『スマイル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
猫とは、春の陽だまりのようだ。
ぼんやりとした昼下がりの午後。柔らかな温もりが腹の上で丸まっている。硬い床の上で冷凍マグロのように横たる俺が少しでも身動ぐものなら、吊り目の猫さまからじろり非難される。
日が傾く度に室温もますます低下していく。正直なところ、布団を渇望していたが猫さまの好感度が下がってしまうのが口惜しい。諦めて手足を投げ出すと、猫さまは小さく「にゃあ」とよくやったニンゲンとでも労うように満足げだ。
猫という生き物には無限の可能性を秘めている。春のように手を伸ばしていたくなると愛おしさとか手放し難いふわふわとか。俺は改めて感慨深くなりながらゆっくりと目を閉じた。
スマイル
毎日笑顔の君が好き
笑顔見てるだけで癒やされる
いつも元気をくれる君にお礼を言いたい
ほんとにほんとにありがとう
その笑顔を見せてくれるだけで
私はとても救われています
「そこは『かな』でしょう」
「いいえ、『や』で」
「・・・・・?」
「・・・!」
「・・・『かな』なんだけどなあ」
「『や』にします」
「あなた 現俳系?」
『スマイル』
皆に嫌われるのが怖くて作り笑顔で対応
家族に心配かけたくなくて作り笑顔
大丈夫じゃないけど、「大丈夫」と嘘の笑顔
周りの空気を読んで面白くもないのに笑顔
あれ?
私ってどうやって笑うんだっけ?
スマイル
Make me smile.
なんて、突然、言われたら困ってしまう。
笑顔なんて、自然にでるものですから。
私だったら、面白いことがあれば、
大好きな家族や友人が、元気で、過ごして、
いいことがあれば、にこにこ自然に笑み溢れるでしょう。
笑う門には福来る。
で、参りましょう。
カメラを向けられて、
スマイルスマイル!などと呼びかけられても
微笑んだことなど1度もなかった
それどころか、
無理に作った笑顔を残したところでなにになる、
このカメラマンだって、さして見たくもない他人のスマイルを要求させられて可哀想に、と
心の中で一蹴して
むしろ口をへの字に曲げるのが私の得意技だったはず
「ほら、スマイルだよ!」
そう呼びかけるあなたの声が
あまりにも楽しそうで
思わず笑みがこぼれる
私と目が合うとあなたは大きな目を三日月型に歪めて
私以上にとびきりのスマイルを作って見せた
「すっごくいい笑顔、見て見て!」
なるほど悪くない、
彼女が撮った私の笑顔は、確かに良かった。
私はこういう風に笑う人間だったのだと感心すると共に、昔あのカメラマンが求めていたものをこの歳になってようやく表現することになるとはという複雑な気持ちに浸っていると、
「ねえ、次は私のこと撮ってよ!」
彼女は押し付けるように私の手にカメラを預け、
背を向けて、
私が先程まで居たフォトスポットへと走って行く
私が名前を呼ぶと、
彼女がくるっとこちらを振り向いた
その時、私の瞳は
世界で1番美しいスマイルを記憶したのであった
ほら!わらってわらって!
はいっチーズ
パシャッ
そこに映るわたしは
とても不細工だ
無理をして笑っている
ただの人形
毎日
笑顔でいれる人なんてこの世に存在しない
つらいとき
かなしいとき
いつでもたくさんある
だけどふと鏡を見ると
笑っていない自分の方が醜く見えた
あぁ
まだ写真の方が可愛いじゃん
だからみんなちょっと落ち込んだ時
笑ってみてよ
かるくなるかもよ
あぁ
やっぱ可愛い
笑顔の方が似合ってる
「スマイル」
笑顔をもらうしあわせ。
笑顔をあげるしあわせ。
笑顔は、
人間が一番シンプルで
美しい動作かもしれない。
悲しみの中にいると
凍りついた塊が膨らんでゆく。
笑いかけてもらうと
笑い薬は、体の奥深く染みわたり
凍ってた悲しみをゆうるり、ゆうるり
溶かしてくれる。
だから、たくさん、笑顔を
もらおう。
そして、悲しみ人を見つけたら
今度は、私がたくさん笑顔を
届けてあげよう。
スマイル。
スマイル。
あなたに届け。
同じ動画を見て
わたしが一呼吸おくれて笑うのは
あなたが笑い出した安心感と一緒に笑っていたいからかもしれない。
#スマイル
『スマイル』
それが、私がこの家に来た時に付けられた名前。
名付けの理由は、私の顔に浮かぶ表情が常に笑顔であるから。
私は、「嬉しい」という感情を与えられて作られた、家庭用AIロボットなのだ。
当時はまだ、人工知能に付与できる感情は1つだけだった。
だから私は、「嬉しい」以外の感情がわからない。
私が感じられる、理解できる、与えられた感情に沿って、製作者は私の顔を笑顔で形作ったのだ。
「スマイル。今日から君の名前はスマイルだよ。」
「私たちの大切なこの子を、ずっと守り続けてね。」
起動したばかりの私に掛けられた2人の言葉。
私の主となったのは、目覚めて最初に目にした、生まれたばかりの小さな赤子だった。
それからの私は、ずっと幸せでした。
「ねぇ、見てみて!スマイル。
私、逆上がりができるようになったのよ!」
「わぁ…!すごい!お星さまが、あんなに流れてる…!スマイル、見てる?すごいね…!」
「今日はスマイルと私の誕生日だから、特大ケーキだよ!ほら、スマイル。あーんして?」
「このイヤリング?ふふ。ハンドメイド仲間のUちゃんがね、私に似合いそうだからって作ってくれたの!
どうかな?似合ってる?」
「スマイル!聞いて…!
私、好きな人ができたの…!」
あなたは、沢山の「嬉しい」を私と共有してくれました。
「嬉しい」以外の感情はわかりませんでしたが、それ以外の感情は別の方と共有されていたのでしょう。
あなたが私に共有してくれる感情はいつも「嬉しい」だったので、私の心には「嬉しい」ばかりが降り積もっていきました。
製作者によって浮かべられた私の笑顔は、あなたによって、私の心からのものとなっていったのです。
…あなたと出会ってから、24年と1ヶ月ほど経った頃のこと。
「スマイル。私、結婚することになったの。
結婚式するから…
スマイルも、参列してくれたら嬉しいな。」
暖かい陽光と、親しい人たちからのフラワーシャワーを浴びながら、愛する相手と寄り添って階段を降りてくるあなたは、満面の笑みで。
今までに見たこともないくらい幸せそうな顔なのに、その目には涙を滲ませていました。
とても嬉しいと、涙が出る。
データにはありましたが、私にはその機能は備わっていませんでした。
あなたと同じように涙を流すことはできないけれど、私もあなたと同じくらい、
「嬉しい」気持ちを込めた笑顔で。
周りの皆さんに負けないくらい、精一杯の祝福の気持ちを込めて、小さな花吹雪をあなたに浴びせました。
それからも、あなたは私を側に置いてくれました。
その頃には、AI技術は更に進歩して、人工知能に付与できる感情も、1つだけではなくなっていました。
あなたの人生のパートナーとなったD様は、私の機能拡張を提案されました。
しかしあなたは、
「私、スマイルの笑顔が大好きなの。
スマイルがいつも笑って私を見守ってくれていると、安心する。
スマイルには、ずっと笑っていて欲しいから…。」
そうおっしゃって、私を私のままで側に置かれました。
私は、嬉しかった。
私を機能拡張するには相当な金額が掛かるのに、何の躊躇いもなく、当然のようにそれを提案してくださったD様のお気持ちが。
私は、嬉しかった。
出会ってからこれまでと、何の変わりも無いそのままの私を、今までも、これからも、ずっと必要としてくださるあなたのお気持ちが…。
私は、お2人から肯定され、愛されているのだとわかりました。あなたが私にくださる気持ちは、この世界は、「嬉しい」ことばかりで…。
私は、なんて幸せなロボットなのだろう。
そう思いました。
それから、数十年の時が経ったある日。
あなたはベッドに横たわったまま、スリープ充電から目覚めたばかりの私を傍に呼び寄せました。
年齢を重ねて皺だらけになった手を伸ばし、出会った当初と何ら変わりない私の手を取ったあなたは、力無く微笑んで。
「スマイル。…どうやら私は、今日でこの世界とはお別れみたい。…あの人が先立ってからも、ずっと私のそばにいてくれて、ありがとう。
…子どもたちは、もう充分に大きくなっているし、あの子たちなら大丈夫だと思うけど。あの子たちが帰ってくるためのこの家を…。ティアを。よろしくね。」
ティアは、先日からこの家に住み着き始めた黒猫です。左目の下に涙のような白い模様があるから、英語で涙という意味の、ティア。
私は力強く頷き、笑顔であなたの声に応えました。
「…あなたを1人置いて行ってしまうことだけが、心残りだったけれど。ティアがこの家に来てくれて、本当に良かった…。2人とも、後のことは、よろしくね…。」
ありがとう、スマイル。
そう言って微笑んで、あなたは目を閉じて。
2度とその瞳が私を見ることはありませんでした。
何の意味もないけれど、私は、あなたと繋いでいた、力の抜けてしまった手を強く握りました。
私は、嬉しかった。
最期まであなたの傍にいられたことが。
私は、嬉しかった。
最後にあなたと言葉を交わせたことが。
私は、嬉しかった。
最後にあなたが私を見てくれたことが。
でも、
あなたがこの世界からいなくなってしまったことは。
嬉しくなかった。
笑顔のまま、涙を流すこともできない私に寄り添ったティアの鳴き声だけが、部屋に響いていた。
『スマイル』
笑って。
ピエロでも何でもなってあげるから。
寂しい時なんて無いように
いつでも傍にいるよ。
悲しみに沈んでしまわないように
この手で掬い上げたい。
笑って、一緒に居て。
君のためのボクだから。
呼んで。
ボクの、名前、は
いつも笑顔の人ほど
実は沢山泣いた人。
お題
スマイル
「せっかく見送りに来てくれたのに、泣いてたら僕も悲しくなっちゃうよ」
泣きじゃくる彼女にそう言ったが、僕まで涙が溢れそうになっていた。
「もうしばらく会えないなんて悲しいです」
「2時間の飛行機と電車乗り継いですぐだから」
「それはすぐっていう距離じゃないです」
俯いて泣き止まない彼女に「大丈夫だから、またすぐ会えるから、笑って」と両手で彼女の頬を上げると、彼女は雨に濡れた花のように、美しい笑顔を僕に向けてくれた。
#スマイル
大学生になり一人暮らしを始める時
父が上機嫌で持ってきた冷蔵庫のスマイルマークマグネット
あれが最後の会話になるとわかっていたらもう少しまともなお礼が言えたと思う。
ある日貼り付けたスマイルマグネットは冷蔵庫の隅に落として見当たらなかくなっていた
あちこち探したけど結局見つけれなかった。
引っ越しの時 冷蔵庫の下から出てきた
少し変色しているが変わらない良いスマイルだった。
(スマイル)
最近にっこりしたこと…
予約注文していた外国産チョコレートの詰め合わせが届いたことかな♪
みんなーーおはようーーー!
最近寝付きも悪いし起きるのも遅いしで困ってるん
だよねー。なんかアドバイスくれないかな?
1時に寝ても夢の中に入るのは3時過ぎだからね。
真剣に悩んでる。(まぁそこまでは悩んでない)
書く習慣めちゃくちゃいいアプリで助かってるんだけど
コメント欲しいよなぁ。そう思わないかい? オモウー
長々とここにいるのもあれなんで勉強してきますー
お疲れ様でスタ〜 (ちなみにゲーム大好き。一緒にやろ)
#スマイル
自分勝手な脳の話し
私の脳は見たい景色を見て臭い景色にはフタをする天才だと思う。
私はスピリチュアルなど目に見えない世界や哲学など自分なりの良識や常識の定義に目の前の世界を当てはめこうあるべきだ、こうだろうという心地良い型にはめて生きている。
それがイチガイに悪いわけではないが、そのことによって自己中な生き方をしてきたとも思う。
私自身の性格をふりかえると、三つ子の魂100までと言う言葉がいつも頭に浮かぶ。
それこそ生まれもった性根(性質)は変えることができない、変えようとすると息苦しくなる毎日でもある。
ふと残りの人生をどう生きていくべきか考えた時
頭をよぎったテーマ「自己都合脳」
生きるって苦行だと思う今日このごろ。
#25 『スマイル』
もっと眉間にしわ寄せて!
ほら、もっともっと眉を吊り上げて!
口角上がってるよ!
ダウン、ダウン
眉間のしわ!
鏡の自分、怖い顔になってる?
もっとアングリーだよ
キープ、アングリーキープだよ!
………はい、笑ってぇ
ナイススマイル!
『スマイル』
「笑顔がかわいいよ」
あなたの一言が、今も心にある。
「いつも笑顔でいたい」
そう思わせてくれた。
大事な人を、ちゃんと大切に出来る人は、そういうさり気ない一言の積み重ねなのかもしれない。
大事にされていた、と、今更気付く。
彼の夢を見たついでに思い出迷子
隠しきれない愛惜の念
スマイル0円、笑う門には福来る。笑顔というのは自分も他人も幸福にしてくれる魔法のようなものですな。
ただそれが自然にできる人生かと言われればノーなわけで。親に恵まれず金に恵まれず才に恵まれなかった人間がなぜ笑って生きていけるというのか。
自然に笑える時もあるからまだ恵まれているほうではあるのだろうけど、それでも人生が辛いので愛想笑いか仏頂面のどちらかでいるのが常だ。
なにかで見たが死にたいと思うのは異常だとか。ならいつだって死にたいと思ってしまう俺は異常者なのか。
いやいや、時折死にたいと思うこと、誰かを殺したいと思うことくらい誰にだってあるだろう。俺はただそのペースが少し速いだけだろう。
死にたいけど苦しいのも痛いのも嫌だ。なによりまだ人生に未練がある。今やっているソシャゲとか今読んでいる漫画とか。
それに冷蔵庫にある食べ物を食べたいとか、そんな些細な楽しみがまだ俺にはある。だから死にたいけどそれ以上に生きていたい。当然の感情だ。
まだ笑える時がある。嬉しい時がある。だから愛想笑いでいいから笑って生きていこう。笑う門には福来るだ。