暇人 

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パチッ

彼との数センチの間に
起こってしまった電気

二人の距離を
作るように感じてしまった

これだから
セーターは嫌いなんだ

君と別れた
駅のホーム

泣きそうな顔を
セーターの袖で拭った

『○○番線、快速列車が…』

駅のアナウンスが聞こえなくなるまで、

その時まで、

まだ、
あの時の二人だから

彼と迎えた、二度目の誕生日
お気に入りのカフェでデートをした
その帰り道で
プレゼントされたセーター

きっと
終わりだったんだろうな

ヨレヨレになったセーターは
こんな終わりに相応しかった










11/24/2024, 11:27:08 AM