『ハッピーエンド』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ぼやけた視界の中であなた達の顔が浮かぶ
掌を包む温もりを感じながら、愛しいあなた達と共にいられた事を幸せに思う
私の人生はありきたりなものだったかもしれないけれど
ありきたりな幸せは充分私を幸せにしてくれた
私の人生はここで終わり
私の幸せは一旦ここで終わり
あなた達のエンディングがハッピーエンドと言えるものでありますように
どうでもいい。
私の中には、いつもそんな言葉が馬鹿みたいに張りついていた。それこそ習い事だったら、塾に行ったりピアノを習ったり。テコンドー?みたいなものもやった気がする。
でも、どれだけ有意義なことをしようと私はなんの結果も残せなかった。そりゃそうだ。どれも私にとっては、「どうでもいい」のだから。虐められようとけなされようと、私は“アタシ”に迷惑がかからなければいい。
…うーん。やはり私は使えないな。いかにも初心者という文しか書けていない。ま、どうでもいいのだが。私のしてきた事の一から十は全部“アタシ”の命令なのだし。これもその一つとして記そうじゃないか。
私は“アタシ”に助けられた。これまでもこれからも、その事実だけがどうでもいい私の中で生き続ける。
“アタシ”…『蒼葉優佳里』の一人格として。
#66 短歌
ささやかな
幸せを積む
人生の
最期はきっと
ハッピーエンド
お題「ハッピーエンド」
「叶ったね、夢。こんな幸せなことないよ。」
「綺麗だね。あの星なんて言うんだっけ」
「あはは、ごめんね。私だけの幸せなのかな」
「まま元気かな。ねぇ、」
「...。ねえ、君は幸せ?」
「一緒だといいな、気持ち」
「ごめんなさい、少しこの空気が愛おしくて」
「君と手繋いでるのが幸せで」
「もう少しこのままでいたいな」
「君もそうでしょ?」
「だって、君、手離してくれないじゃん(笑)」
「あー、離せないのか」
「私も離したくないよ、だって君こんなに手繋いでるのに冷たくなってっちゃうんだもん」
「好きだよ」
--《ハッピーエンド》
ハッピーエンド。
それは人によって違うと私は思う。
人によって嬉しいことは違うし
悲しいことだって違う。
それを勝手に決めるのは嫌だけど
そういう分け方しかできない。
でも分けるのはどうなんだろう。
分けないで
その人が、本当にいいと思ったものでいいのではないのだろうか。
他人がその人に
自分の価値観を押し付けるのは嫌だろうし
私は嫌だった。
他人に価値観を押し付けられるのが。
「この物語、
ハッピーエンドだよね~
この人がこうなって…」
(は?黙っとけよ?
手前が思ったことなんか自分は興味ないんだよ。)
そう思っていたけど。
人に価値観を押し付けないと
押し付けられて押し付けられて押し付けられて…
どんどん向かってくるそれに耐えきれずに
他人の価値観という重圧に押しつぶされてしまうんだ。
それでも、
そうとわかっていても、
私は他の人に押し付けてしまう。
共感を得たいと思ってしまう。
共感を得ようとしてしまう。
そうすることで誰かが傷つくとわかっているのに。
自分を癒やすために。
自分のために。
押し付けてしまうんだ。
あぁこれじゃあ何も変わらないじゃないか。
私に価値観を押し付けていた人と。
「この物語、
ハッピーエンドだよね〜
この人がこうなって…」
本当に何の意味もない。
他人に嫌われるだけなのに。
繰り返してしまう
何回も何回も
何回も。
どの物語にもハッピーエンドはある
僕はその物語にずっと憧れている、そのハッピーエンドとやらに
お姫様を助け出したり
お姫様と結婚したり
お姫様とお茶会をしたり
僕は大きな罪だ
学校という塀の中に
学校という部屋の中の先生という監修が
でも
今日僕は
お姫様に出会ったんだ
この薄暗い牢獄から
綺麗という風ワードが出るほど可愛いお姫様だ
でも、会うと会うたび
王子様のことを口に出す君は
汚いなぁ
僕はこのことばかりを考えて
王子様は今日、僕の手により死刑判決を下された
そして僕はこの日のために計画を立てた
王子様を死刑判決にし
僕はお姫様と結婚し、ハッピーエンド
彼女にしてはバッドエンドだ
僕にはハッピーエンド
「ハッピーエンド」
僕がそう言うと
彼女は
「ハッピーエンドじゃない、バッドエンドの間違いよ」
なんて悲しいことを言う
第3者の目線
この学校には
美人の夜桜風さん
という可愛い女の子がいます
見た目は
物語に続きそうな
真っ白い髪
片目は
青色
もう片方は
緑色
そんな可愛いらしい女の子
彼女は
この学校でも
一番
美男子な
黒影蓮君と付き合っています
でも
3日前に殺されました
彼女は新しく
新しい彼氏ができました
めでたしめでたし
ベッドの中で蘇る記憶を
窓から漏れる暖かい日差しが照らす
母の温もり 父の言葉 愛犬の別れ
友の瞳やパートナーの香り
溢れ出る涙とともに
私が生きた証が刻まれていく
消えゆく意識の中で
真っ当に生きたことを私は誇らしく思う
あなたは言った。
人のおろかさを。
あなたは聞いた。
世界の残酷さを。
あなたは見たの。
人のおろかさや世界の残酷さを。
それでもいい、こんな地球にあなたと生きたい。それだけでいい。
辛いのなら、そばに居るし、話しも聞く。
この地球には、小さな綻びでしかない。
ハッピーエンドじゃ
なくてもいい
でも
ほんとうに
出会えて よかった と
思って もらえるのなら
槍のような
雨に打たれても
平気
【ハッピーエンド】
エンドというのは、物語の終わりのことなのだろう。
ならば、私の人生の終わり、「エンド」は何だろうか。
やはり死を迎えて、葬儀の時に魂だけになって、今までの人生を振り返りながら成仏することが、人生のエンドであると考えられるかもしれない。
では、死を迎えて成仏した後は、何もないのだろうか。
死後は天国や地獄に行くと、何の根拠もない有名な噂が飛び交っているが、もしもそれが本当だとしたら……?
私の人生は死んだ後も続くことになるかもしれない。
だとしたら、明確な終わりとは何なのだろうか。
どこを自身のエンドとして区切り、捉えるのだろうか。
きっと、それは人それぞれだろう。
まだ私には答えが出せていないけれど、もしもエンドを迎える時期を決められるのならば……
きっと私は自分が最高の幸せを感じている時にする。
それなら、後先で不幸になっても、私の人生はハッピーエンドで終わったんですよ、と自慢できるから。
#ハッピーエンド
母の葬儀はとど懲りなく済んだ
母との思い出は子供の頃に本を音読してもらったことだ
母はハッピーエンドが大好きで、読み聞かせしてもらうけど、少しでも悪い終わり方はみんな勝手にハッピーエンドに変えてしまうのだ
ごんぎつねは男と仲良くなり、人魚姫は王子様と結ばれ、メロとパトラッシュは教会で助けられる。
母は癌の闘病の末、苦しそうに亡くなった、
母の最後は子供の頃話してくれたような幸せな最後ではなかった
「ねぇおばあちゃんどうしたの?」
「え?」
帰りの車の中で4歳の娘はなんのきなしに私に聞いた
「おばあちゃん病気が治って飛んでちゃったんだお星さまに乗って」
「そうなんだすごい」
「さすがおばあちゃんだね」
ごんぎつねが撃たれても、人魚姫が泡になっても、メロとパトラッシュが天国に行っても
母が聞かせてくれた話しが私の中では全て本当のことなんだ
それでいいと思ってる
昔読み聞かせしてもらったように娘に本を読み聞かせした、結末は決まってハッピーエンド。
ハッピーエンド
あごに髭を生やした男は問う。
「なあ、役聞いたか?」
それに、白髪混じりの髪の、小太りの男は頷いた。
「おう。なんでも、俺らは盗賊役して、王子様に成敗されなけりゃならないらしいな」
「ったくよぅ。いっつも俺らみたいな中年は、なんでこうも悪役やらにゃあいけねえんだよ」
二人とも、大きなため息をしながら、ガクッと肩を落とした。
「まあ、次はもっといい役だといいな」
かたや、別のところでは。
「あ、ここ。盗賊から逃げるのに、走るシーンがあるわ」
きらびやかやドレスを纏った姫役の少女と、お付きの侍女役の少女。
「よく見て。ここ、演出で転ばないといけないって書かれてるわ」
「いいわよねえ王子は。成敗するだけで」
その会話に、不服げな王子役の青年が割り込む。
「むしろ、僕はそこしかやる事ないっていうのは、つまらないんだけど」
「え、姫とのロマンスは?」
「僕は、せっかくなら剣と魔法を扱いたいよ。こう、ババーンと! 今は恋愛の気分じゃないのになあ」
「自分勝手! ……って言いたいけど、分かるかも」
「ドレスにヒールで走るなんて、絶対靴擦れしそうよね」
「まあ、それがみんなの好きな、紆余曲折ありの、ハッピーエンドなんだよね」
ハッピーエンドも、楽じゃない。
「ちゃんとやれるかな」
いざときがくると、大したことでなくても不安がでてくる。
「あなたなら大丈夫、この日のためにいっぱい準備したのだから、胸を張っていきなさい」
「そうね、婆様のいう通りだわ。
ちょっと弱気になってたみたい」
あちらも準備ができたようだ。
寄れた襟袖の男たちが現れ、轟音鳴らす大扉を開いた。
「いってらっしゃい」
感極まったのか、ほろりと涙をたらしたお婆さま、ええ、いってきます。
この日のため、がんばってきたのだから。
私は胸を張って、舞台へ向かった。
歓声が上がる。その周囲には、エプロンにフォークとナイフ。
「さあ、いよいよ開幕です!年に一度のめでたき日、皿の日でございます!
皆さま、選ばれました彼女に大いなる拍手を!」
『ハッピーエンド』
※お話ではなく、雑談のようなものです。
[ハッピーエンド]
このタイトルの楽曲はたくさん有るけれど、私はその中でもとある一曲が印象深い。
発売前に先行でタイトルだけが知らされていた曲。
お披露目された感想は、「知ってた」付きの阿鼻叫喚。
「知ってた」けれど、それでも心抉られる歌詞に阿鼻叫喚も納得だった。
どうして男なのに、捨て置かれる女の情念を言葉に出来るのか。
実は前世が女性でその記憶が有るのではないかとか、そんなことを考えてしまう。
真っ当なラブソングも素敵なものがたくさん有るけれど、このバンドの良さはそれだけじゃない、引き出しの多さが魅力なのだ。
だがしかし。
絶対に、素直にタイトル通りの曲のわけがない!とわかっていても、この歌詞にこのタイトルをつけるのか……と、しんどくなった、という思い出話でした。
ハッピーエンド
まさにそれを目指して生きている。
結婚して、子供が産まれ、巣立って孫が産まれ、家族みんな健康? 一軒家に住み、素敵な車にのり、旅行に行き美味しいモノを食べ、、、
ソレがハッピーエンド?
全然違うね。
この世に何人いるかはわからないけど、
死際で目を瞑り、微笑んで逝きたい。
そこに誰もいなくても良いさ。最後は皆、1人だから。勿論感謝はするよ。有難う。
爪痕を残すってホントに難しい。
でも、頑張りたい。自分にしか出来ないことをやり遂げてから死にたい。
お金、名誉、モノ、そんなんクソ喰らえ‼️
最後は人のために生きたいんだよ。
そして、その人もまた、、、、
私の前には、常に道が分かれてる
2本だったり、3本だったり
時には、5本もあったりする
どの道を通るかによって未来が決まっていく
でも、見た目だけではどの道が
幸せに繋がってるかなんて分からない
自分だけの人生だ
どんな道でも楽しんでいこう
自分のハッピーエンドに向けて
【ハッピーエンド】
どうせ死んでしまったらわからないもの。
人生の終わりなんて。
いつ終わりが来るかもわからないし。
だから私、毎日自分の機嫌を取るのに忙しいのよ。
#1「ハッピーエンド」
『こうして白雪姫は王子と結婚し、末永く幸せにくらしました。ハッピーエンド!』
「せんせい、王子が詐欺師だったらバッドエンドですよ」
お題
ハッピーエンド より
「三途の川はフェリーで渡るの」
『随分と贅沢だねぇ』
人生最後に観る映画を眺めながら
隣で別の映画観る人とお話をする
「棺の中に推しのブロマイド入れてもらってね…」
『豪華だねぇ』
「鎮魂歌はもちろん推しのデビュー曲」
『だいぶ賑やかになりそうだねぇ』
長く観ていた映画もそろそろ終盤。
流れてくるあまりにも長いスタッフロール
「まずはおじいちゃんとおばあちゃんに
挨拶でも行こうかなぁ」
『親はその次かい』
「そしたら恩師に会いに行くよ」
『覚えているといいねぇ。』
「最初にお供えしてもらうものはラーメンさ。」
『また頓珍漢だことだ。』
隣の映画はどんな物語だったのかな
終わり良ければ全て良し
心が穏やかなのはその考えがあるからなのか
「眠たくなくねぇ」
『私らずーっと寝てるんだろけどねぇ』
歯がなくてお喋り出来ないのも
心臓が弱い事も忘れて話す
なんとも穏やかな時間
「寝ようかね」
『そうしようかねぇ』
いそいそと寝る支度をする
しばしの沈黙。
『そうそう、もし私がねぇ、三途の川を渡るならねぇ』
「ん?」
瞼が重くて仕方がない
『私ゃ、カヌーを漕いで渡るよ!』
「あっはっはっ!!そいつはいいねぇ!」
若返ったように笑う
「お前さんのそんな姿が見れたらいいねぇ」
『すーぐにでも見せてやるよ』
なんだかとっても楽しいじゃないか
もっと話していたいけどそろそろおやすみ
「楽しみにしてるよ」
返事はない
最期のその先に楽しみができた
推しのブロマイドとラーメンと
隣のカヌー姿
ワクワクしながら
いよいよ最期の眠りにつく
夢を見るように
おやすみ。
-ハッピーエンド-
ポツポツと落ちてくる雨粒が右肩に当たって弾ける。
左肩に仄かな温もりが触れ、こそばゆい。
さほど大きくない傘のハンドルを握る手は何処か頼りなく映る。
雨音で遮断されて世界は僕と君だけのような気さえした。
今日だけは雨が止んで欲しくなかった。
『ハッピーエンド』