『ジャングルジム』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ジャングルジム…。
……全身が「穴が空いた蓮根さん」な遊具。
私が通っていた小学校にも、
5〜6段のジャングルジムがありました。
他の遊具から少し離れ、海がかすかに見える木々の隙間で、遠慮がちに佇む…
…さながら、電車の窓から外の景色を眺めて
いるようだと、幼心に感じていたものです。
小学校の頃の私は高い所が苦手で腕力もなく、
鉄棒や登り棒、果てはブランコにまで苦手意識を持っていました。
そんな私も、足を滑らせても掴めるものがあるジャングルジムは大好き。
低学年の頃は特に気に入っていました。
先程ジャングルジムのことを、全身が
「穴が空いた蓮根さん」な遊具と言いました。
ちくわ然り、望遠鏡然り、
先が見通せそうなものと言うのは、
大人も子供も惹かれるものがあるのでは
ないでしょうか。
ジャングルジムは全身が筒状。
色んな角度で、色んな物が見えます。
私の母校のものの場合、
下から見上げれば、目指すべき天井を。
上から見下ろせば、網目に沿って生えた小さな植物たちを。
校舎の方を見れば、沢山の生徒やそれを見守る先生たちを。
そして木々の隙間を見れば、ジャングルジムが見ていた美しい海を、見ることができました。
今はもう身体は成長しきって、ジャングルジムで遊ぶどころか、小学校に入ることもできません。(職員ではないので、当たり前ですが…)
それでも、空や植物、人波や海を眺める習慣は今でも根付いています。
お題として出されて、改めて考えると、
私にとってジャングルジムは大切な存在だったのですね。
ジャングルジム
小学校の頃、
友達と一緒に一番上まで登って、腰掛けて、
話しながら
校庭でみんなが遊んでいるのを眺めてた。
そんなに昔の事じゃないのに、
懐かしくて、
いい思い出だなぁー。
なんて思う。
『ジャングルジム』
登り下りて
おまえのもとへ
恋とジャングル
似た感じ
転落したとか 大怪我したとか 亡くなったとか
それで全部無くしたら
子供の運動神経は衰弱する一方だよ
悲しい想いをした方には申し訳ないけど
ある一定数 そういう子供は昔からいたんだよ
危険な思いを遊びの中で経験して
子供たちはバランスや 程度 ってもんを
学んでくんだよ
全ての危険から
子供を遠ざけちゃいけない
教訓として 学ぶ場所すら無くさないで
例えば今なら
車のクラクションの鳴らし方とか
イタズラする子もいるだろうけど
そん時は親がいくらでも周りに謝ればいいじゃん
その姿を見てたら
子供もイタズラでしちゃダメって事くらい
感じるって
子供 信じろ
《 ジャングルジム 》 +ちょっと
ジャングルジム、大好きだったなぁ
ただ登って1番上で座るのが
とても良い気持ちだった
子供じゃなくなって
やらなくなるのは
環境が、社会の中での普通が、
影響してるんだろうな
結局人は他人が決める
『普通』の中で
生きてるのかもしれない
友だちが引っ越した日、男の子はジャングルジムに登って、空を見上げた。
たぶん、もう会えない。
となりの町がどれくらいの距離なのか、男の子はまだ知らない。
【お題】ジャングルジム
ジャングルジムといえば小学生の頃に誰もがてっぺんを目指してのぼったことがあるだろう。
ジャングルジムのてっぺんに座り見た景色は登りきった達成感と共になんとも言えない高揚感を感じるのだと思う。
だけど僕は昔から高いところが苦手だったのでその感覚を味わった過去は無い。
同級生の真似をしてジャングルジムを登ろうとしたことはある。それでも……どうしても高いところが怖いので途中で諦める。そのくりかえし。
今でも高いところは怖い。
他人から「なんで?」と聞かれるとなんでなのかそれは自分にもわからない。
ただ、高いところに行くというだけで心臓が早鐘を打ちはじめ冷や汗が流れ手足が震えだす。
そんな僕もいつの間にかしがないつまらない大人になってしまった。楽しくもない仕事と上司のご機嫌とりに嫌気がさす。
昼休み。
鬱々とした会社の外に出たくて昼食を食べるために入った小さな公園にジャングルジムがあった。他にもブランコと滑り台、パンダを模した遊具がある。
その中でもなぜかジャングルジムに心を惹かれた。
そして同級生の真似をして登ろうとしたけれど高いところが怖くて登れなかったあのジャングルジムを思い出した。
確かに僕はジャングルジムのてっぺんからの景色も達成感も知らない。
それでも、あの時間がかけがえのない時間だったと今ならわかる。
楽しかった。
そう、とても楽しかったのだ。あの頃がどうしようもなく。
昼食を食べ終えて見上げたジャングルジムと青い空は仕事で沈んだ僕の気持ちを少しだけ明るく上向きにしてくれていた。
ジャングルジム
どうやって遊ぶのか
分からなかった遊具
友達より少し小さい体で
恐る恐るよじ登ったのは
途中まで
手が痛くて
いじめっ子が嫌いで
好きな子がいて
何十年も昔の
おかっぱ頭で緊張した女の子が
ボヤけた写真の中で生きてる
「ジャングルジム」
「ジャングルジム」
この枠組みから
連れ出して
みんなと同じく
型にはまれない私を
自由で区切りのない世界に
解放して
お題《ジャングルジム》
水底に沈む 懐かしき世界
あの頃は永遠に続いてゆくものだと
信じて疑わなかった
でも――いつか大人になる、夢から覚める時がやってくる
その時になっても失わずにいられるのなら
大人になるのもさみしくない
そして涙するんだろう
あの頃の面影に
あの日
星が降った日
それはまるで
夢の景色のように
ただひたすらに
美しい眺めだった。
最近、ジャングルジムを見なくなった
最近ではブランコでさえ減ってきた
子供たちはただひたすらに広い公園で笑顔で走り回っている
目を閉じると
カラフルな遊具で遊んでケンカして
そんな私たちの姿が自然とまぶたの裏に浮かぶ
くるくる回るその遊具、
このごろ見なくなったね。
噂では危険だから撤去しているらしい。
10何年しか生きていないのに、その間に思い出のある遊具が跡形もなく消えてしまっている。
小さい時、遊具で遊んでいて凄く楽しかった。あの感動は大人の手によって感じる事が出来なくなってしまうのか?
これからどうなっていくのだろう?
とか思いつつ、私は今日も寂しくなった公園のベンチに腰掛けながら自分より下の子が走り回っているのを眺めていた。
絵を描くの嫌いです
上手くいかなかったら惨めな気持ちになるし
何も描かなかったら自分を責めなくちゃならないし
描いても描かなくても私を苦しめる
「辞ーめた!」って放り出せれば
嫌いじゃなくて、どうでもいいものになるのに
今までどれくらいの時間とお金をかけたか
予備校に行って、高校に行って、大学に行って
会社では絵と言っていいのかわからない
ドット絵を描いて
何もかも捨てられたら毎日楽しいのに
夢とかどうでもいいから
やりがいとか、充実感とかどうでもいいから
毎日気楽でいたいのに
絵を描くのって本当に最悪
ジャングルジムの思い出。
というより、小学生の頃の思い出です。
小学生の時、ブランコの次によく遊んでた遊具。
友達とどっちが速く登れるか競争したりするのも
楽しかったけど
うちのは四角(?)のジャングルジムで
その角にすっぽりハマるのが一番落ち着いてた。
ジャングルジムの一番上で
「人間観察〜!」
って、みんなを見下ろしてたの覚えてる。
中学生になってからは、そもそも遊具で遊ばなくなった…
学校に遊具なんてものは無かったからね。
休み時間は雑談するだけになっちゃった。
つまらなくなっちゃったな…
またみんなで、おにごっことかもしたいな…
公園のジャングルジムは、なんか丸っぽいやつだから
難易度が高いんだよな…
丸の中心にハマるのは落ち着くけれども。
久しぶりに、地球一周(学校の遊具を一周して遊ぶこと)
やりたいなぁ…
小学生に戻りたい…
10年前の夏のジャングルジム。1番てっぺんに昇ってあそこで手を繋いで、ずっと笑っていたよね。あの時はセミは忙しなく鳴いているし子供たちで溢れていて、そんなに長くはいられなかったけれど。私は、木のこもれびやセミの鳴き声。ましてや君の顔に付いていた泥の匂いまで。全部全部覚えているよ。あの時。君の笑顔が見たくて。ただそれだけだったの。だから私は崖に1本だけ生えていた。大きい木の枝を取りに行ったね。覚えてる?入っちゃダメって。かいてあったけどそんなの見えなかったよ。君に木の枝渡せたっけ?渡せてないね。あの後落ちてボロボロになってしまったから。君が差し出してくれた手は今も掴めそうだね。最後に見た景色が君の顔で。とても。とても。嬉しかったです。10年もたったら逞しくなったね。また、手を繋げるようになるまで。ずっと、ずっとおじいちゃんになるまで待つから。次に会ったらまた、手を繋いでくれますか?
お題「ジャングルジム」
自分の体よりも大きなジャングルジム
四肢を使って懸命に登っていたあのジャングルジムが、今や少し小さく見えて。
落ち込んだ夕暮れに、
ベンチに座って眺めたジャングルジムは
日が傾くごとに、じんわりじんわり影が長くなって、
歪んで大きく見えるんだ。
その光景を見て「あぁ、時間が経っているんだ」と
年月を感じさせられた。
「一緒に登ろう。」
誘われて久しぶりに登ってみた。
簡単に登れるはずなのに変に登りづらさを感じた。
体力かな。
それとも落ちた先の結果を
色々考えられるようになったからかな。
はたまた別の理由か。
あの頃は何も怖がらずにただ上だけを見て進めたのにな。
ジャングルジム(Jungle gym)とは、金属パイプの骨組みやロープなどでできた、子供が登ったり、ぶら下がったり、座ったりして遊ぶための遊具。1920年にシカゴの弁護士セバスティアン・ヒントン(Sebastian Hinton)によって発明された。「Jungle gym」は元は商標名であった。日本語では「枠登り(わくのぼり)」ともいう。
へえー!Wikipediaより。みなさん、知ってました?
ジャングルジム
幼い頃登ったジャングルジム
高くて怖かったが
周りの景色が変わった
何もかもがちっちゃく見えた
今は何も感じない
ただ少し高いだけ
子供の頃の無邪気さも
何もかも
成長とともに
どこかに落としてきたのかな?