『タイムマシーン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
タイムマシーン。
いつも通り遊びたい。でも何か物足りない。そうだ、山で遊ぼうと山奥へ行く。なんだか気分がワクワクし、どんどん奥まで進む。すると、洞窟を見つけ中に入る。古臭い機会がある。人1人が入れるくらいだろうか。でも、黒くなり、錆びて土だらけ。つるとつるが絡み合いもう使えないように見えた。触ろうとすると、帰ろうの音楽が鳴る。子供たちは断念し、帰っていく。
また1人になってしまったタイムマシーン。
その機会は寂しそうに空の彼方へ消えていく。
『タイムマシーン』
いつもありがとうございます。
今日もスペースのみです💦💦
みなさま、ご自愛してお過ごしくださいませ。
私が知らないだけで
もう存在するのか
タイムマシーン
楽しいことも
たくさんあったはず
なのに
日々記憶を入れ過ぎて
ぺしゃんこに
固まった思い出
ダイヤルを
過去に振り切って
子供の私に会いに行く
"タイムマシーン"
バックアップ機能?と思ったけど、時空間の方か。
過去に戻れるとしたら、目的は一つ。
自分を消しに行く、ただそれだけ。
もし今、未来の自分とやらが目の前に現れたら……
まぁ、抵抗はしないだろうな。
「タイムマシーン」
タイムマシーン。これをお題に作文をかけと言われて早一週間。僕はまだ一行しか書けていない。
周りの人達は、楽しそうに書き、満足そうに提出しているのに対して、僕は憂鬱な気分で次の文字を書けないままでいた。
だってよく考えてみろ。そんなものあって何がある。未来を見て、もし自分が居なくなっていたら? 過去を見て、自分を消してしまいたい衝動に駆られたら?
今を見るだけでも辛いのに、未来や過去なんて見たら、僕はきっとどんな結果であれ、後悔するだろう。
『もしもタイムマシーンがあったら、僕はきっと』
ここで止まって次に進めない。バカ正直に書いたとして、後悔することは目に見えている。だから綺麗事を書くしかない。
でもその綺麗事すら思いつかない。だから僕は作文が苦手なのだ。
この作文は、卒業式前日に封筒に入れたものを僕らが入学した年に植えた桜の木の下に埋めるそうだ。開けるのは二年と数ヶ月後。全員が二十歳になる頃だ。
だからこれはほぼ未来の自分に向かって書くものとして扱っても間違いではない。だから余計に書き辛いのだ。
未来なんて考えたくない。今この瞬間すらキツイのに、未来の僕はどれだけの重圧に耐えているのだろうか。そう考えるだけで頭が重い感情で埋め尽くされる。
嗚呼、嫌だ、今にも破きそうだ。本当に書きたくない。考えたくない。それでも期限は今週中で、今は水曜日。時間がない。
そんな時、一つの案が浮かんだ。これなら書ける。それに、この作文は自由性を求められるので先生のチェックは入らない。ならば、アレにしてしまおう。
そう思い一度全て消して書き進めていくと、不思議と筆は紙の上を滑る。書き終わり、封筒に入れて先生に渡す。
「なんだ、期限内に終わるなんて珍しいな」
「まぁ……はい」
先生はそれをタイムカプセルの中に入れた。それを見届けて、僕は席に戻った。
そして二年数ヶ月後。春の風が優しく吹く中、元子供たちはタイムカプセルを開けた。
一人、来ていない者がいたが、事情は全員把握していて、開けることにした。
「……ひっ!」
その中には、憎悪の詰まったいじめの告発文とその証拠の在処、そして、遺書と見られるものが書かれていた。
彼はタイムカプセルを埋めたあと、母親にタイムマシーンに乗ってアイツらを後悔させてやる。そう言って家から出て、後日遺体となって見つかった。
体にあった痣などから虐待といじめが疑われたが、結局証拠不十分で、ただの自殺となっていた。
ずっと怪しまれていた母親も、これで肩の荷がおりただろう。そして、犯人たちの人生はこの瞬間から、壊れていくのだった。
「お父さん、お母さん、ごめんなさい。僕はアイツらに殺されました。いじめのせいで不登校になった時、何も聞かないで休ませてくれてありがとう。幸せでした。迷惑かけてごめんなさい。大好きだよ」
「そして、僕をいじめてきた奴らへ。地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ地獄に落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ」
真っ暗で何も見えない機体も動かない
それに寒い
異常だ
何か異常が起きている
機体の扉は押しても開かないし
機内の電源が正常に稼働していることが救いだな
どうしようもない
「現代」の研究所に通信を入れる
一旦戻るか
未来に行くこと
それには確実に成功している
日付、時間、周囲の天候
すべて正常に表示されている
ただ座標だけが少しおかしいようだ
場所の選択は未だできないので、研究所内のはずだが……
「未来」で見たものを研究者に伝えると
明らかに不満という顔をされた
寒くて暗くて身動きが取れない
少なくとも研究所ではない
アレは「どこ」だったのだろうか
次の日、近隣の火山が大噴火を起こした
タイムマシーンがあったら、どこにいく?
(ちなみにいけるのは、私の人生のストーリーのみ、です。)
未来の私に、会いにいこうかな?
(なりたい私になってるかな?)
過去の私に、会いにいこうかな?
(泣いていた私を抱きしめにいこうかな?)
うーん
どうしようかなあ…
えっとね、
たぶんね、今は使わないかな。
だってね、
未来は楽しみにしていたいし、
過去は今、癒してあげることができるから。
うん、
だからね、
まず今をね、
今の私を大切にして、過ごすの。
それが1番かな!!!
(目の前にホントにタイムマシーンが出てきたら、使っちゃうかもしれないけどね。ふふふ。)
「ところで」
「ところで?」
「なんか古い気がする」
「なんだろう?」
「まあ、いつものお題だけどね」
「あ、ラジオをレイディオみたいな?」
「そんな感じかな?日本語化してるのに、ネイティブぽく言うのはなんか違う感じがあるね」
「タイムマッスィーン!」
お題『タイムマシーン』
『タイムマシーン』
もしもタイムマシーンがあったなら、過去と未来どちらに行きたいか。
よくある質問だが、私は断然過去派だ。
というか、子供の頃から未来へ行きたいと思ったことがなかった。
あの時ああしていれば。
あんなことをしなければ。
あの言葉を取り消したい。
過去に戻ってやり直したいことがいっぱいある。
それに加えて、年月を経るにつれて会えなくなった人達も増える。
鬼籍に入ってしまった人。
遠くへ行ってしまった人。
疎遠になってしまった人。
そういった人達に、もう一度会いたい。声が聞きたい。話がしたい。
うんと遡って、平安時代の宮中も見てみたい。
歴史に名を残す偉人達にも会ってみたい。
タイムマシーンは浪漫だよねぇ。
タイムマシーンがあったら
戻りたいところがある
自分が生まれた日
家族を亡くした日
恋人と初めて出会った日
タイムマシーンがあったら
これからどうなるか見てみたい
もし、私の願いが叶うのなら、過去に戻って、やり直させて欲しい
もし、神様に思いが届くのなら、タイムマシーンに乗せて欲しい
私が大好きな彼と、また生きるために
あんな、冷たい私を押し除けて、ちゃんと向き合って、想いを伝えられる私で、彼と話したい
なんであの時、ちゃんと話さなかったんだろう
いつも通り、帰ってきて、ごめんねって言えると思ってた
いつも最初に謝ってくれる君に甘えて
喧嘩して出ていってしまった彼に何も言わず
帰ってきたら仲直りできると思ってた
でも、なんで
なんで彼が出てった時に引き止めなかったんだろう
あそこで、「待って」って、たった一言言えば、彼は止まってくれただろうに
その一言が言えなかっただけで、彼は帰ってこなかった
だから、神様、仏様、科学者様
タイムワープでもいい
タイムマシーンでもいい
私をあの時に戻してください
先週16日から始まった疑似長編も、今回投稿分でようやくひと区切り。
数年前だか十数年前だか、ともかく「ここ」ではないいつかどこかに、
タイムマシーンで、昔々を見に行きましょう
(唐突なお題回収)
前回掲載分の、一般市民救出任務が丁度終わった直後から続くおはなしです。
昔々、当時「ルリビタキ」のビジネスネームを貸与されておった厨二ふぁんたじー組織「世界線管理局」の法務部執行課局員は、
管理局をバチクソに敵視しておる組織のアジトの、人質が捕まっていた大きな大きな部屋の中で、
他の力尽きた大勢の敵と一緒に、ぐったり、倒れておりました。
部下の若い男性カラスと、機械生命体のヒバリと、
それから人質が逃げる時間を稼ぐため、ルリビタキは一生懸命戦って、傷ついて、
指の一本も動かないくらい、すっかり、疲れてしまっておりました。
そこにひょこひょこ現れたのが、
大きい猫だか、モフモフドラゴンだか、よく分からない「仕組み」、もとい生き物。
『んんー。サイコーに良いニオイがする』
それは、今週19日投稿分「閉ざされた日記」のお題あたりに登場した、モフネコゴンでした。
詳しいことはタイムマシーンで、過去1月19日頃のおはなしを、
見に行くのはスワイプが面倒なので、
細かいことを気にしてはいけません。
『こいつからだ』
おやおや。ぐったり虫の息のルリビタキを、食いたいのでしょうか?
デカ猫だかモフゴンだかは、先代の胸のあたりを、クンクン、くんくん、丹念に嗅いでいます。
「おなか、すいたのかい」
重くなってしまった腕を、頑張って上げて、
当時のルリビタキ、モフ猫を撫でてやりました。
「ごめんね。なにも、もっていないし、
もうなにも、つくってあげられないんだ」
するとモフデカのネコゴン、言いました。
『おー?この俺様に、献上するものが無い?
くるしゅーない。ゆるす。
んんんー。やっぱりサイコーだ。サイコーに、美しい魂だ。バチクソ美味に違いない……』
わぁ。完全に、このルリビタキの魂をとって、食ってしまうような物言いです。
物騒なデカ猫です。物騒なモフドラゴンです。
『あ?食わねぇよ。もったいねぇ』
モフゴンが不機嫌そうに反論しますと、
きゅぽん!!
先代から魂を、引っこ抜いてしまいました!
『俺様のコレクションにすんの。
光栄に思って良いぞ〜』
先代から引っこ抜かれた魂は、100均で買ったガラスボトルに、ポン!ブチ込まれまして、
そのまま厳重に栓をされ、密閉状態。
『よーし。収穫収穫。撤収』
デカ猫モフゴン、上機嫌に小躍りしながら、どこかへ去ってゆきますが、
その間、ガラスのボトルが酷く揺れるのか、
ぎゃー! だの、 揺れるぅ! だの、
情けない悲鳴が、小さく響いておったのでした。
…――そんなこんな、あれやこれや、
色々あってから、丁度1年が経った頃。
「よぅ。遅くなった」
管理局内、殉職した者のために用意された場所に、
現在のルリビタキ、つまり前回まで「ツバメ」のビジネスネームを貸与されておったドラゴンが、
美しい花を自分で摘んで、白紙で束ねて、持って、
ひとり、立っておりました。
「あのあと、世界多様性機構の連中は、随分大人しくなったよ。
去年の管理局襲撃で、戦力とカネを使い過ぎたんだろうな。ザマァないことだ」
今代ルリビタキの前には、先代ルリビタキを偲ぶ言葉を刻んだ墓碑がひとつ。
言葉は先代の部下全員で考えました。
それは今までの感謝であり、愚痴であり、
なにより、精一杯の「ゆっくりお休みください」でした。
『彼を起こさないでください。
この墓碑の前で、空腹を申告しないでください。
我々は彼の、あたたかく優しく仲間思いに溢れたカロリーボムで、これ以上太りたくないのです。
――法務部執行課 実働班特殊即応部門 一同』
「カラスは『さよなら』も言わずに出てったよ」
ルリビタキは淡々と、近況を報告しました。
「今は『あの』図書館に居る。全世界図書館と共同で設置した、あの図書館だ。
仕方無いからヒバリのやつを、新しい『カラス』にしたよ。相当にゴネられたがな。
スズメには俺の『ツバメ』を継がせた。よく働いてくれている。なによりお前が置いてった『隠しキッチン』を見つけるのがうまい。
俺は――」
おれは。
そこで言葉が詰まった今代ルリビタキは、
胸ポケットから、先代ルリビタキが残した万年筆を取り出して、まじまじと、見つめます。
「俺は、うまく、やれているか?
俺は、お前が期待した働きを、できているか?」
万年筆は、何も言いません。
墓碑も、何も言いません。
ただ日光の光を浴びて優しい輝きを放っています。
ただそれだけです。それだけ、なのです。
ところでルリビタキ。
今日は新しい(ドチャクソに一時的な)ヒバリと、
それから新人のスズメが、
それぞれ新人研修を終えて、着任する日です。
そろそろ「特殊即応部門の新しい部門長、ルリビタキ」として、部屋に戻り、新人たちに挨拶をしなければなりません。
他の部署にも新人や、次代を約束された者たちが、
この日、研修を終えて、管理局にやってきます。
経理部のスフィンクスと、
収蔵部のドワーフホトです。
彼女たちも、この日、それぞれ着任するのです。
「また来る」
昔々のツバメ——先代から「ルリビタキ」を継承したドラゴンは、持ってきた美しい花束を、墓碑に丁寧に置きました。
相変わらず、墓碑はなんにも言いません。
ただただ、ルブチョが自分のお役目に向かうのを、
静かに、見守っておるだけなのです。
今日も管理局は平和です。
さあ、行こう。
あの日の君に会いに。
タイムマシーン
どうせなら
私と会わない選択を
そんな機械があるのなら
困ってしまうほど遠くへと
未開の地やら新時代やら
文明超えて崩壊再生
そんな機会があるのなら
引き止めてよね空論だって
【タイムマシーン】
♬デデンデンデデン──転送成功。
現在地及び現在到着時点、確認。
目標到着時点の……うん、誤差範囲内。
よーし、転送シークエンス終了、っと。
あ、いっけね、目撃者の確認! っと、問題なし。
まぁでもボクみたいな茶トラの子猫が一匹、路地裏に突如現れたくらいで、大騒ぎにはならないよねっ。
そう。どこにでもいる普通の子猫に見えるボクは、実は──遠い未来から過去であるこの時代にやって来た、ネコ型ロボット。
個体識別コードMA-M1、通称……マミ!
この首輪が小型化された『タイムマシーン』になっていて、これで体ごと転送されてきたんだ。
ちっちゃいカラダのほうが転送しやすいし、それに現地にも溶け込みやすいから、こんな子猫の姿になってるってわけ!
ボクの任務は時空を超えて、未来のある現象の原因について調査報告すること、端的に時空探偵って言ってもいいかもしれない。
えー、猫の姿でー? って思うよね?
ふふん。"見た目は子猫、頭脳は大人"……ってのはボクらを開発した会社の、調査機関への売り込み文句なんだけど、だからね、大丈夫なんだー。
それに、頭脳だけじゃなくて……っと、その前に。
先に、現地での生活拠点を、どうにかしなくっちゃだね!
あっ、ねぇねぇそこのおねーさん!
ボクと契約して、ボクの飼い主になってよ!
ちゃんと家賃払うから!
……って、言いたいとこだけど。
しゃべる猫が! なんて目立っちゃダメだからね。
にゃーん、にゃーん。
ひたすら可愛く鳴いて、鳴いて。
はい、中年夫婦に拾われましたー!
さっすがボク、小一時間で生活拠点ゲット!
二世帯住宅の大きなおうち、でも一階で夫婦の娘さんがクレープ屋さんやってるから、そっちには行かないでね、だって。
よしよし、拠点はOK!
次は、ちょっと人目につかないとこへ行って。
首輪型タイムマシーンには、もう一つの機能があって……これをステッキ型に、チェーンジ!
からの〜、メタモル機能・音声コード、入力!
「パンプルピンプル、パムポップン!」
毎回思うけど、なんだろうなーこの音声コード?
まぁ、それはさておき……ジャジャン!
子猫チャンがなんと、可愛い女の子に大変身!
設定は17歳前後、服は夫婦の娘さんのをこっそり拝借しちゃって。
この姿で、任務ための調査開始だー!
……え?
スカウトって、ボクを?
ボクの名前? えっとね、マミだよ?
って……えええ、本当に?!
……と、いうわけで。
ボクはアイドルになっちゃって、でも芸能界入りは何気に調査に都合がよかったし、お金も稼げちゃうしで、結果オーライ?
けど注意しなくちゃなのは、一日二回の充電。
充電はネコ型じゃないといけないからね。
だから拘束時間もちゃんと、短めにしてもらったし……うん、なんとかなるはず。
あーでも、こんなに目立っちゃうと、帰還したとき、めちゃくちゃ怒られそう……まーいっか。
よーし!
猫とアイドルと時空探偵の、三足のワラジ生活、これから頑張るにゃん!
《タイムマシーン》
僕の夢は、化学者だった。
タイムマシーンを、作る。
カッコいい夢を、持っていた…。
タイムマシーン
私は過去に行く派。
最高に楽しかった日とか幸せだった日に戻って、もう一度その日を過ごしたい
『タイムマシーン』
タイムマシーンとは、揺りかごなのだ。
人類のためではなく、世界のための。
○○○
誰にだって、戻りたい過去がある。
僕だってそうだ。
秋の夕暮れ、僕は君に別れを告げた。
『また、明日』
些細なこと、よくあること。
……だが、君は死んだ。事故だった。
その日は恋人から友人に戻った日だった。
家まで送る恋人関係だったら、ナニカ違っていたかもしれない。
たった一日。たった一日で、彼女は死んだのだ。
『世界には揺りかごがある。それは別の名を――タイムマシーン、またはタイムカプセルという』
冷凍睡眠、という科学技術があるのを知っているだろうか。
もしくは、ゲームをスリープ状態にしていたこと。または、読みかけの読書に栞を挟んで閉じたことは?
世界というのは、一方通行に時が進んでいるようで実は断続的なのだ。
とか、イカれた無名の科学者が呈した発現だった。
オカルト染みた思想を馬鹿にするものが現れるなか、数人の著名な腕のある科学者達がどこか納得げな顔で頷く。
“あぁ、そういうことだったのか”……と。
それは、シーンとシーンの切れ目。小説における省かれた描写。日記における書かれなかった時間。
存在するはずの、書き記されなかった場所。
……それが、今。僕たちが生きている時間らしい。
時は一方通行なのではない。
僕たちが、一方通行しか手段を持ち得ないだけなのだ。
だから、動かすなら、世界なのだ。
本のページをパラパラと捲るように。
動画のシークバーを動かして過去に戻るように。
必要なのは、程度だった。
1ページでは大きすぎる。そして、シークバー1ミリでは巻き戻りすぎる。
行間という目に見えない、指標もない中、どれだか微細に巻き戻せるか、その手段を見つけられるのか。
パン屑の落ちて消えた道しるべを便りに、帰り道を探すような無謀な行為だ。
……それでも、やらなければならない。
対価は必要だった。
だけど、僕には勝算があった。
――僕は、彼女が死ぬ前の時間まで戻る。
僕の、彼女を含む人物に関する記憶、全てと。
過去における僕の存在の抹消を引き換えとして。
僕の両親は僕を生まなかった。僕と彼女は出会わず、恋人にはならなかった。僕を知っている人は、誰も居なくなった。
僕は自分がどうしてそこにいるのか、分からないだろう。
それでもやらなくてはならないのだ。
――ごめん。別れよう。
――どうして? あたし、なにかした?
――違う……他に、好きな人が出来た。
――嘘。本当の事を言ってよ。
――……本当だよ。これが、僕の本当。
――もういい。そんなにあたしの事信用出来ないなら、好きにすれば! さいってー!!
……本当は彼女が好きだ。今でもずっと。愛してる。
好きな人が出来たなんて、嘘だ。嘘っぱちだ。
それでも僕は言えなかった。本当の理由を、彼女だけには。
『僕たち、父親の血が繋がった異母兄妹なんだって』
とは、口が裂けても、言えなかったのだ。
この知ってしまった事実を、僕は墓場に持っていく。世界の墓場へ持っていく。そして存在しなかったことに、僕がするのだ。異物は僕だ。要らない存在は僕だ。
……だが、彼女だけは守ってみせる。僕の意地だ。
「ヘイ、クールボーイ? 準備はオーケイ?」
「ああ、博士。ひと思いにやってくれ」
「オーケイ!! ……良き旅路を」
イカれた発表をした科学者の顔が、酷く優しく笑う。
期待と不安がごちゃ混ぜになった感情の中、心に蓋を閉ざすように僕は目を閉じた。
タイムマシーンの扉が閉められる音がする。
……これは、終わりじゃない。はじまりだ。
おわり
あそこは僕達にとって大切な場所だ
あの場所に還れば昔のように...
物としての大切なものは僅かだかある
しかし、記憶としての大切なものなら沢山ある
物はいつかは消えてしまう
しかし記憶ならば忘れることはあるが、大切なことは忘れたりはしない
あの場所に還れば思い出されてくる
あの場所に還れば
還れば
『タイムマシーン』
タイムマシーン3号というお笑いコンビがいる
ツッコミの山本さんは出身が同じ新潟県なので何となく応援している
出身県が同じってだけで親近感が湧くのは何でですかね?