時間です。
このボーナスタイムさえ穏やかに過ごせたならば、最近の私はハッピーエンドということにしています。瞳を閉じた瞬間に心が荒れ狂う日も毎月ありますが、そんな時は仕方がない。
ざわざわとした心をなんとか落ち着かせて、大丈夫という気持ちの中で眠りにつけたら、私の一日は終わりです。
今日は散々でした。PM2.5も大変でしたね。
しかしこの文章を書いて、しばらく皆さんの文を読んで、急いでカビゴンのところへ行って、やっと目を閉じる頃には、私の心は凪いでいる気がします。
それでは皆さん、おやすみなさい。
一日の終わりを構築する全ての人へ、
ハッピーエンドが訪れますよう。
登場人物のほとんどが悲惨な目にあったり、救われないまま終わる物語。
いわゆるバッドエンドものだけれど、それを好んで読んで、「あぁ面白かった!」と読後の充足感を得る事が出来たなら、その物語は読者にとってはハッピーエンドなのではないだろうか?
登場人物の言動、その背景にある舞台設定、裏に隠された感情の機微。それらが丁寧に描かれていること。
その感情を追体験するように、読みながら感情が揺れ動くこと。
文章や言葉遣い、文字に至るまで誤用が無く読みながらモヤモヤを感じたり引っかかったりしないこと。
そんな心地よい読書体験が出来たなら、たとえ人類全てが滅んでしまうような憂鬱な物語でも、「読んで良かった」と思える気がする。
そういうものが書けるように、私はなりたい。
END
「ハッピーエンド」
幸せだ
偽ること無く
ありのまま
友の手により
迎えた結末
「あぁ、思いもしなかった」
(Fate█████)
みなさん
backnumberのハッピーエンドっていう歌知ってますか
叶わない恋をしている方は特にぜひ聴いてください
タイトルのハッピーエンドは強がったタイトルなんじゃないかと考察してます勝手に
切ないです
この片思いの言葉に出来ない気持ちをこの歌が全部
綴ってくれてます。
本や映画の中にはハッピーエンドはあるのにね…
君はさ、病室のベッドで寝ている僕にそう言ったね。僕もそう思う。この人生がもし本や映画なら病室を抜け出して、君の手を引いて生きていられなるのになって…
ねぇ、私たちの物語は、バットエンドなのかな…
ごめんね、そんなことを言わせて、僕は先に死んでしまうから、そんな事言わないでなんて何も言えない。それでも死ぬまででいい。君を好きでいさせて欲しい。
貴方ともう一度話がしたいな
うん、僕も君と話がしたいよ。毎日毎日目を開けられず、話せず、起き上がれない僕に色んなことを話してくれたね、ありがとう。全部聞こえてたよ、僕も返事がしたいよ、また君と話がしたいよ。
泣かせてしまってごめん
返事が出来なくてごめん
またねって言ったのな
でもこれだけは言わせて、
君のおかげで僕はハッピーエンドで終われるよ
【ハッピーエンド】
外食をすると、ハッピースタート。
すき家は24時間空いてます。
ナナズグリーンティーが私大好きなんです。
ナナズグリーンティーのね、御抹茶、気分上がる!
ゴマ豆乳白玉ドリンクも大好き!
リリィと今金欠中です!
今度、お金入ったらすき家行って高菜メンタ食べようね!
あの人も、あの人も、あの人も、
みんな笑顔なのです。笑顔でしかないのです。
これ
は、
誰がどうみても幸福なエンディングなのです。
「ハッピーエンドだね。」
入学式のあの日。
中学生を卒業し、殆どの幼馴染と別の高校に行った私は。期待と不安でいっぱいだった。
そんなとき、あの子は声をかけてくれた。
【愛香】という名前の通り、笑顔が可愛い愛らしい女の子だった。
愛香とは三年間、同じクラスだったことも相まって、親友のような関係になっていた。
帰るのも一緒、お弁当も一緒、バックのキーホルダーは、お揃いの色違い。
愛香は忘れ物が多いから、私が助ける。
私は声をかけるのが苦手だから、愛香がみんなとの仲介をしてくれる。
お互い得意なことや好きなことが違ったけど、その違いを探し合うのも楽しかった。
3年生の夏、私はいつものように学校までの道のりを愛香と話しながら歩いていた。
「ねえ、君たちかわいいね!」
「どこ通ってんの?桜高?」
目に見えてチャラい二人組の男が、いきなり前に現れた。両耳に何個もピアスをつけて、根本が黒ずんだ汚い金髪のそいつらは、戸惑う愛香に絡み、ずっとその場を離れなかった。
「あの…!!!」
勇気を振り絞って声を出そうとしたそのときだった。
「やめて下さい。警察呼びますよ」
突然、近くにいた背の高い青年が割って入ってきた。
「…なんだよ」
周りからの視線を向けられた男達は、名残惜しそうな顔でそのまま何処かへ行った。
「愛香じゃん、大丈夫だった?」
青年は、制服を着ていなかったから気づかなかったが、違うクラスの竹内だった。
「あ!ううん。何もされてないよ」
まるで少女漫画みたいな展開だった。
愛香と竹内は、私を置いてけぼりにして、そのままずっと話し続けていた。
「まさか竹内が来るなんて思わなかったよ〜」
「あいつさ〜服結構オシャレだね!」
愛香との距離を感じるようになったのは、その日からだった。
帰りもお弁当も、すぐ何処かへ行ってしまうし、キーホルダーは竹内が好きなマスコットをつけるようになっていた。
入学式からルーティンのように定まっていた行動が、段々と崩れて行った。
嬉しそうに竹内の話をする愛香に、嫌なモヤモヤが溜まって行った。
自分でも分からなかった。愛香が彼のことが好きだって別にいいのに、友達の恋すらも応援できない自分に。
そうして3週間、私はモヤモヤを抱えながら過ごしていた。
でも、今日は喜ぶのもなんだが竹内が休みだったから、久しぶりに一緒にお弁当を食べられることになった。
正直、それを聞いたとき嬉しくてたまらなかった。
久しぶりに、お弁当の卵焼きを交換したいな、愛香が好きそうな水筒で好きなジュースを入れて行きたいな。
そう思って今朝、いつもより張り切って準備をした。
なんだか、いつもより前髪も調子が良かった。
でも、調子が良かったのは朝だけだった。
「聞いて!この前竹内とさ〜!」
ダメだった。
久しぶりにお弁当を一緒に食べれたことに喜ぶ私と裏腹に、愛香はずっと竹内の話をしている。
せっかく作った卵焼きに目もくれず、愛香は先に完食してずっと惚気話しかしていない。
仕方ないのだろうか、恋は盲目というし。
「ミカはさ、好きな人とかいるの?」
「いないよ」
「え〜!好きな人がいるとめっちゃ楽しいよ!」
好きな人、やっぱり愛香は彼が好きなんだ。
ああ、モヤモヤする。なぜだか分からない。私も竹内が好きなのか?私は嫉妬しているのか?
でも、私は親友なんだから、応援しないとだ。
「こんどさ、ミカが好きそうな子紹介するよ!」
このとき、私の中で何かが切れてしまった。
「愛香さ、最近いつも竹内の話ばっかだよね」
今まで我慢していたものが、全部煙のようになって出ていく気がした。
「え?」
「私、今日一緒にお弁当食べれるの、ずっと楽しみにしてたのに」
まるで自分で喋っていないようだった。愛香に怒るのは初めてだったから。
「いっつも惚気話ばかりで、本当にモヤモヤするの!」
「ミカ…?」
止まらない。なぜだか止まれない。
「帰るときも、おそろいもやめてさ!?今こうやってお弁当食べてるときも!!!」
「竹内竹内竹内って!!」
「ミカが竹内のことを話してると、私すごく嫌な気持ちになるの!」
「自分でも酷いと思った。言えなかったけど、本当に嫌なの!!」
「今一緒にいるのは私なのに、どうしていない人の話をするの?」
「どうして私のことを見てくれないの?」
「私は愛香が好きなのに!!!!!!」
言ってしまった。
愛香は私を気味悪そうな目で見ていた。
ああ、どうして。
どうして言ってしまったんだろう。
最初、誤解していた。
クラスでもモテている竹内といい関係になっている愛香に、嫉妬していたんだと思っていた。
でも、私の本心は違った。
私は愛香が、恋愛的に好きだったのだ。
私というのがいるのに、愛香はまるで私のことを見てくれない。それなのにパッと出の竹内に惚れている。
モヤモヤの正体が晴れて、少し清々しい気分だった。
でも、あたりの空気は最悪だった。
近くでお弁当を食べていたグループは、みんな私を見ていた。
「ごめん……」
「…無理」
愛香はそう言って、教室を出て行った。
私はどうしていいか分からず、その場で立ち尽くしていた。
本当に最低なことをしてしまった。
そうして、放心状態の中放課後まで過ごした後、準備室を横切ると、愛香と竹内が2人で話しているのが聞こえた。
「ミカの気持ちに答えた方がいいのかな…」
「愛香は悪くないよ。今度何かあったら、俺が守ってやるから」
「え…!」
「俺、愛香のことが好きだから」
愛香と竹内が付き合った。
その話は、学校全体に広まった。
モテモテの竹内と、人気者の愛香。
2人の恋愛は、少女漫画のハッピーエンドみたいだと言われていた。
私と違って、竹内は勇気を出して愛香を守っているし、
出会いも運命みたいだ。
気持ちの整理がついて、私は今応援する気持ちでいっぱいだ。
もう親友でもなんでもなくなってしまったけど、自分を納得させるためにもハッピーエンドだと思っている。
お題《ハッピーエンド》
崩れ落ちてゆく白銀の柱。
天高く地上を照らすルビームーン。
美しい言の葉の庭園は、あっけなくカタチを失い、死へと歯車を走らせる。
それでも愛しいあなたが還ってきてくれた。
色褪せた美しい絵本のようなあなたを胸に抱いて、私は花のような笑顔を散らした。
「あなたがいれば物語は続いてゆくの、永遠に枯れない幸せが」
ハッピーエンド
他人から見れば、
俺の人生なんて、塵屑みたいな代物だろう。
親と幼い頃に死に別れ、故郷を追われ、
戦場で戦う事が全てだった。
身体の一部を失っても尚、
俺には戦場に立つことしか、
生きる道が、ない。
そんな俺にも。
野の花に心を奪われる事もあった。
空の青さに目を瞠る事もあった。
季節の風に身体を預ける事もあった。
そんな些細な事が、
俺にとっては、生きているという証だった。
遠くない未来。
俺は、捨てられた人形の様に、
戦場で斃れ、そのままくたばるだろう。
こんな結末。
俺の事を、何にも知らない人が見れば、
アンハッピーエンドだと思うだろう。
だが。
護りたい人の為に死ねるのなら。
例え、戦場で独り息絶えるのだとしても。
俺にとってそれは、
ハッピーエンドなんだ。