胡座孝太郎

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ポツポツと落ちてくる雨粒が右肩に当たって弾ける。
左肩に仄かな温もりが触れ、こそばゆい。
さほど大きくない傘のハンドルを握る手は何処か頼りなく映る。

雨音で遮断されて世界は僕と君だけのような気さえした。

今日だけは雨が止んで欲しくなかった。

『ハッピーエンド』

3/30/2023, 2:02:33 AM