登場人物のほとんどが悲惨な目にあったり、救われないまま終わる物語。
いわゆるバッドエンドものだけれど、それを好んで読んで、「あぁ面白かった!」と読後の充足感を得る事が出来たなら、その物語は読者にとってはハッピーエンドなのではないだろうか?
登場人物の言動、その背景にある舞台設定、裏に隠された感情の機微。それらが丁寧に描かれていること。
その感情を追体験するように、読みながら感情が揺れ動くこと。
文章や言葉遣い、文字に至るまで誤用が無く読みながらモヤモヤを感じたり引っかかったりしないこと。
そんな心地よい読書体験が出来たなら、たとえ人類全てが滅んでしまうような憂鬱な物語でも、「読んで良かった」と思える気がする。
そういうものが書けるように、私はなりたい。
END
「ハッピーエンド」
3/29/2024, 3:17:20 PM