『スリル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
スリル
マイケル・ジャクソンの
「スリラー」
あれは衝撃だった
音楽と映像の革命だった
未就学児の頃の祭り
田舎の縁日
人混みって妖怪だった
スリとかチカンとか怯えてた
学生時代のデート
ジェットコースター
おばけ屋敷のスリルさえ
見つめ合うドキドキが勝っていた
最強で最悪の
スリルは
死につながる病気だった
両親を見送れば、私の番が来る
スリル
貴方と私は、
夜の帳が降りる時だけの、
密かに結ばれる、仮初めの恋人。
この恋が、
破滅に向かう階段と知りながら、
それでもいいと、胸が囁く。
抗い難い、愚かな甘さ。
貴方には恋人がいると、
知っているのに。
それでも、貴方を求めずにはいられない。
私の心は、静かな毒に染まってゆく。
夜が明ける頃、
貴方は私の腕を抜け出し、
まるで何事もなかったかのように、
美しく儚く微笑む。
「また、会いに来てください。」
甘く囁かれる、その言葉に、
私は幾度も裏切られ、
そして…同じだけ救われてる。
正しさも未来も、関係ない。
私達に許されているのは、
この危うい絆だけ。
だけど。だから。
ただ、この夜を、
ただ、この瞬間を、
命が尽きるほどに、感じたいんだ。
朝の静けさに身を沈め、
名残を抱いて、
私は独り、貴方の部屋を後にする。
このスリルが、私を生かし、
やがて…私を殺すだろう。
それでも、私は、
貴方を求めずにはいられないんだ。
スリル
わたしはスリルというのを知らない
多分お化けとかジェットコースターとか
スリルがあるもの
そんなもの通じない
でも心は寂しい
友達がいないから
本当の自分を出せていないのかも
わたしにとっては
「友達」がいちばんのスリルかもしれない
お化け屋敷、ホラーゲーム。
スリルを味わうのに色々な方法があるという。
でもスリルを味わうためにバカのことをする
人もいることを知ったのは、学生時代。
母がバレるかバレないかのスリルを楽しむために
不倫をしていた。
父は激怒するだろうなと思ったが、なんと父も不倫を
していた事をバラした。
こんな奇妙な夫婦が身近にいるとは思わなかった。
2人がどうするのか私は気にしていたが、
2人は不倫がバレて興が冷めたのか不倫をやめた。
いつもの家庭がそこにはあった。
私はその不快感から成人後、逃げ出したが
いまだに親を見るも不快に感じる。
スリルなんていらないわ
名前も付けられないような
穏やかでありふれた日常が
ただそこにあれと願うばかり
喜びと楽しさで満たされていたいけれど
悲しみや痛みと向き合わないわけにはいかないのなら
丁度良いバランスで どうか訪れてほしい
そうしたら嵐に見舞われても
絶望しないで 光が差すのを辛抱して待てると思うから
幸せは過剰には必要ないわ
溢れてこぼれ落ちたものを慌てて集めたりしなくていい
ただこの両手を満たすほどの
数え切れる幸福に 目を細めていたいの
the thrill
ランドセルを豆腐にしてもバレないんや
一輪車に乗ってみたい!この歳で
乗りこなせはしないだろうけど
#スリル
久々にログインした。なんか億劫で文章も書きたくなくなる長い夏が過ぎだんだん寒くなってきた今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか的に文章を書くリハビリ。そしてお久し振りのアプリにログインするというスリル感。
(同じ気持ちを感じるもう1つのアプリはポケカラ(笑)早くお返事を書かねばと思いつつ1ヶ月経ってしまった)
そんなわけでよろしくお願い致します。
テーマ:スリル
手すりに掴まり、電車の揺れに身を任せながら
一人の男がため息をつく。
会社では上司に責められ、家では嫁に冷たくされ、
身も心も限界に達していた。
「やよい駅~ご乗車の際は──」
人がどっと押し寄せ、ぎゅうぎゅう詰めになる。
最寄り駅までの道のりは長い。
ふと、甘い匂いが男の鼻を掠めた。
目の前に立つ女子高生から香るものだ。
そっと太ももを撫でると、
女子高生はわずかに身を震わせる。
期待通りの反応に男はニヤリと口角を上げた。
これが最近のストレス解消法だ。
標的はいつも大人しそうな相手を選ぶ。
おかげで今まで一度も訴えられた事がない。
下手すれば仕事も家庭も失う恐れがあるが、
このスリルがたまらない。
「きさらぎ駅~ご乗車の際は──」
次の駅につくと、女子高生が男の方へと振り返った。
「一緒に降りませんか?」
顔も声も想像以上にかわいい。
断る理由がなかった。
その後、男の姿を見たものは誰もいない。
お題「スリル」
人生は上手くいくことばかりではない
むしろ上手くいかないことの方が多いだろう
それでも挑戦を続ける人々が居る
そんな人たちが掴みたいものを掴んだ時
人生大逆転の美しいお話が生まれる
成功者には不思議とそんな人が多い
教科書通りに生きるのではなく、
自分の興味に従って、挑戦的に生きる
そんな人生が格好いいと思う
11.12 スリル
▼ スリル
(君に気付かれないように視線を送る)
(五分気付かれなかったら俺の勝ち)
その背中をいつも見て来たけれど、どうか今は振り向かないで。
今日のシャツも似合ってる。
襟が折れているのはわざとかファッションか。
襟足も軽く跳ねている、訳ではなくて。
きっと君のオシャレ。
あまりオシャレとは言えない俺は、その君の変化に感心したり驚いたりする。
いつだって発見でいっぱいだ。
(あと三十秒、二十、十、あ)
「何」
照れ臭そうに振り返った君に、始めから負けていたのだとようやく気付いた。
作品2 スリル
空を飛ぶというのはスリルがあってとても気持ちいいらしい。彼らに聞いてみたから知識にあるだけであって、人魚の私にはよくわからない。けれど、自由に羽ばたけるのを、羨ましいなと思う。そもそもスリルってなにかしら?彼らの言うことはよくわからない。
『彼ら』と呼ぶのは何かおかしいな。あの種族は性別というものを持たないらしいから。これは、50年くらい前に亡くなった祖母から聞いた。そして『彼』とは雄を指すというのもだ。これは私の200年という短い人生経験から学んだ。
けれど、他にいい感じの言いようがあるかしら?
少し悩んでみるけれど、やっぱりわかんない。いいわ、『彼ら』で。別に思考を読まれているわけではないのだし。
私はいつもこういうことばかり考えている。ただ一人、砂浜のきれいな海辺で、人魚にしか歌えない特別な歌を歌いながら。陸に出ているときは尾が足に化けるから、人間たちからすると同じ生物に見えてるでしょうね。やっぱり偽物の足で歩くのは下手だけど。
そんなことを考えながら歌っていると、ふと視線を感じた。
いつものあの子だわ。彼らの中でも特に真っ白で、大きな翼を持ったあの子。
最近よく私の歌を聞きにくるの。バレてないつもりで隠れているのでしょうけど、生憎初めて聴きに来てくれたときから気づいているわ。
あのときの私を見たときの瞳!あれはまるで私に恋してるみたいだったわ。
日が沈んでしまった。家に帰る。母が夕飯の準備をしていた。ただいまーといい、いつものようにご飯を食べ、片付け、眠る。眠る前にはいつも母とお話をしている。陸に上がっていることは私だけの秘密だ。何を聞こうかしら?そうだ、スリルという言葉の意味について聞こう。
お母様、スリルってなあに?
スリルっていうのはね、簡単に言えば、ハラハラしたりドキドキしたりすることだよ
今日も陸に上がって歌を歌う。きっとあの子も来るでしょうね。あの子、私が人魚だと知ったら、どんな反応をするのかしら?
⸺ガサ
後ろで何か小さなものが落っこちた音がした。気になって音の近くまで行くと、怪我をした小鳥が落ちていた。可哀想に。血の匂いもするわ。
動物に襲われないところにおいてあげようかしらと、小鳥を手に持った。その瞬間小鳥が暴れ出し、血の匂いが一気に強くなった。ああ、なんてかわいそ、う、、、に……
オイシソウ……
一瞬周りの音が聞こえなくなる。
私は今何を思った?可哀想?いやそのあと。オイシソウ?美味しそう?なんで?
小鳥を持っていない方の手を見る。血がベッタリとついていた。もう片方には羽が赤くなってきた小鳥。とても強く香る血の匂い。
急に意識がなくなった。
気づくと両手は真っ赤に染まり、あの小鳥のものだと思われる羽が、私の周りに散らばっていた。口に違和感を感じ、そっと吐き出してみると、小鳥と思わしき肉塊が出てきた。
私は怖くなって、その場を離れた。
頭の中が、『もっと食べたい』で埋まっていく。『美味しい』とも思ってしまう。胸がおかしいくらいにドキドキしてる。
ドキドキ?最近聞いた言葉だわ。そうよ、この前の夜お母様に聞いたときのだわ。なぜだか、さっき感じていた恐怖が次第に消えていく。
すごいドキドキしてる。これが『スリル』ね!スリルって美味しいのね!
あの日以降、私はこっそり小鳥を食べるのにハマってしまった。日が沈んで、誰もいなくなったとき。小鳥がかかるように罠を作り、かかったときだけ少しだけ食べる。とても美味しい、私だけの味。誰にもバレちゃいけない。
そしてかわらず、海辺で歌も歌っている。あの子も変わらず、聴きにくる。あの子も翼を持っているわ。あの子は美味しいのかしら?
ある日、夜が来るのを楽しみにしながら歌を歌っていると、隣に人が座ってきた。誰かしら?
あの子だわ。真っ白な翼が穴だらけになって、血の匂いがすごいする。なぜ?
驚いたけど、これはいい機会だわ。思わず笑みが溢れる。この思いに気づかれないように、いつもどおりにしなきゃ。
人魚だけが歌う歌を、この子のためだけに今歌う。さあ、早く意識よ崩れなさい。
少しぼーっとしてきている。あと少しよ。
私は立ち上がる。この子も立ち上がる。足が痛むのを我慢して、海の方へと歩いていく。この子もついてくる。あと少し、あと少しよ。
海に潜る。この子も潜る。ああ、やっと来たこの瞬間が!
足はもう隠す必要なんてないわ。元の私を見せてあげましょう。でも可哀想に。もう意識はないのね。最期に聴く音が人形の歌でよかったわね。幸せでしょう?
大きく口を開ける。反してこの子の眼は閉じていく。この子の意識が完全になくなったのがわかる。喉の奥からギュルルと音がなる。
さあ、あなたのスリルの味を教えて!
こちらの作品は、自身が以前書いた、作品1 飛べない翼の、「彼女」目線のつもりで書きました。単体でもわかるようにしましたが、良ければもう一つの方も読んでみてください。どうして、「あの子」の翼が穴だらけになったのかが分かります。多分面白いと思います。
君が見てない隙を狙って「大好き」と呟くのが私のマイブーム 聞こえるか 聞こえないかのスリルと意気地なしのこの想いを昇華させるにはちょうど良いと思ったからだ
もうこのままでもいいや そう思ってたのに
「俺も好き」と君の声
死んでもいいわ
私は配信者として活動している現役高校生。今日の企画は心霊スポットでの歌みた配信!なんで心霊スポットなのかって?だってそうしたら色んなスリルがあるでしょう?例えば幽霊に脅かされたり呪われたりとか、あるいは立ち入り禁止の心霊スポットに忍び込んだことがバレるとか、変質者が出るかもとか。そんなスリル満点の場所で配信するのって絶対楽しいじゃない。だから心霊スポットで配信するの。普段感じることの出来ない恐怖と快感。それを味わうためにここに来たんだから。さぁ、今日の配信では何が怒るかしら。ちゃんと見届けてね。
「はーい!今日も始まりましたAMIチャンネル!今日は最近話題の心霊スポットで怖い歌を歌って何が起こるか検証したいと思います!しっかり見届けてねー?」といつも通り配信を始めた。最初の10分はいつも通り何事もなく進んでいた。なのに、2曲目を歌ってる途中からコメ欄が荒れ始めた。
「え?どーしたの?なんかコメ欄荒れてるんだけど」
ファンのコメントのほとんどが『 後ろ見て』『 後ろの人誰?』『 そもそもさっきから変な声聞こえね?』ばっかり。何かがおかしい。そう思ってファンに向かって「なになに?どういうこと?後ろって何も無いはずでしょ?だって後ろは壁だもん!誰かちゃんと説明してよ!」と言うと『 後ろに男の人の顔が』とか『 壁から男の上半身生えてる』とか『 なんか唸り声みたいなの入ってる』とか書かれてる。恐る恐る振り返るとそこには不気味な笑顔の男が立っていた。だがその男すごくおかしいのだ。だって腕が捻れて逆折になってるし足なんかちぎれかけてる。怖いのでカメラを持って全力で逃げた。最後に「めっちゃ怖かったね!次はもう少し安全な感じにやるよー!」と言って配信を終えた。
家に帰っても特に何も無いと思った。なのに、至る所にさっきの男が出てくる。結局お祓いをしてもらってあの場所についてもいろいろ聞かされて本当の終わりが来た。今後はもっと命は大事にする。
#スリル
あ 捨てちゃった?
い 赤い服、要らないって…
あ 要らないの、青い服だよ
い …赤だと思って…
あ ……
い …なーんてね、捨ててないよ
あ …え?
い 一緒に買いに行った服だもん
あ 良かった…
い この青のは、誰と?
あ …え……
『スリル』
私はジェットコースターが好きだ。
ふわっと浮かぶような感じがして落ちていく感覚も、ぐるぐると回る感覚も大好きだ。
大嫌いな仕事も、遊園地に行くため頑張っている。
いつか遊園地のスタッフになって、ジェットコースターの点検をしたいと思うくらいにはジェットコースターが好きだ。
なんでそこまで好きなのかはわからないけれど⋯
きっと「スリル」が好きなのだろう
縁石から落ちたらワニに食べられちゃう。
横断歩道の白い線から落ちたらワニに食べられちゃう。
友達にガイドされながら目を瞑って帰る。
友達にガイドされながら後ろ歩きで帰る。
学校の帰り道は危険がいっぱい。
そしてそこら中ワニだらけ。
「スリル」
「スリル」
学生時代、鍋パーティーすることになり
食材を買いに仲間と街に出かけた。
野菜、菓子、酒、必要な物を買い物カゴに入れてると
仲間の1人が肉は俺にまかせてと言った。
あいつは肉のパックを自分のエコバッグにささっと入れて、ゆうゆうとスーパーの出口から外に出で行く。
万引きしたのだ。
仲間も皆あぜんとしていた。
もちろん俺も。
だけど誰もあいつに注意しない。
大学の寮で皆で集まり簡易のガスコンロに鍋を乗せ
食材を入れて鍋をつつく仲間達。
何事もなかったかのように皆あいつの戦利品
肉を鍋に入れて平らげている。
歓談し笑いながら。
誰も万引きに触れない。
俺も皆と笑う。
心の奥にバレなかったからよかったという
安堵感と罪悪感がちろちろと小さな暖炉の火のように
灯るのに。
あいつの犯罪に何故俺が罪悪感持たなければいけないのかという怒りもあるのに。
なにも悪くないように自然と盗みを働く姿、
盗人なのにけろりとしていて
なのに見ている俺はスリルでハラハラしていた。
仲間たちもあいつの犯罪をみて見ぬふりしながら
ハラハラとスリルを感じていたのだろうか。
罪とは、当人も止めなかったまわりも含まれる。
遠い昔の嫌なスリル体験だった。
スリルを感じてみたくて、
夜の車道を歩く
まるで自分だけの夜のような感覚で、
そして街灯の光で、
自分を包むシャドウ
『スリル』
ハラハラする!ドキドキする!
心臓がドクドクと波打つ
スリルは生で生こそがスリルだ
予測不可能な人生を楽しもうじゃないか!
……何?
恐怖も緊張も嫌?
そんなものでは楽しめない?
自分はただ穏やかに生きていたいだけだ?
つまらないことを言うねぇ!
スリルのない人生なんぞ歩む価値もない
その臓器をお飾りのままにしておくつもりかい?
君のそれが波打つ時、
その血は全身を巡って君を君たらしめる
寿命が縮みそうなくらいの負荷を与えよう!
バクバクとする鼓動に耳を澄まそう!
それこそが今、君がここにいる証だ!
君がまだ、ここにいてくれている証だ
最高のスリルを楽しもう
予測不可能な人生を共に歩もう
そうしてどうか君の音を
少しでも長く僕の耳に。
あんなスリルはもう二度と味わいたくはないんだよ