『セーター』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
流れる縦の網目模様
無限の一本から織り成す
滑らかな手触りで
綺麗に写す凹凸
その温もりは君だけじゃない
誰かの手元から伝わるもの
特に、その首にかかる物は、
温かいのはどっち?
――サメの言うことにゃ、
セーター
題 セーター
あのね、セーターって苦手。
どうしてって?だって素材がチクチクするでしょ?
それから、熱くなりすぎちゃうの。
冬なんかセンターにコートじゃ暑がりな私には暑すぎて、コート脱ぎたくなっちゃう。
置き場もないのにね。
で、手で持たないといけなくなるのよ。
あとはね、洗濯すると縮むのもよくないわよね。
縮むと着れないもの。
そして最大の敵はね、静電気なの。
パチパチパチパチ、火花みたいにパチっとして痛い。
地味な痛さが精神的ダメージを増やす。
だから、私は冬にセーターは着ないんだ。
私のクローゼットには1枚もセーターがないの。
冬のセーターは私よりも寒がりさんのものだと思っているわ。
セーター
寒くなってきた。
冬服を取り出し並べてみる。
カーキーのカーディガン、黒のトレーナー、
グレイの裏起毛シャツ、グレイのダッフルコート、グレイのダウンコート、グレイのチェックパンツ、グレイのセーター。
気が付いた。とにかくグレイが多い。
自分はこんなにグレイが好きだったろうか問うてみたが、別にそんなに好きじゃない。
なぜこんなにグレイばかり増えたのだろうか記憶を探ってみる。
“気温で上着を変えましょう”
“毎日違う色を身にまとい、いつでも新しい自分でいましょう”
“パーソナルカラーは大事です。わからないなら診断士に依頼してみてもらいましょう”
“身だしなみはとても大切です、服のメンテナンスをしましょう”
“自分はどんな人かを考え、どう見られたいのか意識しましょう”
“姿勢は?”
“こんなにみっともない姿をしていませんか?”
“恥ずかしくない姿になりましょう”
おおおおお、思い出した。
どこだったろう、何がきっかけだったろう。
そうだ、SNSだ。
なんとなくみてた時に間違えていいねをタップしたら、
やたらとファッションの記事が流れてくるようになり、
記事をなんとなく読んでるうちに、
インパクトのある写真やイラストを見るうちに。
今まで何も考えてなかった自分が大罪人みたいに感じるようになり、
慌てて服を買いに行った。
パーソナルカラー診断士とやらにも合う色を探してもらった。自分はブルベの冬らしい。
ブルベ冬さんに似合う色はこれです!と並べられた色を見て、一つも好きじゃないことに気がついた。
しかし、自分の好きより似合うことが大事だと
並べられた色や薦められる模様の服を買った。
沢山買った。薄給が飛んだ。
そしてスキンケア用品も買った。
日焼け止めも買った。
靴も買い直した。
全部店の人に相談して決めた。
そうやって買い揃えたものを眺めて改めて気が付いた。
自分、こいつらが全然好きじゃない。
しかし、自分の好きより似合うことが大事だと気が付いたじゃないか。
努力した。
毎日まわりを見渡して研究した。
自分には何が似合うのか、周りはどんな服を着ているのか、髪型は、髪質は、眉の形は。
どうすれば馴染むのか。
研究して気が付いた。
これ、全然面白くないな。
普通、服を買い揃えることも着飾ることも楽しいものらしい。
SNSのキラキラは好きなことを楽しんでるから輝いてるようだが、自分全然楽しくない。
ビルのガラスに映った自分を眺めると、多分前より周りに馴染んで小洒落た自分なのだろう。
でもこれが本当に自分か?と自分に問うてみたら、
偽物だ、という答えが返ってきた。
それでも頑張った。
アホ毛を許すな、爪を揃えて磨け。
今日はオリーブのコート、足元はベージュ。
今日は差し色にオレンジのボタンが付いた黒シャツ。
白は汚れやすい、気を遣え。
柄物も取り入れろ、靴を磨け、磨き方にも気を配れ。
周りの評判は上がった。
ニコニコしてもらえる人が増え、会話も増えた。
世界がうまく回り始めた手応えを感じ、
身につけているアイテムの何もかもが全然好きじゃない事に蓋をした。
毎日毎晩、外から見える自分のことを考えた。
今日はこれを着る、明日ははこれを着る。
眉を切り揃えているか、鼻の下の産毛は剃ってあるか、
毛穴は?日焼けは?
ひたすら考えて、毎日を過ごし、季節の変わり目を迎えた。
新しく服を買い直す時、ふとグレイのセーターが目に入った。
自分には似合わない系統、イエベ春向きのグレイ。
あ、この色が好きだ。
そう思ったら全てがどうでも良くなった。
ひたすらグレイと黒い服を買った。たまに白も買った。
色を無視するように白黒グレイで全てを揃えた。
爪は切ろう、肌も整えよう。
髪の毛も気を遣い、眉毛指毛もチェックしよう。
毛穴も引き締めよう、ムダ毛は脱毛しよう。
形が崩れてきた服は着ない。靴もシーンごとに取り替える。
体型を維持して筋肉を付ける。
だけどもう好きでもない色を選びたくない。
その思いで服以外をキメにキメた。
買い込んだ服は捨てた。
一気に灰色になった自分に誰も何も聞かなかった。
周りの態度も変わらなかった。
なんだ、何着てても良いんじゃん。
憑き物が落ちた。
あー、思い出した。
モノトーンでワンシーズン過ごしたらスッキリしたのか、
春には春っぽい緑のシャツに自然と手が伸びた。
夏には濃い青のパンツを買った。
秋には煉瓦色のベストを初めて買ってみた。
季節を感じる色を手に取るのは楽しかった。
そして思い出した。
この時は好きじゃないものを選ぶのがとにかく楽しくなかった。
楽しくないのに金が飛び、好きじゃない事に時間と頭を使い、嬉しくないのに褒められるのがストレスだった。
ふとスマホを開き、去年写真を探してみる。
あった。飲み会の写真だ。
好きじゃない色を身につけた、悪くない自分がそこにいる。
でもなあ。
お前、悪くないけど好きじゃねえんだわ。
グレイのセーターに触れる。
自分には似合わない、イエベ春に似合うグレイ。
お前のこと好きだわ。
セーターを抱きしめた。
合う合わないじゃない、お前が好きなんだよ。
とてもとても幸せになれた。
「セーター」
着なくなってから10年が経った、
セーターと制服。
沢山の思い出が染み付いてるようで、
ずっと、どうしても捨てられなかった。
たしかに、思い出が詰まってるけど、
物を捨てても思い出は消えない。
やっと、本気でそう思えた。
奴の屋敷に着いて真っ先に向かったのは奴の使い魔のコウモリの小屋だ。
だがここには居なかったようで、屋敷の玄関へ向かう。
ドアを開けると黒い影が覆い被さってきた。
自宅での飛んでくるフライパンを思い出す。
が、その影は頭の上に力無く乗っている。コウモリだった。
リビングへ行くと相変わらずテーブルの上に奴の首が置かれている。
周りに皿やスプーンが散らばっているのはこのコウモリが主の世話をした後の痕跡だろう。
首は窓の方に向けられており、自分たちは真後ろに居る状態だ。
死んではないだろうから奴は後回しにするとして、コウモリを頭から下ろす。
そしてカバンから1枚のセーターを出すとコウモリを包むように巻き付けた。
それから暖炉に向かい火をつける。
この前準備したばかりのロッキングチェアにコウモリを移動させ、ようやく奴の顔を見る。
目がガッツリと合った。起きていやがった。
すまんが、ワタシも暖炉のところに連れて行ってくれないか?
そう言ってどうやっているのか、ちょこちょこと回って暖炉の方を向く。
仕方ないので奴の首を持ち上げ暖炉前のサイドテーブルに置いてこちらにもセーターを被せる。
自分もセーターを着込み、もうひとつのロッキングチェアに腰掛ける。
今日はこのまま暖炉とセーターの暖かさに寝てしまいそうだ。
全く、いつになったらこの吸血鬼は回復するんだ。
(セーター)
ちゃんと戻ってきてくれた事に感謝してるんだろうな。
目の粗いセーターは少し苦手です
/お題「セーター」より
パチッ
彼との数センチの間に
起こってしまった電気
二人の距離を
作るように感じてしまった
これだから
セーターは嫌いなんだ
君と別れた
駅のホーム
泣きそうな顔を
セーターの袖で拭った
『○○番線、快速列車が…』
駅のアナウンスが聞こえなくなるまで、
その時まで、
まだ、
あの時の二人だから
彼と迎えた、二度目の誕生日
お気に入りのカフェでデートをした
その帰り道で
プレゼントされたセーター
きっと
終わりだったんだろうな
ヨレヨレになったセーターは
こんな終わりに相応しかった
そろそろ息も白くなってきたので、
彼にニット帽とマフラー、
そして、セーターをプレゼントした。
「嬉しいけど、これだと手だけ冷たいな」
「じゃ、私があっためてあげる」
その日の帰り道は、
顔と手が今にも光りそうなほど熱かった。
セーター
着てはもらえぬセーターを涙こらえて編んでますなんて、恐ろしい歌が流行ったのよ昭和って(笑) 今時好きな人に手編みのセーター贈る女の子って居るのかしら?私たちの頃は流行ったもんだ、中学生くらいから二十代のクリスマス過ぎて大晦日で崖っぷちになる頃まで(この言い回し分かる人は昭和よ、分からない人はお母さんに聞いてね、説明はしないw)
紅葉が満点に色づいて枯れ葉が舞って来たら、「彼のセーター」「彼のマフラー」なんて見出しの本なんか買って来て、毛糸玉を買いに出かけるの、これも一大イベントであるのだ、冬が来る前の一大イベント友達たちとキャワキャワやりながら、時にひとりで真顔のド真剣で毛糸玉は選ばれる。
そこから、先ずはクリスマスを目標に編み始める、別に寒さ堪えて編むほどメンヘラな人は極限られた人で、だいたいの女の子は友達で集まったりしながらお菓子食べながらお喋りの方が優先で、彼へのクリスマスプレゼント手編みのセーター&マフラープロジェクトはスタートする。彼が居るいないに関わらず、クリスマスに告白なんてことのお供にも使われた手編みのセーター&マフラー、その頃の少女漫画はみんなそんな感じで女の子は、すべからくそれに憧れた。
かくいう私も、これでも片想いではなくお付き合いしていた彼がおりました、当時憧れたのは二人で巻ける長いマフラーよ(笑)もちろんネタは少女漫画、気分は陸奥A子の世界よ(笑)
そして、これくらいの頃から始まるクリスマスに手編みのプレゼント大作戦。
はじめは、放課後のお喋り会で、そのうち深夜のラジオのお供になり、やがてクリスマス過ぎちゃうのよ…半分くらいになったクリスマスに渡すはずの手編みのセーター&マフラーは、期末テスト前でお休みしてクリスマスを過ぎて冬休に突入、なんだかんだで忙しい年末年始を過ぎて、初詣一緒に行こうと誘われて、なんとかその日に渡そうと結局寒さ堪えて夜なべするも寝落ちで間に合わず、新学期を迎えた、ついに年を越えた毛玉はコタツの横に転がり、バレンタインデーの前に探しあてると何故か出来上がっている、、何時も仕上げは婆ちゃんが知らぬ間にしていてくれた。
それを可愛くラッピングして、さも自分で仕上げましたと、あまり上手でもない手作りのチョコレートクッキーとをバレンタインデーに彼に贈る、それが1980年代田舎の女子高生の一大イベントだった。
「手編みのセーターとマフラーとわたし♪」
令和6年11月24日
追記
てなこと、思春期の頃のメンヘラちゃんの想い出のヒトコマだよね😂 少女漫画の読み過ぎだと地味な大人しめのあざとさんか、何故だかクラス一軍男子のサッカー部なんてのを射止めて健気に仕上げるのよ、「頑張ったのよわたし」的に、80年代の中二病は可愛かったね🤣🤣
私の彼は陸奥A子よりハイティーンブギよりだったかなぁ、、ムッチせんぱーい😂
心幸
セーター
「……昭和の婆ちゃんみたいなことしてる…?」
「編み物を嗜む全国の人に怒られてくださいまし」
「今年用にはちょっと遅くね」
「来年用ですわ、夏場に毛糸を触ると汗で張り付くんですのよ」
深い茶色。ちょうど中庭にある松の幹の様な。重厚な色。
落ち着いた雰囲気のパッとしない色の毛糸玉から糸が出ている。糸は毛糸玉から床を這い、辿れば白く細い指を経由してかぎ針に掬われ、着々と何かを形作っていく。巻かれたラベルに「団十郎茶」の文字が踊る。
「地味じゃね」
「尾上君には別の色ですので安心してください」
「えっ俺の分あんの!?!?」
「…………ありませんわ!!!」
「別の色あるっていったじゃん!!あるって言ったじゃん!!」
「気のせいですわ!幻聴です!」
「言った!!絶対言った!!」
「言ってません!言ってません!!」
「ついでにそれ誰のだよ!!」
「石蕗です、1番大きい。早めに手をつけないと気が重いので」
「お嬢、面倒臭そうな宿題最初にやるタイプだもんな…」
俺は宿題最後までやらない。やらないったらやらない。
話しながらでも慣れたもので、すいすいと編んでいく手元は淀みない。じっと見ていたら興味を持ったと勘違いされた。
「尾上君も良ければどうぞ、精神統一に良いですわよ」
「やだよ面倒臭い……」
「まぁまぁそう言わずに」
「毛糸ってあれだろ、羊とか牛とかウサギとか殺して剥いだ毛皮でできてんだろ、殺生じゃんだめじゃん陰陽師が」
「殺してませんわよ刈ってますのよ」
「狩ってるなら殺してるだろ」
「毛だけカットしてますのよ」
「……虐待じゃん!?」
「貴方だって髪の毛切るでしょう、一緒ですわよ」
「俺は俺を虐待していたのか…」
「まぁ今はうちの規則でのばしていますけど」
「呪術に使う用って言われてんだけど済んだらどうなんの?ハゲ?」
「全部は刈りませんわよ」
「で、お嬢は誰の髪の毛でセーター編んでんの?」
「尾上君のは全部尾上君の体毛で作りましょうか」
「……あったかい?」
「裸よりはマシかと」
冗談ですよ、とお嬢は笑った。
冗談で良かった、と俺も笑った。
しかしこうして見ていると、猫が毛糸玉に戯れる理由がわかる気がする。不規則な動き、永遠に延びる糸。猫に限らず人の赤ちゃんもテッシュ永遠に出すの好きって聞く。多分同じ分類の快楽だ。
「笹本さんにも編むの?」
「尾上君の前に編みます」
「何色?」
「萌黄色……明るい黄緑色ですわ、良い色があって良かった」
「俺は?」
「名前になぞらえて蓮色を考えましたが、なんとなくしっくり来なかったので躑躅色です」
「何色って言ったの今」
「躑躅色です」
「髑髏色?」
「ありませんでした、幻聴です」
「いやもう遅いだろ」
「驚かせようと思ったんですのよ…」
「来年渡されてもサイズ合わないと思うんだけど俺」
「…………合わせてください」
「無茶言うなよ!!」
「では今の体型を維持で」
「身長伸ばさせろや」
こちとら健全な17歳だぞ。成長期だぞ。
にしても一着編むのに随分な量いるんだな。8玉?ラーメンの替え玉かよ。それ人数分?気が遠いな。
「お嬢のは?」
「もう終わりました。やはり半年ぶりだと乱れていけませんわね」
「こっちのこれ?」
「そうです、鼠色の」
「くそ地味……」
「尾上君のはアクリルで編みましょうか」
「よくわからんけどなんかやだ」
「冗談ですわよ」
見せてもらったけど乱れが全然わからねぇ。どこ?
どこから始まってどこが終わりかすらわからん。模様かっけーくらいしかわからん。
「やわらけ」
「毛糸ですからね」
「便所の毛糸タワシと全然違う…」
「あれアクリルですからね、こっちはウール」
「俺のセータータワシになるところだったのかよさっき」
「しませんわよ冗談です」
他にもポリエステルとかあるらしい。誰?メンデル?
「……椿さんにも編んでんの?」
「毎年編んでいますわよ」
「何色?」
「黒です」
「キングオブ地味!!!!」
「まぁ大体の服に合いますからね黒は」
真っ赤とかかと思ってた。意外。サンタクロースみたいで愉快ぽいと思ったが残念。浮かれポンチ婚約者殿は幻想か。
灰色と黒、並ぶと地味だな。差し色お揃いか?カップルめ…
クリスマスとかいちゃつくのかな。
なんで今から俺が憂鬱になってんだろ。
知らん。世の中のカップルよ幸せになれ。
「クリスマスとかデートすんの?」
「年末こそ陰陽師は大忙しですわよ、師走は伊達ではありませんので」
「…………は?」
「尾上君も他人事じゃありませんわよ、陰陽師なので」
「聞いてないんですけど」
「でも尾上君はまだ初心者陰陽師なのである程度便宜が計れますわよ、今から申請だせばクリスマスは遊べます」
「お嬢は?」
「しっかりお仕事ですわよ」
「つ、石蕗さんは…?」
「がっつりお仕事ですわよ」
にこ、と微笑まれるけど目が笑ってねぇ。
「乗り切れば束の間休息です」
「束の間!?」
「新年明ければ行事は目白押し、2月と言えば?」
「……節分?」
「節分と言えば?」
「鬼……」
「よくできました」
偉いですね、と頭を撫でられる。いや嬉しくねぇ。
「来年も忙しいですわよ尾上君」
きっとセーターのことなんて忘れるくらい忙しい。
だからきっと年末、お嬢のサプライズにまんまと驚く。
その頃には、俺も年末頼りにされるくらいできる奴になってたいもんだなと思いました。
チクチクするし、
すぐ毛玉出来るし、
あんまり好きじゃなかった
セーター。
近年は、
暖かさを再確認し、
一枚重ねれば着心地はクリア。
チクチクしない製品もある。
毛玉に対しては、基本的に
1年モノと考え直し、着倒す事に。
もぅ冬には欠かせない代物と
ランクアップしました。
この冬も、
どうぞよろしくね。
『痛い痛い痛いよー!うわ、髪の毛鳥の巣みたい!トイプードルみたい!え、ほこりみたい!!せっかくかわいくしたのにー!!』
よく喋るわ本当に。すごい勢いで階段駆け降りてきて、セーターを着ます宣言したのが2分前。もう冬だね。この騒がしさにも慣れたなって思う。
『できましたー!ちょっと何ニヤニヤしてんの!?ねえ失礼だよ!!』
…僕今ニヤニヤしてるんだ。関係ないかもしれないけどさ、最近よく眠れるんだ。明日も楽しみって思いながら眠るのなんて小学生以来だよ。真っ暗で何も見えない道だったけどここまで来れたんだ。でもね、これからは2人で進んでみたいの。真っ暗闇も、眩しすぎるのもきっと楽しいね。
あ、あのね髪の毛一本だけぴょんってなってるよ。
ざっくりニット 風通しがよすぎちゃって
ハートが寒い 寒すぎるかも
フェアアイルの放射 ずっと憧れてる
不思議な抱擁 あぁ欲しいな
♯セーター
(セーター。)🦜
あのね
僕が・・・・
電線の上から
・人間、しゃん。を
観察しているとね。🦜
「冬に向かって
寒くなると
セーターを
着る人が
増える事に気が付いたんだよ。」
✢セーターを着ると
とても暖かいんだね。🦜
✢その話をね。
・娘すずめ、しゃん。に
話たんだよ。🦜
[そしたら]
✢苦労しながら、僕の為に
娘すずめ、しゃん。が
セーターを編んで
くれたんだけど。🦜
【すずめ、が セーターを
着て居る姿を
観たことが無いし、
着ると・・飛べ無い。】
《娘すずめ、しゃん。の気持ちを
考えると、着なければ行けないし。》
❞今年の冬は(ふくら雀。)で無く、
(まるまる雀。)になります。❝
🦜🦜🦜
木枯らしが吹き、日一日と秋が深まっていくようです。
その後ご無沙汰しておりますがお元気ですか。
つい先程までそんな言葉を綴っていた筆は、既に停止している。
――あれ程まで望んでいた機会だというのに
続く言葉を考える事もせず、私はそっと窓を開けた。
終わりかけの秋の風が部屋を覗き込む。
それで、何かが吹っ切れた。
息を吸い、
筆を折り、
言葉の残る手紙を丸め、ゴミ箱へ投げる。
私の恋はもう終わったのだ。
新しい出会いに喜ぶ春ではなく、
全力を尽くす夏でもなく、
春を待ち望む冬でもなく。
ただ終わったこと、終わっていくことを実感するだけの秋。
あまりにも醜い。
だから彼への想いは全て捨て、冬へ向かうべきだろう。
――そうだろう?
そうやって思って手をかけたのは、
水に濡れたセーター。
セーター
小さな頃母親に着せられるセーターが苦手だった。
「寒くないように」との親心には感謝なんだけど、なんかもうチクチクして首周りが気になって、下にブラウスなんか着たらもう身動きが取りにくいのなんの。
今の時代、チクチクするセーターなんて探す方が難しいほど、柔らかい繊維で編まれたものばかり。
その上、デザインだって多種多様。
昔の私に着せてあげたい。
きっとそればかり着るくらいお気に入りの1着になるだろうな。
今の私は柔らかく編まれた厚手のセーターを愛用してる。白と青の2枚。
風が吹く街を肩をすぼめて歩いていると、好きな人とお揃いのセーター着て、手を繋いで寄り添い歩きたいなと思う。
そんな日々を夢見てはあきらめて今年の冬も一人で歩く。
早足で歩けば暖かくなるのだから。
なんか違うけど良き。
end
編み上げたセーターを包む
あなたに渡すため
渡す瞬間を想像してそっと微笑む
前の夜
セーター
カラフルな毛糸
編み物をしてみたいけど
不器用で飽き性で
なかなか踏み出せない
暖かセーター
憧れセーター
今日は日曜日!久しぶりに部活も休みで10時過ぎまで布団の中でゴロゴロしてた。布団から出て朝ごはんを食べた。一人暮らしをしてる姉以外の家族4人と久しぶりに一緒に過ごせた。午後は明後日の修学旅行に着ていく服をお父さんと買いに行った。いろいろ買ってもらえて嬉しかった。帰ってからは勉強したりゲームしたりした。今日もいろいろあったけど楽しかった。でもまだ今日は残ってる。残りは勉強しようと思う。
セーター
母が初めて私にセーターを編んでくれたのは、たしか私が小学五年生の頃だったと思う。
「編み物を始めるの。」
当時からじっとしているということがなかった母は、仕事のかたわら家事をテキパキとこなし、書道や弓道、洋裁や和裁など、すでに趣味を超えた範囲で嗜んでいた。
その母が編み物を始める、と嬉々として私に言ったのだ。
当時、反抗期が始まっていた私は母の趣味になどもちろん興味はなく、いつものように軽く聞き流していた。
出来上がった母の一作目のセーターは、お世辞にも良い出来とは言い難かった。
首周りのゴム編みは伸び切ってダルダルだったし、ところどころ編み目が飛んでもいた。
それでも、兄でもなく、姉でもなく、私のために編まれたピンク色のそれはふかふかで温かく、何よりも母の気持ちがこもっているような気がした。
兄弟姉妹がいる人には分かってもらえるだろうか。
どんなに親が差別なく平等に子どもたちを育てたとしても、兄弟姉妹に対する嫉妬や妬みの感情はゼロにはならないものだ。
残念ながら、そのセーターはもう手元にはないけれど、くすんだピンク色の何とも言えない可愛らしさや、手触り、首周りの伸び具合まで、今でもはっきりと思い出すことが出来る。
齢八十を越えた母は、昨年父を見送ったあと、しばらくはもぬけの殻だった。
十年以上の期間、介護が必要な父のためだけに尽くしてきた母。
もう復活は見込めないのかと思うくらい気弱になってしまった母だったが、今年に入り奇跡的に復活を遂げた。
地域のゴミ拾いボランティアや区民体操、手芸教室と毎日忙しく動き回っている。
そうそう。
そう言えば、最近はまた新たに写経を始めると言っていたっけ。
お題
セーター