『スマイル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
スマイル
ほほえむこと
いつかあなたの
心の底からのスマイルを
みてみたい。
スマイルと聞くとまっさきに思い浮かぶのが「幸せ」などポジティブな印象を抱く。自分とは程遠い言葉だ。ポジティブな印象を抱くといったが、状況やその人の背景で意味合いが変わってくる。例えば、葬式などで笑っていたら変な人、怖い人、空気が読めない人、と思われる。また、独りでいるのに笑顔でいたらそれはそれで怖い。このように「スマイル」は、状況でかなり異なる。
黄色い丸についた口。
その口が口角を上げたスマイルなんてマークが一時期流行った。
私はあまり好きでなかった。
どうにも、なにかを強制されてるようで居心地が悪い。それだけならいいがクラスメイトが揃ってつけてる時期もあって苦手意識はました。
嫌悪感丸出しにしようと、いつのまにか、社会からスマイルを強制される。
笑顔、笑い顔。
スマイル。
のっぺりして見える。
スマイル
スマイル
スマイル→笑顔
「笑顔は美徳」
我が家の茶の間に飾ってある、
柳家権太楼師匠の色紙。
時々これを見て、
気持ちを入れ直します。
笑顔が大事。
それは接客の極意だけど、私は笑顔だけでは乗り越えられない壁があることも知っている。
接客する人にも、相手にも笑顔以外の表情があるからだ。
どんな時に、どういう言葉をかけるべきか、慎重に考えないと逆に相手を不快にさせることもあるのだ。
そういうのは経験を重ねるうちに少しずつ分かってくるのだが、相手の出方が分からない場合はかなり難しい。
私はそんな時に、臨機応変に対応できるような人でありたいと思う。
仕事終わりに携帯を見ると、妻からLINEが入っていた。
「お疲れ様です。たくさんの白菜を実家からもらったよ。
今日の夜は麻婆白菜と餃子ね。豚キムチ鍋もあるよ。
もちろんお酒も買いました~。」
俺はニッコリスマイル マークのスタンプを送ると、スキップしながら帰路に着いた。
俺って幸せだなぁ。
怒っているわけではない。
機嫌が悪いわけでもない。
眉間に皺が寄っているのも、
口がへの字なのも、
目つきが悪いのも、
元からこういう顔なだけだ。
だから無理に笑わせようとしないで欲しい。
俺は俺が納得した時にだけ笑顔になりたいから。
‥‥なぜそんなに笑顔が見たいんだ?
「見ただけで子供が泣くと噂の笑顔が見たいから」
君の好奇心に満ちた眩しい笑顔を見て、俺は自意識過剰な自分に苦笑するのであった。
//スマイル
『スマイル』
人間の表情筋は複雑に交差し、「喜怒哀楽」を造り出している。眉間にシワを寄せて怒りの感情を表したり、口角を上げて喜びを表したり‥
『スマイル』顔を造ることのできる筋肉が活性化していくよう、今日もニコニコ顔の花を咲かせよう!
「スマイル」
鏡に向かって笑いかける自分の顔は
なんとかなる程度だと
思って出かけたとしても
あなたには
全く通用しない。
つらそうだね、と言われた途端
スマイルなど崩れて
涙が溢れてしまう
そんな役立たずなスマイル。
起きている時は仏頂面なのに。
寝ている時は、なんだか笑っているみたい。
君のかわいい口元。
今日もお仕事お疲れさま。
ぐっすり眠っている君を起こさないように、優しく労るように、頭を撫でる。
おやすみなさい、良い夢を。
眉間に刻まれたシワを軽く伸ばしてから、そっとキスをして隣に潜り込んだ。
テーマ「スマイル」
突然ですが恋人ができました!
笑顔が素敵な美人で優しい女性です。
ある日彼女からこんなお願いをされました。
☺️「私の一族に会ってほしいな」
😧「一族?」
いきなり親戚の方々に紹介されるとは、
とても緊張しています。
彼女の故郷に着くと、
みなさん温かく出迎えてくれました。
- ̗̀ ようこそ ̖́-
( ͡ ͜ ͡ ) ( ͡ ͜ ͡ ) ( ͡ ͜ ͡ ) ( ͡ ͜ ͡ )
おめでとう( ͡ ͜ ͡ )
よかったね~( ͡ ͜ ͡ )
宴じゃ( ͡ ͜ ͡ )
☺️「みんなありがとう」
豪華で美味しい食事やお酒まで用意されて、
僕は身も心も酔いしれていました。
さて、そろそろ…( ͡ ͜ ͡ )
頃合いじゃ( ͡ ͜ ͡ )
儀式を始めるかの( ͡ ͜ ͡ )
😧「儀式?」
( ͡ ͜ ͡ ) ( ͡ ͜ ͡ ) ( ͡ ͜ ͡ ) ( ͡ ͜ ͡ )
( ͡ ͜ ͡ ) ?!😨🥰 💕︎ ( ͡ ͜ ͡ )
( ͡ ͜ ͡ ) ( ͡ ͜ ͡ ) ( ͡ ͜ ͡ ) ( ͡ ͜ ͡ )
いつの間にか一族のみんなに囲まれていました。
仲間が増えるね( ͡ ͜ ͡ )
めでたいね〜( ͡ ͜ ͡ )
宴じゃ( ͡ ͜ ͡ )
彼女にお面を渡されます。
それは笑顔のお面でした。
😨「これって大丈夫な奴だよね?」
🤭「うふふ」
お面を付けると、
僕の顔は( ͡ ͜ ͡ ) になっていました。
お題「スマイル」
スマイル
makes me smile!
笑うことは、ほんとに大事。
笑う角には福来たるとは、
当たっているなという気がします。
笑うことも忘れて、微笑んでくれる人にも気づかず生きていると、損をしてしまうね。
心からの笑顔は、何よりも美しい。
あなたにピッタリです。
私やたくさんの人たちが、
心からの笑顔をできている日がありますように。
我が愛猫は、謎の微笑みを浮かべていた。
にゃーん。
あ!煮干しほしかったのね。
にゃんざぶろう
2/8「スマイル」
「ままー」
2歳の娘が走り寄ってきた。
「ん? みいちゃんどうしたの?」
「すまーるあげる」
「すまーる?」
新しい単語を覚えたらしい。すまーる。
ただでさえ2歳児の発音から単語を読み取るのは難しいのに、夫が英単語も教えようとするからなおさらだ。
「すまーるってなぁに?」
美優は両手を後ろに回し、照れたような笑みを見せる。
あ、そうか、もしかして「スマイル」かな?
「そっか、スマイル覚えたんだね。えらいね」
「うん、あげる」
そう言って私の膝に何かをべちゃりとつけた。
―――スライム。
(所要時間:6分)
2/7「どこにも書けないこと」
ブログにも、SNSにも、日記にすらも、書けないこと。
うちの嫁に関する愚痴。
何せ何もかも見張られてる。ブログもXもフォロワーだし(ちょくちょくいいねしてくる)、日記も過去に見られてからはやめた。
だから俺は、友人に愚痴る。
「…というわけなんだよ」
「愛されてるねえ」
「いやいやいや。俺のプライベート皆無よ?」
「うーん、確かにちょっとこう…、ドメスティック・ストーカー?」
「新しいな…」
なんて話をここに書いたら、これも嫁に見られるのだろうか。
(所要時間:6分)
2/6「時計の針」
「僕らなんてもう用なしですよ…」
「ねー…」
しょんぼりしているのは、壁掛け時計の長針と短針。
「時計自体わりと用なしだもんねー」
「ですよね、みんなスマホですし」
「そ、そんなことないよ。ほら、やっぱりこういう時計の存在感がいいっていうか。壁掛けはデジタルじゃない方がいいって人も多いし」
「でもね。あたちなんかね。みてるひとだれもいないし、おとがうるさいとかいわれるし」
秒針は泣きそうだ。私はあたふたと慰める。
「でもさ、秒針見て安らぐ人もいるよ。大丈夫大丈夫」
カランコロン、と玄関ベルが鳴る。お客さんだ。
「いらっしゃいませー」
「えーと、時計を探しに来たんですけど…。あ、これなんかいいな」
まさに私が今話していた時計を手に取るお客さん。
「ありがとうごさいましたー」
「…いいなぁ、時計は」
「我々も売れてほしいものだな」
物たちが次々につぶやき出す。アンティークショップは今日も賑やかだ。
(所要時間:9分)
2/5「溢れる気持ち」
溢れる気持ちがコロコロと転がり落ちた。どうやら気持ちの器が一杯になったらしい。
転がり落ちた気持ちを拾い上げた所で、もう戻せない。せめて取捨選択して、楽しい気持ちや幸せな気持ちを残しておこうと思った。
そう思うと分別もそれなりに楽しい。要らない気持ちをぽいぽいと捨て、軽くなった気持ちでうきうきと過ごした。
「おい! 誰だ、憂鬱な気持ちをこんなに落としてった奴は! せめて心ゴミの袋に入れろ、収集するこっちの身にもなれってんだ!」
(所要時間:5分)
スマイル
キープスマイル!!!!!!!!!!😸😸😸😸😸😸😸😸😸😸😸😸😸😸😸😸😸😸😸😸
まだ書いていない
お題・スマイル
(入れたいキーワード・花、女の子、家族)
私はスマイルより笑顔の方が表現しやすいと思う
だってスマイルは心から笑ってないと思うから
笑顔の方が日本人にはわかりやすいと思う
だからといって無理に笑顔に表現しなくてもいい
あなたはどちら派?…… 終
『スマイル』
彼女のことを見ていると誰を想っているのかよくわかる。私や友達とおしゃべりしているときは楽しそうだし苦手な先生が傍を通ると眉間に少ししわが寄る。隣のクラスから彼女の幼なじみがやってくると他の人では見られないような笑顔になる。お節介かとは思ったけれど彼とは付き合わないのかと尋ねてみた。
「あのひと、好きな人がいるんだよね」
彼の想い人はピアノの先生らしい。小さな頃から先生と結婚すると事あるごとに言っていて、それから十年近くが経っても想いが変わっていないのだという。
「わたしに勇気が無いから、振られ待ちなんだ」
彼女の寂しげな笑顔に十年近い想いを感じた。
スマイル
私のスマイルは無料じゃない。
私はアイドル。笑顔が嫌い。見ているだけで腹が立つ。
でも、私のファンは笑顔を求めている。
だからこうした。
『スマイル1回500円』
500円で笑顔をあげる。
貴方が求めるから。
見ているだけで腹が立つ。
勇者が渾身の一撃を振り下ろす。
両手に握った『対魔の剣』は、魔王の耳元を掠めると、落下した大地に激しい衝撃を引き起こす。
必中の一撃を避けられた事に勇者は驚きながらも、絶対防御の瘴気を纏った魔王があえて攻撃を回避した事に僅かな勝機を見出した。
振り下ろした剣を再び魔王に向けるため、勇者は両手に力を込める。
その瞬間、魔王が腰の刀へと手を伸ばした。
全長およそ2メートルもある『魔神の大太刀』から繰り出される魔王の抜刀は、風よりも早く、空を裂き、勇者の丁度半身を狙い定める。
魔王の攻撃が回避不可だと悟った勇者は、咄嗟に自身の剣で防御を試みるのだが、あまりにも早すぎる魔王の抜刀に、十分な構えを取ることができない。
「しまったッ」
何とか剣の柄で受け止めるが、激しい衝撃に耐えきれず、対魔の剣は勇者の遠く後方まで弾き飛んでしまった。
無防備となった勇者を眺め、勝利を確信した魔王は嫌らしく笑みを浮かべると、止めの一撃を振り下ろした。
「終わりだ」
魔神の大太刀で切断された者は、真っ白な塵となりやがて無に帰る。
魔王は最後に、死にゆく勇者の無念と絶望に歪ませた顔を拝んでやろうと視線を送るのだが____
「お前はなぜ、笑っているのだ?」
塵となり消えていく最後まで、勇者は楽しそうに笑っていた。
魔王の取った回避行動、扱う武器、攻撃速度。
勇者にとって、今回の戦闘は十分すぎる程の成果があった。
今回の反省を活かし、またセーブポイントからやり直すだけだ。
何度でも、何度でも繰り返してやろう。
いつか魔王が絶望で顔を歪ませるその時まで____
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「560円になります」
難易度が高すぎてやる気の失せたゲームを、中古ショップで売り払う事にした。
チュートリアルの魔王が強すぎてストレスの溜まるクソゲーだったが、手放したお陰で清々した。
「ありがとうございまーす」
代金を受け取り店を出た後の俺は、最高にスマイルだった。
「歌のタイトル、ドラッグストア等々の店名、某事務所、『笑顔』ということで花言葉、『脳は、嬉しい→笑顔もあるし、笑顔→嬉しくなる』、もある。……まぁ色々あるわな」
そうだ。スマイルマークがロゴのブランドもあるわ。
某所在住物書きはスマホの検索結果を眺めながら、検索先の多さにパックリ。口を開けた。
「漫画は、一括で『ザ・笑顔』っつーより、感動も共感も、その他諸々詰まってるもんな」
検索を終えた物書きは、トレンドの調査へ。どこかの水道管が破裂した今日は、漫画の日らしい。
「……『スマイル』がタイトルに付いてる漫画は?」
漫画の日に漫画のネタを書けないだろうか。物書きは早速検索するが――
――――――
都内某所、某アパートの一室、夜。日付が変わり、時計の長針が最初の周回を、ようやく1回終えた頃。
部屋の主を藤森といい、
何故か、物言う不思議な子狐が餅を売りに来ている。
非現実的だが、気にしてはいけない。
強引な物語進行だが、突っ込んではいけない。
そういうフィクションなのだ。しゃーない。
「きょう、29の日、フクの日!」
葛のツルで編んだカゴには、甘味塩味多種多様な大福餅がズラリ。子狐の住処たる稲荷神社の加護をたっぷり含んで、こころなしか、穏やかな光を、
放っているように見えなくもない、かもしれない。
「おとくいさんにも、福をいっぱい、いっぱい」
どうぞ、たんと買ってください。
子狐コンコン、目を輝かせ、尻尾を最高速のワイパーかサーキュレーターのごとく振り回して、唯一のお得意様たる藤森に、最上級のスマイルを向けている。
「福?」
「稲荷のごりやく、いっぱい振った。ひのよーじん、ごこくほーじょー、しょーばいはんじょー」
「私に五穀豊穣の福が来てもだな……」
「れんあいじょーじゅ」
「恋などしていない。今後する予定も無い」
「あんざんきがん。こだくさん」
「あん、……なんだって?」
運気上昇、武運長久、ビタンビタン。
子狐は稲荷のご利益ゆたかな大福を、一生懸命手作りした可愛らしい大福を、
これがフクハウチ大福、これがフグノショッパイ大福と、誇らしげに、小ちゃい前足おててで。
「私は事務職だ」
藤森が少々申し訳無さそうに言った。
「それほど多く、糖質を必要としない。お前が望むほど多くの大福は買ってやれない」
すると子狐コンコン、キラキラした目を更に輝かせ、満開のスマイルで藤森に返した。
「おヨメさんおムコさんにも、おすそわけどーぞ」
「待て。誰がお嫁さんお婿さんだ」
「キツネしってる。おとくいさんのコーハイさんとシンユーさん、おとくいさんのおヨメさんおムコさん」
「私の後輩は私の嫁でも婿でもないし、そもそも恋人ですらない。だいいち親友の宇曽野は妻子持ちだ」
「キツネうそいわない。キツネ、ぜんぶしってる」
「あのな子狐……?」
この子狐、はたして「恋」と「恋人」と「結婚」と、「嫁婿」の概念をちゃんと理解しているのだろうか。
向けられている笑顔に対して、藤森は少々困り顔。
しかしながら、不思議な稲荷神社在住の、不思議な子狐が、今日のために頑張って作った大福である。
嫁婿どうこうを抜きにして、週末の職場の休憩時間、いつも一緒に飯を食っている後輩におすそ分けしてやっても、まぁまぁ、良いかもしれない。
「……とりあえず、イチゴとミカンとあんクリームと、それからチーズの大福、1個ずつ貰おうか」
しめて税込み800円。藤森はコインケースを確認して、100円玉が1枚足りないことに気付き、
小さく優しいため息をついて、マネークリップから野口英世を1枚引き抜いた。
「釣りはいい。少しだが、お前にも福のお駄賃を」
子狐は野口1枚受け取ると、200円の小さな紅白大福を嬉々として差し出したが、
意味するところを知る藤森、紅白を丁寧に辞退して、代わりに豆大福をひとつ、オーダーに追加した。
大福はその日の昼休憩、後輩と親友に2個ずつ提供され、大好評だったとさ。 おしまい、おしまい。